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久しぶりに本業の病院でecoネタです。
外科系の病棟では、術後の患者さんの包交
(ほうこう。包帯を交換する。つまり消毒のこと)が毎日あります。
今日も包交しましたが、この時に出るゴミが多い。
ガーゼは2枚組みとか5枚組みとか、
せっし(処置に使うピンセットのこと)は1本ずつ、
剪刀(せんとう=はさみ)も1本ずつ、
綿球はプリンのカップみたいな奴に3個づつ、
といった具合に個包装されて消毒されているので、
1つの道具を使うごとに多量の紙、ビニールゴミが出ます。
それらを廃棄するのも、1回の処置ごとに、30x40cmぐらいのビニール袋に捨てます。
これらは、衛生面や安全性を考慮してのことです。
しかし、更には血液がついていないビニールゴミや紙ごみを
分別するだけのゴミ収集スペースが回診車に無いので、
大抵の医師は非医療ゴミも医療ゴミと一緒に捨ててしまうことも問題です。
1人の包交が終わると、プラスチック、ビニール、紙、ガーゼ、綿球など
ごちゃ混ぜの1袋分の医療ゴミが出るわけです。
一昔前は、ガーゼは50枚とか100枚単位でカスト(ステンレス製の消毒容器)に、
綿球も数十個単位でステンレス製の容器に、
せっしも10本ぐらいずつせっし立てに入った状態で回診車に乗っていましたし、
医療ゴミは膿盆という容器に捨てて、最終的に医療ゴミのゴミ箱に移していましたが、
衛生面や経済面で良い、という理由か、
ここ10年ほどで、あらゆるものが個包装されるようになりました。
確かに個包装によって、無駄に捨てられるガーゼや綿球が減ったのでは、と思いますが、
代わりに包装に関するゴミが増えました。
まずは、ゴミの分別をしっかりすべきことが急務です。
さらには個包装によって良くなった面、悪くなった面を再検証する必要があるように思います。
医療安全と環境性、そして経済性を検証する部会が発足すると良いなぁと思います。
本業がおろそかにならない程度に、がんばります。
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医業分野における衛生、環境対策も精密になってきて大変ですね。電力業界の微量放射能問題も将来は本格的な議論をしなければなりません。現在の日本は、何か問題点を指摘すると、マスコミが浅はかな議論を展開するため、真の問題点がぼやけてきて何にも進まなくなります。困ったもんです。
2008/1/9(水) 午後 1:01 [ 琵琶湖研究室 ]
医療の分野ではEBM(evidenced based medicine;根拠に基づいた医療)が大流行ですが、この衛生面に関する問題はエビデンスが無いように思います。浅はかな議論にならない様、気をつけて、環境と安全を両立した医療にしたいです。
2008/1/10(木) 午前 0:06 [ yhah's papa ]
衛生面から言うと「使い捨て」はとても安心感がありますが、ときおり一昔前には考えられない位しっかりした作りプラスチック製注射器や容器が捨てられていくのを見ると複雑な気持ちになります。衛生安全とエコの両立する方法があればいいですね。
2008/1/12(土) 午前 0:37
いまや何でもかんでも使い捨てです。血管撮影に使う、大きなトレーも使い捨て、トレーの中に、シリンジやらビーカーやら使い捨ての機材が全て組み込まれていて、検査が終わるとダンボール一杯のゴミが出ます。消毒にかかるコストを鑑みてのことでしょうが、仕方が無いとは言え、やるせない気持ちです。消毒・滅菌した場合と、使い捨てにした場合の環境に対する負荷とコストを比較し、どちらが良いのか、再検証したいのですが、ちょっとそこまで手が回らず...。
2008/1/12(土) 午前 7:47 [ yhah's papa ]
はじめてお邪魔します。医療従事者の一人です。
ゴミの分別も大事だと思いますが無駄な処置をなくすということが最大のecoだと思います。たとえば、術後の包交は密閉ドレッシングにすることでガーゼによる頻回の包交はなくせますし、48時間以降のドレッシングは不要とする文献もあるようです。傷を消毒するほうが、創傷の治癒を妨げるという意味からも、ガーゼと消毒の撲滅を訴えている医師も居られますよ〜。新しい創傷治療というサイトをご覧いただければと思います。
2008/1/25(金) 午後 5:37 [ han*k*harur* ]
hanokoharuruさん、ご訪問ありがとうございます。私の専門科では、髪の毛が生えてきちゃうので、カラヤヘシブが使えないんですよね。脳室腹腔シャントの時は、胸やおなかには使ってますが、あれ、いいですよね。あと、おっしゃるように、僕の上司で、頭のガーゼを1週間かえない人もいました。色々ですね。勉強してみます。また来て下さいねぇ。
2008/1/27(日) 午後 11:09 [ yhah's papa ]
お忙しい中お疲れ様です。院内での物品ゴミの記事を読んでまた考えさせられました。梱包類は一人一人の分別意識向上を目指すのが1番でしょうね(笑) 医療廃棄物処理にかかるコスト見直しとして、(特定排出事業者に確認)体液の付着していない医療ゴミを一般燃えないゴミでよいという話を聞いたことがあります。コスト削減した分で、医療ゴミの滅菌システム導入等もひとつの手かも。感染性医療廃棄物を破砕し、乾熱滅菌処理→産業廃棄物として処理可能→リサイクル率UP!そんなに上手くいく話なら各都道府県においても医療ゴミの問題は減るんでしょうけど・・・・。
2008/1/28(月) 午前 0:16 [ crescenttai3 ]
そんなところまで考えてくださって、ありがたいです。医療ゴミの滅菌システム、以前調べたことあり、導入したらどれだけ効果あるのだろう、と考えたことはありますが、なにせ経営者でもなく、いち平社員なので夢見て終わってます。敷地的にも、そこまでできる見込みはないのですが、今できることとしては細かに分別を呼びかけることですね。院内の新聞にブログのことが載ったので、これを期に院内にエコ運動を広げ、分別を呼びかけて行きたいとは、思っています。時間が許せば院内の医療ゴミの委員会に参加したいと思っているところです。委員会ではいろいろ努力しているようです。また報告します。
2008/1/28(月) 午前 0:31 [ yhah's papa ]