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この映画、前から見たいと思っていたのですが、なかなか面白かったです。 ところで、この「ウェディング・キャンペーン」というタイトルは日本側がつけたもので… 原題は「私の結婚遠征記」です。実は、この映画はKBSテレビのドキュメンタリー「人間 劇場−老総角ウズベクへ行く」をモチーフに作られたそうです。ちなみに、「老総角」とは 婚期を過ぎた未婚男性という意味だとか…。 <2005年の作品>(上映時間121分) <あらすじ> 女性とまともに話もできない農家の独身男性で38歳のマンテク(チョン・ジェヨン)が、幼友達でタクシー運転手をしているヒチョル(ユ・ジュンサン)と連れ立って、遥々ウズベキスタンへ花嫁探しの旅に出た! ヒチョルは積極的でナンパもする。ところが、マンテクは見合い相手と目も合わせられない、まともに話もできず、ドジばかり。そこで、通訳のララ(スエ)が、何かと彼の世話を焼くことになるのだが…。(アマゾンより引用) これは、失われた名誉を挽回するための――― おれの結婚遠征記だ 惨めなスタートだが 輝けるゴールが・・・・・・・・❤ とにかく、女優スエが出ているというので見た映画です。 ミーハーと言えば、ミーハーなのですが…何と言っても演技が上手い。韓国では、今もっとも 輝いている女優のひとりだと思います。この映画の主役マンテク役のチョン・ジェヨン(「シル ミド」「トンマッコルへようこそ」などに出演)も緻密な演技でダサイ男の雰囲気を作り出しピッタ リはまっています(メイキング映像を見るとワンシーン、ワンシーンへのこだわりは半端じゃない)。 そして、スエの演技も光ってました。 ところで、スエが出演した映画「ファミリー」、イ・ビョンホンと共演した「夏物語」。そして、スエの存在を初めて知ったドラマ「海 神」(ヘシン)など見ましたが、それぞれ役柄は異なるのですが、どこかワケありで、内に秘めた思いを抱えながら、ちょっとミステリアスな雰囲気を持った女性という共通点があるように感じましたが、上手く演じ分けていたと思います。 また「ウェディング・キャンペ−ン」の役も、実はワケありで…ウズペキスタンでララという 偽名で、韓国から花嫁探しに来るお客のお世話&通訳の仕事をしているという設定です。 ここで、ひとつ疑問なのが、何でこんなに遠いウズベキスタンくんだりまで、嫁探しにやって 来るのかな(?)ということ。韓国国内では、ほんとに嫁の来てがないのかしら…。まぁ〜、 ないから海外遠征に出たわけなんだけど…。 それも、映画を見ているとだんだん実状が分かってくるのですが、マンテク(チョン・ジェヨン)とヒチョル(ユ・ジュサン)がウズペキスタンへ行く決心をするきっかけは、村にウズベキスタンから嫁に来た実例を見たからなのですが、そのウズベキスタンの女性は西洋人の風貌。だから、こういう女性とお見合いするのかと思ったら、お見合い相手の顔立ちはアジア系…(あれっ?!)。 さもありなん、ウズベキスタンは第二次世界大戦中に、朝鮮とロシアの境に居住していた「高麗人」と呼ばれる、いわゆる朝鮮族が住んでいた地なのだそうです。だから、言葉は違うけれど元々は同じ民族ということで、嫁不足の農村ではウズベキスタンから嫁を迎えようと考えたらしいのです。 さて、このお見合いツアーでマンテクのお世話&通訳を担当することになったのはララ(スエ)。 マンテクは現地の女性とお見合いをしてゆくのですが…。それまで、女性とまともに話をしたこと がないので、どんな趣味をもっているかとか、好みの女性のタイプはとか質問形式で、間にララが 入って相手の女性に通訳をして伝えるのですが、相手の目を見ることもできず、受け答えも何だか かみ合わず、なかなかうまく行きません。 可笑しかったのは、「どんな女性が好み?」という質問にマンテクは、ぼそぼそと小声で「田園日記のコ・ドゥシム」と答えるのですが、このシーンは、たぶん韓国では笑いが起きただろうなぁ〜と想像します。この「田園日記」は、農家を舞台にした物語で、韓国では10年近く放送された長寿ドラマだそうです。その主役を演じたのがコ・ドゥシムなのです(マンテクより、かなり年上)。 コ・ドゥシムと言えば、つい最近NHKでアンコールドラマとして放送された「海峡」にも出演していましたが、韓国を代表する演技派の名女優です。ドラマ「涙が見えないように」、「母よ!姉よ!」、「私が生きる理由」など、映画でもチョン・ドヨンと共演したり、多数の演技賞も受賞している、私の好きな韓国女優のひとりです。 ところで、マンテクはお見合いを重ねるのですが、いっこうにうまく運びません。ツアーに参加した他の人は次々にカップルが決まっていくのに、彼だけはなかなかまとまらない。そんなマンテクに、ララは歯がゆさを覚えます。それは、このお見合い(仕事)をまとめないと自分がさらに窮地に陥るということもあり、焦るララ…。 しかし、マンテクに接するうちに、彼の純粋で素朴な姿を発見してゆきます。また、マンテクもお見合い相手には気後れしてしまうのに、ララと一緒にいると落ち着くし、素直になれる。そんなマンテクは、ララが気になる存在になり始め、スカーフをプレンゼントしたりするようになります。 ところでララは、街で警察官を見かけるとそわそわして逃げ腰に…。実は、ララは北朝鮮からの脱北者で、ウズベキスタンに密国していたのでした。しかも、ツアー客にお見合いを斡旋している(ララが働いている)業者が不法業者だということが分かり、マンテクたちお見合い遠征組みは韓国に強制帰国を命じられてしまうことに…。 引き裂かれてしまうララとマンテク―。 マンテクの初めての恋が、ここでThe Endになってしまうのでしょうか? いいえ、マンテクがウズベキスタンに来る前に、決意をしたように、輝けるゴールが……❤
そうなんです! この映画ハーピー・エンドなのです。ラストシーンは、感動的でした。ご覧に なられたら、きっと涙を流されるかもしれません。 ※記事中での敬称は省略しています。ご了承くださいm(__)m |

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