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たぶん、主役を演じたチャン・ジニョンが昨年35歳という若さで胃ガンで亡くなり、急遽リリースされたので しょう。でなければ、リリースされなかったかも…。私は〜「大長今」(チャングム)つながりで医女シンビ役 のハン・ジミン(NHKで放送中の「イ・サン」ではソンヨン役を好演)も出てるというので、実は〜ハン・ジミン 目当てで観たいと思ったのですけれど…。(^。^ゞ ところで、この映画は韓国初の女性パイロット朴敬元(パク・ギョンウォン)の生涯を描いた作品です。 日帝時代という微妙な歴史背景もあり、実話をベースにしながらも、かなり脚色されてる(?)ような印象 も受けましたが、CGを駆使した飛行対決など圧巻で見応えのあるシーンも繰り広げられる、秀作の1本。 ―原題「青 燕」청연(チョンヨン)上映時間133分― <あらすじ> 日帝時代、幼い頃から空を飛ぶのが夢だったパク・ギョンウォン(チャン・ジニョン)は、飛行士になるために日本に渡航し、タクシー運転手のアルバイトをしながら立川の飛行学校に通うようになる。ある日、キョンウォンのタクシーに韓国人留学生ハン・ジヒョク(キム・ジュヒョク)が乗車する。ジヒョクはキョンウォンに魅かれるが、父の命令でやむを得ず軍に入隊する。数年後、キョンウォンは2等飛行士として故国の朝鮮でも有名になっており、彼女にあこがれて日本へやって来た後輩ジョンヒ(ハン・ジミン)と一緒に暮らすようになる。そしてジヒョクは将校となり、キョンウォンと再会するが…。(WOW KOREAより引用) ただ、大空を自由に飛びまわりたい―――。 これが、キョンウォンの純粋な思い、願いだったのではないでしょうか…。 女性飛行士の物語りというと、NHKの朝ドラ「雲のじゅうたん」(古い〜^^;)のヒロインのことがすぐ頭に浮かび ましたけど…。そんな空への憧れを抱いたキョンウォンが愛するジヒョクに、「空には日本人も朝鮮人も、また男 性か女性かの区別もない」と語るシーン。このセリフをヒロインに言わせるために、監督は映画を撮ったのでは ないか(?)と私的には思いました。 この映画、12億円ほどをかけた大作でしたが…韓国では、あまり受けなかったようです。 1930年代、朝鮮半島が日本の植民地だった頃の話でもあり、また映画の舞台が日本ということで日本語の セリフも多く、キョンウォンは結果的に 日本の手先のような役目を果たしたとされ、朝鮮からは親日とバッシン グ、売国奴呼ばわりされたようです。現在でも、親日のブラックリストに 挙げられているのでしょう。そういう人 物を描いた作品ということで、共感が得られなかったのかも(?)しれません。 そう言えば、日本でも活躍している韓国人コメディアンのヘリョンが日本の某番組で「君が代」を歌った日本の 歌手に拍手したというだけで、韓国では非難されるくらいですから…。まして日帝時代のキョンウォンは、さらに 大変だったろうと想像します。 さて〜そういった時代背景もあり、全体的にはちょっと重い展開ですが… キョンウォンのパイロットとしての素質を見抜き教え導く、立川飛行学校の教師の徳田(仲村トオル)は日本人 だから、朝鮮人だからという偏見や分け隔てなく接する姿とその温厚な雰囲気に優しい笑顔と落ち着いた声が 何とも言えず心地よく、周りの空気をなごませる感じがして適役でした。 またキョンウォンとはライバルで、のちに友情を育み良き理解者となる日本人女性パイロット木部雅子をユミン・ 笛木優子が演じていますが、ちょっと気位いの高い日本人女性という役柄を無難に演じていたように思います。 確か、この作品が映画初出演だったと思いますが…。 お目当てのハン・ジミンですが、キョンウォンが有名な2等飛行士になったことを知り、キョンウォンに憧れて日本 に来て飛行学校に入り、キョンウォンと実の姉妹のように暮すことになるジョンヒ役を好演。やはり、映画初出演 だったようですが初々しくて自然な演技で惹き込まれました〜^^ それから、キョンウォンの恋人ジヒョクをドラマ「テロワール」のキム・ジュヒョクが演じています。愛するキョンウォ ンが自分よりも、飛行することを選らんでも応援し支える優しい男性ですが…。何だか、辛〜い役どころですね。 ある事件が起こり、ジヒョクが関わったと誤解され拷問を受けるシーンがあるのですが…あまりにも、凄まじくて 正視できず…目を背けるほどでした^^; ところで、キョンウォンは夢だった故郷・朝鮮に訪問飛行をすることになるのですが…。 「自由に大空を飛びたい!」という純粋なパイロットとしての思いは、政治的な思惑で利用されて しまう。キョンウォンは日本・朝鮮・満州を結ぶ日満親善飛行に旅立つことに・・・。 しかし、悪天候に阻まれ〜この満州に向けた飛行でキョンウォンは、熱海の山中に墜落し事故死。 パク・ギョンウォン享年33歳。熱海の山中にお墓があるそうですが、歴史・時代の犠牲者とも言え ますね。 夢であった故郷〜朝鮮への訪問飛行は叶いませんでしたが、キョンウォンの魂はきっと朝鮮の空を飛んで 行ったに違いありません。「空には日本人も朝鮮人も、また男性か女性かの区別もない」と語られたように 歴史をも時代をも突き抜けて、大空を鳥のように…今も自由に羽ばたいているのかもしれません。 ※記事中での敬称は省略していす。ご了承くださいm(__)m ※2006年のイノライフの記事には、「青燕」の上映を要望する運動が韓国で起こったというのは、 嬉しいことですね。↓やはり、ちゃんと映画として評価する動きがあったことを知って感激です。 ※名前の表記ですが、なるべく韓国語の発音に近いように心がけています。ヒロインのパク・ギョンウォン
ですが、他の韓国ドラマと同じように…フルネームの時と名前だけの時には、キョンウォンというように表 記しています。 |

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