今昔映画館(静岡・神奈川・東京)

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今回は新作の「インターステラー」をTOHOシネマズ川崎4で観てきました。TOHOシネマズは他のシネコンより、映画が始まるまでの段取りが長いような気がします。いつも「もうそろそろいい加減にしろよ」くらいのところでやっと本編が始まります。ピクミンが登場しないだけマシになったとも言えるのですが。

気候が不順で農作物は減少、世界的な食糧危機に見舞われた地球。元パイロットのクーパー(マシュー・マコナヒー)は、義父(ジョン・リズゴー)と二人の子供トム、マーフと農場を営んでいました。だんだんと作れる作物もすくなくなってきたある日から、クーパーの家に自動運転のコンバインが集まったり、マーフの部屋の本棚から突然何冊かの本が飛び出したりとおかしなことが続きます。その本の並びをメッセージだと気付いたクーパーは、そのメッセージの示す場所に向かいます。そこは、何年も前になくなった筈のNASAの基地で、そこでは、地球を救うためのラザロ計画が進められていました。土星の近くに重力の歪み、ワーム・ホールが発生し、そこから何者かが地球へ向けてメッセージを送っているというのです。ワーム・ホールの先につながる別の銀河系に人間が住める星があると思われ、そこへ向けてこれまで何度も宇宙船を送っているのですが、帰ってきたものはなく、ただ、その中の3機の宇宙船がたどり着いた惑星から信号が送られていたのです。計画のトップであるブランド教授(マイケル・ケイン)は、人間を移住させる星を見つけるために、クーパーや娘のアメリア(アン・ハサウェイ)たちをワーム・ホールへと送り出すのでした。移住できる星が見つかれば、そこへ行く為の宇宙ステーションが必要ですが、そのための重力理論が確立しておらず、人間がそこへ行けない時のために、人間の種も宇宙船に積まれていました。果たして、人類は地球と共に滅んでいくのでしょうか。

「ダークナイト」のジョナサン・ノーランとクリストファー・ノーランが脚本を書き、クリストファー・ノーランがメガホンを取りました。地球が人類が住めない方向へ向かっている時代、軍も廃止となり、全ての産業が食料生産に向けられるものの、根本となる農業も病気や砂嵐により思うような収穫は得られず、暗澹たる未来が目の前の見えてきたという時代のお話です。成層圏で事故に遭い、パイロットをやめて農業をやっているクーパーの周囲でおかしなことが起こります。どうやら、彼の娘の部屋で重力の異変が起こっているようなのです。娘マーフの言うところの幽霊は、クーパーにある座標のメッセージを送ってきます。それをたどると閉鎖された筈のNASAがあって、人類移住計画が進められているのでした。ワーム・ホールができたのも、重力異常が起きたのも、どうやら人類を救う意図のある誰かがいるらしいというのです。そのご好意に応えてワーム・ホールに宇宙船をいくつも送っているのですが、帰ってきたものはいません。ともあれ、今回はその誰かがクーパーにメッセージを送り、彼をNASAまで導いたようなのです。ふーむ、何だか「サイン」と「未知との遭遇」みたいなお話だなあ。

宇宙飛行をすることで、ウラシマ効果が生まれて、宇宙船が移住する惑星を探す2年ほどの間に、地球は20年以上の月日がたって娘のマーフ(ジェシカ・チャスティン)はNASAでブラント教授の片腕になっていました。そして、パーカーたちは信号を送ってくる3つの惑星に向かうことになります。でも、その惑星はブラックホールの影響を受けていて、宇宙の数時間が、地球の何年にも相当するので、モタモタしていると人類が滅んでしまうというタイムリミットつきなのでした。最初に信号を送っていた惑星は水ばっかで生命のいない星でした。ここで乗組員の一人が死亡。次にどの惑星へ行くかでクーパーとアメリアが対立しますが、結局、クーパーの選択した星へ向かうと、そこは氷の惑星で、着陸した宇宙船があって、その中で、ダン博士が冬眠状態で生きていました。カプセルを開けるとダンは息をふきかえし、ここの星のデータを地球へ送ろうということになります。

SF映画としての仕掛けは、輪っか状になった宇宙船ですとか、4本の直方体がくっついた形をしたロボットなどがあります。まあ、そういうので見せる映画ではないので、あまりインパクトはなかったのですが、視覚効果にはお金と手間をかけて頑張っているようです。人類が住める星が見つかるかどうかがお話の本筋ではあるのですが、それともう一つ人類をその星へ運ぶための重力理論が未解決というのが、もう一つの課題となっています。ブランド教授とマーフが研究を進めているのですが、これが解決しないと、地球の人類は救われず、人類の種だけが、生き残るということになります。このあたりがわかりにくくて、クライマックスになるまで、このサブプロットが読みきれませんでした。2時間49分とかなり長い映画ではあるのですが、それほどの長さは感じなかったのですが、ラストで「???」って感じになってしまいました。この話なら、3時間近いボリュームは要らないのではないのかな、と。演技陣は皆手堅くうまいのですが、アン・ハサウェイにいつものような魅力がなかったのは、キャラが曖昧だったのかも。ハンス・ツィマーの音楽は、パイプオルガンのような重厚な反復音楽を目一杯鳴らして、映画のハッタリに貢献しています。そうなんだよなあ、ハッタリがきつい感じなのですよ、観終わってみれば。



この先は結末に触れますのでご注意ください。



クーパーと二人きりになったダンは、彼を殺そうとします。実は、この氷の星は希望がなくて、人類を救うための星を探さなくちゃいけないんですって。そして、宇宙艇を奪って、母船に向かいます。クーパーはアメリアに助けられて、別の宇宙艇でダンを追うのですが、ダンはドッキングに失敗して爆発、一部が失われた母船に、クーパーは何とかドッキングに成功します。後できる選択は、もう一つの惑星に向かうこと、そしてブラックホールの重力を使って、向かおうということになります。そこで、クーパーは自分の宇宙艇を分離させ、アメリアの母船を目的の星に送り込みます。クーパーの船はブラックホールの中へ向かって一直線に突入。一方、地球では、臨終の際のブランド教授は、マーフを呼び、重力理論の問題は既に解明していること、その結果、移住のための宇宙ステーションは不可能なことを告げます。もともと、人類移住計画は見せかけで、本当の目的はプランBであるはずの、人類の種の保存だったのです。それを聞いて憤るアメリア。父は娘を見放して宇宙へ旅立ったのか。ブラックホールを抜けたクーパーは、不思議な空間の中で目が覚めます。どうやら、その空間は5次元空間で、全ての時間のマーフの部屋の本棚の裏につながっているのでした。そこで、パーカーは、幼い娘のマーフに本を倒したりしてメッセージを伝えようとしますが、なかなかうまくいきません。これが、パーカーの家にもたらされたメッセージの正体だったのです。そこへ、無線で連絡してきたのは、パーカーと一緒にブラックホールに落ちたロボットのTARSでした。TARSはブラックホールで採取した量子データを持っていました。それがあれば、重力理論を立て直せると、パーカーは、成長したマーフに向かって、モールス信号でデータを送ります。それが終わると、不思議な空間が消え始めました。パーカーは、自分をここまで導いたのは神でも宇宙人でもなく、人類だと気付きます。未来の人類、五次元にまで進出した人類が、彼をここまで呼び寄せて、選ばれた科学者マーフに人類を救うデータを与えさせたのです。そして、光に包まれたパーカーが目を覚ますと、そこは巨大な宇宙ステーションの中でした。マーフによって、人類は地球から移住することに成功したのです。そして、パーカーは第3の惑星に残されたアメリアを探すために一人宇宙艇に乗り込むのでした。

え?全てのお膳立てをしたのは未来の地球人だったってこと? と、パーカーは納得したらしいのですが、それは違うだろって突っ込みが入っちゃいました。もし、未来の人類が、仕組んだとしたら、このお導きは回りくど過ぎなのですよ。そもそも、マーフにメッセージを渡すのを失敗したら、その時点で未来人も存在しなくなるというハイリスクの賭けなのに、そこに至るまでのプロセスに分岐点とかトラップが多過ぎるんでないかい。もっと、確実にメッセージを渡す方法がありそうなものなのに、未来人のみなさんは、アドベンチャーゲームのようなシナリオを組んで、パーカーやアメリアを振り回し続けるのは、なぜ? どうして? というところで、私は急に冷めてしまいました。ドキドキハラハラの演出は、ノーラン監督見事だと思うのですが、こんなオチに、3時間近く使うんじゃないよって感じ。未来人は、ゲーム好きなのかもしれませんが、自分の存在を賭けてやるゲームにしては難易度が高すぎですもの。

もうちょっと洒落たオチを期待していたのですが、これならシャマラン監督の「サイン」の方がずっと面白かったです。「サイン」なんかと比べるなと言われちゃいそうですが、メッセージのお導きというジャンルでくくれば、同じような映画ですもの。

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確かに未来の地球人のところは煙に巻かれた感じでした(; ・`д・´)
クーパーはてっきり助からないもんだと思っていたので、無事に戻って再会出来て、またマーフにアメリアを助けに行けと言わせたストーリーに泣かされてしまいました。
TBさせてくださいね。

2014/11/23(日) 午後 4:06 木蓮

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もくれんさん、コメント&TBありがとうございます。ラストはかなり強引な展開というか、未来人の人、お膳立てうますぎという気もしましたが、親子愛の映画にうまく落とし込んだなって感じでした。でも、種明かしをしないミステリーって感じも残っちゃったのは残念。

2014/11/27(木) 午後 4:39 [ einhorn2233 ]

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『インセプション』しかりノーランはこういう複雑な構造を映像にするのが本当に好きなんでしょうね。
数学とか宇宙サイエンスとかにまったく疎い私なんかはやっぱり「??」で深く考えないようにしましたが(笑)
それでも家族の物語とフロンティア精神みたいなものに心を動かされたので楽しめました。
TBさせてくださいね。

2014/11/28(金) 午前 1:44 pu-ko

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pu-koさん、コメント&TBありがとうございます。確かの家族愛の映画ではあるんですが、感動のドラマもよく見れば、お釈迦様の掌の上の孫悟空みたいで、人間の無力さが見えてくるのは、監督は狙ってやっているのかしら。

2014/11/29(土) 午前 0:49 [ einhorn2233 ]

あたしも・・ひき加減に・・「インセプション」あたりは あの破天荒さに拍手したのですが・・いくらなんでも親子愛 それも父娘愛限定で そうか次元を超えてなんのかんのと ハサウェイさんに云われてもねぇ・・。

それにしても 巷では 評価は最高、あたしの 短絡的な頭では・・。

2014/12/15(月) 午後 9:03 たんたん

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たんたんさん、コメントありがとうございます。親子愛っていう売り方をしている映画ですけど、親子愛が成就するような仕掛けを作った人が偉いのであって、別に主人公が奇跡を起こしたわけでもないんですよね。あんな手の込んだ仕掛けじゃなくて、もっと単純な奇跡を見せてくれたのなら、もっと感動できたのですが。

2014/12/16(火) 午前 11:25 [ einhorn2233 ]

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あっ、未来の地球人だったのですか?
すみません。今わかりました。
私は、この映画とっても面白く観られました。
父と娘の愛情はちょっと引き気味でしたが。
5次元?でしたっけ?
あるんじゃないかなって。
ただ、長さが気になりましたね。くどすぎ(笑)
TBさせてくださいね。

2015/1/2(金) 午前 6:34 [ iruka ]

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irukaさん、コメント&TBありがとうございます。未来の地球人というのは主人公がそういうふうに言っていたと記憶しています。この5次元空間を作ったのは我々であり、それは未来の地球人だって叫ぶところがあって、そーなの?って思ってしまったのですが、そうだとすると、そこまでの展開が腑に落ちないってところでこんな記事になってしまいました。

2015/1/3(土) 午前 6:37 [ einhorn2233 ]

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おっしゃってることわかる気がします。
なんだか不思議な感覚だったな〜。
TBお願いします!

2015/3/18(水) 午前 8:04 かず

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かずさん、コメント&TBありがとうございます。5次元が主人公の家につながっているってのは誰が仕掛けたことなのか、そもそもなぜ主人公がそこまでたどり着けたのかが、不思議ですよね。偶然にしては出来過ぎですし、誰かが仕掛けたにしてはややこし過ぎですもの。

2015/3/18(水) 午後 9:03 [ einhorn2233 ]

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