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万年を昨日とする山にとっては30年など瞬きに過ぎずも、生身と生まれし宿命を嘆くも、己の肉体の衰えは生命の証とうそぶく。
昨年から再び登り始めた山。
その山も、まだ馴染めぬ、山ガールと中高年登山者が織りなす不可思議の世界となった。
かつては青春のすべてと豪語した風雪の中、頂は常に遠かったが、走破のための鍛錬は怠らなかった。だから、「俺は違うんだ」と力みつつ、れっきとした中高年となって喘ぐ。
そして、手にしたもの。
それは、雲上の太陽と友人たちの笑顔だった。
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