日記
「パブリックエネミーズ」マイケル・マン
骨太などと言えば何がしかを把握した気になり、ましてやギャング映画となれば血生臭さに美学とやらを飾り立て、禁酒法から大恐慌時代のアメリカという作品のイメージが昭和生まれの私でもある程度は察しがつく。
しかし『社会の敵(パブリックエネミー)No.1』と呼ばれた犯罪者ジョン・デリンジャーが主人公のマイケル・マン監督「パブリックエネミーズ」が『ある程度察しがつく作品』を軽々しく越えて感動的なのは、骨太などという曖昧な男たちのドラマだからではなく、たとえば品格、実に荘厳な品格を備えた一流の作品だからと言える。
その品格とは、例えば僅かな痛みに耐えるかのようなジョニー・デップを始め、かつてのフィルムノワールの女優たちを彷彿とさせるマリオン・コティヤールなどの顔に表れる。実際、「パブリックエネミーズ」における役者たちの顔がことごとく良い。
すべて表示
その他の最新記事
記事がありません。



