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先週、環境省を変える若手の会のメンバーであるT君主催の勉強会があった。
以下、彼がまとめてくれた当日の講演要旨である。
クールビズ等、今年の環境省の広報戦略は効果的に働いていると言えると思うが、その仕掛け人とも言うべき広告代理店の担当者からのメッセージである。
<以下、T君による結果概要レポート>
先週、省内の若手有志と内定者が集まり、博報堂のアカウントディレクターである船木成記(ふなき しげのり)さんを講師に招いての勉強会を開催した。テーマは「行政は誰のために何をすべきか」。
チームマイナス6%に関する取組での経験なども交えながら、とても示唆に富んだ講演をいただいた。
以下、少し長くなるが、その概要をまとめてみる。
○informationとcommunication
〜【誰のための行政か】を考える上での例え話〜
従来の行政の広報はinformationであり、communicationに
なっていなかった。行政が取り組む事業をモノのデザインと考えると、
これまではデザイナーが自己の欲求を満たすためにモノを
デザインしてきたが、これからはモノを使うユーザーの立場での
ニーズを常に意識し、ニーズに沿ったモノを製作する感覚が必要。
そういったニーズを満足するために必要なのがコミュニケーション・マインド。
○why/what/how
これまでの行政が行う事業はwhatとhowのことしか見ていないが、
そもそもどういった理由・背景があってその事業を行うのかという
視点が欠けていた。
whyの部分は各省庁(省内の各部局)によっても異なっており、
それぞれ微妙に異なる事業を別々に要求しているが、
国民の側から見れば、それによって達成される満足は変わらない。
また、インターネットの普及もあり、国民が「なぜ」と思ったことに対する
反応速度を従来より遥かに早くならなければならない。
○逆三角形へのシフト 〜販売代理店から購買代理店へ〜
従来はフォーディズムに象徴されるように、ピラミッドの頂点から
中央集権的に制度を敷衍し、それに従って現場の人が国民に接してきた。
しかし、現代は個人のニーズに対し、現場のタッチポイントで
ニーズに応じて対応をカスタマイズする流れが定着しつつあり、
それをベースにおいて最低限共通する制度として支える
という逆三角形にパラダイム・シフトが起こっている。
ある特定のブランドを売りつける販売代理店から、
ユーザーが同種のモノを比較する(ex.カカクドットコム)行為を前提とし、
それにカスタマイズする購買代理店化が世の流れ。
←これに対し、行政は国民の他にも様々なタッチポイントが
存在しており、ニーズが見えづらくなっているのではないか、
等の議論があり。
○参加型の行政 〜チームマイナス6%を例に〜
この取組の特徴は、みんなで一緒に作る方法でプロセスを共有化
したことにある。(ex.マークについてはある程度自由な形で使ってもらう
ことにより、マイナス6%という共通の課題に向け、みんながそれぞれの
やり方で取り組むことを指向。)
単年度予算なので、各々の年での評価が必要だが、
複数年にわたる取組であれば、全体をいくつかのステップとして
考えてみることもできる。
←チームマイナス6%で言えば、今年は課題発見の年、
来年はソリューションに向けた道筋を付ける年、
再来年から本格的な削減が軌道に乗るというステップで考えるのか、
といった議論あり。
また、この取組に対して現在投入する予算が、将来において
予算額以上の効果を生む【=未来への投資】という見方もある。
○【環境】の意味
【環】は円、輪を指し、【境】は境目を指している。
つまり、自らとそれ以外の周辺にある人やモノとの関係をどのように
捉え、どのように協力しながら生きていくのかという意味で、
環境とはまさに生き方の問題。
環境省職員・行政官として、人々をどのように育て、
また、人々とどのように共に育っていくのかを常に自らに問うてほしい。
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本日の読売新聞夕刊でこのPRJを知りました。若手の霞ヶ関の環境省の有志が内部から改革を推進している一面を知り日本も捨てたものではないと思いました。これからもウオッチしてゆきたい。63歳のリタイアおじんから
2005/11/22(火) 午後 11:44 [ kim*yas*60 ]