|
「大祚榮」(テ・ジョヨン)など、史劇でお馴染みのチョン・テウ君が主演した歴史ドラマ。 良民のヒョンドは、両班(ヤンバン)よりも〜身分の低い閭巷人(ヨハンイン)で、中人階級の悲哀 漂う若様だけど・・・一途な愛を貫く気骨のある男らしい人物。そのヒョンド役をチョン・テウが好演。 また、訳官の娘で家門が没落し独りになってしまったジニョン役に、「ファン・ジニ」ではジニの同期 ソムソム。「イ・サン」では、和嬪・伊氏や「風の絵師」では、ホ・オクを演じたユ・ヨンジが、切ない愛 を貫く運命(さだめ)の美しいヒロインを演じています。 ところで、この作品は2006年にMBC脚本賞受賞作のドラマ化で、完成度の高い ストーリー展開は小品(単発ドラマ)ながら心に染み入る美しくも哀しい愛の物語り。 ちなみに、李氏朝鮮王朝時代・・・良民とは〜両班(ヤンバン)、中人、常人のことを言う。 そして賎民は、奴婢と白丁(ペクチョン)とに分けられていた。良民と賎民の2つで、いわゆる 身分階級の ランクづけ。とくに、両班(ヤンバン)は 最上位に位置し、貴族階級に相当する。 何とも酷い制度ですね。でも、だからさまざまな人間ドラマが生まれるとも言えるんだけど…^^; <MBC 2007年の作品 65分 原題「赤涙夢 적루몽」> <あらすじ> 1792年、時代はイ・サン―正祖の治世。家の没落で孤児となったジニョン(ユ・ヨンジ)は、冊婢(チェッビ)をしながら生活していた。幼なじみのヒョンド(チョン・テウ)とは子どもの頃から心を交わす仲だったが、身分違いからヒョンドが両班の女性と婚姻するのを見守るしかなかった。ある日、ジニョンは見知らぬ男から才能あふれる冊婢に対して、賞金が出る詩会に参加するように勧められる。ジニョンとヒョンドは詩会で得た賞金で朝鮮から離れ、異国での2人の暮らしを夢見るのだが…。(WOW koreaより引用) このドラマで、初めて知ったのですが・・・ 冊婢(チェッビ)という稗説(ペソル・古典小説)などを読み聞かせる女性の職業があったのですね。 それも、書物をそのまま朗読する(?)というより〜どうやら内容を把握して…それを自分の言葉で想像を 膨らませ、詩にして詠うというような感じで漢文やハングルの読み書きができる女性じゃないと務まらない し、教養と知性を備えてないとできない。ある意味、語りべ的な役割りなのでしょうか? ヒロインのジニョンが「赤涙夢」(書物の題名)に、書き足したいというようなことを言ってたので(字 幕では)、実際にあった男女の悲しい恋の物語り(聞き伝えられた話)が綴られているのかな…と。 それを分かりやすく、絵と詩でドラマチックに語り聞かせるのが冊婢(チェッビ)なのかもしれません。 「赤涙夢」は今風に言えば自費出版なのか(?)ちょっと分からないけど…この書物に記された、ある 男女の悲恋の話がカギとなり〜思わぬ展開へ。 う〜ん、ところでヒョンドの妻が嫉妬してジニョンをなじるシーンがあるのですが… この妻は班家(パンガ、両班)の娘として売られてヒョンドに嫁いだ女性で、考えると可哀想ですね。 いわゆる愛のない結婚で、ヒョンドの親は血筋・家柄が目当で(家門の傾いた)両班の娘を金で買ったので しょう。だから妻も割り切っているようで、とにかく〜ヒョンドとの間に子を儲けて家門を再興させることだけが 願いのようで、「必ず私の元へ戻って来てください」と言ってたけれど…この妻も哀れです。 でも、ヒョンドはジニョンに想いを寄せてるし…というか相思相愛の仲。 ジニョンが賞金の懸かった詩会に参加することを知り、2人で協力して賞金を手にし大国(たぶん清国?) へ行こうと誓うのでした。 ところで、大監の家に冊婢(チェッビ)や同じような能力のある者たちが秘密裏に詩会のために集められ、表向きは詩を詠み1位に選ばれた者には賞金の千両が与えられる、という触れ込みで10名ほどの中には、2人の妓生(キーセン)の姿も。 何でも、亡くなった大監の息子の霊を慰めるために〜っていうことが理由のようで…「赤涙夢」に記されて いる内容を絵と詩で分かりやすく説明せよという課題が与えられ、大監の前でそれぞれが描いた絵と詩の 説明をさせ、その絵を見ながら説明に耳を傾け涙を流す大監。実は、その「赤涙夢」に記されていたのは、 身分差ゆえに結ばれずに亡くなった息子の悲恋の話だったのです。 だから、息子の悲恋が記された書物「赤涙夢」を見つけ出して処分をしたかったのでした。 その書物には、実名が記されていたので知られると〜大監の役職はおろか、家門が潰されかねない。 てっきり、息子の霊を慰めるためと思ったら〜〜自分の保身のためだったのか?! 「赤涙夢」を読んで内容を知っていたキーセン2人が1位になり、次選にジニョンとヒョンドが決まり、キーセン の2人は賞金どころではなく、口封じのために殺されてしまう。また、どういうわけか「赤涙夢」の書を持ってい たヒョンド。その書を書き写していたジニョンが(ヒョンドを庇い)捕らえられて書は焼かれ、ジニョンは斬られて しまう。何とも、むごい最期…。\(◎o◎)/ひぇ〜何も殺さなくても! この大監には、ただただ失望です。何にも学習してないばかりか、己のメンツと保身のために貴い人の 命を・・・息子の霊を慰めるどころか〜同じ過ちを繰り返してしまった。これも、元をただせば身分制度の 悲劇ということでしょうけど…。 ラストでジニョンの遺骨を抱いて、雪原を歩いてゆく(大国へ向かう)ヒョンドの姿が哀しかったです〜(ノД`)・゜・。
※記事中での敬称は省略しています。ご了承くださいm(__)m |

- >
- エンターテインメント
- >
- テレビ
- >
- ドラマ番組




