今昔映画館(静岡・神奈川・東京)

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今回は、新作の「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」を、TOHOシネマズ日劇1で観てきました。ここは前の方に座ると大きなスクリーンが実感できるのがうれしいです。ただ、やや昔の映画館のせいか、座席の前後が新しいシネコンに比べると若干狭いんですよね。それでも、昔のスカラ座よりは広いのですけど。

IMFのエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、シンジケートと呼ばれる謎のテロ組織を追っていましたが、何者かの罠にはまって拉致されてしまいます。一方、IMFはこれまでの活動が評価されずブラント(ジェレミー・レナー)は査問会に呼ばれ、最終的にIMFは解体されCIAに統合されてしまいます。イーサンは拉致した連中によって拷問にかけられそうになるところを、謎の女イルサ(レベッカ・ファーガソン)に救われます。どうやら、彼女はシンジケートに入り込んでいる潜入捜査官のようにも見えるのですが、シンジケートサイドに立って行動しているので、正体がよくわかりません。しかし、イーサンが姿を消してからテロ事件が相次いで発生していました。そして、ウィーンで、オーストリアの大臣が暗殺される事件が発生、そこにイーサンとベンジー(サイモン・ペッグ)が居合わせたことから、イーサンはCIAのお尋ね者となり、彼を特殊部隊が追うことになります。しかし、実際は、イーサンがベンジーを呼び寄せて、シンジケートのボスを割り出して、暗殺を阻止しようとしたのですが、最終的に暗殺を止めることができなかったのです。イーサンはイルサを追ってモロッコへ飛びます。モロッコのデジタルバンクにシンジケートの秘密データが眠っているということで、それを持ち出すための作戦を、イーサンとイルサは実行することになるのですが。

主人公がトム・クルーズ演じるイーサン・ハントになってからの「ミッション・インポッシブル」シリーズもかれこれ5作目となります。今回は、ドリュー・ピアースと「アウトロー」で脚本、監督を務めたクリストファー・マッカリーが原案を書き、マッカリーが脚本化して、メガホンも取りました。このシリーズは今の映画の中で、珍しいスター映画になっていまして、イーサン・ハントよりも、スターとしてのトム・クルーズが前面に出てくる作りになっていまして、そのスターを盛り立てるように、お話も映像も作られています。その徹底したスターを立てる構成と展開が、面白くできていて、かつお金をかけた画面が娯楽大作になっているので、映画としての華があります。ショーン・コネリーの頃の007という感じでしょうか。コネリーは007でスターになりましたから、最初からスターのクルーズとはちょっと違うのですが、豪勢にお金をかけたエンタテイメントとして楽しめるという点では、勢いのあった頃の007と似たものがあります。

今回は、冒頭でIMFという組織がなくなってしまいます。まあ、確かにIMFってのは内輪もめばかりしてきたところがありますから、そりゃ仕方ないかなって気もします。でも、架空のシンジケートなる組織をでっち上げて、イーサンがマッチポンプみたいなことしてるって言われると困っちゃうよなあって展開なのです。以後、孤立無援となるイーサンがどうやってシンジケートなる組織をつぶすのかというのがメインのお話になります。これまでも孤軍奮闘のお話が多かったですが、今回はそれに輪をかけて、イーサンの独断先行ぶりがすごくて、それがスター、トム・クルーズの映画として成立しているあたりは、脚本のうまさでしょう。また、全編に渡って、派手なアクションシーンをぶち込んで、それもスタントマンでなく、スターが本当にやってるという見せ方がうまいというのも点数高かったです。予告編で話題になった、トムが離陸する飛行機にしがみつくスタントは、アバンタイトルで見せちゃう気前の良さで、それ以降もスター自らがアクションしているのをきっちり見せる絵作りを心掛けていまして、スタントマンの活躍が前面に出てくる007シリーズとは一線を画しています。また、視覚効果のスタッフがたくさんクレジットされているのですが、基本的にCGと明らかにわかるカットがないのも感心しました。考えてみればあれはCGだよなってのはあるんですけど、考えてみればという条件つきなので、激しいアクションの中では、CGが気にならないのですよ。

さて、お話の方は、シンジケートのボスであるレーン(ショーン・ハリス)が登場してくると、そのクールな非情キャラが際立ちます。今回の悪役はとにかく頭が切れるので、よくある自爆型悪役になっていません。イーサンとイルサの行動を読んで、自分のやりたいように操作しているようにも見えます。一方のイーサンは、いつになく攻めの姿勢で、レーンの先を行こうとしますが、なかなかレーンを出し抜くことができません。その駆け引きの面白さもあって、今回はゲームを見るような展開に見ごたえがあります。多少のご都合主義もあるものの、その先の読めない駆け引きのドラマがうまくアクションシーンとシンクロして、息をもつかせぬ展開で、2時間余を見せきるあたりは見事でした。

演技陣はみんな主役を立てるために機能しているのですが、それでもサイモン・ペッグがコミカルな味わいを見せると、ジェレミー・レナーが渋い脇役ぶりでいいところを見せ、アレック・ボールドウィンのCIA長官が凄みとコミカルさの両方を演じていて、演技のアンサンブルも見ものになっています。イルサを演じたレベッカ・ファーガソンはミステリアスな女スパイから、後半の悲劇のヒロインぶりまでをきっちりと演じて、この映画を大きな支えになっています。イーサンと恋愛関係にならないところもマルでした。



この先は結末に触れますのでご注意ください。



イーサンは、モロッコのデジタル倉庫から、シンジケートの極秘情報を盗みだすことに成功します。一度はエルサに奪われるのですが、コピーをベンジーがおさえていました。極秘情報とは、諜報活動のための厖大な金の情報であり、イギリスの首相でないと開けられないレッドボックスという仕掛けになっていました。シンジケートとは、イギリスの情報局が、世界各国の工作員を集めて作り上げた組織だったのです。そして、英国情報局のレーンが、国を裏切り、シンジケートをテロ組織として再編成していたのです。エルサは英国情報局から送り込まれて囮捜査をしていたのですが、情報局長は、再度イルサをレーンのもとに送り込み、レーンとイルサを共倒れにしようとします。レーンはベンジーを人質にとり、解読した情報を要求してきました。そこで、イーサンは、英国首相をFBI長官の目の前で拉致して、シンジケートの存在を長官に知らしめた後、首相の協力を得て、極秘情報を解読し、レーンのもとに向かいます。そこには、爆弾を仕掛けられたベンジーとイルサが待ち構えていました。ここで、イーサンは極秘情報は全て自分の頭の中にある、殺したら金は手に入らなくなると脅し、レーンに爆弾を解除させます。そこで、銃撃戦となり、レーンがイーサンを追跡して、ビルの地下へ追い詰めるのですが、そこへ入った途端、上下左右を防弾ガラスで囲まれてしまい、レーンは生きたまま捕まってしまいます。そして、イーサンはイルサを逃がしてやるのでした。結局、査問会で、FBI長官は、IMFの解体を撤回し、今度は自らがIMFの長官になっちゃうところで、おしまい。

極秘情報は、英国首相の指紋と声がないと開かない代物だったことから、イーサンが英国首相を拉致しちゃおうって言い出すのには、それくらいぶっ飛んだことをしないと、相手と五分の勝負にならないくらい手強い相手だったと言うことでしょう。まあ、それのついでに、シンジケートの存在をFBI長官に信じさせるという離れ業もやっちゃうのは笑っちゃいましたけど。ともあれ、最後まで、攻めの姿勢を崩さないイーサンの活躍で、シンジケートはその実態を押さえられてしまうという展開は、スター映画らしい見せ方になっていまして、ウソみたいだけど、こういう映画なら許せちゃうという作りになっているのですよ。それに、映画を観ている間は、ずっとはらはらどきどきを楽しむことができましたし、イーサン、イルサ、レーンが次にどういう手でくるかという駆け引きの面白さもあって、娯楽映画としてはかなり点数高いと言えましょう。観ているときだけでなく、今、こう思い返してみても感心するところの多い映画でした。

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一応、最新作を除いてテレビ放送かDVDで全部見ていますが、このシリーズ、見ていて疲れませんか?最近だと筋道が追いきれなくて後半なんのために動いているのかよく分からなくなっちまうんですよねー。

いつも映画よりもトム君が凄い頑張っているのだけが印象に残ります。

ちなみにシリーズの2って、敵役の第一候補、アントニオヴァンデラスじゃないのかな?容姿がそっくりだけど華がなかった。ヴァンデラスがやったら凄い面白い映画となって最高傑作だったのではないかと。

ちなみに時計仕掛けのオレンジは、主役の第一候補は、ミックジャガーなんだそうです。容姿が似てます。実際そうだったら、これも凄い面白かっただろうな、セックスと暴力場面がリアルになったろう

2015/8/15(土) 午後 10:37 Schwangerschaft 返信する

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札束さん、コメントありがとうございます。このシリーズはトム・クルーズというスターを見せるために色々とお金や知恵を使っているので、彼だけ頑張ってる感になってしまうのは仕方ないかも。それでも、今回はストーリー展開の面白さではかなりいい線いってるのではないかしら。私はかなり楽しめましたから。

2015/8/15(土) 午後 10:59 [ einhorn2233 ] 返信する

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エンタメの面白さもしっかりありながら、今回は王道のスパイものって感じでしたね。
ハイテク・ガジェットも出てはきますが、意外にローテクな見せ場が多くて、余計ハラハラさせられた気がします。
イルサの存在が大きかったですね。トムと互角にカッコ良かった♪
こちらもTBさせてくださいね。

2015/8/15(土) 午後 11:01 木蓮 返信する

ほんと、トム・クルーズのための作品だったけど、期待を裏切らない面白さで大満足でした(^^)
イルサの活躍で、盛り上げてくれてましたね。
TBさせてくださいね☆

2015/8/16(日) 午前 10:12 なぎ 返信する

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もくれんさん、コメント&TBありがとうございいます。確かにローテクな見せ場が多くて、CGを感じさせない映像もよかったです。イルサはミステリアスに登場して、後半は悲劇のヒロインになっていくところでドラマを引っ張っていましたね。面白くてよくできてました。

2015/8/16(日) 午前 11:54 [ einhorn2233 ] 返信する

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なぎさん、コメント&TBありがとうございました。トム・クルーズによるトム・クルーズのためのトム・クルーズの映画でしたけど、スタッフ、キャストが見事に彼を盛り立てていて面白かったです。

2015/8/16(日) 午前 11:56 [ einhorn2233 ] 返信する

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あの「Open the door!」が、プロローグに過ぎなかった!
コレは面白かったです。ゴージャス過ぎないイルサ役のレベッカ、男前で恰好良かったです。ま、自分のためとはいえイーサンを救い、バイクも凄腕!あとからジワジワと「恰好よかったな〜〜」と
TBさせてくださいね。

2015/8/17(月) 午前 11:33 アンダンテ 返信する

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面白かったですね〜トムが自分の為に作っていると解っていても、やはりここまでできる人はいないですよね。さすがです!
この手の娯楽アクション映画はいかに観客を楽しませるかですものね。期待に応えるのも大変ですね(笑)。
TBさせてくださいね。

2015/8/17(月) 午後 8:52 choro 返信する

久々に娯楽としてすっきり楽しめました。
配役も好みでした。
ロケも毎回目にうれしいです。
こちらからもTBお願いします。

2015/8/18(火) 午後 7:11 オネム 返信する

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アンダンテさん、コメント&TBありがとうございます。イルサは確かにかっこよかったですね。彼女がドラマを回しているという感じは、「マッドマックス」のフュリオサを思い出させました。後半は悲劇のヒロインになっていくあたりも、ドラマチックでした。

2015/8/18(火) 午後 8:18 [ einhorn2233 ] 返信する

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Choroさん、コメント&TBありがとうございます。娯楽アクションとして大変面白く作られていて、トム・クルーズ映画にもなっているってところが見事でしたね。今回はヒロインの役回りをだいぶ大きくしていたのですが、それでもトム様映画になっているところに、スターの余裕を感じました。

2015/8/18(火) 午後 8:21 [ einhorn2233 ] 返信する

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オネムさん、コメント&TBありがとうございます。お金をたっぷりかけたエンタテイメントとして楽しめました。昔の007映画みたいに無敵ヒーローの活躍を見せ場たっぷりに作ってあるのがうれしい映画でした。逆にこれだけお金を使ったなら面白くしてもらわないと困るってところもあるんですが、そこんところをスタッフ、キャストが見事にクリアしているのに感心しました。

2015/8/18(火) 午後 8:26 [ einhorn2233 ] 返信する

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自分がいかにスターか解っていて、見る人の期待に応えようとする姿勢を感じる映画でした^^
2010年あたりぐらいから捻ったラストも魅力で、今回はドンパチで収めず、関係の深い国同士のスパイの締めくくり、そして前半からラストにかけての逆転の構成に一昔のトム様映画ではありえない面白さも楽しめました^^
TBよろしくお願いします<(_ _)>

2015/9/2(水) 午後 6:57 ryane 返信する

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ライアンさん、コメント&TBありがとうございます。確かにスター映画にはなっていましたけど、オレ様映画になっていないところがすごいと思います。クライマックスに屋台崩しや爆発シーンを持ってこなかったのも、この手の映画としては新鮮でした。エンタテイメントをマジメに作っているっている姿勢が感じられましたです。

2015/9/5(土) 午後 4:12 [ einhorn2233 ] 返信する

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今回は特に素晴らしかったな〜って印象です。
序盤からクライマックスに出てくるようなど派手なアクションでそこから尻つぼみすることなく走り切ったのはすごいなって思います。
TBお願いします!

2015/12/8(火) 午後 11:13 かず 返信する

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かずさん、コメント&TBありがとうございます。この映画、ホントよくできてましたねー。「007 スぺクター」を観た直後なので、余計目にこの映画の面白さを再認識しちゃいます。観客をどう楽しませるかというところに、すごく知恵を使っているという感じが好感が持てました。変にシリアスになりすぎないところもマルです。

2015/12/10(木) 午後 5:55 [ einhorn2233 ] 返信する

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