韓国ドラマ★サランヘヨ〜♪

2019年も、韓ドラ愛は進行形〜♪^^

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母なる証明

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う〜〜〜ん、想像してた内容とはかなり違う…衝撃作でした!

最近では、「母さんに角が生えた」などのホームドラマの母親役でお馴染みのキム・ヘジャと、韓流四天王の
ひとりで、ドラマでの繊細で優しげで王子様のような風貌のウォンビンをあえて母子役で起用したというのも、
監督の計算され尽くした意図が感じられ、見る者を眩惑(げんわく)させるための配役だったのでは(?)と思
えてきます。

ドラマでのイメージを逆手にとるというか・・・。

今までドラマでつくられた人物像を全く違う設定に放り込み、追い詰めたらどうなるか、どんな行動をするか?
その人間の意外性、いや〜もともと人間の中にある二面性・多面性は絵空事ではない現実味を帯びてきて、
リアルですらあります。そんな人間の赤裸々な姿をキム・ヘジャは圧巻の演技で見せてくれました。また、ウォ
ンビンの演技も(脇役もすばらしく)見応えがありました。監督は、「殺人の追憶」「グエルム―漢江の怪物」の
鬼才ポン・ジュノ。

監督の作品は、まだ「グエルム―漢江の怪物」に次ぐ2作目を見ただけなので、作風について語る資格は
ありませんけど…。「母」をこういう視点、切り口で見せるのかと脱帽。とにかく、す・ご・いとしか言いようの
ない映画。星★★★★★5つの傑作!

      <2009年の作品 上映時間129分 原題:マザー 마더(マドォ)>

<あらすじ>
漢方薬店で働く母(キム・ヘジャ)は、早くに夫を亡くして以来、子供の心を持ったまま(知的障害で)純粋無垢に育った一人息子トジュン(ウォンビン)と静かに暮らしていた。ある日、街で女子高生が惨殺される事件が起こり、トジュンが第一容疑者になってしまう。事件の解決を急ぐ警察は、乏しい物証にも関わらずトジュンを犯人と決めつける。無能な弁護士も頼りにならない。母は自分の手で真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとするのだが…。(goo映画より引用)
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この映画、とにかくワンシーン、ワンシーンに無駄がない。

オープニングで、キム・ヘジャがだれもいない野原(枯野)でラテンのリズムに乗って踊る姿は、奇妙で不思議
な感じがしたのですが…。これ実は、あるショッキングな出来事の後に続く冒頭シーンなので、最後まで見ない
と分からないようになってるんですけれど。無表情で大きな瞳は鈍い光を放ち、無機質なまるで魂の抜け殻の
ようなキム・ヘジャの顔と奇妙なダンスが枯野の風景と一体になったコントラストはみごと、としか言いようがな
いほど母親の心象風景を表していたように思いました。

また、登場人物が発する・語るひと言、ひと言がとても重要で聞き洩らせない。

そのひと言、ひと言がキーワードで、パッチワークのように繋ぎ合わせてゆくといろんなことが見えてくる。
女子高生が殺された事件に端を発してあぶり出されてくるものは、被害者である少女の意外な素顔であり、
驚愕の真実の姿だったりする。その少女に関わった人たちの姿も、同時にあぶり出されるのですが…。

これって、騙し絵のような世界なのかもって思えたりもする(思わせる)ほど、ミステリアスな物語りの展開は、
見る者を眩惑させる。さまざまな見方(真犯人はだれか?とか)ができるし、サスペンス風に謎解きの要素も
あり面白いのですが、その奥に隠されているものは重くて深くて…ある意味、人間の本質を突いた恐い映画
でもあります。

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ところで、トジュンの友人というか、遊び仲間でごろつきの悪賢いジンテ(チン・グ)がクセ者で、事件のカギを
握っているように思えてしかたありません。知的障害のトジュンと母親を何かと利用してるし、実はとんでもな
いワルじゃないかと。

そう言えば、トジュンの母親に「この街は何か変だ。住んでる人もみんな変に見える。だから、だれも信じちゃ
いけない。おれだって、信じちゃいけない」というようなことを言うのですが、何か〜真実を知ってて、隠してる
ような…。登場人物の中で、一番ミステリアスな存在に見えました。

ところで、変と言えば〜この映画に出てくる警察も弁護士も変です。

事件の真相を追究する、暴くために徹底した捜査をするでもなく、弱者のために親身に行動するでもなく…。
ひとつひとつのノルマを達成させることとお金でかろうじて動く、行動するという感じで、何とも情けない。憤り
を覚えました。だから、逆にこんな警察や弁護士に頼れないと思ったから、自ら息子の無実を証明するため
母は犯人捜しに奔走することになるわけですけど…。

知的障害の息子を守るために、必死になる姿は半端じゃありません。キム・ヘジャの演技は鬼気迫るもの
がありました。まさに、母は強しで無償の愛ですが・・・それだけではなく、過去のある出来事に負い目を感
じていて、母として償いをするという意味合いも大きいのかなと。邦題の「母なる証明」はじめは合わないと
思っていたのですが、過去の出来事を知ってからは…なかなか深いタイトルだなと思い直しました。

映画の結末は明かせませんが、ラストの展開は予測できないほどの衝撃で…ただただ唖然となりました。


※この映画は韓国内外でさまざまな映画賞を受賞した話題作です。最近では、米国で外国語映画賞
 と最優秀主演女優賞を受賞(それぞれ映画批評家協会賞で、サンフランシスコとロス・アンジェルス
 でのW受賞)しています。

※記事中での敬称は省略しています。ご了承くださいm(__)m

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