農民芸術学校ブログ

剣を犂に! 武器を楽器に! 鍬で大地を耕し、ヴァイオリンで心を耕す、世界平和のための学校を創りたい

農民藝術学校

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徒食の人

「愛農」誌(1998年)巻頭言の第2弾は、内村鑑三。私の大先輩にあたる札幌農学校2期生で、クラーク博士の感化でクリスチャンになったが(2期生までの全員)、アメリカに留学して神学を学ぶも、その植民地主義的なキリスト教に失望、日本独自の無教会主義キリスト教の創始者となる。教員時代には教育勅語奉読式における不敬事件が問題化されて解雇。社会主義系新聞「萬朝報」記者時代には絶対的非戦主義の論陣を張るが唯物論的社会主義者と反りが合わなくなり退社して「東京独立雑誌」を創刊し主筆となる。収奪的なアメリカ式農業ではなく、土作りを重視するデンマーク式農業とその民主制に着目し、札幌農学校1〜2期生の新渡戸稲造や佐藤昌介、宮部金吾らと共にデンマーク式の農業学校「興農学園」を静岡県沼津市九連(くづら)に設立(1929)、のち九連国民高等学校と改称するも1943年閉校。

「徒食の人」

かれらの欲するところのものは文明にして、文明の元素にあらず、
かれらの策(もと)むるところのものは道徳にして、道徳の基礎にあらず、
かれらは現世を楽しまんと欲する者にして、来世を嗣(つ)がんと欲する者にあらず。
ゆえにかれらの文明は進まず、かれらの道徳は日々に廃頽し、
かれらは現世について不平を唱えてやまず。かれらはただ実を食わんと欲する者にして、
樹を植えんと欲する者にあらず。 かれらは労働を好まざる徒食の人なり。
      (内村鑑三『内村鑑三所感集』岩波文庫より) 

 1901(明治34)年は、田中正造が足尾銅山の鉱毒について天皇に直訴した年であり、内村鑑三もそれに先立ち鉱毒被害地を視察している。彼もまた、渡良瀬川流域の農地を死滅させ、30万人農民の健康をおかし困窮におとしめている資本家の暴虐にたいして、痛烈な怒りの言葉を発している。この頃から、日本は急激に国家全体主義化していくことになるが、彼はそんな流れのなかでまさしく孤高の預言者としての生涯を貫徹する。

 彼の言葉は、まさに現代日本人に向けて発せられているかのようである。銀行がつぶれ、企業が次々に倒産する時代がふたたび到来しつつあるが、人々は何をおいても景気を回復させるべきだという。また中学生までが凶悪犯罪を次々と起こすようになり、人々は学校でも命を尊ぶ道徳教育をしなければならないという。便利で豊かな暮らしのためと、多額の赤字国債を発行してでも山河を削って土木工事をおこない、必要のない山奥にまで立派な自動車道路をつくり、何万年と放射能を発しつづける廃棄物の管理を子孫におしつけてまで原子力発電をおこない、必要のない深夜にまでテレビ放送をして電力の消費をさせようとする。多くの人は、そんな世の中を享受できればそれでよいと考えている。

 しかし、預言者はいうのである。それは、樹を植えずに実を食おうとすることであると。実を採るために樹を育てるものには、文明も景気も関係がない。いかなる文明も、いかなる景気も、いずれ崩れ去る泡に過ぎないことを知るべきである。景気によらなければならないような生き方は、破滅への道でしかない。また樹を育てる者は、実を採るために命を育まなければならないことをよく承知している。命が尊いものであることは、教科書で学べるようなことではない。ましてや、刀狩りをして犯罪がなくなるものでもあるまい。生存のためには、ナイフの正しい使い方こそ教育すべきなのである。そして、何億年の遺産である天然鉱物資源を百年あまりで使いつくすことにより成り立っている現代消費文明は、環境破壊を地球規模でおこない、化学物質の濫造、遺伝子操作などによっても生態系を攪乱し、未来をも飲み込もうとしている。これらの科学技術文明は、不労徒食の輩により考え出された、悪魔の知恵といってもよいのである。

 そんなものは捨てて、実のなる樹を植えようではないか。土を耕し、種を蒔こうではないか。誰もがそうやって生きるべきなのである。鑑三がいっている樹とはキリストに他ならぬが、人が罪を知ったとき、人は土を耕して生きる務めを負ったのであるから、そのように生きることによってのみ、神との関係を回復する救いが得られるのである

(「愛農」1998年4月号)  

おまイメージ 1け 

北海道らしからぬ、うだるような湿気のある暑さに、うちのネちゃんたちも、活動が鈍っております。玄関が占拠されてしまいました。 上段左から、ピピ、ミミ、下段左からララ(元野良の母)、キキ。たまに、私が不在の折に父親と思しき野良が納屋に入り込んでおります。

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もう17年も前だが、「愛農」という月刊誌で、年6回偶数月に巻頭言を担当させていただいた。主に全国愛農会という、有機農業を実践する農家のネットワークに向けて発行されているものである。私は、依頼を受けて「農民」や「百姓」の大切さを説く先人の言葉を紹介し、短い解説をつけた。前の投稿で「愛農学園農業高校」のことに触れたので思い出し、再掲してみようと思う。これはその第1回。

「世界の幸福と、農民として生きること」

おれたちはみな農民である ずゐぶん忙しく仕事もつらい
もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい
われらの古い師父たちの中にはさういふ人も応々あった
近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直感の一致に於て論じたい
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
自我の意識は個人から集団社会宇宙へと次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教えた道ではないか
新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
われらはま
ことの幸福を策ねよう
求道すでに道である
 (宮澤賢治『農民芸術概論綱要』序論)

 この賢治の文章は、他人からみれば非常に恵まれていると思える境遇を捨てさり、彼が農民として生きる道を歩みはじめて3カ月ほどたった時点でのものである。私も6年ほど前に、安定した会社勤めを辞めて農民になり、農民芸術の道を追い求めている。彼と同様に、自分の幸福のためである以上に、世界の幸福のために、そのような生き方が必要だと考えてのことである。賢治がこれを書いた70年ほど前にくらべると現代は、当時では考えられもしないほど便利な世の中になってはいるが、決して農民の暮らしが明るく生き生きしているとは思われないし、世界には環境破壊、飢餓や戦争、凶悪犯罪や癌・エイズのような死にいたる病気などさまざまな不幸が満ちあふれている。これらの問題を解決するためには、すべての人が自然の摂理にしたがう生き方を実践することしかないだろう。
 賢治にとって、科学・宗教・自然は一体のものであった。個人の幸福が、世界全体の幸福、さらには宇宙の安定なしにありえないということは、地球規模での生態学的危機が科学的に警告され、宇宙の謎が解明されつつある現代においては、より明白に理解されうるはずである。しかし、危機がより一層深まっているかに見えるのは、現代人が科学を万能と思い込み、宗教を忘れたためなのではないか。
 彼は法華経の信奉者、私は聖書の神を信じるキリスト者という宗教上のちがいはあっても、求めるものは同じなのだと思う。聖書の神とは、宇宙を創造し、自然の摂理を支配している存在そのものである。人間の幸福とは、神にしたがうことをおいて他にはありえないのである。聖書でいうところの罪とは、神から離れるということであり、人類の罪のはじめがエデンの園での生活を捨てて本格的農業をはじめたことにあったことには注目しなければならない。
 農業そのものに、自然に逆らう原罪をみることは容易であろう。しかしながら、イエスの教えは、洗礼者ヨハネのようにイナゴと野蜜を食べて生きよということではなかった。イエスは、罪を犯さざるをえなかった罪人をそのまま受け入れた。彼が祝福したものは、農民が土を耕してえた収穫に、さらに人手をくわえ酵母という微生物の力もかりて豊かな味覚をもつ食物に生まれ変わったパンとぶどう酒であった。聖書の神は、大地とともに農民として生きることを、何よりも祝福してくださるのである。   
(「愛農」1998年2月号)

おまけ 本日の収穫(会員3軒に向けて発送、梅も注文を受け発送しました。)
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1.さくらんぼ(夕紅錦)
2.ブルーベリー    
3.ミニトマト 7品種 3パック
4 パプリカ 赤2、黄2、緑2
5.万願寺とうがらし 
6.青なんばん
7.ししとう
8.きゅうり 4本
9.なす 3本
10.ズッキーニ 緑2本、黄1本
11.さやえんどう  50g
12.さやいんげん 150g
13.コールラビー 
14.ブロッコリー 
15.カリフラワー 
16.大根 大1本
17.ニンジン 4本
18.ラディッシュ 6個
19.ビーツ 小6個(葉もおいしい)
20.じゃがいも(キタアカリ) 800g
21.にんにく 小3個
22.リーフレタス 3品種
23.スイスチャード 5色
24.バジル

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農民芸術学校一日コース2015年度 第1回 じゃがいも植え付け作業
4月29日(水・祝) 9時〜17時(部分参加可能) 

何かと慌ただしくしていたため、大変急なお知らせですが、明後日、じゃがいもの植え付けをいたしますので、農作業体験したい方の参加を歓迎いたします。
本日、自然卵養鶏の、むらかみ農園に鶏糞掘りに行き、畑にまきましたので、明日頑張って畑を起こして、植え溝を掘り、タネ芋を切るところまで一気にやってしまいます。

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参加費は無料ですが、昼食は各自ご用
意ください。作業できる服装でお
出でください。植え付けと収穫作業(8月下旬以降随時都合のつく時)の両方に参加された方には、1名当たり10k
gのじゃがいもを、お持ち帰りいただけます。
急なお知らせですが、参加されたい方はメール(HPからワンクリックで送れます)にて、28日中にご連絡ください。
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ブラジル研修旅行

3月5〜20日の日程で、ブラジル日系人による農業と芸術、農業と福祉を融合させた取組みについて、研修して参りました。この研修に関して全面的に支援をいただきましたラテンアメリカ・キリスト教ネットワークに深く感謝申し上げます。報告はおいおいさせていただくこととしまして、とりあえず行程表を掲載します。

3月5日(木)13:07 余市→ 新千歳 14:47 JR
        17:00 新千歳→羽田  18:40 JAL
        19:15  羽田→ 中野 20:10 リムジンバス
            高円寺 父別邸にて両親、妹、姪、長男と夕食
            中野 長男宅に宿泊
3月6日(金)    高円寺 父別邸にて朝食
        11:30 新宿→成田 13:10 リムジンバス
        18:30  成田→ダラス 15:10(日本-9hr) アメリカン航空
           サンパウロ便が12hr遅れとなり、ダラス泊(コンフォート・イン)
3月7日(土)8:30 ダラス→サンパウロ(グアルーリョス) 21:40(日本-12hr) アメリカン航空
                    小井沼眞樹子牧師(オリンダ市メソジスト教会)の出迎え
            マツバラホテル泊
3月8日(日)   小笠原公子さん(元フェリス女子大ボランティアセンター勤務)の出迎えイメージ 8
            フェイラ(朝市)見学
            サンパウロ福音教会(日本語礼拝)に出席、
              昼食会、ヴァイオリンコンサート
            小笠原さん宅(サンパウロ市パライソ)で夕食
        20:15 サンパウロ(ゴンゴーニャス)→ロンドリーナ 22:45 Gol航空
                        ツルタさん(ウマニタス協会)車で出迎え 約1時間
            ウマニタス慈善協会(Humanitas)司祭館
              (佐々木治夫神父)に宿泊
3月9日(月)    土地なし農民運動 幹部らと面会(サン・ジェロニモ・ダ・セーハ)
            コーヒー豆検査施設見学イメージ 1
            女性部大会に参加〜ヴァイオリンコンサート、昼食
            ウマニタス協会 アルコール麻薬依存症更生施設見学
            シスター館にて夕食
            司祭館にてDVD「赤い大地の仲間たち」(2002)鑑賞


3月10日(火)   チャペルにて早朝ミサ
            司祭館にて朝食イメージ 5
            ウマニタス協会朝礼出席、診療所(皮膚病専門)見学
            アルコール・麻薬依存症更生施設チャペルにて、
              ヴァイオリンコンサート
            ササキ農業技術学校(農村家族の家)建設中校舎見学
            サポペーマ教会(ササキ農業学校仮校舎)
            老人ホーム(サポペーマ教会経営)見学
            診療所食堂にて昼食
            アモレイラ子ども園・老人コロニー見学
              (長崎純心聖母会設立)イメージ 2
            ウマニタス協会旧学校食堂にて、ヴァイオリンコンサート
            司祭館にて夕食



3月11日(水)   チャペルにて早朝ミサ
            司祭館にて朝食
            土地なし農民運動入植地(パウロ・フレイレ・アセンタメント)見学
            (コーヒー苗生産施設、農業試験場、リーダー農場)
            カインガンギ族(先住民)保護地区、学校見学
            ウマニタス協会 診療所食堂にて昼食、土産購入
            同 プロポリス生産施設見学
            同 司祭館にて夕食
            ツルタ兄弟にロンドリーナ バスターミナルまで送ってもらう
          23:05 ロンドリーナ→ 夜行バス
3月12日(木) 7:10 フォス・ド・イグアス バスターミナル到着イメージ 3
            イグアス国立公園ガイド ヤーゴさん出迎え
          午前中 イグアスの滝 アルゼンチン側見学
            (トロッコ列車→悪魔の喉笛、アッパートレイル)
            三国国境地帯見学(プエルトイグアス)
          午後より イグアスの滝 ブラジル側見学
            滝上のレストランで昼食
           イペレンディア・ホステル(イグアス観光旅行社)
             チェックイン
           ラファイン・シュハスカリア・ショーにて夕食・鑑賞
3月13日(金) 11:20 フォス・ド・イグアス→サンパウロ(ゴンゴーニャス) 12:50 TAM航空
            日本文化協会(東洋人街)にてラン展見学
             ブラジル日本移民史料館見学(ガイド栗原さん解説)
             東洋人街で夕食
             地下鉄にてバハ・フンダ長距離バスターミナルへ
          21:30バハ・フンダBT→ 夜行バス(ペレイラ・バレット行き)
3月14日(土) 6:15 ミランドポリス 夜行バス下車
             マリアンさん(ユバ農場)車で出迎えイメージ 7
             ユバ共同体農場到着 朝食、矢崎正勝氏と面談
             村内見学(鶏舎、資料館、彫刻園、劇場、
               出荷場など)
          11:00 昼食(食堂)
             村内見学(果樹園、図書館〜弦楽教室など)
             弓場勝江さん宅・アトリエ訪問
          18:15 夕食、風呂(共同浴場)
             DVD「山とユバさん」(1979 TBS)鑑賞
3月15日(日) 6:00 朝食(食堂) 畑見学
             アリアンサ教会礼拝(日本語)出席
             (弓場富士子さんピアノ奏楽、下桑谷牧師司式、小井沼牧師説教)
              礼拝後、ヴァイオリンコンサート(牧野、小井沼)
          14:30 おやつ(食堂)
                          DVD北海道農民オケドキュメンタリー(2008夕張)20周年公演(2014キタラ)鑑賞
          18:15 夕食(食堂)
             食堂にて、ヴァイオリンコンサートならびに「農民オケ」や「えこふぁーむ」の話
             風呂、ピンガで一杯(食堂)
3月16日(月) 6;00 朝食(食堂)
                          ユバ農場(果樹園ほか)見学 リーダー熊本氏案内
             高村農場(ヤシ=パウミット園、各種果樹、薬草試験地)見学 熊本氏案内
          11:00 昼食(食堂)
                          ヴァイオリン工房(弓場健作氏)、陶芸工房(弓場ミツエ氏)見学 矢崎氏案内
             シイタケ園見学 辻氏案内イメージ 4
          18:15 夕食(食堂) 風呂
          20:30 バレエスタジオにて、弦楽オーケストラ練習
               (牧野指導)
             皆でおやつ、それからピンガで午前1時頃まで


3月17日(火) 6:00 朝食(食堂)
             菜園見学 リーダー高山氏案内
             原生林にある登り窯見学 高山氏案内
         11:00 昼食イメージ 9
             マリアンさんに箒製作を習う
             熊本さんと果樹の栽培方法等ついて意見交換
         18:15 夕食、風呂
                  20:00 弓場的(ヒョウ)氏にミランドポリスまで送っていただく
         20:40 ミランドポリス→ 夜行バス

3月18日(水) 6:00 バハ・フンダ(サンパウロ市)ターミナルに到着
            地下鉄でパライソ駅まで、パライソ駅からタクシーで小笠原邸に荷物を置きに行く
            ヴェルゲイロ駅まで歩き地下鉄でセー駅まで乗車
            大聖堂(カテドラル・メトロポリアーナ)見学
            サンタ・クルス教会(ロウソクの教会)見学イメージ 6
            東洋人街見学(日本食材の店、土産物店など)
            サン・ホアキン駅からパライソ駅まで地下鉄乗車
            レストラン・フバイヤ(Rubaiyat)にて昼食ビュッフェ
            スーパーマーケット見学・買物
            小笠原邸にて荷物をまとめ、
               タクシーにてグアルーリョス空港へ
         21:40 サンパウロ・グアルーリョス国際空港→ 
               アメリカン航空 962便

3月19日(木) 6:05 ダラス・フォートワース空港着
         10:40 同発 →アメリカン航空 175便
3月20日(金)14:20 成田着
         18:40 成田発→千歳着 20:30着予定40分ほど遅れ JAL 3049
         21:30 千歳空港発→ 小樽着23:19 智香さん車で出迎え 
         24:00頃 余市帰着
               

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21日、農民オケ洞爺湖公演実行委員会の会議の前に、洞爺湖町の隣にある豊浦町のシュタイナー学校「いずみの学校」を訪問・見学してきました。イメージ 1
シュタイナー教育では芸術に力を入れており、ここでは4年生以上では授業で全員が弦楽器(ヴァイオリンやチェロ)をやっており、弦楽オーケストラがあります。シュタイナー教育は人智学(アントロポゾフィー)という独自の思想に基づいており、音楽では他にもリコーダーなどを使いますが、低学年ではペンタトニック(5音音階)に限定した笛を使い、ドとファの音はないということです。よく知られた小型の琴ライアーも5音しかありませんね。その発達段階ではそれが望ましいとのことで、学年に応じてすべて基本になる色が決まっていて、それぞれの色に応じて意味があるように、ドやファという音にもそれぞれ意味があるとのことでした。
この学校は元々10kmほど離れたところにあるシュタイナー主義の共同体「ひびきの村」でやっていたフリースクールを移転し、2008年から旧豊浦町中の校舎を借りて正式に学校法人(小中学校)として認可されたもので、ひびきの村には、シュタイナー主義のバイオ・ダイナミック農業の試験農場や、シュタイナー学校の指導者養成所もあります。
「いずみの学校」は、世界中のシュタイナー学校同様、日本の6・3・3制ではなく8・4制になっていて8年間は同じ担任が生徒を指導します。現在は1学年平均7〜8名の規模です。台湾やニュージーランドのシュタイナー学校からの留学生も在学していました。授業は低学年から120分で、教科書はなく手作
りのノートを教科書代わりに授業を進めます。理科をやるのは高学年になってからとのことで、何か一つのテーマを決めて、生徒の質問を引きだして授業を展開させたりするとのこと。地元の産業とか自然などもテーマにしています。高校はまだ学校法人として認可されておらずNPO法人ですが、9年生(中3に相当)から12年生までは一貫したコースになっています。9年生以上の手芸室と木工室を見せてもらいましたが、木工では本格的な家具を作り、手芸では羊毛を使い、手動のカーディング機があり、一人一台の糸車で糸から制作、機織り機も2台ありました。体育館では、生徒自身が作った脚本でドストエフスキーの作品を練習していました。演劇も課外活動ではなく授業でやっているとのこと。オイリュトミーという身体を使った独特のパーフォマンスも、シュタイナー学校では特に重視しています。

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