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北朝鮮の一家族を通して、過酷で悲惨な現実を描いた「クロッシング」を視聴。 この映画、予備知識もなく観たのですが…。 日本では拉致問題もあり、北朝鮮についてのこの手の話題は関心が高く、テレビ報道などもかなりされてる ので、映画に出てくるシーンは、中国の瀋陽での脱北(ニュースで見た)を題材にしたカットを思わせるし…、 子供が市場で食べ物を拾って食べる痛々しい姿なども、以前に隠しカメラで撮った実際の映像をテレビで見 たことがあったので(映画は、もちろん演技ですが)、あえて映画的に良い悪いとか、どうのという次元で書く のはタブーかな…と。実は感想を挙げようか、どうしようかと迷っていた作品です。 <2008年の作品 上映時間107分 Crossing 크로싱> <あらすじ> 中国との国境に近い北朝鮮のとある寒村で、親子三人で暮らすヨンス(チャ・インピョ)は、肺結核にかかった妻の薬を求め、命がけで中国へ渡る。しかし、脱北の罪で追われる身となり、北朝鮮に戻ることができなくなってしまい、他の脱北者たちとともに韓国へ亡命することになる。その間に、病状が悪化した妻はかえらぬ人に…。一人残された11歳の息子ジュニ(シン・ミョンチョル)は父を探しに、あてのない旅に出るのだが…。(goo映画より引用)この映画は、いわゆるドキュメンタリータッチの映画と言えますが…。 先にも書いたように、日本ではテレビなどで北朝鮮の国民の現状の様子なども、ある程度の認識があります けれど、韓国では同民族ということもあり、また太陽政策をしていた時期もあるので、日本のような過剰(?) な報道はされていないようで、というか規制もあるからでしょうか…。韓国民の興味、意識が低いということも あるのか、キム・テギュン監督は北朝鮮の実情を国内外に知らせたいという強い気持ちで、この映画を描いた のでしょう。その熱い思いは、監督・スタッフはじめ出演俳優の熱演からも十分に伝わってくる秀作映画です。 ところで〜 北朝鮮の実情は、この映画の何倍も過酷な暮らしをしているのではないかと思われますけれど…。 監督は100人近い脱北者への取材をして物語りをつくったそうですが、映画を観てショックだったのは子供 たちに対しても、命令に従わなかったら容赦せずに激しい暴行を加えるシーンは、まともに正視できません でした。 この映画では、
政治的なことや国の体制がどうのと声高に強調してはいません。ただ、一家族とその家族に関わる人たち の日常・暮らしを描いていることが却って、家族で普通の暮らしがしたいというささやかな願い、その思いが 映像を通して伝わってきて、同じ人として共感を覚えました。しかし、その人間として当たり前の普通の暮ら しができない国の悲劇にただただ絶句。今も実際に起こっている出来事で、重たい内容ではありますが…。 とにかく、目を逸らせずに観ていただきたいです。 ※記事中での敬称は省略しています。ご了承くださいm(__)m |

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