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目を閉じて、耳をふさいで、口をつぐみなさい。墓場に行くその日まで…それが宮女の宿命。
朝鮮時代の宮廷を舞台に、「宮 女」の謎の死に隠された秘密を紐解く宮廷サスペンスミステリー。 ドラマ化もされた「張禧嬪」(チャン・ヒビン)をめぐる〜もうひとつのアナザーストーリー。 映画のタイトル「宮 女」(クンニョ)に惹かれてレンタル視聴しました。 物語りのはじめから終わりまで、ほの暗〜い色調&トーンで物語りが展開してゆきます。 宮女ウォルヨン殺しの犯人探しに、宮女から王の側室となり後に王妃となったチャン・ヒビンを絡め、 欲望と愛憎と野望が渦巻く宮廷のドロドロした世界がリンクして、哀しくも力強い宮女の姿があぶり 出される。 主役の女医チョンリョンには「銭の戦争」のパク・チニ。朝鮮王朝の三大悪女のひとりチャン・ヒビンを「プラハの恋人」で、哀しい表情が印象的な刑事の元彼女を演じたユン・セア。チャン・ヒビンのおつきの宮女ウォルヨンに、映画「追撃者」のソ・ヨンヒ。口が利けない宮女オクチンには、時代劇ドラマ「風の国」のセリュ姫を演じたイム・ジョンウン。そして、ヒビンつきの尚宮で陰でヒビンを操るシム尚宮には、「太王四神記」「19歳の純情」のキム・ミギョンなど、豪華女優陣が共演。激しい演技に火花を散らす。 また、男優で(とくに目立つ役どころ)黒一点(?)は、王の甥で女に目がない官職のイ・ヒョンイク役に、「千年の恋」「12月の熱帯夜」のキム・ナムジンが演じています。 <韓国 2007年の作品 上映時間112分 原題「Shadows in the Palace」> <あらすじ> 李氏朝鮮・第19代スクジョン(肅宗)王の治世。側室チャン・ヒビンに王の子が生まれる。しかし、ヒビンつきの宮女ウォルヨンが、首を吊った姿で発見された。女医チョンリョンは、ウォルヨンの死体を調べるうちに、子供を産んだことがあることに気づき、自殺ではなく殺されたと確信する。だが、上官は自殺として事を収めてしまう。不審を抱いたチョンリョンは、独自に捜査を進めるが、やがて宮女たちが相次ぐ悲劇に見舞われて…。(シネマートより引用)この映画、いわゆるホラー系(?)に入るのかな…。 確かに、恐〜いというか拷問される(その他)エグイ場面もあったりして、思わず目をそむけたくなるけど、宮中で理不尽にも人知れず殺されてしまった宮女たちが成仏できずに、無念の思い・怨念の現象(急にまわりが黒くなったり、幻覚が見えたり)が現れたりしますが、個人的には〜そんなに恐いとは思いませんでした。 それよりも、生身の人間がやることのほうが、よっぽど恐くておぞましい! とくに、王様の甥は身分の低い弱い立場の宮女を弄ぶ、どうしようもない悪い男。その男に、弄ばれたひとりでもある女医チョンリョンの反撃には溜飲が下がりました。 ところで、「抑圧された宮中で身を尽くし、滅ぼした女性たちを描くことで、社会的偏見に晒された 人々の不安と恐怖を味わいたかった」というキム・ミジョン監督は「王の男」の演出部時代に知っ た宮女たちの人生に刺激を受け、宮中の秘密を守るため孤独な生涯を終えるしかなかった宮女 の世界を女性監督ならではの視点で描いています。 宮中という閉鎖的な場所で、宮女たちが生きてゆくために「見ざる、聞かざる、言わざる」を守り通し、
団結する姿は(ある意味)美しくもあり、哀しくもあり、また〜恐くもあります。でも、ここ宮中での出来 事が確かに国の歴史を刻んでいると思うと、その歴史を陰で動かしているのは彼女たちなのでは? と思えました。 |

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