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●タイトル
『しあわせな孤独』(02年/スサンネ・ビア監督)
 
 
●あらすじ
旦那が轢かれて、轢かれた旦那の奥さんと、轢いた奥さんの旦那とが浮気します。
 
 
●メモ
・デンマーク出身の映画監督スサンネ・ビアの初監督作品。
・キャストにソニア・リクター、マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・カース、パプリカ・スティーンなど。
・2003年デンマーク・アカデミー賞において最優秀作品賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞を受賞。
・2002年トロント国際映画祭において国際批評家連盟賞を受賞。
・ドグマ95のルールに沿って作られたドグマ映画。
・ドグマ95はデンマークにおける映画運動で、1995年にラース・フォン・トリアーによって始められました。ドグマ95には映画を作る上で重要な10のルールがあり、これを 「純潔の誓い」と呼んでいます。
 
「純潔の誓い」
  1. 撮影はすべてロケーション撮影によること。スタジオのセット撮影を禁じる。
  2. 映像と関係のないところで作られた音(効果音など)をのせてはならない。
  3. カメラは必ず手持ちによること。
  4. 映画はカラーであること。照明効果は禁止。
  5. 光学合成やフィルターを禁止する。
  6. 表面的なアクションは許されない(殺人、武器の使用などは起きてはならない)。
  7. 時間的、地理的な乖離は許されない(つまり今、ここで起こっていることしか描いてはいけない。回想シーンなどの禁止である)。
  8. ジャンル映画を禁止する。
  9. 最終的なフォーマットは35mmフィルムであること。
  10. 監督の名前はスタッフロールなどにクレジットしてはいけない。
                                                          (Wikipediaより)
・この記事では「スサンネ・ビア」と表記していますが、なんだか「スザンネ・ビア」とか「スサンネ・ビエール」とか「スザーン・ビール」とかいろいろな発音があって、僕にはどれが正しいのかよく分かりません。
ってなわけで、皆さん好きなように呼んであげればいいと思います。
スーちゃんとかスーやんとか(違うか)。
 
 
●つぶやき
 
・さあ良い子のみんな!楽しいドグマ映画が始まるよ!
 
・サーモグラフィカメラで撮られたかのようなオサレなオープニング。
 
・あれ、ドグマ映画なのにオープニングからめっちゃ音楽流れてますけど!(かまへん、かまへん)
 
・スサンネさんの映画はとにかく顔のアップ!表情、感情、心情を全部捉えてしまうのだからすごいわ〜
 
・セシリを演じたソニア・リクターは、どことなく若い頃のシャルロット・ゲンズブールを思い出しました。
 
・「男が下着を売るなんてどーかしてるぜ!」「おー!急にムラムラしてきたぞーっ!」「うーん、やっぱり君には似合わへんなぁ、早く脱いじゃえよ〜!」  いい旦那である。
 
・しかーし、旦那が事故ってしまい、そんな雰囲気は一瞬で消え去るのでした。
 
・車のドアハンドルをぎゅっと強く握る娘さんが一瞬映し出されますが、きっと自分でも責任を感じていたという伏線だったのでしょうか。
 
・誕生日に事故るとか・・・そんでもって誕生日パーティやるんかい。デンマークこわい・・・。
 
・「不幸な事故が起きても人生は続くんだ」「でも被害者や愛人はどうなるの?」
 
・医者のニルスを演じたマッツ・ミケルセンがとても好きになってしまいました。この人の表情の作り方とか最高でしたね〜。特に後半で奥さんが電話をしているときに、内心ではあたふたと超焦っているマッツ・ミケルセンの顔!あのシチュエーションだけはごめんだよ!
 
・そんなマッツ・ミケルセンさん、実は『カジノ・ロワイアル』のあの悪役の人でした。そしたら同じスサンネ監督の『アフター・ウェイディング』にも出てたり、シャネルとストラヴィンスキーがイチャつく『シャネル&ストラヴィンスキー』でストラヴィンスキーを演じてたりと、結構ご活躍中です。
 
・フィンっていうニルスの友人がいるのですが、こいつは下品なヤツでしたねぇ!おまえ医者なんかい!
 
・ヨアヒムの顔ったらまあこわいこわい。鼻の穴を大きく広げてふーん!ですよ、ふーん!って。
 
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・セシリとニルスがリンゴを食べるというシーンがあるのですが、あれはもしかしたらアダムとイヴが食べた知恵の実のことを表しているのかなと思いました。リンゴ=知恵の実を食べた二人は、お互いを見る目が変わってしまうんですよね。セシリもニルスも、リンゴを食べた後からより親密になっているのは気のせい・・・?
 
・僕的にすごく印象深かったのが、下着姿になったセシリがヨアヒムに抱き寄るシーン。そのときに、抱き寄せたヨアヒムの腕が、何度も彼女の身体からプラーンプラーンと力無く離れてしまうんですね・・・「抱きたくても抱けない」というよりは、「もう君に興味はないよ、君を抱きたくなんかないよ」という風に感じられました。
 
・セックスできる男とできない男=ニルスとヨアヒムの間で揺れ動く女性。
 
・セシリの「こうだったらいいのに・・・」という願望の部分は画面が暗く、粗くなります。ドグマっぽい!
 
・ヨアヒムと看護婦さんが中盤でものすごい言い合いをするのですが、なんか最終的にはすごく良くないですか、この二人。言葉で傷つき合って通じた、みたいな。
 
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・『(500)日のサマー』もそうでしたけど、カップルが家具でイチャついている姿はなんか僕好きですねぇ〜
 
・「マットレスのフェラーリ」なんて初めて聞いたよ!
 
・「ピザを届けにきましたー」
 
・セックスの後のピザってなんかいいですねー。
 
・「お願い、話を聞いて」 「お願い、今すぐ来て!」 「お願い、わたしを抱いて!」セシリちゃんが時間構わずに電話をかけてくるのでニルスさんは寝不足です。
 
・でも二人は寝ます、違う意味で。うまい!(←うまくないよ)
 
・ついに男の方から電話がかかる! ここからまた歯車が狂い始めて・・・
 
・どんどんものすごい展開になっていきまする。ニルスの奥さんの表情がホラー!
 
・それなのに、なんでこの映画はこんなにも優しい視線で終わらせてくれるの! 僕はね、泣きましたよ、はい!
 
・エンドロールはスタンプでぺたぺた。しかし、スサンネ・ビアのクレジットはございません。
 
・だってドグマ映画だから!めでたしめでたし。
 
 
●まとめ
「勝手に苦手意識を持ってた監督を克服しようプロジェクト」ということで、デンマークを代表する映画監督であるスサンネ・ビアさんの作品を初鑑賞いたしました。
そう、恥ずかしながらスサンネ監督の作品を1本も観れてなかったんですよね。
スサンネさんが女性だってことも知りませんでしたし(笑)
それで最初に観たのがこの『しあわせな孤独』です。
 
いやぁ、いわゆるお涙頂戴系のヒューマンドラマを撮ってる監督さんなのかなぁと勝手に思っていたのですが・・・参りました。ごめんなさい。
いざフタを開けてみれば、これはもう僕の大好物の映画でしたね。素晴らしかったです。
 
事故に遭った男、その男の恋人、事故を起こした妻、その妻の夫、その娘、看護婦・・・
様々な人物が、様々なことに失敗し、後悔し、大切な何かを見失ってしまいます。
あれが悪かった、これが悪かった、わたしが悪かった、お前が悪かった・・・
そんな感情が渦巻く中で、スサンネ・ビアは優しい視線で彼らを導きます。
「人生は誰だって失敗する。だけどそれは罪じゃない」まさにそういうことを伝えたかったのかなと思いました。
そう思ったのは、あのラスト。
確かに彼らは孤独なのかもしれないけれど、それぞれが失敗したことを乗り越えて、大きく動き出そうとします。
「人生は誰だって失敗する。だけどそれは罪じゃない。そこから動き出そうとしないことが罪なんだ」
加害者だろうが被害者だろうが、人生という進むべき道は並行していて同じなんです。
それなら進んで行くしかない。今が孤独であろうとしても、孤独の先では、その分だけ幸福を噛み締めることが出来るかもしれないのだから。
鑑賞後、『しあわせな孤独』というタイトルについてしみじみと考えさせられました。
 
孤独と幸せは紙一重なもので、幸福な人はいつ孤独になるかもしれないし、孤独な人はいつ幸福になるかもしれません。
でも、幸福を知っているからこそ孤独になるわけであって、孤独を知っているからこそ幸福にもなれるわけなんですよね。
スサンネさんが伝えたかったことって、僕はそういうことなんじゃないかなと思いました。
 
現実というものを痛々しく描くというのは、逆を言えば「そういう現実から目をそらしちゃダメだよ!」というメッセージなのかもしれませんね。
いやぁ、初スサンネでしたが、見事に素晴らしい作品でございました。
この「しばらく席を立てない」ような余韻、ちょっとハマっちゃいますね〜
ということで、映画も食わず嫌いはしない方がいいですよ! スサンネばんざい!
でも重たいよ〜(笑)
 
 
(おわり)

閉じる コメント(10)

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スサンネ・ビア監督作品、お初でしたか〜
全部見てますが、重いテーマなのにエンタメ性があって
とてもいい作品ばかりです。
なるほど。
<幸福を知っているからこそ孤独になるわけであって〜〜
そうかもしれませんね。
初期の記事で申し訳ありませんがTBさせてくださいね。

2011/9/22(木) 午後 9:35 car*ou*he*ak

なるほどスサンネ食わず嫌いな人は、お涙頂戴だと思い込んでるかもですね。
うんうん、確かに毎回厳しい現実をたたきつけられますが、目を背けちゃいけないというメッセージなのでしょうね。
Sなスーやん映画は、Mなあなたにぴったりなはずw
はまっちゃってくださいなぁ(笑)
TBしますね。

2011/9/23(金) 午前 1:47 pu-ko

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ある意味、深層心理をえぐるよね、この監督。
ドグマで撮ってたこの頃は荒削りで辛らつだけど、テーマ性のリアルさが衝撃でした〜。
まぁ、それは今も変わってないか。(笑)
んん、古い生地・・・じゃなかった、記事だけどTBするねっ。(σ・∀・)σ

2011/9/23(金) 午後 6:57 Kaz.Log

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うぉぉぉ、めっちゃ面白そうじゃないですか。こういうの
結構好きです。ほどほどエロスな感じっぽい表記があるのも
僕の興味をそそりますw

2011/9/24(土) 午前 8:09 カボチャ頭

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苦手かな〜と思ってて、でもやっぱ評価高いし・・って観て。。
これだけしっかりとスザンネを受け止めれるって映画ちゃんやっぱすごいよ。
君の心にどっかりとある映画愛にはいつも驚かされるし見習いたいと思うよ。
TBさせてね〜

2011/9/27(火) 午後 9:58 SHIGE

<カルさんへ>
おおー全部観てますか!
いやぁ、どうも僕は勝手に苦手意識を持っていたんですよね。。
でもこういう話は大好物なのでw、一気にファンになりました〜^^
そうそう、だから孤独は決して悲しいことじゃないと思うんですよね。
TBありがとうございます〜〜♪

2011/10/2(日) 午後 1:48 映画大好き人間

<pu-koさんへ>
これはレンタルショップで「ラブストーリー」の棚にあったのですが、
個人的には「ホラー」の棚にあっても納得してしまいますww
いやぁ、食わず嫌いしていたことを後悔。
そうそう、スーやんはほんとドSですよね(笑)
いや、ある意味究極のドMなのかも・・・(by SHIGEさん)
TBありがとうございます〜〜♪

2011/10/2(日) 午後 1:51 映画大好き人間

<Kaz.さんへ>
ドグマ作品、いいですよね〜〜!
ラース・フォン・トリアーもスサンネさんも、
僕のようなドMにはたまらん監督さんたちですよ〜ww
んん、これぞ「リアル」というか、現実を叩きつけられますよねぇ^^;
美味しい生地を・・・じゃなくてTBありがとうございます〜〜♪

2011/10/2(日) 午後 1:55 映画大好き人間

<カボチャ頭さんへ>
僕は食わず嫌いをしていて、全く観ていなかったスサンネ作品なのですが、
もう一気に大ファンになってしまいましたねw
いやぁ、エロスはエロスでも重たいですよ。。(笑)
んん、これはおすすめです!^^

2011/10/2(日) 午後 1:57 映画大好き人間

<SHIGEさんへ>
いやいや、そんな褒められる人間じゃないですよ〜^^;
やっぱり食わず嫌いをしていたことは後悔。
これはリアルタイムでチェックしておくべきでしたね〜
僕が受け止められたのではなくて、スサンネ監督が「誰もの心に深く響く映画」を撮ってくれただけです^^
映画愛に満ちたSHIGEさんこそ、これからもいろいろとお勉強させてくださいね〜!
TBありがとうございます〜〜♪

2011/10/2(日) 午後 2:04 映画大好き人間

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