|
アラビア海に沈みゆく夕陽。
古くから貿易の要衝として栄えたムンバイ(ボンベイ)から見た夕焼けです。夕焼けというのはどこで見ても綺麗なものですが、ここには、やはり、日本で自分の家から見るのとは違って詩情に満ちています。
そりゃ、そうでしょう。
西のアラビア諸国から絶え間ない物品や人や、あるいは軍馬の往来が長く続いた後、遥か北西からやってきた赤鬼の如きブリティッシュの辣腕どもに蹂躙され、そして、再び、長き屈辱を経て、自主独立という尊厳を取り戻した誇り高きインドの民たちの住む、この異国に沈む夕陽には、特別な感慨を抱かずにはいられませぬ、やはり。
インドに来たのは10年ぶりですが、やはり、インドはインド。
今でも、牛は神ですし、多くの民は、人間の生活を送ってはいませぬ。
一部には、信じられないような見事なハイウエイもできていますが、ムンバイの市街地に広がるスラムは、今も変わってはいないのです。。。
そのスラムからも同じように美しい夕陽を拝むことはできますが、彼らにとって、一日の終わりとはどういう意味を持つのか、やはり、ぼくには分かりませぬ。
やはり、過酷な人生は、輪廻に行き着くということなのでしょう。ぼくも信じたいですがね。
|
全体表示
[ リスト ]




