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「春の日は過ぎゆく」は、イ・ヨンエ出演映画の中でも、熱烈なファンが多い作品です。 ですから、感想も出尽くしているかも(?)と思いながらも…自分が感じたままを〜とくに サンウのハルモニとの関係、そしてウンスとの共通点という視点から、気づいたことを書 いてゆきたいと思います。 <キャスト>
●ユ・ジテ(サンウ)、イ・ヨンエ(ウンス)、ペク・ソンヒ(祖母)、パク・イナン(父)、 シン・シネ(叔母)、ペク・チョンハク(音楽プロデューサー、サングラスの男) <あらすじ> 録音技師の青年イ・サンウ(ユ・ジテ)とラジオ局のDJ兼プロデユーサーのハン・ウンス(イ・ヨンエ)は、番組制作のための取材で初めて出会う。季節は冬。山寺への2度目の旅の帰り、ウンスはサンウを自分のアパートに誘う。ごく自然に恋に落ちる2人…。恋愛経験の少なそうなサンウと、年上で離婚経験のあるウンスだが、一緒にいるとうれしい気持ちで繋がり合う。だが、やがて春が来て夏を迎える頃、ウンスの態度に変化が表れる。父親に紹介すると言えば黙ってしまう。泥酔して帰った夜に泣き、翌朝はきつい言葉でサンウの優しさを拒絶する。そして、別れを告げては、気まぐれにまた連絡してくる。そのたびに戸惑い傷つくサンウ。しかし、再び春が巡って再会した時、サンウはひとつの辛いけれど、それしか選べない道を選択するのだった…。(CINEMA TOPICSより) 映画を見終わって、まず思ったことは、サンウ(ユ・ジテ)のおばあちゃん(ペク・ソンヒ)とウンス(イ・ヨンエ)が重なって見えたことです。というか、ハルモニ(おばあちゃん)が映画の重要なキーパーソンになっているように思えました。もちろん、サンウとウンスの若いふたりの物語りなのですが…。何かこう〜無言の語りべのような存在と言ったらいいでしょうか…。おばあちゃんの人生が見え隠れして見えました。 ところで、ウンスってどんな女性なのでしょうか? 想像する以外にはないのですが…。 サンウとの会話の中で、「一度、結婚はしたのよ」というセリフがありましたが、その結婚生活がどうであったのか、結婚した相手はどんな人だったのかは、全く語られてはいません。しかし、ウンスを見ていると心に深い傷を負っていることは分かります。それは、サンウと親密な関係になり、サンウが何気なく、父親に紹介しようかと言った時のウンスの困ったような固まった表情から読み取れます。 もしかしたらサンウのハルモニのように、結婚した彼が浮気をしてそれが原因で離婚したのかもとか、 いろいろ考えてしまいました。だから、ウンスは愛に対して懐疑的になっていたのかもしれないと…。 また、サンウと後から出て来るサングラスの男との関係だけを見ているとウンスがまるで魔性の女か、 悪女(?)のようにも見えてしまいます。 でも、仕事で初めてサンウと出会ってウンスが紙で手を切った時に、サンウがおばあちゃんから教わったという対処法で、切った手の腕を心臓より高く挙げて手を振るシーンがありましたが、ウンスが「だれから教わったの?」「おばあちゃんと暮らしているの…いいわね」と本当にうらやましいという実感がこもった言い方をしていましたが、知らず知らずのうちに、この家族と暮らしているおばあちゃん思いの好青年・サンウがウンスの心を癒していたのかもしれないと思いました。 それは、ラスト近くで何気なくウンスがこのしぐさ(すぐ上の画像)をしていたことで、ウンスもそんなしぐさをした自分が意外のような、びっくりしたような、思いがけないような表情をしていたことでも分かります。そして、その翌日にサンウとやり直そうと思ったのか(?)おばあちゃんにあげてと鉢植えの観葉植物を持ってサンウに会いに行く。 この時、サンウはおばあちゃんが亡くなったことをウンスには伝えませんでした。 なぜ、言わなかったのでしょう。もう、言っても仕方がないって思ったのでしょうか…。 もしかして、この「春の日は過ぎゆく」というタイトルは、ハルモニがサンウに歌って聞かせた歌詞からつけたのでしょうか?「春の日は過ぎゆく 薄紅色のチマが 春の風になびいていた・・・」と字幕に出てましたけど(この歌の題名は何と言うのでしょう)。そう言えば…この歌詞そのままかなと思うようなシーンがありました。それは、ハルモニが薄紅色(桜色)のチョゴリ・晴れ着を着て家を振り返りながら歩いて行き、そのまま帰らぬ人となるのですが、何となくダブルのは、ラストシーンでサンウとウンスの桜並木での別れです。ハルモニが着ていた桜色のチョゴリと桜並木が何だか、とっても悲しかったです。 おばあちゃんが亡くなる前に、サンウに「去って行った人を追いかけてはいけないよ」と言った言葉が胸に響いてきます。浮気をして他の女のところへ行ってしまったおじいさんのことを…きっと、おばあさんは自分を戒めるように、いつも自分に言い聞かせていた言葉なのかもしれないと思いました。そして、サンウはそのハルモニが言っていたように決断したのではないかと…。 この映画は、見る人によってさまざまな捉え方ができるのではないかと思います。ホ・ジノ監督のこの描き方、私は好きです。また、映像・四季折々の風景や竹林の風になびく音や小川のせせらぎ、草原の草木を揺らしながら吹き抜ける風、雪がシンシンと舞い落ちるお寺の風景もステキでした。まだまだ書きたいことがたくさんあるのですが、書き切れていません。 ところで、この「春の日は過ぎゆく」は不思議な魅力をもった作品です。 見るたびに、新鮮で奥が深くて〜何かしら気づかせてくれる。「噛めば噛むほど 味が出る」ではありませんが、本当に〜味わい深い映画の1本だと思います。 ※掲載している画像等の肖像権・著作権は、肖像権所有者並びに該当著作権者に帰属いたします。
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わぁ、時間が足りません。コメントをたくさん入れたい映画です。
初めて、韓国映画を知ったのが「春の日は...」でした。
四季おりおりの様子がクローズアップされていて、笹の葉がサラサラと鳴く音が耳に残っています。
>>>>「春の日は過ぎゆく 薄紅色のチマが 春の風になびいていた …」
>>>>そう言えば…この歌詞そのままかなと思うようなシーンがありました。
>>>>それは、ハルモニが薄紅色(桜色)のチョゴリ・晴れ着を着て家を振り返りながら歩いて行き、そのまま帰らぬ人となるのですが、
そうですね。まさしく、記憶を無くしたおばあちゃんが、自分を捨てた夫の帰りを待つ、そして、帰らぬ人となった時のチョゴリの色のことだと思います。
「女とバスは追ってはいけない」だったでしょうか、名セリフがおばぁちゃんの口からこぼれますよね。
2007/10/14(日) 午後 9:44 [ sj566029 ]
そして、彼は、凛として振り回した年上の女性、イ・ヨンエさんと決別しました。振り返ることなく....これは、冬ソナのシーンと一緒ですね。ああ、まだまだ話したい大好きな映画です。
初めて関係を持つ日のアパートでのユ・ジテさん、イ・ヨンエさんの照れ笑いが好きな場面の一つです。 あっ、Only youでつ。
2007/10/14(日) 午後 9:45 [ sj566029 ]
Only youさん、アンニョンハセヨ〜
「春の日は過ぎゆく」は、ほんと味わい深い映画ですね。もうこの映画1作品だけの感想で、話題がずーっと話がつきないくらいですから…。ホ・ジノ監督ってすごい人ですよね。感想は書ききれないくらいです。これって、何なんでしょうか? 見る人によって、いろんな見方ができる映画。何度見ても新鮮な映画。こういう映画って、そうそうないように思います。日常の風景、男女のことを描いているんですけれどね…。やっぱり、着眼点と監督の手腕と出演している俳優の魅力かしら。映画って、よく非日常を描くからいいって人もいるけれど…。これって日常ですよね。だから、逆に味わい深いのかな〜
日本映画でいったら、小津安二郎監督や成瀬巳喜男監督作品に近いかも…。
2007/10/14(日) 午後 10:03
そうそう、そうですね。。
普通の人、ユ・ジテさんなんですが、この普通の男がラストシーンでは、ハンサム君に変身していたんですよね。
涙がとめどなく流れてしまって、「やったぁ!!これでイイんだょ」と、つぶやきたかったです。^^
イ・ヨンエさん、えーと、ウンスですかあ、彼女の車に傷をつけるとこなんか、セコイ男なんですもの。ピシッとしろっって思いました。
「私、キムチが漬けられない」、このセリフも、韓国の家庭事情、嫁の存在というものを浮き彫りにしていたセリフでしたね。結婚に臆病な女と、男....彼女は、デキる女の代名詞だったけれど女の幸せからは遠かった人だったようですね。
何も知らなかった私は、韓国映画って こんなに静かで情緒があるものだと勘違いしてしまった映画でした。
2007/10/14(日) 午後 11:38
もう少しだけ。。^^
ウンスは、アパートで彼が居るのに、脚のむだ毛の手入れをしましたね。そして、いつも、二人で食べるのはインスタントラーメン。
惰性に流れた男女がすることかも。。怖い場面でしたね、先行きを暗示していたかのような状況でした。私が緊張して^^見た場面です。
かつては、タクシーに乗り、何時間もかけて彼女に逢いに来たというのに。そんなにドキドキした彼のことを彼女はいつの間にか忘れてしまっていた...。だから、失敗するんだょ!! なんちゃってウンスにお説教したかったけど、ウンスがドキドキしなくなっちゃった原因も彼にあったのかも....なんてことを考えたら止まらない映画です。^^
2007/10/14(日) 午後 11:50
この映画はほんとに書き出すときりがないくらい、思い入れが強いです。思ったこと、感じたこと目いっぱい書いてくださって大丈夫ですよ〜 この映画は誰の目線で見るかで、いろいろ見られますよね。
サンウ、ウンス、ハルモニ…。万人受けする映画ではないけれど、心にぐっ〜とくる映画だと思います。
2007/10/15(月) 午前 8:40
ヨンエさんが出演した映画では、この映画が今のところ一番好きかもです。30代のうちに、ペ・ヨンジュンさんとヨンエさん共演の映画見てみたいです〜
2007/10/24(水) 午前 10:01
この映画みるのをわすれていて、最近ようやくみました。
なんか感じがにてると思って特典映像をみるとあの4月の雪の監督作品でした。なんとなくにてると思ったのはわたしだけでしょうか?
2008/2/5(火) 午前 1:13
そうですね、『四月の雪』を撮った同じ監督のホ・ジュノの
作品です。どうしても監督が同じですから、作風も似てしま
うかもしれませんね。でも、私は『四月の雪』よりも、『春の
日は過ぎゆく』のほうが好きですが…。味わい深い作品に仕上
がっていると思います。
2008/2/5(火) 午前 7:45
はじめまして、
私もホ・ジノ監督が大好きです!
はじめて『春の日は過ぎゆく』を観たとき映像の美しさばかり心を奪われ、あまり深く解釈してませんでした。
私事ですが、最近失恋を経験し悲しいときに何気なく観ました。涙が止まりませんでした。
別れに男女差はあると思いますが、後を引くのはやはり男性ですね。
最後のシーンでもサンウはまだまだ引きずっているように見えます。
女心はわかりません。サンウの気持ちを知っておいて直ぐにサングラス男にいくところもわかりません。サンウをふっておいて、どんな考えでサンウと再会したのでしょうか?サンウならまた都合良く付き合ってくれる、とでも思ったのでしょうか?あんなに好き同士だったのに何故「愛が変わってしまった」のか・・・。やはり女心はわかりません。
男女の関係はそれぞれに深いと思いますが、どのように思われますか?
(因みに私は男子です。)
教えてください。
2009/9/17(木) 午前 11:43 [ kochan ]
koz*21cさん、はじめまして!
コメントをありがとうございます。
ところで、この映画「春の日は過ぎゆく」は、はじめてご覧になる方は、たぶんサラ〜ッと観れてしまうかもしれませんね。そして、つまらなかったという感想も多くなるかも(?)しれません。それほど、淡々と描かれている映画だと思います。私はイ・ヨンエさんのファンなので、じっくり観たということもありまけれど…。^^;
ただ、ホ・ジノ監督の手腕だと思いますが〜味わい深い名作の1本だと思います。とくに、こういう恋愛を体験された方には惹き込まれる作品でしょうね、きっと…。
>男女の関係はそれぞれに深いと思いますが、どのように思われます か? 教えてください。
う〜ん、難しいご質問ですね〜(苦笑)
男女の数だけ、恋愛のかたちがあると思いますので…。だから、さまざま恋愛を描いた映画があるのだと思いますので、こうだと断定はできないのではないかと思いますけれど〜〜〜 ですから、お教えするなんてできませんよ〜(笑)
下記に続く↓
2009/9/17(木) 午後 1:11
この映画に対しての感想は、記事に書いていますので、それ以上のことは正直分かりません。
実は、この映画のラストの桜並木のシーンは2バージョンあります。レンタルやDVD等でご覧になられると分かりますが…。
ですから監督も、サンウ目線とウンス目線を用意したのでしょうけれど…。最終的には映画で使われたシーンを採用したようです。ただ、恋愛はふたりがどんな家庭環境で育ち、どんな人生を歩んで来たのかという人間関係にもよるのではないのでしょうか?
とくに、サンウはおばあちゃんっ子っていうことも影響が強いでしょうし、またウンスは過去に結婚したことがあり、その心の傷が深いように思います。だから、一口に別れと言っても、先に書いたようなことがあるので、その背景は人さまざまとしか言いようがありません。
まして、それぞれの心の深い部分にスポットを当てられてゆかない限り、ただ好きだ嫌いだという感情以外のものがあるとしか言えませんよね…。
2009/9/17(木) 午後 1:23
ごめんなさい、長々と書いてしまいましたが…。
>実は、この映画のラストの桜並木のシーンは2バージョンあります
私はDVDを購入して持っているのですが、特典映像で2バージョンを観ることができます。レンタルには、入っているのか?は分かりませんけれど…。私は最終的に映画で採用されたバージョンが個人的には良いと思います^^
どうぞ、また映画などを観た感想がありましたら、
いつでもお立ち寄りくださ〜い!
2009/9/17(木) 午後 1:38
今回、病気をしていろいろ人生のことを思わせられているのですが…
「シンプル イズ ベスト」だなぁ〜を実感してます。この年になって、初めて
いろいろな事が見え始めたのかも(?)しれません。というとまるで達観した
みたいな書き方ですが〜そんな気分です。
この『春の日は過ぎゆく』の中のセルフではありませんが、
去る者は追わず、来るものは拒まずとは明言で、ほんとシンプル
な言葉だけど奥が深〜い言葉だなぁ〜と。あらためて人間関係も
その他すべてこれだと思えます。
この年になって実感している今日この頃です。
2015/11/9(月) 午後 3:11
この『春の日は過ぎゆく』のDVD持っている

ので、またじっくり鑑賞したいと思っています。
何度観ても発見のある映画だと思います。別にイ・ヨンエ
ファンだからだけではなく…人生を淡々と描いた名作の一本
だと思います。
2015/11/9(月) 午後 3:15
ところで、この「春の日はすぎゆく」をドラマの中で聴きました。
それは『ジャイアント』というドラマです。練炭中毒で病院に運ばれ女性が亡くなった
と思われて、子供たちとは生き別れ状態になり…その女性はいろいろあり、金持ちの男性
の秘書のような弟子のような存在となり、女性経営者として成功し金持ちになり〜クラブ
のママも兼任しなが時々歌手として歌も歌う。その時の歌が「春の日はすぎゆく」でした。
こんな場面で使われるのかと思ってびっくりしたのを覚えています。
韓国では有名な定番の歌のようですね・・・・。他のドラマや映画でも聴いた記憶が…。
2015/11/9(月) 午後 10:54
「春の日は過ぎゆく」봄날은 간다
見事な対句を駆使した歌詞と、導入部が一聴仰々しい作曲が、演歌を超えた哀切極まりない大人の童謡のような歌曲を作りあげていると思います。
2015/12/25(金) 午前 2:52 [ his***** ]
この映画は韓国の人々(特に女性)にも特別な思い入れがあるようでソウルのある映画館の受付嬢は、自分用に映画のポストカードを写真立てに大事に入れていました。
入れ替えの目まぐるしい韓国映画には稀なことに、封切り一周年として、翌年記念上映されていました。
2015/12/25(金) 午前 5:05 [ his***** ]
his*****さん、はじめまして。
大好きなイ・ヨンエさんが出演した映画の中でも、とくに
お気に入りの『春の日は過ぎゆく』への記事にコメントを
ありがとうございました。m(__)m
この映画の題名にもなったと思われる歌曲の歌詞がとても
良かったです。韓国では定番の歌曲なんでしょうね…。
演歌のようなというと、韓国ではトロットと言われてるよう
ですが、確かに日本の演歌と通じるような哀調〜メロディで
すが、大人の童謡というのが皆さんに親しまれていると感じ
が伝わってきます。
だから、ドラマや他の映画などでも使われているんでしょう
ね、きっと。
2015/12/25(金) 午前 10:24
この映画の物語りには、時代が変わっても変わらない普遍的な

人間の姿(感情など)が描かれているので、全く古さを感じさせ
ないですね。何度観ても、数年経ってから観ても〜観るたびに何
かしら発見がある。
ある意味、いつも鮮度があるというか…新鮮な感じすら覚える映画
だと思います。イ・ヨンエファンだから身贔屓というだけではなく、
何と言っても色あせない映画ですし、やはりホ・ジノ監督の感性が
光る映画ですね。
淡々とした日常の男女の物語りなんですけれど…いつまでも奥が深い
というか、心に残る沁みる映画だと思います。この映画大好きです。
2015/12/25(金) 午前 10:32