廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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前回 http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/11720513.html からの続きです)


イギリスは、アジアについては、まずインド全土を占領しました。

しかし、これは「失敗」と認識したようです。

というのは、あの広大な領域の全てを完全に支配しようと思うと、もの凄い人員を本国から派遣しなければならず、負担が大きかったからです。

そこで、その反省に立って、

・貿易の拠点になる都市一つだけを占領し、

・現地の弱体化した政権はそのまま温存、適当に脅しつけて好条件を引き出し

・有利な状況での交易により儲ける

という、いわば「省エネ」なやり方に切り替えました。

東南アジアでは、マレー半島の先端にあるシンガポール

中国では、香港(割譲+租借地)、上海(租借地)という拠点だけを押さえる。

といった具合です。

さて、インド、東南アジア、中国、と来たあとは、いよいよ日本です。

日本については、イギリスは「まずはお手並み拝見」と言わんばかりに薩摩と戦争しました。

ここでのポイントは、
イギリスは、薩摩の砲台は全部破壊し尽くしましたが、上陸しての白兵戦は行いませんでした。

中国(アヘン戦争)では、上陸したうえで相当に内陸部深くまで攻め入り、文章にするのもおぞましいほどに、かなり酷い振る舞いをしました。

(インド⇒中国の英国戦略は、陳舜臣さんの「阿片戦争」参照…で良かったと思います。記憶が正しければ…^^;)

しかし、日本では…
薩摩「示現流」の武士を相手に白兵戦をするのは余程に恐ろしかったらしく、砲台を破壊するに留めて、あとは外交で解決する道をとりました。
(⇒この話は司馬遼太郎さん「竜馬がゆく」参照)

さて、イギリスの狙いは、インドでも、東南アジアでも、中国でも、基本は「交易により儲ける」だったと思われます。

そのイギリスにとって、家康以来の保守的思想のために、なかなか全面的には開国しない幕府は、全く邪魔な存在だったでしょう。

ここで、想像するに、
イギリスは日本では
中国でやったように、直接、上陸して戦争⇒無理やりでも言うことを聞かせる、ということをするには、日本の「軍事力」は侮れなかった(というか、単純に怖かった)のではないでしょうか。

ということで、

薩摩や長州などの雄藩をてなづけ

内戦により邪魔な幕府を倒し

親英政権を作ってしまうのが最良

と言う思考プロセスではなかったかと、想像してみたいと思うのです。

のちのち、
第1次世界大戦の少しあとまで、日英同盟の50年以上の蜜月関係が続いたことを考えれば、上記の想像は、全くの「妄想」とも言えないと思うのですが、いかがでしょうか?


なお、イギリスは、倒幕軍に対して、かなり力を入れて支援していたフシがあります。

例えば、
南北戦争後にアメリカで大量に余った中古の武器を大量に仕入れてきて、薩長に格安価格で提供したらしいです。つい2,3ヶ月前にそんな話をテレビで見た記憶があります。

また、
薩長は下級藩士が重要な地位を占めるなど、人材を広く活用しました(薩摩では西郷隆盛や、大久保利通など。長州では、伊藤博文や高杉晋作など)。

それに引き換え幕府では・・・貧乏旗本出身の勝海舟が重臣になったのと、あとは農民出身者が武士に取り立てられて新撰組になったくらいしか思い浮かびません^^;。

やはり、「身分制度の固定化」は幕府にとっての一つの大きな足かせ、アキレス腱だったと言えそうですね。

幕府滅亡の原因は、

経済的な要因は小さく、政治的な要因が圧倒的に大きいといえそうです。

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「国債を刷れ」大変興味深く拝読いたしました。この主張がもっと多くの人の共通認識になっていけば良いですね。これからも他と一線を画した情報発信に大期待です。
蛇足:「失敗の中国近代史」(別宮暖朗著)を読みますとアヘン戦争の違った見方があります。きっと楽しめると思います。

2009/3/4(水) 午前 9:37 [ 一塾生 ]

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むちゃくちゃわかりやすいです。このトピックは傑作だと思います。
通貨の原点は「信用」に尽きるわけですね...。あらためて実感しました。ありがとうございます。

2009/3/4(水) 午後 11:20 [ zer*fig**er260* ]

イギリスの場合は、クラウゼヴィッツの戦争論にあったと思いますが一定の兵力を一定期間置かなければならなかったのを無視したからでしょうか。それにしても政治的安定を欠くということはどれほどものすごい素晴らしい政策を実行に移したところで、どれほど膨大な財政力を持ってしてもそれを不安定にするのですね・・・

2009/3/4(水) 午後 11:49 [ 古の碧き泉より ]

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お忙しいからでしょうか、今までの内容とは打って変わって浅く見えてしまいました。
さすがに小説を参考資料にされるのはやめた方がいいと思います。
幕府は、言われるほど無能でもなく外交交渉においてそれなりの成果を出しております。対ロシアでも戦争回避を果たしておりますし。
薩英戦争にしてもイギリスもダメージを受けております。
小説に限らず創作物は「面白い」が最上位に来るため、脚色をいといません。
小説を歴史資料として取り扱うのはしてはいけないことなのです。ですので、今回はランキングのクリックをしませんでした。

2009/3/5(木) 午後 2:31 [ alt ]

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↑の人
>今までの内容とは打って変わって浅く見えてしまいました。
>今回はランキングのクリックをしませんでした。

よく上から目線で、こんなイヤらしい書き込みができますね。
どこに幕府の外交がお粗末だったなんて書いてありますか?
小説は100パーセントがフィクションとは限らず、引用者が、この部分は史実だと思ったところはどんどん使えばよいのです。

思うのは勝手ですが、こんな偉そうなコメントはやめませんか?
どんな教育を受けてきたのでしょうか?親の顔が見たいです。

>ヨッシーニさん
今後、メジャーになるにつれ、おかしな人のコメントも増えると思いますが、めげることなく我が道を進んでください。今回の記事も間違いなく傑作です。

2009/3/5(木) 午後 8:21 [ ike*ake**n ]

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iketakeyan様

正直な感想のつもりでしたが、偉そうに感じられたのは申し訳ないと思います。
言葉の選択が悪いのであれば、しっかりと指摘し、出来れば指導していただけるとありがたいと思います。

しかし、親の顔が見たいという言い方自体上から目線ではないのでしょうか?こればかりは黙って聞き捨てるわけには行きません。
いきなりの酷い責めようは人格をどうこう言う人が使う言葉だとはとても思えません。感情的になりすぎだと思います。


ヨッシーニ様

私の言葉で不快になれれたならば、謝りたいと思います。それと貴ブログにおいて無用に荒立ててしまったことも重ね重ね申し訳ございません。

2009/3/5(木) 午後 10:06 [ alt ]

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イギリスは薩摩に肩入れしてましたが、逆にフランスは幕府を
協力に支援してたわけで、もし徳川慶喜が最後まで戦う覚悟が
あったら、あっさり負ける事も無かったと思います。

しかし、そうなると悲惨な内戦が何年も続いて外国勢力に
つけ入れられ半植民地化した可能性がありました。

国家国民に責任を持つ政府であった幕府。
その最高責任者であった徳川慶喜は権力を失っても、その悲劇を
さけるために非戦を貫いたのではないでしょうか。

2009/3/5(木) 午後 10:38 [ かしこ ]

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ここからは議論をします。

>小説は100パーセントがフィクションとは限らず、引用者が、この部分は史実だと思ったところはどんどん使えばよいのです。

これは、私は反対です。史実だとわかるならば、その史実と判断した根拠の資料を引用した方が合理的だと思います。
歴史小説は基本的にフィクションですから、資料として扱われるのは作者として本望ではないと思いますし、何より創作としてのフィルターが入っているのでどうしても資料としてぶれてしまいます。
ネットの歴史考察・分析サイトと小説なら、ネットの方を私は選びます。近現代ならば、アジア歴史資料センターで一次資料を見ることが出来ます。

アジア歴史資料センター
http://www.jacar.go.jp/


ヨッシーニ様へ

書き忘れていましたが、いつも素晴らしい内容なので、微力ながら応援の意味を込めてクリックさせていただいております。ただ、今回はいつもの深みを感じなかったので、お忙しいのかな?と思つつも、つい失礼ながら批判的な書き方をしてしまいました。今後はもっと言葉を選んで無用な争いを生まないように気をつけます。

2009/3/5(木) 午後 10:54 [ alt ]

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私も今回のブログ主の考察は少しぬるいと思います
薩長の単なる軍事力だけで倒幕が出来たとは思われません
幕府の経済政策の失敗金銀の国際交換比率に対する無知によるインフレ等庶民の支持離れが大きな要因になったと思われますが

2009/3/26(木) 午後 10:49 [ y_u*su*i200* ]

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y_u*su*i200* さんへ

神戸大学名誉教授の新保博さんというかたの論文
「江戸の物価変動,1830年−1867年」
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/repository/00172556.pdf
を見ると、インフレが始まったのはおおむね開国後のようです。

そして、インフレの原因とおっしゃる金銀国際交換比率と言う話はまさに、開国後の話ですね。

ということは、

外国との技術格差(軍事技術の格差)によって、動揺したことが幕府滅亡のきっかけ、という私の見解の核の部分はそれほど間違っていないように思います^^

2009/3/29(日) 午前 8:48 [ ヨッシーニ ]

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