温暖化=影響

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大阪舞う、南方系チョウ

大阪府立大など調査、彦根に台湾シダも

 南方系のチョウやシダが関西地方で勢力を拡大していることが、大阪府立大などの調査でわかった。大阪府南部では、主に熱帯・亜熱帯にすむチョウが新たに3種類見つかった。台湾に多いシダも、30地点以上で確認された。温暖化やヒートアイランド現象で、越冬できるようになったのが原因のようだ。

 ■ 温暖化、勢力拡大

 大阪府立大の石井実教授らは07〜08年に、大阪府内3カ所でチョウの分布を調べ、88年の調査結果と比較した。すると、大阪府南部では、ナガサキアゲハなど南方系のチョウが8種から11種に増えていた。
 大阪城では、もともとはインドやオーストラリアにもいるツマグロヒョウモンが新たに見つかり、南方系のチョウの生息密度も高まっていた。
 また、11月と12月にも、ヤマトシジミやモンシロチョウが見つかった。88年には、確認できなかった。
 石井さんは「チョウにとって今の大阪は、以前の鹿児島市内と奄美大島の中間地点ぐらいの気候と感じるのではないか」と話している。

 岸和田市立きしわだ自然資料館の村上健太郎学芸員は04〜06年に、JR大阪環状線沿線など関西の79地点で、台湾などに自生するシダの仲間、イヌケホシダの分布を調べた。この結果、大阪南部から滋賀県彦根市にかけて、34地点で自生していた。50年代までは本州で自生の記録はないという。
 村上さんは「日本では温室内で育っていたシダが、ランの鉢植えなどに入り込んで、外に出て、定着したようだ」と話している。
 気象庁によると、大阪の1月の平均気温は、50年に1.4度のペースで上昇している。(長崎緑子) 
 京都亀岡国際秘宝館にはスダチの木を植えているのでナミアゲハを見かけることが多いが、当館附属農園を含めて周辺の田畑や小川では様々な昆虫が棲んでいる。ツマグロヒョウモンが多くいることに気づき、昔からこんなにいたかなと不思議に感じていたところ、この朝日新聞の記事を見つけた。
 クマゼミなどの様々な南方系の動植物の生息域の北上が問題になっている。サンゴの白化現象も問題になっているが、サンゴの北上の報告もある。
 また、温暖化による気温上昇で平地の動植物が高山へと移動もしている。環境省レッドリストで絶滅危惧II類(VU)とされ、国指定の特別天然記念物のライチョウが深刻な影響を受けている。
 ライチョウの生息域へサルやシカが移動してきて餌となる植物を奪われ、キツネのフンからライチョウの羽も発見されたという。また、植物の生態系の変化がライチョウの本来の餌への影響も与えているようである。
 地球温暖化の影響は人間よりも動植物のほうが深刻なのだ。 
【参考サイト】
昆虫エクスプローラツマグロヒョウモン
雷鳥の生活史
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 外来生物とは、その地域にいなかったのに人間活動によって他の地域から入ってきたもの生物のことです。日本の野生の外来生物はわかっているだけでも約2,000種類を超えています。その中には農作物や家畜などのように人間の生活に欠かせないものもいますが、日本の生態系に深刻な影響を与えるものもいます。
 このブログでは、絶滅の危機に瀕しているアユモドキやニゴロブナなどを取り上げたときなどに外来生物のもたらした影響をブラックバスなどを中心に取り上げてきました。
 しかし、外来生物の駆除を疑問視するブログも見受けますので、このことを皆さんと考えたいと思います。
■アユモドキ
新・まったけ日記28―保津川魚ッチング〜亀岡市文化資料館―
新・まったけ日記26―「アユモドキを守ろう」
まったけ日記142ーアユモドキを知っていますか?ー
まったけ日記150ーアユモドキの棲む水田生態系の調査ー
■外来生物
まったけ日記346―危険な外来性生物―
まったけ日記322―鮒寿司の危機に滋賀銀、動く―
まったけ日記296―滋賀県庁食堂でブラックバスを食べよう!―
[[attached(1)]]
 これは、環境省自然環境局野生生物課が作成した「外来生物法」に関するリーフレットです。左の青い文字が「外来生物の輸入」、右のオレンジ色の文字が「外来生物の飼育・販売」に係る注意を呼びかけるものです。
 環境省は外来生物のもたらす悪影響について、以下の3つを掲げています。
■関連項目
外来生物法環境省自然環境局
[[attached(2)]]

日本固有の生態系への影響

人の生命・身体への影響

農林水産業への影響

 僕は環境問題に関わってきた中で、最も身近で苦情の多い影響といえば、農林水産業への影響が大きいと感じています。京都では、アライグマの被害が深刻です。農業を営んでいる伯母の家にアライグマが密かに棲んでいたこともありました。
 余談ですが、アライグマの場合は処分も深刻です。希少な外来生物の場合は動物園や研究施設が引き取ってくれる場合もありますが、アライグマはそうもいきません。たまたま、ボランティアで移動動物園を行っている方に引き取ってもらうことができました。

外来生物が持込む深刻なもの

 10年ほど前に、大阪で確認されたセアカゴケグモは次第に生息域を拡げ、西日本各地で繁殖が確認されています。セアカゴケグモの場合は、毒を持っているので人間の生命・身体への影響は容易に理解していただけると思います。
 しかし、毒を持っていたり、人を噛んだり、刺したりする動物だけが影響を与えるわけではありません。例えば、石垣島ではイグアナの繁殖が確認されていますが、解剖をしたところ、沢山の寄生虫が発見されています。
 日本人や日本の生物に免疫のない細菌やウィルスを外来生物が持ち込み可能性もゼロとは言えず、その場合、最も心配されるのはパンデミックを引き起こすことである。
 僕は、京都府丹波町(現在の京丹波町)で発生した浅田農産鳥インフルエンザ事件に関わりましたが、これほど強く不安を感じた仕事はありませんでした。
バックナンバー
新・まったけ日記9―京都丹波で絶滅危惧種・メダカを守る―
まったけ日記364―京都の山々で紅葉に異変!―
まったけ日記363―京都と丹波の山々の松茸を守ろう!―
まったけ日記356―絶滅の恐れのある種―
まったけ日記328―クワガタムシは源氏、カブトムシは?―
まったけ日記325―関空に「スナメリ」集合!―
まったけ日記321―絶滅種「レンリソウ」が除草作業で全滅―
まったけ日記319―中国の秘策『シロクログマ(パンダ)』でリサイクル―
まったけ日記317―今夏はセミの当たり年?―
まったけ日記315―アカウミガメが神戸空港に!―
まったけ日記312―奄美大島・アマミノクロウサギ―
まったけ日記303―我が家のミニ・ビオトープの訪問者ー
まったけ日記300―スマトラゾウの不都合な真実ー
まったけ日記294―カンサイタンポポを探そう!―
まったけ日記287ー京都府レッドデータブック「オオミズナギドリ」―
まったけ日記284―カブトエビを探す団塊ジュニア―
まったけ日記243ーサルと会話ができるか?−
まったけ日記238ー地球最強の猛獣とは?−
まったけ日記234ー38度線は「野生の王国」
まったけ日記227ー日韓両国の都合で絶滅した『ニホンアシカ』ー
まったけ日記226ーホオジロザメの天敵は人間!ー
まったけ日記162ー京都府レッドデータブック「キョウトゴキブリ」ー
まったけ日記151ーオニバスの花が咲く池ー
まったけ日記58ー絶滅危惧種・その名も「キョウトゴキブリ」ー
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「肉の消費減らせばCO2削減」IPCC議長が提言

【ロンドン=土佐茂生】週1で「休肉日」をつくろう――。
 昨年、ノーベル平和賞を受賞した国連「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」のパチャウリ議長は7日付の英オブザーバー紙で、牛や豚など肉の消費量を減らすことが温室効果ガスの削減に貢献すると主張した。畜産業界はさっそく「不公平に標的にされた」と反発するなど、今後波紋を呼びそうだ。
 パチャウリ氏は、牛や羊などが直接出すメタンだけでなく、牧場のための森林伐採や、肥料の生産や輸送、トラクターなどの燃料などを含めた、食肉産業全体が排出する温室効果ガスは世界の5分の1近くを占めると指摘。「各家庭で肉の消費量を半分にすると、車利用を半分に減らすよりもガス排出削減に効果的だ。食生活を見直す方が比較的簡単なはずだ」と述べた。
 パチャウリ氏はまた、英政府に対し、20年までに国民の食肉消費量を60%減らすキャンペーンの実施を求めた。
 英国の畜産業界は温室効果ガスの排出削減に大きな実績を上げている点を強調する一方、「気候変動に関する科学はまだ途上にある。菜食主義者(ベジタリアン)になれば解決できるのか。問題を単純化しすぎている」と批判している。

 インド出身のパチャウリ氏は、菜食主義者。【出典】朝日新聞社『asahi.com』2008年9月8日10時55分
 従来から地球温暖化対策として「食生活の見直し」は指摘されてきた。中でも、食肉の生産・消費によって発生するメタンガスなどの温室効果ガスを問題視する声もあった。
 今回のラジェンドラ・パチャウリ議長の提案内容について、僕は殆どの肉料理が嫌いだから食生活に支障はない(←身勝手)。
 しかし、畜産業界や食肉業界に加えて消費者の大きな反発が生じることを懸念している。これまで、地球温暖化対策について消費者の多くは窮屈な思いをしていると思うからである。
 考え方としては解るものの性急ではなかろうか…。

「食い物の恨みは恐ろしい」

 と言いますよね?
お時間がありましたら…。
新・まったけ日記14―地球温暖化対策に「エコトイレ」―
新・まったけ日記13―富士山の不都合な真実〜山頂の永久凍土が融解―
新・まったけ日記7―今夏にも消滅?北極点の海氷【転載】―
まったけ日記357―深刻化する地球温暖化レポート―
まったけ日記355―家庭内の環境意識―
まったけ日記350―道路特定財源を地球温暖化防止税へ!―
まったけ日記340―京都はゴアさんを忘れません〜Kyoto doesn't forget you,Mr.Gore!―
まったけ日記339―大阪市、「水の都」復権へ!―
まったけ日記338―森からの贈り物ー
まったけ日記337―学校グラウンド緑化で地球温暖化防止を!―
まったけ日記334―「温暖化は最重要課題」〜潘国連事務総長―
まったけ日記332―温暖化に立ち向かう〜宇沢弘文―
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まったけ日記329―SFごみ戦記episode1〜第一次ごみ戦争―
まったけ日記324―不都合な『イヒッ』―
まったけ日記313―温暖化防止、地下深く〜二酸化炭素地中貯留技術―
まったけ日記308―『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』に捏造疑惑―
まったけ日記304―自動車からのCO2削減ー
まったけ日記276―『クール・ビズ』は小泉より前から始まっていた!―
まったけ日記261―未来志向の大東亜共栄圏―
まったけ日記236ー『金属盗難』ー自動車解体業者の視点からー
まったけ日記232−今すぐストップ!地球温暖化バトン−
まったけ日記229「地球温暖化」を都市伝説にした日本テレビの大罪−
まったけ日記225ー「マイナス10%」へ挑戦する京都
まったけ日記211−中国GDPが日本を追抜くとき…、環境問題初めて物語
まったけ日記209ー『環境マニフェスト』しーむす。総理…秘書・まったけ
まったけ日記205ーアラル海をどこまでアラスか?ー
まったけ日記203−黄河の枯渇がこうなんのか?ー
まったけ日記191ー死海が死ぬん海?ー
まったけ日記177ーアル・ゴア『地球の掟』
まったけ日記170ー「地球温暖化」阪神沈没シュミレーション−
まったけ日記134―小泉内閣は京都議定書に詫びるべし―
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 地球温暖化の影響で世界各地で氷が溶けおり、とりわけ、北極・南極の極地での海氷が溶けていることの危機が報告されてている。このブログでも北極の海氷が溶けていることは既に転載記事も含めて紹介してきた。
 これは、人の住まない極地だけではない。
 既にシベリアやアラスカ、カナダなどでも報告されており、永久凍土の上に建てられた家屋やビルなどが崩壊している映像をご覧になった方もいるだろう。
 これは、日本から遥か彼方の海外だけのことであろうか?いや、日本でも氷が溶け始めているとの報告が既にある。

富士山の永久凍土が縮小

25年間で300m後退し地滑りの危険性も

 日本の最高峰・富士山の頂上(標高3776m)は、夏に最高気温が15℃にも上り、雪が消えて赤茶けた噴火口がむき出しになる(右上)。一見乾いた噴火口も、深さ50cm〜1mまで掘れば、年中凍った土壌「永久凍土」が姿を現す。その厚さは実に50〜60mにも及ぶ。
 しかし、その永久凍土が過去25年間で縮小していることが国立極地研究所や静岡大学の調査でわかった。1970〜76年に南斜面で頂上から標高 3300mにかけて存在した永久凍土が、2000年の調査時には標高3600mまで後退。山頂の夏の気温は25年間で大きな変化はないが、冬の気温は上昇し、年平均気温は1.1℃上昇した。
 「温暖化によって、冬に土壌を凍結させる能力が減少したことに加え、化石化した永久凍土が一気に解けた可能性がある」と、国立極地研究所の藤井理行所長はみる。永久凍土が減少して季節凍土(冬に凍って夏に解ける層)が厚くなると、大雨の時に地滑りが起きやすくなると藤井所長は指摘する。
 2004年以来閉鎖されてきた頂上の富士山測候所は今夏、高所研究拠点としてよみがえり、藤井所長らは8月から新たに1年間の地温測定を始める。「連続した永久凍土が既に消えたことが判明する可能性もあり」、土砂崩れや植生への影響が心配される。【引用:藤田香「すぐそこにある危機」『日経エコロジー』2007年9月号 

既に日本でも氷が溶け始めているのである!!

お時間がありましたら…。
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https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/cf/3a/atcmdk/folder/1562303/img_1562303_43244525_1?20080601220129


1.1 概要

 温暖化による水資源への影響は、大きく豪雨と渇水に分けることができる。幾つかの全球気候モデル(GCM)によると、温暖化により豪雨の強度と、無降雨日数の増加が顕著になると報告されている。豪雨とは災害の原因となるような降水強度の特に大きい降雨を指す。豪雨は様々な災害をもたらし、無降雨は水利用を制限させ、ともに経済損失をもたらす。
 本報告書では、豪雨の増加影響に関連して、洪水被害と斜面災害の増加、貯水池の土砂堆積問題の、渇水頻度の増加に関連しては水需給の変化についての将来影響を評価した。また、気温上昇に伴う積雪水資源の減少について評価した。

 本節では将来予測の方法について述べる。ここで利用される豪雨のデータは、日最大降雨の現在の統計値に基づいている。空間分解能、時間分解能に限界がある現在のGCM の結果では、将来の統計値を推定するのは困難である。そのため利用した豪雨のデータは、地域によっては過大または過小になりうることに留意する必要がある。
 統計値に従って導かれているため、利用したデータ期間が限られていること、観測されている地点が限られていること、分布データを作成する際の空間分解能が粗いことから、局所的な現象を表現できないこと、必ずしも時間統計値が完全でないこと、現在気候の統計値であるため将来の統計値が変化する可能性があること等から、降雨データは不確実性をもつ。詳細については、1.3(1)を参照のこと。

1.2 影響評価の対象と方法

(1) 洪水氾濫
 日本は過去、洪水に対して様々な対策(治水)を行ってきた。その結果、現在では、洪水氾濫が頻発することはなくなりつつある。
 しかし、気候変動に伴って豪雨が激しくなると、過去に予測された水位を上回ることになり、洪水氾濫の危険性が増加する。

 洪水氾濫の経済被害を調べるために2つの手法を組み合わせた。まず、洪水氾濫モデルによって氾濫域を求めて浸水深と浸水期間を推定した。次に土地利用に応じて資産価値を与えて、洪水による被害額を計算した。
 この方法は、国土交通省の治水経済マニュアルに沿っている。この2つの方法によって洪水氾濫の被害を計算した。

 洪水氾濫モデルによって、50年に一回の確率で起こる豪雨と100年に一回の確率で起こる豪雨による氾濫域を計算し、この2つの豪雨による洪水氾濫被害額の差を求めた。これは、日本の治水整備が50年に一回の豪雨から守ることができると仮定している。
 その上で100年に1回の豪雨が温暖化によって50年に一回生じるようになった場合に拡大する被害を考えている。100年に一回の豪雨を対象としたのは1級河川では、およその100年に一回の洪水規模に対する整備水準を目標にしているからである。
 なお、ここで用いた雨の空間分布は、日本全域に一斉に豪雨が生じるようにしている。これは、実際に降雨域が上流から下流に移動した場合に該当する場合であり、潜在的な最大被害と考えられる。
(2) 斜面災害
 豪雨は土砂崩壊や地すべりなどの斜面崩壊をもたらす。日本は急峻な地形と広大な山岳域を持つため、現在も斜面災害に悩まされている。
 斜面災害は人命や財産に対する被害に留まらず、交通遮断による経済損失も生じる。日本全国に対策を施すことは不可能であり、重点地域の特定が必要とされてきた。
 そこで、本報告書では、数値地図情報を用いて斜面災害発生確率を求め、リスク地図を作成した。

 斜面災害発生確率は、2つの変数、起伏量(数値地図メッシュ内の最高点と最低点の標高差)、地下水の動水勾配(地下水流速)から推定される。災害発生確率は2つの変数を持つロジスティック関数によって構築される。この関数の定数は、過去の災害実績に合致するように求められた。
 また、この関数は地質毎に推定されている。変数である地下水の動水勾配は、降雨を入力として、水の流れから求めている。つまり、30 年に一度の豪雨を入力することによって30年に一度の斜面災害の確率を求めることができる。
 ここでいう斜面災害確率80%の地域とは、30 年間にその降雨があった場合、100 地点中、80 地点が崩壊することを意味している。

 本手法では短時間降雨による災害時のデータしか考慮していない。長期間の豪雨に比べて、崩壊しない地点が多くなるため、発生確率は減少する。
 一方、植生や道路などの土地利用は考慮していないため、蒸発や浸透の減少による地下水の動水勾配の減少が加味されておらず、大きな動水勾配が仮定されている。
(3) 土砂堆砂
 豪雨により斜面崩壊が進行した場合、それに伴い土砂生産量が増える。過剰な土砂生産は、河床上昇を生じさせる。河床上昇によって洪水氾濫の危険性は増す。
 また、ダムや堰などでは、土砂の堆積量が増え、貯水容量が減少する。土砂に伴う濁質成分の流出による水質の悪化も懸念される。土砂生産量の増加は、良質な水資源の確保を困難にさせる。

 先に述べた土砂災害発生確率を用いて、全国52 地点のダム湖の堆砂データと斜面リスクの平均値を比較した。その結果、両者は、指数関数によって表現でき、高い相関係数を示した。
 この関係を使えば全国の土砂生産分布を推定することができる。また、斜面災害リスクは、降雨の確率を変数としているので、気候変動に伴う降雨の変化による土砂生産を推測することができる。

推定された土砂堆砂と斜面災害の関係は、約50 地点のダム湖データの平均値であり、砂防事業の影響や短期の土砂流出は考慮しておらず、長期の傾向として推算している。

(4) 積雪水資源
 温暖化による水資源への影響が最も顕著なのは、積雪である。冬季の山岳域に水を貯めるため、雪は白いダムとも呼ばれる。融雪は春季の貴重な水資源であり、広大な水田を潤す。
 一方、少雪年には農業用水のみならず、他の水利用にも支障がでる。しばしば瀬枯れが生じ、生態系
にも影響を与える。

 積雪水資源の推定には、積雪融雪モデルを用いた。このモデルでは、全国の降雨、気温、標高のデータを用いて降雪分布データを作成し、気温のデータを用いて融雪分布を推定する。
 この2つを組み合わせることによって積雪深を計算する。このモデルの定数は、人工衛星画像から得られる積雪分布と計算による積雪分布が合致するように求めた。
 この手法によって、過去20年間で平均的な多雪と少雪年であった2000年と1993年を代表年としてシミュレーションした。
 また、融雪が始まる直前の2月15日積雪水資源量の差を比較することにより積雪水資源の脆弱性を考察した。

 温暖化後の積雪状況は、降雪が降雨に変化するとともに降水量の変化もあり、現在の少雪の状況と合致するとはいえず、GCMで求められる将来の気温と降雪の組み合わせを詳細に考察する必要がある。

(5) 水需給
 渇水期間の長期化が渇水のリスクを増加させる。しかし、将来、水田面積や人口が減少した場合、利水量も減少に転じるため、渇水リスクの将来予測は複雑である。
 これらの変化に対応した将来の水利用のあり方、水資源政策を検討するため、全国における現在の水需給バランスと社会条件との関係を水共同域(流域)レベルで整理し、それを踏まえて気候シナリオ(A2)に基づいたRCM20 を用いて将来の水需給バランスを推定した。
 水共同域(流域)毎の将来の水需要量と水供給量から、渇水指標(ダムの利用量が不足する日数×ダムの不足容量が最大になる量)を算出し、現況の渇水指標と比較することにより、将来の水需給バランスの評価を行った。

 将来の水需要量推定について、人口、上水道普及人口、水田面積、産業出荷額は100 年後まで予測している資料が存在しないため、既存の資料から簡易な推定により算定した。
 上水道普及人口については、将来推計人口(最終予測年次2030 年)のトレンドから推定、水田面積については耕作放棄発生率(最終予測年次2015 年)のトレンドから推定、産業出荷額は労働生産性の推定値(最終予測年次2050 年)と将来推計人口から推定した。
 これらのデータと現在の水利用量の関係から水需要量を推定した。供給量については、GCM によって求められる降雨量と蒸発散量、融雪量から求めた可能水利用量である。

 このように、将来の社会変化と気候変化を考慮して、渇水指標の変化比を表した。本計算は社会変化の予測を過去のデータから推計しており、政策や環境によって大きく変化する。特に減反や食料自給政策などの農業政策は大きく影響する。

転載元転載元: おおさかATCグリーンエコプラザ 水・土壌汚染ラーニング

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