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Living with Antiques〜英国銀器の集め方
今日は秋晴れ・・・ ふ、冬晴れ?!

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素敵なスクエアのトレーが入ったので、手持ちの銀器小物を並べてみました。
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販売用のものも、自分のコレクションも。 特にこだわりなく目についたものを並べてみました♪

(真ん中のジョージアンのシュガートング、とても使い勝手は便利とは言えないものなのですが、コレクションの中でいい味だしている気がします♪)

組み合わせ方により醸し出されり雰囲気ってその時だけのものなので一瞬一瞬が愛おしくなりますね〜 お互いの位置が数センチ違うだけでもまた違った雰囲気になって来ますから・・・^^




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時間が空きました💦 

前記事の続きです。

以前もご紹介したかもしれませんが、Mappin Brothersの1900年当時の商品カタログの広告です。
イメージ 2
Mappin Brothersのクリスマス時期🎄の広告のようですね。

広告が残っているのは私が目にしたところでは大きなメーカーばかりのようで

Mappin Brothers(Mappin&Webb)
Silversmiths&Goldsmiths
Walker&Hall
Elkington&Co

なんかがあります。

Wikipediaによりますと、1850年代くらいから新聞社は中産階級層向けの新聞による商品広告で利益の多くを得ていた
とあります。 掲載時の広告料も結構かかったでしょうから、新聞や雑誌に広告を出せたのはこういう大きな力あるメーカーに限られていたのかもしれませんね。

そういった当時の商品広告が、今は新聞や雑誌のページをバラしてプリントとして販売されています。元々銀器やティーポットのイラストやプリントが好きな私は見かけると購入して集めていたのですが

その中で、以前は当時のデザインを眺めるだけで満足〜♪ で全く気にならなかった事で最近急に興味を引かれた事があります。

それが当時の商品の小売価格。

よく見てみると
イメージ 1

商品画像の下に、当時販売された小売価格が掲載されている んです。


Millersなど有名なヴィンテージのコレクターズブックにもコレクションの為の目安にその時々の評価値段が書かれている事が良くありますが

時代が変われば銀の値段もアンティーク的価値も貨幣価値も変わる

私が銀器を扱った10年くらいでも価格には結構な相場変動がありますので、

この価格表示は特に今まで気にかける事はありませんでした。


でも今になってなんだか気になった、そして初めてこのお値段に注目して見る事が、意外にもそこから当時の時代背景、人々の生活に思いを馳せるきっかけとなり

これは是非皆さんにもご紹介させていただきたい〜〜  

という運びとなったのです。

書きたい事が沢山あるので、どこから手をつけていいかわからないのですが💧(整理整頓が苦手な私です)



・・・

・・・

えーと、

まずこれからご紹介しましょう。

同じ画像からですが、今回着目したのはこの部分です

イメージ 3

"Afternoon Tea-Service, handsomely Fluted with Engraved Festoons,
(アフタヌーンティーサービス たっぷりとした縦溝模様と花綱の彫り入り)
Queen Plate £6
Sterling Silver£12"

クイーンプレートというのはマッピン&ウェッブ独自のシルバープレートの愛称の一つで、銀の厚みがあるとかクオリティが高いとか言われていますがその部分はまず置いておいて・・・

当時の広告、このMappin Brothersに限らず、シルバープレートとスターリングシルバー の価格が同じ画像に並べて表記されているんですよね。

これ、なんだかとっても興味深いと思いまして。

シルバープレートとスターリングシルバー 、価格差が約二倍

なんです。

イメージ 4

ティーキャディも、完全に二倍ではないですが、ほぼ、二倍。

他メーカーの広告を見ても、アイテムにより例外的なものはありますが、大体同じ感じなようです。

デザインを選んだ上で、かつ素材が選べるようになっているというのが面白いと思います。


「あら、このデザインとっても素敵ね♪ 今回は特別な記念なのでスターリングでお願いするわ」

とか、

「奥様、今回もスターリングでご注文でしょうか」


「いえ、今ちょっと予算に余裕がないのでシルバープレートにしておくわね」


とか、そんなショップ内でのショップ主人とお客様のやり取りが想像出来るよう。



こちらは同時代の他広告から

このティースプーンなんか、見覚えある方も多いのではないかと思いますがいかがでしょうか。 Mappin&Webbのティースプーンというと私はまずこのデザインが頭に浮かびます。
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レジスタードデザインとあります。

これは、他メーカーによってデザインをコピーされないようにデザインが登録されているという意味で、特許のようなものです。 銀器は同じデザインでもメーカーが異なる事がありますが(デザインがコピーされた場合もあるでしょうし、製造元が同じで小売店のメーカーズマークが刻印されている場合もあります)このデザインはこのレジストリーマーク故にかMappin&Webbでしか今の所見た事はありません。                        
                    
 こちらのスプーンは、

"Six Afternoon Teaspoons and Tongs in Morocco Case
Prince's Plate £1
Sterling Silver £2 10”

£1 1ポンド。

1ポンドってなんか響きが凄いですね


1ポンドって今のレートでいうと148円です。


148円でこのティースプーンセットが購入出来る訳な〜〜い❗️

それはもちろんですが(笑)


ではではこの1ポンドって、この広告が作られた1900年当時はどれくらいの価値だったのでしょうか❓❓                           

また人々の暮らしにの中での、賃金や生活費などに対しての相対的な価値はどれくらいだったのでしょう。                            
            
話がまた広がってしまいますが 

ヴィクトリア時代の人々の収入がどれくらいであったのか調べてみるとこんなサイトが見つかりました。                             

The Victorian Era Wages Salary Earnings for Various Jobs

http://www.victorian-era.org/the-victorian-era-wages-salary-earnings.html


ヴィクトリア時代の人々の収入について少しこのサイトから例をあげてみますと(以下引用です)                                
                         
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Milk-woman’s wage – 9s a week
Dentist’s charge for 2 fillings – 10s 6d
Top wage of a woman operating a sewing machine – 16s a week
Average coffee-stall keeper, general labourer or female copy clerk in the City – £1 per week
Min. cost of a funeral – £4
Live-in maid’s earning were £6 a year. General servant – £16 annually.

 A butler – £42 per annum while Post Office clerk – £90 a year
Anglican parson – £140 a year
 The Governor of the Bank of England – £400 p.a
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
乳業関係の女性のお給料 9シリング/週
歯医者さんの2本分の詰め物 10シリング6
コーヒーショップの店員、肉体労働者や金融街のコピー業受付 1ポンド/週
お葬式の最低料金 4ポンド
住み込みのメイド 6ポンド/年間  召使い 16ポンド/年間

執事 42ポンド/年間
郵便局事務員90ポンド/年間
英国教会関連者(という意味でしょうか)140ポンド/年間
イギリス銀行の責任者 400ポンド/年間
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今でも金融関係はイギリスでは高収入な職業にあたりますが、このリストを見ても圧倒的に年収が高いですね。400ポンド。このリストはヴィクトリアン中期の記録によるものであり、広告の1900年とはだいぶ違って来ると思いますが、当時の職業による収入の圧倒的差が少し感じ取れます。 当時の1ポンドは今でいう200ポンドくらい、とか、300ポンドくらい、とか。                     

それで計算すると、イギリスの銀行の責任者で年収1200ポンド(2000万円程度) 郵便局事務員で270ポンド(800万円程度) という事になるでしょうか。   

大体これくらいっていう数字は出てくるんですが、より正確な情報を知りたくてもどかしい。                                  
                        
そんな時に偶然見つけたのが、前々記事で触れた、ネット上で見つけた面白い物、なんです♪(前置き長かったですね〜〜〜😅)                                  

さて前々記事で書いた、ネット上で見つけた面白い物、それはこちら

Calculate Modern Values of
Historic Concertina Prices

こちらのページにある変換機能

当時の価格と年を入力すると、現代(2000年)の貨幣価値に計算しなおしてくれるんです                                                                            

べ、べ、便利

これでより正確に、当時のお給料事情や商品価格について知る事が出来ます♪

例えばこのティーセットを見てみましょう
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クイーンズプレート 6ポンド、スターリングシルバー 12ポンド。

先ほどのページでこの広告の発行された年代と価格をを入力すると
イメージ 7
約1923ポンド
この価格、日本円に直すと、今だと28万円くらいでしょうか。

先ほどのページでこの広告の発行された年代と価格をを入力すると
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約1923ポンド

約28万円くらいです。

スターリングシルバー はその倍という事になりますよね。

この数字、皆様どう思われますでしょうか。
当時は裕福な家庭でしか使用できなかったというのだからこれくらいはするだろう

と思われましたか。または、

思ったよりも更に高価だったのだなぁ〜、と思われましたでしょうか。(私は完全に後者でした)                              
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ビスケットウォーマーなんかもあります。           (この画像だけからでは実際にどう動作するのか、内側の中蓋の素敵さも全くわからないのでちょっと残念、と思うのはわたしだけでしょうか)             
ビスケットウォーマー、ここで面白いと思ったのは

     外側に彫りがあるものは5ポンド15シリング     
対してプレーンなものは4ポンド10シリング

装飾の有無より価格に差が出ている点です。

1ポンドは20シリングですから、この価格差は25シリングですので、ポンドに直すと1ポンドと5シリング 約400ポンド、6万円くらいの差になってくるようです。

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(あぁ、やはりこの変換機能、ものすごく便利です😻)

エクストラの装飾が6万円、それを施す職人の週給が24000円程度

もちろん、当時のお給料形態なんかはメーカーにもよるでしょうし真実の程はわかりませんが、なんとなく出てきた数字がしっくり来る数字ではありませんか・・・?       
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ビスケットジャーはシルバープレートとスターリングの価格差が三倍ありますね。 

スターリング、お高いです シルバープレートの15万円くらいに対して、60万円くらいでしょうか。 純銀製のビスケットジャーって今現存している数がかなり少ないのですが、その理由は当時のこのお値段設定とか、こういうサブ的立ち位置のアイテムの素材がわざわざ純銀である必要性に欠けるという事だったりとか、そういう影響があったかもしれませんね。 これだけ差があればシルバー プレートを買っちゃいそうです。                                

大体この純銀のビスケットジャーのお値段設定自体、そもそも元々シルバープレートで沢山作る予定で、                             

一応はスターリングもあるけどなるべく;・注文入れてくれるな 

というメーカー側の意図によりお値段の設定がなされていたのかもしれない、とか思わず深読みしてしまいます。                         
例えば、純銀製品はコストがかかる為に注文を入れてからの製造だったかもしれませんし。                                   

    まぁ、私の完全に勝手な想像ですが・・・  

この昔の貨幣価値を現在の価値に換算してくれる換算機能、とっても楽しいので是非皆様も遊んでみてください♪ ティーカップとかその他の広告も、この時代は価格がついているもの多いのできっと楽しいと思います。                   
まだまだ書きたい事は沢山あるのですがここから先はまた記事を分ける事にします!(この記事の内容自体ものちに二つにわけちゃうかも) 長々した文章になりましたが、お付き合いいただき、ありがとうございました♪♪                                                    


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100年、200年そしてそれ以上前から現代まで時を経て大切に受け継がれ、今もアンティークシルバーと呼ばれ人気のある銀食器。    

良く、その昔は富裕層しか手にする事が出来なかった

と言われます。

1700年代には上流階級(貴族や教会関係者など)の間だけで流通していた銀器も、1800年代の産業革命の頃になると、当時圧倒的に増加した中産階級の人々の間で広まりました。

上流階級の人々の暮らしに憧れる中産階級の人々にとって、当時銀食器というのは豊かさの象徴的なアイテムだったのでしょう。

それまでのオールドシェフィールド製法で作られたシルバープレート製品に加え、1840年代になると今も主流として使われている電気メッキ製法によるシルバープレート品も作られるようになりました。

銀器製造に関わる人が増えまた製作工程の一部近代化により生産量もあがり(ここでは具体的な数字に触れませんが、シェフィールドで1800年代に銀食器製造業に従事した人々の人数の増え方のスピードは本当に目をみはる程だったそう)
と言われています。                             

銀器の量産が可能になり生産量が一気に増えた1800年代も終盤の頃。

今私たちが一般のマーケットで見かける英国のアンティークの銀器はこの時代のものが圧倒的に多いと思うのですが

皆さんは疑問に思われた事はないでしょうか。                       
           
当時の銀器の価格って一体今でいうとどれくらいだったのだろう

と。

私はずっと気になっていました。

それまで主に上流階級のものだった銀器が

「中産階級の手の届くところになった」

という、この時代における銀製品の価格はいったいどれくらいだったのだろう、と。

特に、当時中産階級に愛され広まったシルバープレート製の製品は、純銀のお品に対してどれくらい買いやすいお値段だったのでしょうか。 

それは純銀の製品が高級すぎて買えない人の為の代替品のようなものだったのか?(※ふと検索している時に「シルバープレートは長く使用する事を考えて作られていない」と書かれた記事を見つけ、実際の所を検証してみたいなと・・・ ここで自分の考えを言いますと、個人的にシルバープレートは当時でも高級品で、長く使用する事を考えて作られていなかったのはソフトメタル EPBMではないかと思います。 価格もEPNSのシルバープレートの数分の1でした。成形しやすいので、デザインは可愛いものが結構残っているんですよね。) 

このような疑問をいつもモヤモヤと持ち続けていたのですが

当時の事情を知る小さな手がかりになる面白いものを見つけた事により、そこから少しづつ当時の生活の様子がわかるようになって来ました。

その手がかりになった一つの事を、ご紹介しますね
(そしてもちろん前記事で触れた、”アンティーク研究に役立つもの”も出て来ますよ〜


長くなりそうなので、また次記事に続きます♪


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今やっているアンティークの銀食器に関するお勉強に役立つ というかこれはなくてはならない!というツールをネットサーフィンしていて発見。

これはすごく、今からご紹介して行きたいテーマにぴったりのツールすぎて



わーーーーー



と朝から思わず黄色い歓声をあげてしまいました。

きっと、皆様も、ご興味あるのではないかしら・・・

これからそのツールを使って、ちょっと面白い事、ご紹介して行きますね〜♪



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ヴィクトリア時代中頃から後期の、バターナイフです。バターナイフ×白蝶貝ハンドルって、なんだかとても英国銀器らしい組み合わせな気がして、昔からとても惹かれます。                                   
上下のバターナイフはペア。いかにもヴィクトリア時代中頃と見てわかる、動きのあるスクロールの彫りが力強くもエレガント。                   
真ん中のナイフは、GU George Unite(ジョージユナイト)。やっぱりGUは良いですね。全体に漂う気品とパワーがあります。                 

      英国銀器ファンの中でも      

「GUには目がないの

とおっしゃる方が沢山いらっしゃるのも納得の存在感です。                  
そういえば、この三本は刃先がくるんとカーブしていないんですけれど、英国アンティーク銀器の面白いアイテム中に、先がくるんっとなっているものがあるんですね。                         
銀器を集めていらっしゃる方はご存知の方も多いと思うのですが         

その、くるんとカーブした刃先は、柔らかいバターをくるんとすくい取る為っていう話を良く聞いていたのですが、ふと、当時のバターってどんな感じだったんだろう、と思って。 情報を探していたらこんな動画を見つけました。          

How to Churn butter

他にもバター作りの動画は色々出ていますが、やはり当時の衣装を再現してあったりするとワクワクしますね

バター、作りたては本当に柔らかいのですね。

くるんとしたバターナイフですくって塗る、というのも、納得です。

ヴィクトリア時代はバターの型(バターモールド)も素敵なものが沢山ありますよね♪♪   こちらも良い出会いがあれば、少しづつ集めて行きたいなぁと思っているアイテムです。


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