廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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昨日の記事【もう一つの「買いオペ」 】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/17419939.html

で、

「なんでわざわざ日銀は国債を担保にしておカネ借りないといけないの?その動機は?」

という疑問をお持ちの方もおられると思います。


そこで、

今日は、資金繰りの話をもう少ししてから


これに関連して、ついでに

金融機関が日々の資金繰りに行き詰まれば大恐慌


というネタに発展させて話をしてみたいと思います(笑)。



まず、
「なんでわざわざ日銀は国債を担保にしておカネ借りないといけないの?その動機は?」

動機ですが、

↓こういう状況を考えて見ましょう。


A銀行は短期的な余裕資金が1兆円あるとします。

その1兆円は、
例えば、3ヶ月後に、B銀行に返さないといけないおカネなのですが、

向こう3ヶ月はダブついている資金です。


で、
この1兆円は、3ヵ月後には耳をそろえて返済しないといけないわけですから、
絶対に元本割れしては困る資金です。

一番確実なのは、残存期間がきっちり3ヶ月後の国債を買うことなのですが、

いまちょうどそんな都合の良い国債が見つからないとします。

そんなときに、です。

日銀
「C銀行で一時的な不足資金があるので、3ヶ月だけカネ貸してくれ」
と言って来たらどうでしょうか?

A銀行としてはC銀行に直接貸しても良いのですが、
C銀行が向こう3ヶ月のあいだに破綻する可能性が0.1%でもあれば、やはりイヤです。

しかし、
相手が日銀なら、取りっぱぐれはないわけですし、
しかも、
国債を担保に入れてくれるとなれば、絶対安全確実に運用できるので、
願ったり叶ったり、ということになります。


日銀の立場からすれば、
C銀行に金を貸すのに、
直接「当座預金」を増やす(ベースマネーの増加)で対応しても良いのですが、

それだとA銀行の収益機会が損なわれるわけですし、ある意味民業圧迫になってしまいますね。


ということで、
日銀は親切にもA銀行とC銀行の間を取り持ち
C銀行は短期の不足資金を調達でき、A銀行も安全確実な短期の運用先が見つかり

めでたしめでたし

と言うわけです。



ところで、


民間金融機関同士の資金の融通について、

全て日銀が仲介しているかというと、決してそんなことはありません。

民間金融機関同士は日々、互いに資金の融通をしています。


たとえば、

金融機関同士では、一夜だけの資金不足を補うようなカネの貸し借りもやっています。

それが、
日銀が金融調節の目標金利としている例の
「無担保コール オーバーナイト物」というヤツです。


金融機関というものは日々、資金の過不足が起こるものなので、

こういった貸し借りがなければ、金融機関の経営は成り立ちません。

ここがミソです。


リーマンショック後

欧米の民間金融機関は互いに
「お前んとこ、ほんまはやばいんとちゃうか」と
疑心暗鬼になり、

互いに資金の融通をしなくなり、それでどえらい騒ぎになりました。

これこそが「金融危機」なのです。


これを放っておくと金融が完全に麻痺

29年大恐慌の再来となってしまうため、
FRBを始めとする各国の中央銀行が必死になって金融機関にカネを貸しまくり、何とかしのいで来ている

というのが現在の状況というわけです。


つまりは、大事なのは「信用」です。

経済というものは「信用」の上に成り立っているわけです。

我々が日頃使っている1万円札だって、これは皆が価値があると信じている、政府や日銀を一応は信用していることによって価値が成立しています。


サブプライムローンのような、

借り手の返済能力を大幅に上回るような金額を貸し込むようなやり方は、

そもそも「信用」を無視した手法であったわけですから、

いずれは信用不安、疑心暗鬼が起こることは、あまりにも当然の結果と言えそうですね。


そして、
国が借金を増やし続けられるかどうか信用の問題です。

国家についての信用と言うものは、
「これからも存在し続けることが出来るかどうか」
ということになりますが、


「国債を刷れ!」でも使った

TreasuryDirect
米財務省が、米国民がWebで直接国債を取引できるように作っているサイト)の

米国の公的債務のデータ


から、

面白い数字を出して見ましょう。

1791年1月1日 の公的債務残高
75,463,476.52ドル(7千500万ドル)

2008年9月30日 の公的債務残高
10,024,724,896,912.40ドル(10兆ドル)

ということで、
この220年の間に、米国の公的債務は13.3万倍
になっています。
13.3万倍
です。

国の借金は返してなどいないし、米政府はそんなつもりもないし、そもそもそんな必要も全くないわけです。

私、
昨日も某東京キー局の番組
某有名タレント&某有名政治評論家

「国の借金は返さなければならない」という前提で議論しているのを見て

辟易としてしまいましたが…
「アメリカの借金が過去220年で13万倍になっている」というのを知れば、彼らはどんな顔をするでしょうか?ハトが豆鉄砲を食らったような顔でもするでしょうかね…

「いまだに日本政府の借金は大変だ!これ以上増えたら破綻だ!と言って、躍起になって国家財政の信用を損なおうとしているマスコミの皆さんは、国民の疑心暗鬼、信用不安を頑張ってせっせと煽って大恐慌でも起こしたいのかしら?摩訶不思議」、と思われた方は↓こちらのリンクのクリックをお願い致しますm(_ _)m

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閉じる コメント(13)

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こんばんわ。

ちょっと、アメリカの政策に疑心暗鬼になっている自分がいますが、やはり前向きに物事を捉えていきます。

2009/5/23(土) 午後 7:42 [ 鉄人4号 ]

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国家の継続性で考えると、欧州は集合離散を繰り返している。アメリカは、経済規模、軍事力は世界一だがまだ若い国家である。
そう考えると日本の継続性はぶっちぎりですねw
さらに、経済発展著しいと言えど新興国の中華人民共和国の信用力は?と考えると面白いですね。

2009/5/23(土) 午後 11:41 [ alt ]

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altさん

>そう考えると日本の継続性はぶっちぎりですねw

ほんとですね^^。そこまで書いとけば良かったです^^;

2009/5/23(土) 午後 11:51 [ ヨッシーニ ]

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>国家についての信用と言うものは、
「これからも存在し続けることが出来るかどうか」

“国民に国家を永続させようとする意志があるかどうか”、とも言えるのではないでしょうか。私は心の底から日本の不滅を信じています。

2009/5/23(土) 午後 11:56 [ 鹿飛佐吉 ]

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大手マスコミも資産運用を担当する人なら国債の意味は知ってるはずですよ。

長期的には株式などがインフレヘッジに、国債などがデフレヘッジになります。好景気になれば株価が上がり国債価格は下がるので不景気のときに国債を買った人は損…ん?金融機関はそこまでバカでしょうか。違います。

実質価値で返してもらわなくてはならない商品ではないんです。国債を買い、それが減税や公共事業などにより潜在需要の穴埋めがなされ景気が刺激されれば他でモトが取れる。他のファクターとのポートフォリオで買ってるのです。つまりインフレヘッジとデフレヘッジを組み合わせてトータルでは得になるような投資がされているのです。

2009/5/24(日) 午前 4:21 [ HM ]

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信用と言うのは各人の心の問題だから合理性からほど遠いところにあるんじゃないか。裏に恐怖心が隠れているから理性でどうこう出来ません。「格付け」なんて信用をいくら細かくランク付けしても意味ないことです。でもそれで銀行検査やってるそうで「責任のがれ」と言う意味での合理性でしょうかね。

2009/5/24(日) 午前 7:05 [ なかむら ]

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おまけです。

もし日本でハイパーインフレが来るとしたら、マーシャルのkが急に低くなるケースです。マーシャルのkが高いほどマネーがあふれているのですが、日本はマーシャルのkがOECD諸国の約3倍あります。統計に含まれない金融機関の預金を含めると約4倍に達すると言っている人もいます。膨大なマネーが物価を上げず賃金を上げず、資産価格も上げないで凍り付いているわけです。膨大な公的債務は膨大なマネーとコインの表裏をなしているのです。

ハイパーインフレ論者は、何かのきっかけで膨大なマネーが溶け出したとき大洪水のように物価・賃金がハネ上がるとか、円の減価を避けるために外貨に替える資本流出が起きると思っているようです。もしこれが正しければ高所得層への増税でも似たようなことが起きるでしょう。国債への資産課税と勘違いしてはないでしょうか。

2009/5/24(日) 午前 7:17 [ HM ]

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国の借金が多いとハイパーインフレになるから
借金を返済しないと駄目という理論も、考えてみたら
変な考え方ですよね。

借金を返す=国債を消却=紙幣を発行する。

もし、日本が国債約800兆円を一度に返す事にしたら
800兆円の紙幣を発行する事になるわけですから
こちらの方がよっぽど、ハイパーインフレになる可能性が
高いのではないかと素人には思うのですが。

2009/5/24(日) 午後 3:55 [ かしお ]

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今日のフジテレビ新報道2001にクルーグマン氏が出ていましたね。
与謝野大臣と経済諮問会議の東大教授との対談もありました。
その中で、与謝野大臣は自分も含め役所の人間も全員彼の本を読んでいると言ってました。
クルーグマン氏の本を参考にして政策を進めていると言うような趣旨の発言をなさっていました。

東大教授は「あなたの書いていることには懐疑的だ。」と言ってましたが。

対談で印象に残ったのは、とにかく大規模な財政出動をするべきで、賢く金を使うことは大事だが、賢くない使い方をしてもオッケー。
どんな政策が景気に効くか分からないので、いろんなボタンを押してみること。
かなり荒っぽいようやくですが、こんな趣旨でした。

それとコメンテーターの宋文洲氏が「国の借金と言う考え方は間違いだ」とはっきりと言ってました。

なんだか、流れが変りそうかなと思いましたが、甘いでしょうか。

2009/5/24(日) 午後 5:38 [ aik*ku*000 ]

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aikoku3000 さん、

今朝は寝坊して「報道2001」は見過ごしてしまいました。

情報ありがとうございます。

>今日のフジテレビ新報道2001にクルーグマン氏が出ていましたね。
>その中で、与謝野大臣は自分も含め役所の人間も全員彼の本を読んでいると言ってました。

おー、さすが与謝野さん、改宗しただけありますね^^

>なんだか、流れが変りそうかなと思いましたが、甘いでしょうか。

以前(といってつい先月だったと思います)、この同じ番組でクルーグマンさんを出しても、積極財政の話をひた隠し(?)にしていましたので、もの凄い変化だと思います(笑)

ちなみに、今日は
サンプロの方は見たのですが、某T中さんが相変わらず「成長しないのは改革が足りないからだー」とおっしゃっていました…

相変わらず

GDP=民間支出+政府支出+純輸出

の算数(足し算)をひたすら無視されているようです…

2009/5/24(日) 午後 5:49 [ ヨッシーニ ]

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鹿飛佐吉さん

>“国民に国家を永続させようとする意志があるかどうか”、とも言えるのではないでしょうか。私は心の底から日本の不滅を信じています。

今日の記事
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/17540321.html
でも書きましたが、
あとはマスコミの皆さんが自分たちのボーナスが減らないためには、政府が積極財政するしかないということを、できるだけ早く気付くことが必要ですね^^

それから、ムーディーズ格付けネタや、2chのネタ、ありがとうございました。それにしても、あの2chの書き込みの方、私のような日本国民の認知度0.01%もなさそうな無名人の宣伝をタダで一生懸命やって下さり、誠にありがたい限りです(笑)。ただ、ウソばっかり書いていらっしゃいますのが、ちと難点ですが(爆)。年金が破綻したら私の生活成り立たないですし、それに、デイトレーダーでもないですし(大笑)

2009/5/24(日) 午後 5:58 [ ヨッシーニ ]

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ヨッシーニさん
新報道2001の対談の詳しい内容が下記のブログに載っていました。
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/05/post-0743.html

2009/5/25(月) 午前 8:51 [ aik*ku*000 ]

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鹿飛佐吉さんのコメント

>“国民に国家を永続させようとする意志があるかどうか”、
>とも言えるのではないでしょうか。私は心の底から日本の
>不滅を信じています。

に私も賛成です。「我が日本国は永久に不滅です。」長嶋茂雄かよ!

2009/5/25(月) 午後 9:10 [ 田舎の空手マン ]

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