廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

全体表示

[ リスト ]



【続・「国家破産」論 迎撃トーク集(1)】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/17163638.html
からの続きです。

(破)

「わ、わ、わ、分かりましたよ。
 政府紙幣や日銀の国債引受けですぐハイパーインフレなるってことはないんでしょう。

 で、で、で、でも、
 政府紙幣や日銀の国債引き受けで済むのなら、無税国家でいいじゃないですか。

 む、む、む、
 無税国家なんてあり得ない。だから、
 せ、せ、せ、政府紙幣や国債引受けもあり得ない



(迎撃トーク … ミサイル打ち込んでばっかりなのもかわいそうなので、
 たまには憲法9条的に、「話し合い解決」してみるかな…
 )

「おっしゃる通り、無税国家は無理だと思いますよ。
 

でも、だからといって政府紙幣や国債引受けがダメということはないでしょう。


 政府紙幣や国債引受けは、あくまでもインフレ率が『マイルド』な範囲内

 最高でも10%以下の範囲内でだけやるべきだと思いますよ。


 ね、ハハハの(破)っさん、

 江戸時代でも、明治維新政府でも、
 中央銀行がなくて、政府が直接通貨発行していた時代ですら、

 しかも、
 今のようなコンピューターネットワークが発達しているわけでもなんでもなく
 すぐにインフレ率が測定できるような状況になかった時代ですら、

 せいぜい、我が国では10%半ばくらいのインフレ率にしかならなったのだから、

 今の時代、ちゃんとインフレ率を測定して、

 デフレが問題のときは、財政出動+金融緩和でインフレに誘導し、

 インフレ抑制したいときは、緊縮財政+金融引き締め+適度な規制でデフレに誘導

 するようにすれば良いのです。

 測定可能で、かつ、制御手段があるものは、制御可能です。


 もちろん、政治的な難しさはあるでしょうが、

 我が国の過去のデータを見れば、

 そうそう過度のインフレになることはありませんよ。


 それと、無税国家ですが、

 上記のように、

 インフレ・デフレの制御をするには
 
 緊縮財政(歳出削減 and/or 増税)

 積極財政(歳出拡大 and/or 減税)

 という手段は必須です。

 税金がないと、インフレ・デフレの制御は

 金融調節だけに依存しないといけなくなるので、困難になります。


 つまり、税金は国家経済にとっての安定化装置としての役割があります。


 特に、累進税制が採られている所得税や、

 税引き前利益が赤字のときは支払いがゼロになる法人税


 景気過熱のときは、自動的に累進的に増税

 景気後退のときは、自動的に累進的に減税

 という仕組みになっており、

 マクロ経済のビルトイン・スタビライザー(組み込まれた安定化装置)

 としての役割があります。

 ただ、これだけでは足りないので、いざと言うときは政府はもっと大胆な減税や
 歳出拡大をして、景気悪化を食い止めようとするわけです。

 税金は、社会を安定させるための必須の手段と言う意味で、
 無税国家は難しいです。


 一旦無税にしたら、
 後になってから『やはり、経済の安定化の手段として税金は必要だなあ』
 と思って、税金を復活させるには、
 武力革命を起こされる覚悟が必要でしょう。

 また、社会を安定させるには、「経済格差」は一定の範囲内で収まっている
 方が望ましいです。

そうでないと、階級間闘争・共産革命になりかねないですので。

 ということで、

 おカネに余裕のある人からは多めに税金を頂き、
 余裕のない人の税負担は軽く
 さらには、
 誰でも万一の時(失業や病気や怪我など)は、必要にして十分
 保障を受けられる

 という仕組みを作ると言う意味でも、累進税制は国家運営の安定化装置
 と言えます。

 逆に言えば、無税国家は不安定化装置と言えるでしょう。



(もう一つおまけの、憲法9条的「話し合い解決」トーク

「基本的に、景気悪化はデフレ下で起こります。

 失業者が増えれば消費が落ち込み、企業も設備投資を控え
 ものすごい物価下落圧力が生まれるからです。

 1929年の大恐慌も超デフレ下での不況です。

 今はアメリカでも日本でもデフレ型の不況が起こっています。

 インフレ型不況というのは先進国では意外と珍しい現象です。


 アイスランドは昨年、通貨暴落で輸入物価が極端に上昇したために、
 インフレ型不況、つまり、スタグフレーションになりましたが、

 インフレ率は、
 昨年11月の12.9%を最高に、落ち着いてきています
 通貨暴落もとりあえず収まってきている今年4月には7%台にまで落ちています

 通貨が安定している国では、70​年代の石油危機以降
 インフレ率が10%​にもなる中での不況は起きていません

 G7の中で、石油危機以降でインフレ率が10%​くらいになっての
 不況
 サッチャー政権下で製造業がボロボロになった後の90年頃
 イギリスくらいのものです。

 その90年ころのイギリス
 不況で失業率が5%くらいから10%くらいに跳ね上がった途端
 インフレ率は10%​→5%​→2%​に落ち込んでいます。


 デフレのときは、財政出動+金融緩和でインフレに誘導し、

 インフレ抑制したいときは、緊縮財政+金融引き締め+適度な規制でデフレに誘導

これをやってこそ、世界は平和になれるのですよ。9条信者の皆さん!



 ただし、
 構造改革のやり過ぎ(というか不適切な形での構造改革)で製造業を弱め過ぎると、
 モノが作れなくなって、物不足になり、

 デフレだから積極財政だ、をやると、
 90年頃のイギリスのようにいきなりインフレになってしまい、
 マクロ経済の制御が厳しくなります
 
 その点、政策上留意が必要です。

 これからの積極財政は、

 国全体の生産性を高めるために「教育、技術、エネルギー的独立への投資」
 に重点を置くことも肝要です。




「↑の『話し合い解決』を使えば、重度のインフレ恐怖症の方や日本破綻教信者の皆さんに、これ以上ミサイルを撃ち込まずに平和的解決できて、文字通り世界が平和になれるかも…」、と思われた方は↓こちらのリンクのクリックをお願い致しますm(_ _)m

    https://blog.with2.net/in.php?751771

ブログランキングに参加しております。ご協力、ありがとうございます!

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51iN5BfVzDL._SL500_SS75_.jpg

「国債を刷れ!」好評発売中です。ご購入はこちらをクリック⇒アマゾン

【「国債を刷れ!」補足集】の一覧はこちらをクリック

この記事に

閉じる コメント(7)

顔アイコン

まぁ、「何でも、とことん話し合い!!」と言っている方々は、話し合ってもお解かり頂けないから、信者さんな訳で、仮に説き伏せても、他の所で「破綻、破綻!!」と喧しくやってると思いますよ。困った連中です(´・ω・`)

それはともかく、社会の安定装置としての租税ですか。
以前誰かが「無税でもやっていけるのでは?」というコメントを残されていて、私もそうかな?と考えたのですが、このような意義も有るのですね。

勉強になりますm(_ _)m

2009/5/18(月) 午後 5:52 [ 丸坊主 ] 返信する

顔アイコン

今回のエントリーと関係ないことですが、
新型高病原性インフルエンザによる大量死、大震災による工場破壊、労働人口の減少で、デフレからインフレになることって容易に想定できると思うのですが、財務省がデフレを是正しない理由に、今後の自然災害によっておきるインフレ要因を危惧しているのかなと。税収も激減するとなると、国債大量発行の出番でしょうし。

2009/5/18(月) 午後 7:06 [ net-uyoku ] 返信する

顔アイコン

ムーディーズ:日本国債格付け「Aa2」に統一−円建て引き上げ
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=a.Kjp8t2sRf8&refer=jp_news_index 削除

2009/5/18(月) 午後 8:50 [ 鹿飛佐吉 ] 返信する

顔アイコン

いつも思うのですが、議論をするととてつもなく未来や究極のことを言って反対する方は、いつの時代でもおりますね。そのような方は明らかに現状認識力に欠けており、現状認識力が無いため、理想とか究極の世界にしか視点が向かないのかなと思います。マスコミの情報に踊らされて、現実を見つめなおすには、今が絶好のチャンスだとは思いますが。

2009/5/18(月) 午後 10:57 [ 鉄人4号 ] 返信する

顔アイコン

「とてつもなく未来や究極のこと」とはインフルエンザによる大量死のことでしょうか?
日本の(世界のも?)防疫体制が相当不備で、大流行を防げないと思わざるを得ない関西の状況。今回は訓練のようなインフルエンザ騒動。真打登場となれば全国大混乱。死に掛かった病院。あるのかないのか防災体制。究極なのはお粗末な現状では?

財務省がなんで緊縮財政を取るのか理解不能だが、理解しようとするとそれは防災対策なのかと思ってしまう。

2009/5/19(火) 午前 0:44 [ net-uyoku ] 返信する

顔アイコン

net-uyoku 様
今回のインフルエンザ騒動は、よい訓練になりましたね。これだけ世界との人々の交流が盛んな現代において、防疫体制(水際対策)では無理であることははっきりしたと思います。私は技術者ですので、この教訓をもとに、さらなる努力が必要だと思いますが、他のブログにて、今のままでは、100年後には日本は滅亡するというような議論にもならない主張に辟易しました。日本は特に失敗から改善をすることが得意な社会です。その足元の現状をみて悲観するのは、勝手ですがもう少し技術の進歩を信頼してほしいですね。

2009/5/19(火) 午前 4:02 [ 鉄人4号 ] 返信する

顔アイコン

新型インフルエンザが関西で大流行するとすれば、恐らく、衛生環境の悪いあいりん地区や生野区から爆発的に感染者が増えるでしょうね。

2009/5/20(水) 午後 1:39 [ alt ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


みんなの更新記事