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「Z」は、実際に起こったギリシャの左翼政治家暗殺事件を取り上げ、国際的な注目を喚起した問題作。1969年の作品。社会派監督のコスタ=ガヴラスは、この映画1本で政治的映画の作家として名声を獲得した政治サスペンスの力作。ギリシャでは過激な内容のため上映禁止となりました。
ある日、暗殺計画の予告がありながらも、核兵器反対の立場をとる博士は、何者かにより公の場で暗殺されてしまう。若き予審判事が、新聞記者の協力を得て真相解明に奮闘する。政治絡みだと判明し、ストーリーは意外な終結を迎える。コスタカブラス監督の素晴らしい監督ぶりと、脚本。そして音楽が映画をさらに際だたせている。サスペンスの中にも笑いの要素も含まれていて、この映画を一度観るとまた観たいという気分にさせられる。フランスを代表する名優、イヴ・モンタン、ジャン=ルイ・トランティニャンとキャストも豪華。ちなみにタイトルの「Z」とは古代ギリシア語で「彼はまだ生きている」の意味になるのだとか。
サントラの作曲者ミキス・テオドラキス (1925年7月29日 - )は、ギリシャの音楽家(作曲家)です。ギリシャにおける20世紀最大の音楽家と言われ、ギリシャ芸術・文化、政治に多大な影響を与えました。クラシック、オペラ、バレエからギリシャでのポピュラー音楽、映画音楽と幅広い分野で作曲活動を行い、代表作として、バルセロナ五輪のために書いた「Canto Olympico(1992年)」、映画音楽では「その男ゾルバ(1964年)」、「セルピコ(1973年)」などがあります。
当初より左派政治家としても活動し、第二次世界大戦時にはレジスタンスとして逮捕されました。戦後の内戦時も左派として活動し、その後パリに逃れ、音楽を勉強する。1960年代には軍事クーデターで逮捕されるなど、活動家としても大きな影響力があった。何度か国外に逃れオペラを作曲するなどの活躍を見せる。1981年からのべ10年国会議員、大臣も経験した。
私は、この映画を見たくてわざわざ東京まで行きました。池袋の文芸坐で上映していました。たぶん25年くらい前だと思います。映像を観るとストーリーが懐かしく思い出されます。
Mikis Theodorakis, Costa Gavras - Z (1969)
http://jp.youtube.com/watch?v=1NPJ9sPbH18
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