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以前から気になっていた映画です。とくに、スエが明成皇后をどう演じるのか興味津々でした。 と・こ・ろが、この映画あれも〜これもと食材を盛り込みすぎてしまった料理のような感じで…。 それぞれの食材を活かしきれず大味になってしまったというか、ロマンスものとしても〜アクション活劇や 歴史ものとしても中途半端。ただ、作品に対するつくり手・制作者の熱い思いは伝わってきたのですが、 作品としてはシンプルにひとつのテーマに絞っていたら、もっと〜見応えのある映画になったのかも…と。 私的にはそう思いました。 <2009年の作品 上映時間124分> <あらすじ> 19世紀末の李氏朝鮮王朝末期。帝国主義列強は、天主教(カトリック)と新文物を前面に出し、植民地政策を東アジアに拡大していた。朝鮮では高宗(キム・ヨンミン)が王位に上がり、彼の父・大院君(チョン・ホジン)は強い鎖国政策を執り国の門戸を閉ざしていた。朝鮮全土は新しさに対する渇望と恐れから、改革と保守の葛藤に巻き込まれ、大院君は王権強化のために王侯選別を急いでいた。その頃、刺客として生きていたムミョン(チョ・スンウ)は、のちに高宗の朝鮮王朝最期の皇后・明成皇后となる女性・閔紫英(スエ)と出会い想いを寄せる。ムミョンは彼女を死ぬまで守ると心に決め、入宮試験を受けて彼女の護衛武士として、彼女を見守るのだが…。(アマゾンより一部引用) ロマンスと言えば・・・ 前半のムミョンとミン・ジャヨン(閔紫英)後の明成皇后とのプラトニックな恋模様は、映像も美しく浜辺で楽しそう に海水に足をつけたりしているシーンは、「大長今」のミン・ジョンホとチャングムを彷彿とさせるような雰囲気が あり、惹き込まれたのですが…。 どうしても、ミン・ジャヨンは歴史上のそれも閔妃となる人物なので、これ以上は大胆に描けなかったのでしょう。 かえって、歴史上の有名な人物との恋ではなく純愛を貫く男女のストーリーだったら、感情移入が容易にできた かもしれません。その辺の想いをムミョンが護衛武士として守り人に徹するという展開は、ドラマ「イ・サン」のテス のような人物として描かれ、流れからしても無難な設定だと云えます。 ところで、ムミョンと護衛武士ネジョンとの男同士の戦いで、どちらが剣の腕が立つかと競い合うシーン(けっこう 多い)でCGやSFXを多用し過ぎていたのが、正直ちょっと目障りでした。というか、物語りの展開にあまり関係な い無駄な戦いが多すぎる。ただ、CGを使いたかっただけなのかな〜(笑) さて、ミン・ジャヨンは朝鮮第26代王高宗へ嫁ぎ閔妃・明成皇后となるのですが…。 高宗は、酒と女に溺れていたんですね。嫁いだ閔妃は、相手にもされずほったらかし状態。 宮廷内は勢力争いに明け暮れる場所で、実権を握っていたのは高宗の父・興宣大院君なので高宗にした ら、父親の手のひらの上で踊らされているように思っていたのか…そのことへの反発(?)の行動だったの かもしれません。 さて、大院君↑から国の政(まつりごと)に口を挟むなと釘をさされた明成皇后ですけど、 弱体化した王朝を立て直すために政治に深く介入し、政治力と外交手腕を武器に対立 勢力や列強諸国とも渡り合うことになり、さらに大院君との溝は深まり対立していくこと になります。 ところで、この映画を見て初めて知ったことですが…。 大院君にしたら、目の上のたんこぶのような明成皇后が日増しに存在感を高めるのを見て脅威 を感じたのか、開国に反対する保守派のボスである大院君は、あらゆる手を使って明成皇后の 暗殺を指示し何度も実行させますが、未遂に終わってしまうのですね。 そういう経緯があったことを考えると、1895年10月に日本軍・日本人壮士等によって景福宮にて明成皇后 は暗殺され、日本公使の三浦梧楼がこの事件を首謀したとも言われているようですが、実際はだれの手によ って殺されたのかは分らないということかも…。まぁ〜この暗殺事件には、いろいろ諸説がありますので、いっ たい真相は…真実はどうだったのでしょうか。 ところで、閔妃の暗殺事件で… 不思議に思ったのは、この時代に黒装束の忍者(?)と何かヤクザのような日本人も暗殺に加わっているの が時代錯誤じゃないかと。ただ、「済衆院」に出て来る日本人役の韓国人が話す日本語よりはイントネーショ ンなど上手だと思いましたが(笑) 最後になりましたが、明成皇后を演じたスエの演技はみごとで見応えがありました。 また、衣装でも見せてくれます。韓服姿だけではなく、ドレス姿のスエも必見です。 ドラマの「明成皇后」は未見なのですが、この機会にじっくり見てみたくなりました。 |

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