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ギターという楽器は音色が豊かで、ベートーベンはこの楽器のことを「小さなオーケストラ」といいました。確かにいろいろな奏法があります。トレモロ(アルハンブラで有名)、ハーモニックス、ピチカート、硬い音、柔らかい音、小太鼓の音、ラスギャード、他にもあります。しかし多きな欠点は音が小さいことです。ですから、ギターとオーケストラの協奏曲(コンチェルト)は昔からあまり曲数がありません。古くはジュリアーニくらいでしょう。ヴィヴァルディのギター協奏曲は、もとはマンドリンが独奏楽器で、ギター用に編曲されたものです。オーケストラの音量に負けて音が聞こえてこない。だから、協奏曲が少ないわけです。しかし、現在ではマイクを使って音が増幅できますから、協奏曲も多くなってきました。その中で、超有名できれいな曲があります。ホアキン・ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」です。
この地を新婚旅行で訪れたロドリーゴは、河畔の自然の中を新妻と連れ添って歩くうちに、あのロマンチックな第2楽章の楽想を得た。このため、彼はこの曲の第2楽章から書き始めたという。ロドリーゴはスペインの古都アランフエス(宮殿で有名)が作曲当時のスペイン内戦で被害を被ったことから、スペインとアランフェスの平和への想いを込めて作曲したと言われているが、第2楽章については、病によって重体となった妻や失った初めての子供に対する神への祈りが込められているとも言われている。アランフェス協奏曲は1939年に完成し、翌年初演され、高い評価を受けた。その後、クラシック部門にとどまらず、ポピュラーやジャズなど様々なジャンルを横断して愛奏されており、それ自体、普遍的な名曲であることを物語っている。
この曲をマイクなしで演奏する人が一人います。山下和仁さんです。実際に目の前で見ました。音が全てちゃんと聞こえました。10弦ギターのイエペスでさえマイクありです。だからびっくりしました。ただし、オケの編成は少し小さめでした。ジョン・ウィリアムス(ダニエル・バレンボイム指揮、ベルリンフィル)とマイルス・デイビスの演奏でどうぞ。どちらも有名な2楽章の演奏です。
John Williams - Concierto de Aranjuez 2nd Movement
http://jp.youtube.com/watch?v=d1WgoSfV_Kg&feature=related
Miles Davis - Concierto De Aranjuez (Adagio)
http://jp.youtube.com/watch?v=C5vhd-9Om44
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