COMOTOなライフ

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阿部公房の作品

「榎本武揚」「砂の女」
連休の終わりに、続いて一気に読んだのでご紹介します。

阿部公房の小説は夢から発想を得た奇抜でSF的なものが多い。
彼の本は以前から沢山読んだが、どれも理不尽な不安を誘う。
砂の女では、砂丘の村に迷い込んだ男が、蟻地獄のように深い穴倉に建つ女の家に囚われる。
脱出を図るが失敗。
その家に住んでいる女は、他の村人の住む地域が砂丘に呑みこまれないように毎晩大量の砂かきをするという囲われた人生を運命として受け容れている。
最後には、その囚われの生活でもいいんじゃないかと思い始めるまでの、一人の男の失踪の顛末。

榎本武揚については、阿部公房にしては珍しい部類の小説で、戊辰戦争での一途な土方歳三の思いと榎本武揚ら進んだ西欧を見て来た人間達の、どちらも日本の将来を思っての駆け引きと行き違いを、現代人が発見した古い資料により綴る準歴史小説。
この本でしか私には知識が無いので、二君に仕えた変節漢と批判された榎本武揚について、これで真実の姿を理解できたかどうかはわからない。
欧米の勢力に脅かされた幕末、明治維新の人々の苦悩が伝わる面白い小説だと思った。

読まれた方があれば、違った感想をお聞きしたいです。

春に向けて

春を告げる落ち着いた雨が降る中、金曜の夕方からまた読み続けました。
ねじまき鳥クロニクル
三冊も有りましたが、今読み終わりました。
村上春樹らしいです。
分類上は「海辺のカフカ」「羊をめぐる冒険」グループに属しているかな。
この一週間、この本で楽しませてもらいました。
複雑に絡み合う現実と非現実の世界に強くひかれ、阿部公房の「燃え尽きた地図」あたりの世界に近いと思います。
あまり内容をこの場で説明するのはいけないと思いますので、このくらいにしておきます。

暫く読書は休み、現実の整理整頓、掃除、スポーツ、音楽に戻らなくては、と思います。
今は家の中で汗をかくための器具は何が良いかと思案中です。
制約条件は、ランニングものは膝故障のため不可。

皆さんのお勧めがあれば教えてください。
増毛効果のあるトレーニングがあるといいなと思います。

読み耽る

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このところ、本を読むのに忙しくて、日記をちゃんと書けていない。
お気に入りの皆さんにも気持ちの波があるようで、暫く更新がない人、淡々と続けられる人、全く動いていないブログ、など、その様子を見ながら、いろいろな生活があり事情があるのだろうな、と想像する。

ここのところじっと「ねじまき鳥クロニクル」を読み耽っている。
村上春樹は昨年末に「何とか賞」を受賞したから、今読んでいる人も多いかもしれない。
少し前にご紹介した「1973年のピンボール」は後輩の一人が、別の後輩の結婚式に行った時に、何故だか知らないが「先輩に読んでもらいたいと思って持って来ました」と、渡してくれた3冊の一冊で、あと「羊をめぐる冒険」(上下)を貰った。
あれから15年経った昨年から今年に掛けて、以前読んだものも読み返している。
昨日の日曜日、定期演奏会も終わり久々にバイオリンで自分が好きな曲だけを練習し、その後、午後からソファに寝そべって読む。

読書には体操が必要だ。
ソファに横になると、まず首が痛くなる。
だから横向きになって読むと今度は下になった右肩が痛む。
次には左向きに寝返りを打つ。
左肩も痛む。
本を持ち上げた腕が痛む。
今日は風呂で痛む場所をマッサージした。

我に返ると外が暗くなっていて、夕食の時間になっていた。
1日家にいて、野菜を刻み、卵を割って、自分だけのために3食を作る自分。
外はやはり寒いが、土曜日の朝は一杯積もっていた雪も芝生部分を残して消えかけていた。

「ねじまき鳥クロニクル」の屈折した世界。
深い井戸の中、暗い夢の中のような部屋、老人の語る戦争、その超時空的な世界に少し背中が寒い思いをしながら、本を脇に置き遣ることが出来ずに、3分冊の2冊目を夜になって読み終えた。
今、3冊目がここにある。

今日は何時に眠るだろうか。

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村上春樹さんの本を読むと、青年時代の悩み、満たされぬもの、また強い感受性が伝わってくる。
この本には、習作のような小品が沢山収まっている。
興味を惹くのは、表紙に始まる安西水丸さんの絵だ。

ストーリーとは直接関係ない絵が本の途中にも沢山入っていて、気が和む。
ジャズについての話は村上さんの他の本にもよく出てくるが、この「象工場の…」の中で、私の気持ちにとても良く馴染む文章をみつけたので紹介したいと思う。

本の後ろの方に近い「サヴォイでストンプ」の中、143頁(文庫本。単行本では頁が違うかもしれない)の一節を転載させていただくと:

(引用始まり)
その音楽の捉えがたい美しさが、彼らをはっきりと際立たせている。そんな彼らに、ロンバルドやデューチンやヴァリー、ライズマンの如き芸人のイメージを求めても無駄だ。例え彼らがそんなショーマンシップや破廉恥さ、厚かましさを持ちあわせていたとしても、そこには一線が画されている。もし一人のイカレたテナー・マンが力強く生き生きしたフレーズを吹くことができたとすれば、それは彼が自らの肉体を楽器となして、溢れる感情や哀しみをそのままに表せただけのことなのだ。この原則を外れたもの、休むことのない真の創造的な流れ(バッハだってそれは同じことだろう)を離れたもの、とりわけジャズ特有のドライヴ感を逸したものは、それがいかに見ばえがよく、上手く、そして客に受けようとも、みんな偽物だ。
「テナー吹きの何人かは」とチューはステージから引き上げながらしゃべる。「コールマン・ホウキンズや誰それのコピーをやってる。でもな。それだけじゃ駄目なのさ。魂がないんだよ。わかるかい? それをわからん奴がいてね、魂のかわりに唾を吐きこんでやがる。なんてこったい、まったく。俺はね、この楽器から出来る限り綺麗な音を出そうとね、ただそれだけさ。そしてそれが俺の誇りなのさ。でも他の連中はな……、どうもわからんよ」
(引用終わり)

この文章には、オーティス・ファーガソン/訳・村上春樹
と書いてあるので、原文はこの人の物を翻訳したのかもしれないが、そんなことはどうでもいい。
この文章は「音楽の心」を語っていて、ゆっくり読んでいくと、とても共感する。

(写真左がこの本です)

「窓際のトットちゃん」を読んだ。
有名な本で、家に有るのを知っていたが、長い間気にしていながら、読んでいなかった。
1人になると読書の暇が有るだろうと赴任荷物に入れた、気になる本のグループ入っていたもの。
黒柳徹子さんの子供の頃の話、と同時に「トモエ学園」と校長先生の小林氏の話なのだが、読まないままにしないで良かった。
普通の枠に嵌らない子供、大人の発想では伸ばしてやれない子供の事を早くから考えていた、小林宗作(そうさく)先生。
戦前に、ここまで考えた人がいた。
子供の気持ちと小林氏の心に、読みながら涙が出る。

トットちゃん(徹子さん)のお母さんの話は以前、朝の連続ドラマ「チョッちゃん」で放送された。
お父さんがコンサートマスターを勤めていたのはN響だった。
斉藤秀雄さんと懇意だった事も書いてある。
斉藤氏は「指揮法教程」という本を書かれ、この本と、Max Rudorf氏の「指揮法」という本で、私は指揮の勉強をした。
斉藤氏の指揮法は、棒の動きがどう有るべきかを具体的に説明されており、曲例を挙げて、説明がある。
小沢征爾氏と桐朋学園の流れだから、音楽界では知らない人の無い書だ。
また、小林氏はパリでダルクローズの元に留学して、リトミックを学び、それを実践した。
その留学に、私の会社が昔関わっていた事も知った。
スイスに有るダルクローズ研究所で、リトミックのディプロマを取得した馬渕明彦氏が、小林宗作氏の後を継いで、国立音楽大学で指導をしていることも知った。
馬渕氏は私の姉の夫の兄、どう呼べばいいのだろう。
話をした事もあり、リトミックのディプロマの話は前から聞いていたのに、このような世界が有る事を「窓際のトットちゃん」を読むまで知らなかった。
こんな身近な世界にいろいろな繋がりが有った。

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