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さて、「朱 蒙」の58話〜59話ですが、前回のラストでは、オイと一緒に始祖山(シジョサン)にやって来たチュモンは、折ってしまったはずのタムル弓が、なぜか無傷の状態で置かれているのを発見します。そこへ巫女ピグムソンが現われて、このタムル弓の主(あるじ)は扶余(プヨ)ではなく、タムル軍とチュモン大将です。古朝鮮(コジョソン)の王を象徴する神器です、と語りました。 そして、さらにピグムソンは次のようなことを語ります。 「大将は神器を1つ持ちました。しかし、国を1つにするという意志がなければ、 あと2つの神器は手に入れられません。古朝鮮の大王を象徴する神器は3つです。 あと2つの神器も手に入れてこそ、まこと天に選ばれた朝鮮の大王になれるのです。 2つの神器が邪悪な者の手に渡り、私欲に用いられれば、天下は血に染まります。 大将がタムル弓の主とはいえ、他の神器の主にもなれるかは分りません。天の命 を受けた者は、大将の他にもおりました、ヘモス将軍です。しかし、天命をまっとう する(偉業を成し遂げる)ことができませんでした。 あと2つの神器は、大将が自分で探さなければなりません。これから大将の未来は、 漆黒の暗闇に包まれ、険しい道が続くでしょう。自ら火を灯し、道を探さなくては なりません。 扶余は漢と結託して、流民を苦しめ自らの安泰を計るばかり…。天が機会を与えた のに、扶余が裏切ったのです。そして、自らの主を見つけたのです。タムル弓の志 を受け継ぎ散り散りになった古朝鮮の民を集めてください」と…。 ところで、あと2つの神器とは何なのでしょうか? チュモンが古朝鮮の王のあかしとして、まず1つの神器タムル弓を手にすることができましたが、物語りは大きく動き出したと言う感じがします。この巫女ピグムソンの語った言葉は、チュモンにとって重要なキーワード。チュモンは、これから古朝鮮の王として生きてゆく、それも散り散りとなっている流民を集めて、国を建て上げるという大業をなすために…。チュモンのこれからの歩みは、困難という大きな山がいくつも立ち塞がることが目に見えるようです。 さて、扶余では不吉なこと災いが起る前兆なのでしょうか? 始祖山(シジョサン)から帰ったクムワ王に異変が…。何と顔の左半分にあざでしょうか? それとも一種の皮膚病のようなものにかかったのでしょうか。クムワは巫女ピグムソンから言われたことに、かなり動揺しているようです。それは、これから扶余の将来がどうなるのかを聞きに行ったクムワにとって、扶余はいずれ滅びるという予想もしなかったことを聞いたからです。 クムワはその予言を聞いた時、すぐにチュモンが扶余の神器タムル弓を折ってしまったことで、扶余に災いが起ろうとしているのだと考えました。全ての元凶はチュモンなのだと……。怒りと憎悪に満ちたクムワは、まるで阿修羅と化してしまったかのようです。 ヘモスと一緒に流民を救うことに全力を注ぎ、漢の傍若無人な振る舞いを頑として許さない態度と姿勢…。あの頃のクムワの志は、純粋な思いは、いったいどこへ行ってしまったのでしょうか? 今はまるで別人のように変わってしまったクムワからは、見る影もありません。 さて、イェソヤとユファは依然として人質状態の身ですが、チュモンの子供ユリがいることで、イェソヤとユファは希望を持っていられるのではないかと思います。このユリを抱くイェソヤの表情は、凛としていて母親としての強さを感じさせます。また、息子のチュモンにいつ会えるかも分らない、まして四面楚歌のような状況で、ユファにとっても何よりも心強い嫁と孫の存在です。 そんなイェソヤとユリに嫉妬しているのは、トンムン国境からテソとともに扶余に戻って来たヤンソルランです。チュモンの子供を抱いて、うれしそうに宮廷内を歩いているイェソヤの姿を見るだけでも腹立たしい思いをしているのに、テソとの間に子供がいないことに気を揉む大妃は、テソにふさわしい側室をかってに選らんでしまうし…。ヤンソルランのやるせない思いと怒りの矛先は、イェソヤとユリに向かいます。それは、医務長が煎じたと偽って、ユリに飲ませるために毒入りのお茶を持たせたり。不信に思ったユファの機転で、毒入りであることが分り、飲まずにすみましたが…。 でも、黙っていないのはユファ妃です。今度はヤンソルランのためにお茶を自ら持って行き、不意打ちを食らったヤンソルランに、「毒など入っていません」と言うユファ妃。さらに、「今度このようなことをしたら、黙っていません」とたんかを切ったユファ妃はカッコ良かった。女同士のバトルは、まだまだ続きそうですね。 ところで、危機感を覚えたユファ妃はクムワ王のところへ行き、イェソヤとユリをチュモンのところへ送り届けてくださいと懇願するのですが…。クムワは、扶余が安全であることを確認するまで人質とすると強い口調で退けます。そして、ユファとイェソヤの寝所を兵に見張らせるのでした。 ところで、テソは本渓山(ポンゲサン)にあるタムル軍の砦を襲撃したいとクムワ王に願い出るのですが、クムワは許可をせず、様子を見ようと答えます(のちに許可が出る)。テソはとりあえず、チュモンの動向を探らせるために兵を投入しますが、テソから兵の長を言い渡されたブブンノは、タムル軍の野営地に潜入して、チュモンの首を取ると言うのですが…。野営地で見たチュモンとタムル軍の信頼関係を目の当たりにして、敵ながら、すばらしい人物だと敬服してしまうのでした。 私は、このブブンノって、もしかしたらチュモンの部下になってしまうんではないかと思ってるんですけれど、どうなりますやら…。扶余に戻ってテソに報告はするものの、チュモンの行き先は分らないと答えるブブンノ。テソはチュモンとタムル軍の精鋭がいない隙に、本渓山のタムル軍の砦を攻めることに。 さて、今回は久しぶりにソソノが溌剌としたいでたちで登場しますが、美しくて、颯爽としていてステキです。2人の子供の母親だなんて思えないくらいでした。ソソノは、ウテの仇討ち・復讐のため、また卒本(チョルボン)と桂婁(ケル)を統一して国を建て上げる(大きな夢の実現の)ために、ソンヤンのピリョの陣営を襲う計画を立てて(実は、チュモンに加勢をしてくれるように頼んだのですが、答えがなかったので自分たちだけで)敵陣へ乗り込みます。それも、大きな瓶の中に隠れて…。 この瓶に隠れたソソノの撮影秘話を読んだのですが、実際に瓶に入ったところを撮ったそうで、ソソノの表情は瓶の一部を(四角く)切り取って撮影されたそうです。ただ、大変寒い日の撮影で、ソソノの吐く白い息が映ってしまい、何度も取り直しをしたそうですが、大変な撮影だったようです。 ところで、ソソノたちの計画は着々と進み、決死の覚悟で、ソンヤンたちの酒宴の席に奇襲攻撃をしますが、ソソノは負傷し、深手を負ってしまい逃げて隠れることに…。チュモンたちも加勢しようとやって来たのですが、ソソノたちが撤退した後でした。ソソノの怪我は大丈夫なのでしょうか? 意識がもうろうと遠のくソソノ…。チュモンとタムル軍は、ソソノたちと出会えるのでしょうか。 大きな夢に向かって一歩踏み出したソソノ。果たしてチュモンと同じ夢なのでしょうか? それとも袖を分かつことになってしまうのでしょうか…。確か、サヨンがソソノに、こう進言していたのを思い出しました。「桂婁(ケル)が卒本(チョルボン)を統一し、国を建てるなら、ソソノ様が王になるべきです」と…。と言うことは、チュモンがソソノの夢に加勢した場合、王となるのはソソノなのですよね。そうしたら、巫女ピグムソンが言っていたことと矛盾してしまうのではないかと…。う〜ん、どうなるのかな。 さぁ〜、チュモンとソソノとの絡みがだいぶ増えてきて、大変楽しみな展開になってきました。これから、ますます2人のシーンは頻繁になるでしょうし、扶余との戦いは避けられない状況になりそうですが、テソが攻め込もうとしているタムル軍の砦は果たして、テソの手に落ちるのでしょうか…。また、イェソヤとユリとユファは無事にチュモンの元に行くことができるのでしょうか? これからも、目が離せない展開で楽しみです!(つづく)
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