廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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日本、米国、ハンガリーの、

個人、政府、企業の金融純資産・純負債を組み合わせて図示したものを

↓下に示します

イメージ 1

出典: 日本:日銀、アメリカ:FRB、ハンガリー:National Bank of Hungary

(いつものように、資産は、金融資産だけです。ここでは、純資産=金融資産−負債)

さて、
なぜ、上の3カ国かというと、

・日本は、個人と政府の純資産・純負債のGDP比が、世界でも突出して大きい

・米国は、企業の純負債のGDP比が、世界でも突出して大きい

・ハンガリーは、対外純負債のGDP比が、世界でも突出して大きい

という観点です(厳密に世界一、という選び方ではなくて、私が調べた中で、それぞれ目立って大きかったという程度です。念のため)。


さて、

上の3カ国の中で、

金融危機後、最も安定していた国はどこで、最も不安定だった国はどこか?

なんて聞くと、今さら野暮ですね^^


07年末で、上の3国で、政府の純負債GDP比が最も小さかったのは、米国です。

それでもって、その米国で金融危機が発生しちゃいましたね。

その煽りを食って、アイスランドほどではないけど、かなりヤバイ状況に陥ったのが、ハンガリーでした。

ハンガリー人も、アイスランド人と同じように、住宅ローンまで外貨建てで借りていました。

とにもかくにも、
ハンガリーは対外純負債のGDP比が非常に大きかったわけですし、
政府や企業の資金調達先が、日米とは比べ物にならないほど、海外依存度が高かったわけです。

オマケに、日本やアメリカと違い、自国通貨建てでなくて、外国通貨建ての借金が大きかった



で、まとめますと

アメリカとの比較で、政府部門の純負債が小さければ良いという物ではない

ハンガリーとの比較で、どんどん海外から資金調達をできる、つまり、外国人にとって「魅力的な投資先」となれば、良いわけでも決して無い

ということになりましょう。




ここまでで、上の図に基づいた話は終わりますが、もう少し、借金というものについて


個人や企業など民間の借金と、政府の借金の違いです。



景気の良いときは、

民間も、政府も、借金による資金調達は困りません

民間は収益が増加、政府は税収が増加することで、収入が増加していくわけですから、困ることはありません(マクロで見れば)


逆に、

景気の悪いときは、どうでしょうか?

民間は、資金調達に困るようになります。
収益が悪化した相手にカネを貸したり投資する人が少なくなってしまうからです。

そして、借金の大きい個人や企業はパタパタ破綻して行きます。


政府は、少なくとも自国通貨の資金調達には困ることはありません
自国通貨であれば、いくらでも創り出せるからです。

その安心感もあるので、
民間への貸し出しや投資に回っていた資金も、危険を回避したいがために、ごっそり国債に集まります

日本でも、米国でも、危機の時には買いが集まって、国債の債券価格が上昇し、
金利がどーんと低くなるという現象が起きているというのは、これまでに何度も指摘した通りです。

つまり、

民間は借金が大きいとあっさり破綻してしまいかねないが、 政府は借金が大きくてもビクともしない(少なくとも国全体で外貨建て債務が小さければ)


ということになります。


ということで、

「『国の借金が大きい』ということは、『財政危機』どころか、『国家経済安定への道筋』じゃん! それでも『どーしても、国の借金を減らさなければダメなんだぁ!!!』という『日本破綻教会(仮称)』の皆さんは、一体どういう道理でそのようなことを言うのかなぁ。 『それは、僕がそう思うからそうなんだぁ!!!』以外の道理なんてないんじゃないかなぁ。 それじゃあ『君がなんと言おうと、なんと思おうと、君は僕だけのモノなんだぁ!!!』と言ってるストーカーと変わらん…」 と思われた方は、↓下のリンクのクリックをお願い致しますm(_ _)m

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閉じる コメント(9)

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いい加減気づいて欲しいですね。

『日本破綻教会(仮称)』の皆さんには!

日本の債務のほとんどは円建て債務ですよ!

2009/7/14(火) 午後 4:58 [ 鉄人4号 ]

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お金は、政府ではなく日銀が発行してるから何となく
ごまかされてますが、結局の所、無利子・無期限国債と同じですよね。

国から見たら円建ての国債を償還するという事は無利子・無期限国債
に変えると同じ。

例えは、利子がつく定期預金から、利子がほとんどつかない普通預金に
切り替わったとしても銀行の預金総額が変わらないのと同じで、円建ての
国債を償還しても国の資産総額は変わらない。

まして利子じたい自国通貨で払ってるわけで、何で国が破綻すると思うのかな?

2009/7/14(火) 午後 9:51 [ かしお ]

おお〜!
しかも今日はカミさん故郷ハンガリーの解説付!

傑作!

2009/7/14(火) 午後 10:02 [ 9回裏二死満塁 ]

個人だと不動産担保に金借りる、非金融資産で借金返す(差し押さえ)という非常手段があります
国家がそれやると(IMF!!)問題あるでしょうが(苦笑)日本はそっちもかなり資産があるとか

で、EU、東欧諸国や韓国ってその手の資産どれだけあるんでしょうね?
アメリカはあのバカっぴろい国土見れば・・・と思いますがバブル期には東京ひとつ売ればアメリカ全土が買えるとか言われましたから意外に低いのかも
EUは土地バブルの評価次第で高くなりそうな予感も

2009/7/15(水) 午前 9:50 [ ス内パー ]

国債は投資だ、なんて投資家には常識なんでしょうけどそうじゃない人結構多いですやねー

2009/7/15(水) 午前 9:53 [ ス内パー ]

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勉強になります
今後も参考にさせて頂きます

2009/7/15(水) 午後 8:21 [ トニー ]

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日本の国債は国内で消化されているから大丈夫とのことですが、大量保有している金融機関が他国に買収されて売買の決定権が移動してしまう危険性は将来的にないのでしょうか?大きな外交上のカードになってしまうと思うのですが。
国に借金を負わせてコントロールする陰謀論というのもあるようですし。

2009/7/15(水) 午後 11:13 [ tai*o*0032*04 ]

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tai*o*0032*04 さん、

>日本の国債は国内で消化されているから大丈夫とのことですが、大量保有している金融機関が他国に買収されて売買の決定権が移動してしまう危険性は将来的にないのでしょうか?大きな外交上のカードになってしまうと思うのですが。国に借金を負わせてコントロールする陰謀論というのもあるようですし。

それを言い出しますと、日本だけではなく、世界中の政府がその陰謀の対象となり得ます。よって、これは日本固有の問題ではないものと思われます。

世界中の政府で長期的には国債残高が増え続けているということを、忘れてはならないでありましょう。

世界中の政府の純負債 = 世界中の民間の純資産

です。

2009/7/16(木) 午後 5:55 [ ヨッシーニ ]

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世界中の純金融資産=必ず世界中の誰か(政府か企業か個人)が同額の純金融負債を負っているということが、日経新聞を含め多くの人々が無知である(またはきちんと見ようとしなていない)ことが問題だと思います。

2009/7/25(土) 午前 0:45 [ yam*za*isir**ka ]

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