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 好きなミュージシャンは?と問われたら、かろうじて一人挙げるなら80年代末までの中森明菜だ。今の明菜は、正直見ているだけで痛々しい。あの忌まわしい自殺未遂事件以来多少の浮き上がりはあったものの、歌手としての彼女は過去のものになったのではないかと目をそむけずにはいられない。

かつては高校時代、本気で結婚したいと思っていたくらいだからもう一花咲かせてもらいたい。少なくとも、以前「ミュージック・フェア」に出演した時の声量の乏しさを克服してほしいものだ。





 
 それは、それとして。





 ↑既に、パターン化しつつある。

 先日、27日の木曜日に、静岡市民文化会館にて井上陽水のコンサートへ行ってきた。思えばそれは僥倖ともいうべき出会いだった。二ヶ月ほど前、たまたま通りかかったローソンに公演のポスターが貼り出しているのに、






 なぬっ!?



 なんですと




 なんですと〜っ!?
(うるさいっ)





 と狂喜し、早速クレジットカードで購入した(現金じゃないのかよっ)。締めて8400円也。当時は高い買い物をしちゃったなと思ったものだが、行ってみて1万円出しても惜しくないくらいのコンサートだったと実感した。

その辺の事情は、コンサート終了直後に配信したおれの携帯用メルマガ(PCでも閲覧可能)「厳七郎江戸日記」の最新号で伝えてあるので興味のある方はどうぞ(と、何気に宣伝をするいやらしさ)。↓

 http://merumo.ne.jp/i/00135676.html

 コアなファンが聞いたら、何を今更と鼻で笑われそうだがとにかく声が良かった。何年か前に買った「GOLDEN BEST」やテレビの特集でその歌声に魅了されていたが、生で聴くともっといいのだ。

どういいかと言うと、これも他人様の受け売りで申し訳ないが「人間の声とは思えないほど、段違いに飛び抜けていた」(奥田民生・談)のである。

ファーストでまず「青空、ひとりきり」を小島良喜さんという方がサブでさりげなく片隅でギターを弾くなか、陽水のほうは弦が切れちゃうんじゃないかというくらいの勢いで弾き語りをしてきたのだからのっけから引き込まれてしまった。

それも良かったが、曲の合間における陽水のウィットに富んだ話しぶりにそこかしこから笑いが飛び交いそれが更にコンサートにメリハリをつけた。

 陽水といえばかつて人見知りで(今でもシャイな性格は変わってないらしいが)、デビューしたての頃は無言で十分くらいかけてギターのセッションをして歌い始めるというサービス精神のなさで、同じ会場で出番待ちしていたなぎら健壱(当時は、なぎらけんいち名義)を呆れさせたというエピソードがある。

35,6年も経てば人も変わるものだろうが、ハニカミながらも客席との距離を縮めようと話しかける陽水の姿勢には好感が持てた。

 ハプニングがあった。一番前のそれも真ん中の席の二人の客が一曲目を歌い終わった後で入場してきたのだが、三十分以上前から並んで待っていたこちらとしてはなんだ、こいつらとむっとしたのだが、

 「あ、ちょうど到着しました。今、お待ちしていたんですよ」

 と、優しく語りかけるさまに、この人の器の大きさを見た気がした。当然会場は大爆笑。思えばあのハプニングでの彼の対応が、コンサートを良い方向へと導いたともいえる。仕込みか?とも疑われたが、こんな楽しい演出なら大歓迎である。

最新アルバムに収録されているという「新しい恋」や「長い猫」を聴けたのもラッキーだったが、締めに歌った(その後、アンコールで四曲あったが)「海へ来なさい」は胸に沁みるような風情があった。陽水はギターも持たず、両手や身体をなんとなくもどかしげに動かしながら歌っていたのだが、聴いているほどに優しい気持ちに包まれちょっと涙ぐんでいる自分がいたことは内緒。(:−;)

 アンコールは、「アジアの純真」、「渚にまつわるエトセトラ」、「夢の中へ」(ここで手拍子は最高潮に達した)全員スタンディングオーベーションで大いに盛り上がったが、最後に「傘がない」を持ってくるあたり陽水らしいユーモアというか、照れ隠しを見せられた想いがした。

 帰りは本当に夢心地だった。“音楽は、あらゆる哲学、思想を超えた啓示である。”というのはベートーヴェンの言葉だが、あの場にいた者たちは得もいわれぬ気分にしてくれた陽水に本当に感謝、感謝である。

基本的に出不精なおれだが、これをきっかけにこれからもいろいろとコンサートに行ってみようかな。そんな風に思わせてくれた、新緑の夜の夢である。



 ※上記の写真は、会場で販売していた「井上陽水1999−2006」(定価2500円)の表紙と、コンサート終了後に掲載された曲目。なお、蛇足ながら当日の曲目は以下の通り。

 1.青空、ひとりきり

 2.闇夜の国から

 3.なぜか上海

 4.限りない欲望

 5.夏まつり

 6.飾りじゃないのよ、涙は

 7.少年時代

 8.11:35 LOVE TRAIN

 9.とまどうペリカン

 10.リバーサイド・ホテル

 11.自然に飾られて

 12.新しいラプソディ

 13.新しい恋

 14.感謝知らずの女

 15.長い猫

 16.氷の世界

 17.海へ来なさい

 アンコール

 18.アジアの純真

 19.渚にまつわるエトセトラ

 20.夢の中へ

 21.傘がない

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行かれましたか、私も行ってきました。よかったですよねぇ、色褪せない。パフィーの歌を歌うあたり、若者でも溶け込めそうですが、なかなかそういう層はいませんな。ところで、途中で歌った新曲は「11:36 LOVE TRAIN」ですぞ。わずか1分違いですが(笑)

2006/5/1(月) 午前 0:53 [ 陽水ふぁん ]

おお〜っ!同じ会場にいた方からの投稿嬉しい限りです。陽水、来年も来てくれるといいんですが。いっそのこと、追っかけでもしましょうかねえ(笑)

2006/6/12(月) 午後 8:14 [ 江戸厳愚(えどごんぐ) ]


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