医療と司法の現実を知ろう

医療裁判の傍聴から医療と司法の現実を学びましょう。

全体表示

[ リスト ]

大阪の裁判所

北浜から歩いて中ノ島公園の遊歩道へ。東洋陶磁美術館沿の可憐に咲き誇るノイバラの香りに包まれて進み、公会堂を左に見て鉾流橋を渡ると警察前の交差点へ出ます。弁護士バッジをつけた人が急ぎ足で入っているところに[大阪高等・地方・簡易裁判所]の掲示を見つけます。正面の大きな建物が本館で、目の前の別館が高等裁判所です。はじめは本館のほうが高裁だと思いましたが、こちらが地裁です。高裁の方から先に入ってみましょう。右側に時計と館内の案内板があります。左側に、インフォメーションルームがあり、裁判所には珍しく(参考2)スポーツジムのロビーにあるようなパステルトーンのピンクとブルーの低いソファーが並び、そこに座って数人が話しこんでいます。仕切りのあるデスクが9席ありここで本を読んだり、書き物をしたり出来ます。お弁当を食べるにちょうどよさそうと思ってデスクを覗くと「この席で飲食はご遠慮ください」と大書した貼り付けが・・。

 それでは本館のほうへ行ってみましょう。本館にも同様に右に時計、守衛、案内、左側の長い机に開廷表が刑事(地裁・簡裁)が2冊,刑事(高裁)、民事(地裁)と並べて置かれています、われわれが知りたいのは医療裁判がいつどこの部屋で開かれるかですから、右端に置かれた、民事の開廷表を見ます。開廷表には、法廷番号順に開始時間、事件番号、事件名(、所有権確認等請求事件、損害賠償請求事件、立て替え金請求事件等、実にさまざまな事件が並んでいます)提起側、相手側の名前があり、ここで、被告の名前が病院であったり,国や地方公共団体であれば医療裁判だと見当がつきます。17民事部、19民事部(参考3)が多いようです。進行状況(口頭弁論、判決言い渡し、証人尋問)代理人(弁護士の名前)も確認できます。朝一番にこれを見ていると、 よく法科大学院の学生と出会います。「弁論は見てもしょうがないし」と言いながら、見学すべき事件を探していますが、まさに彼らが言うとおり弁論とは名ばかりなのです。将来司法世界で活躍する彼らが、この現状をそのまま学ぶことに危惧をいだいています。

 開廷までに時間があるときは、地下の本屋に行ってみましょう。地下一階に下りると右手に、自動販売機がありお茶やジュースが買えます。左手に本屋があり、店先に出ている雑誌の表題『活かそう精神鑑定』『性犯罪弁護に挑む』『あなたは黙秘を認めますか』等々。店内に入ると、法律関係の本が天井までぎっしり並べてあります。地震が今来ないことを祈りながら見ていると『言語行為としての判決』など面白そうなものがたくさんあります。私はお弁当を持参し、お天気のいい日は中ノ島公園や、市役所のあたりで食べるのですが、この地下には食堂があり、大変リーズナブルな値段でお昼を済ますことも出来ます。向かいに、喫茶室もありました。

 傍聴の時間が近づき エレベーターで法廷まで上がります。入り口が二つあり、ひとつは当事者用、もうひとつは傍聴人用です。『法廷を傍聴される皆様に』とありテープレコーダーはだめとか書いてあります。事件番号や、裁判官の名前、弁護士の名前が張り出されているので、これらをメモしているうちに、担当事務官が扉を開けます。テレビで見るあの、柵あり、段差ありの法廷が現れます。時間に遅れても,15cm×10cmくらいの小窓から中の様子を見て興味があれば、いつでもそっと入ることも出来ます。時間が来ても裁判官がのろのろしていると事務官が『そろいましたのでお願いします』と電話で裁判官を呼びます。すると、まもなく足音高く入ってきます。別に足音を高くしているわけではないのでしょうが、段になっているものだから下が空洞のため響き渡るのです。先ほども言いましたように、「口頭弁論」のときは弁護士に向かって『これを陳述していただくのですね』とか言って、書類の不備を少し指摘し次は何日、都合はいかがかと聞くだけですので、傍聴の意味がありません。日本の裁判所の言う「口頭弁論」を知るという意味では一度体験ください。証人調べでは丸一日使って、原告被告に詳しく聞きますので事件の内容や、医師の態度、原告の主張がよくわかります。しかし、一方的にパターン化された尋問方法は、生きたコミュニケーションからほど遠く、きっと皆さんも問題に思われることでしょう。

開く トラックバック(1)


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事