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"蒼き夜に月映く
佇む影風の音を
積み石朽ちて枯れ草に
偲ぶ幻時を経る
巡る色は人の世の
遷ろいはて夢の緒
漫に揺れる松の枝を
吟う詞の端誰想う"
詞:北川恵子
彼女を愛しているからなのか?
恋焦がれているからなのか?
それは間違いない。
シンパシー?シンクロシ二ティ?
共鳴?共依存?
彼女は私のことを愛していないのだろう。
仕事の上でのパートナー。
それだけのこと。。。。
いや、そうではない。
彼女も私に惹かれている。。。
それは感じる。
だからこそ、私も彼女のことを愛しているのだ。
但し、彼女の愛はその他の多くの人たちに
向けられているものと同等のものではあるが。。。
告げるべきか?
告げることによって彼女に迷惑がかかる。。。
だから告げられない。
嘘だ!
既に散々の迷惑をかけている。。。
おそらく彼女が迷惑することは理由ではないのだろう。
困らせたくはないのは本心だが。。。
告げるべきか?告げることによって
すべてが終わるのかもしれない。
終わることが恐ろしいか?
恐ろしい。
告げないことが苦しいか?
たまらなく苦しい。息ができぬほどに。。。
20年前、あの娘との愛に苦しんだとき、
私は、苦しみを終えるために、
酷い仕打ちをした。
忘れてはいないよ。魔子ちゃん。
以来、その苦しみ以上の苦しみをずっと持ち続けている。
あの頃の友は、私の魂が死んでしまった、腑抜けになったと
怒りと侮蔑を込めて言った。苛立ちながら発奮を促そうともした。
でも、そうではないのだよ、友よ。。。
私の魂は死んでもいないし、腑抜けにもなっていなかった。
ただ、世界が変わってしまっただけなのだよ。
だから、君たちのところへは戻らなかった。
不可逆。。。
人生は不可逆である。。。
いつの頃からなのか?
他人が退屈に思えだしたのは。。。
魂の血を流さない者を私は愛することができない。
思い上がりか?
思い上がりかもしれない。
魂に血を流していない人間なんていないのかもしれない。
けれども、他愛もない会話、月並みな世間話に何を見出せばよいのか?
凡庸であること、それが幸福の秘訣、
世界の成り立ちのヒミツであることは、薄々解かってはきた。
コード、
コードに支配された世界の中で、
人は蟻塚の蟻のように黙々と凡庸な人生を送る。
その死の瞬間まで。。。。
コードに支配された巨大な世界の中で、
個々人の人生のドラマツルギーはにべもなく切り捨てられる。
いちまん日目の夜、私はどう過ごしているのだろうか?
月夜だろうか?
たましいは生きているだろうか?
夏がやってくる。。。
熱気のこもる"息絶えたような"夜が訪れる。。。
大気は"月桂樹とレモンの香り"みちて。。。
私は今、またhorselatitudeにいるのか?
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