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「オアシス」というタイトルに惹かれて見た映画です。 この映画は、ベネチア映画祭のコンペティション部門で監督賞を受賞。また、マルチェロ・マストロヤンニ賞・ 新人俳優賞をムン・ソリが受賞しています。さらに、国際批評家連盟賞など・・・多数受賞している作品です。 <2002年の作品 上映時間132分> <あらすじ> 主人公は刑務所を出所したばかりの青年ジョンドゥ(ソル・ギョング)と、重度脳性麻痺の女性コンジュ(ムン・ソリ)。一般社会から疎外される宿命を背負いながらお互いに生きていく二人。交通事故を起こした兄の身代わりとなって刑務所に入ったジョンドゥは、被害者宅の重度脳性麻痺の妹コンジュに近づく。ジョンドゥは最初同情から近づくが、次第に二人の心が通い1人の女性として愛情を感じるようになるが・・・。そしてその愛はお互いに、疎外される社会のなかで生きる “希望の光”となる…。(シネマトゥデイより)とにかく、ムン・ソリの演技には唸りました! 重度脳性麻痺の役をされているのですが…。表情から体の不自由な演技といい、ハンディキャップを負って いるような演技とは思えないほど、自然な感じがしました。DVDでの鑑賞でしたが、特典映像が収録されて いて、その中でこの映画の演技について語っているのですが、重度脳性麻痺の演技をしている間も、また撮 影以外でも、体の筋肉が元に戻らなかったり、マッサージを何日も続けてやっと元の体に戻ったというような 撮影秘話が語られているのですが…まさに、体当たりの演技。 そして、ムン・ソリの迫真の演技が、新人俳優賞を取ったこと納得です。余談ですが、今回「太王四神記」で 初めてテレビドラマに出演されたとのことですが(現在NHKのBShiで放送中)、来年4月からの地上波での 放送が楽しみです! また、相手役のソル・ギョングですが「ペパーミントキャンディー」でもムン・ソリと共演しているのですが最初 は、本人と分からないくらい痩せていて別人に見えました。「力道山」などのイメージがあるせいでしょうか? 体型が全く違っていたので、ご本人だとは思えませんでした。 ソル・ギョングの演技もすばらしかったと思います。この映画を撮られた監督は、どちらかというと世間・社会 から疎外されているような人たちの心情に焦点を当て、描くことをポリシーとされているようで…描き方、見せ 方はさすが巧いなぁ〜と思いました。 ただ、かなりタブーとされているようなところ、ことにも真正面から捉えて描いているシーンも あり・・・私的には、ちょっと痛々しい感じがして〜そこまで描くのか(?)と正直、思いました。 現実と心の思いを同時に描いていくのですが、体(現実で)は不自由で思うように動けないのですが、心は 自由に動けるんだという、その表現を健常者のように表現して見せてくれるのですが、そのシーンはまるで ファンタジーであり、夢であり、心は自由に羽ばたけるんだということを映像で表現してくれました。 重度脳性麻痺のコンジュと健常者の ジョンドゥが互いに心を開いて、愛し合うようになるのですが、その2人
の世界がオアシスなんですね。世間から見たら、ハンディキャップの女性と刑務所から出てきた青年という目 で見られ理解されない。しかし、2人にしか分からない世界があるということ。その2人の世界がオアシス…。 物語の後半からの展開が、とくに好きです。ただのお涙頂戴でないところがいいと思いました。 ※記事中での敬称は省略しています。ご了承くださいm(__)m |

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