廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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先週の水曜日、NHKのクローズアップ現代
「再生医療」というテーマをやっていました:

【遠ざかる“夢の医療”】

病気やケガで損なわれた臓器や組織を
患者本人の細胞を培養して作る「再生医療」

拒絶反応やドナー不足の問題を解決
難病治療の切り札ともなる

"夢の医療"

として期待され、
これからの経済成長を担う新産業としても注目されている。

ところが今、
その産業を担うはずの企業の間で倒産や事業からの撤退が相次ぎ、
最新の医療が多くの患者のもとに届かない事態が生まれている。

国の審査体制の整備が遅れているため
製品化までに時間がかかり過ぎ、
開発に投じた膨大な負債に耐え切れなくなっているのだ。

再生医療を巡って何が起きているのか、実態と背景に迫る。

http://www.nhk.or.jp/gendai/


番組では

患者自身の細胞を培養して皮膚を再生する技術を持ったベンチャー企業が倒産してしまった話や、

同様に培養して角膜を再生する技術を持った研究者が、
国内では事業化が難しいので、
フランスに出て行ってしまった話を

紹介していました。



その背景として、

上記の番組紹介のあらすじでは、

国の審査体制の整備が遅れているため
製品化までに時間がかかり過ぎ、
開発に投じた膨大な負債に耐え切れなくなっている

とあるのですが、


これについては、

その審査を行う機関の職員

日本はたったの70人なのに対し、
米国はなんと4000人
人口が日本の半分しかない英国にいたっては4500人

もいるそうです。


また、

日本の場合、こういった医療関係の研究については、

基礎研究にはかなり予算がついているみたいなのですが、

市場化、製品化を後押しする応用段階での予算が米国の1/6程度でしかないとのこと。


オバマ大統領が著書「合衆国再生」の中で

「コスト削減と政府の縮小だけではアメリカは中国やインドとは競争できない。」

と書いてあるのは、まさにこのことですね。


日本は、とりあえず角膜再生技術については、
フランスに「負けて」しまったわけです。


なお、日本の場合は、

基礎研究:文部科学省

審査:厚生労働省

応用:経済産業省

というような、省庁間の縦割り行政の弊害(組織の非効率)についても指摘されていました。

が、この縦割りに関しては、各省庁で連携して対処する動きが出てきているという話も紹介されていました。


さて、このような組織の効率化ももちろん重要なのですが、

他の国が4000人もかけていることを、70人で太刀打ちできるか?というと無茶な話ですし、

予算1/6で勝てるか?というと、当然これも無茶な話ですね。


人員を増やすにも当然、予算は必要です。


ということで、

組織の効率化と同時に、予算を大幅に増やさないと、日本の優れた技術がどんどん海外に大安売り

となりかねないわけです。

「コスト削減と政府の縮小だけでは日本は中国やインドどころか、英米仏とも競争できない。『原理主義的・財政再建教』は『売国教』と言われても仕方がないのでは…」 と思われた方は、↓下のリンクのクリックをお願い致しますm(_ _)m

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世の中の不安論はその多くが、よくよく考えてみたら「予算くれ」と言うポジショントークなんですよねえ。
金をどんどんばらまかないと不安論がどんどん世の中に広がって、どんどん消費させる気持ちを萎えさせることにつながると思うのですがどうでしょう?

2009/7/20(月) 午後 0:56 [ あかさたな ]

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うわ〜
ブルーな話だ、これは・・・。

2009/7/20(月) 午後 1:04 [ こう ]

審査員が70:4000とのことですが、申請数はどれくらいの差があるのでしょうか。申請数も70:4000の差があれば妥当かと思います。

あと、市場化・商品化は国がどうこうするものではなく、医療現場のニーズによるものかと思います。
角膜にしてもそれを購入する人がいるかどうかの問題ではないでしょうか。
買い手がつくかどうかわからないものに国が投資するのは却って問題のような気がしますが。
認可されないところがネックでしょうが、認可が下りれば医療に関するものは医療現場の必要に左右されるものですから、市場化・商品化に関しては他の商品と変わらないとおもいます。

2009/7/20(月) 午後 1:54 [ 鍋師 ]

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売国奴と財政再建論者とはリンクしているみたいですね。
チャンネル桜の討論番組で三菱銀行から某大学教授になった、人のよさそうな人物が出演してましたが、「日本はもうすでに破綻している」「財政が壊滅して手遅れだ」と盛んに言ってました。丁度三橋氏も出演していて国のバランスシートを示して財政赤字は国民の黒字だ、と言う説明をしたところバランスシートを見もしないで慌てて大声で「そのバランスシートの欠陥は」とさえぎり、「新宿御苑なんかを売るわけにいかんでしょう」と非常に気色ばんで云ってました。彼らにとっては痛いところなんでしょう。三橋氏は「いや、これは金融資産だけです」と切り返しましたので黙ってしまいました。その後、彼はニコニコしながら円と元は統合し、将来は中国の首都は東京になるだろう、と言ってました。
今の財界はこんなアナーキスト売国奴が主流なのかな、と思いましたが、財政再建論者と売国奴は同じ穴の狢のような気がしますね。

2009/7/20(月) 午後 1:57 [ なかむら ]

憂うべき事態ですね・・・財政再建論者め・・・

2009/7/20(月) 午後 2:42 [ 古の碧き泉より ]

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リストラだけで企業は再生した事は無いのと同じ。
なんだかんだで日本の製造業が、過去の製造業大国の英米が
衰退したのと比べて生き残ってるのも投資を行ってきたから
ですものね。

2009/7/20(月) 午後 2:50 [ かしお ]

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日本の医療研究の場合、基礎ベースには、人の命を救うという論理が付くので、誰もが納得しますね。
それを売り出すと言うことには、予算をつけにくい体質があるのだと思います。
新薬研究なんかも進んでいますが、許可が下りない。なぜか?もし許可をして何か副作用などが生じたときに責任を取りたくないという気持ちが働いているのでしょうかね。

2009/7/20(月) 午後 5:51 [ 鉄人4号 ]

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民主党の岡田が子供手当を創設するために、子供のいない、65歳までの世帯の税金を重くして、子供手当の予算をひねり出すそうですね。子供を作る作らないは完全に個人の自由ではないでしょうか。どうして子供のいない人が子供のいる人に恵しないといけないのでしょうか。民主党はどうしようもないですね。

2009/7/20(月) 午後 9:39 [ ear*hst*e*m ]

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医療のの問題の背景には既得資格権益者の問題があると思います。
その昔、医師会の圧力により、各大学医学部の定員が削減されました。
医師のレベルダウンを防ぐ為等が定員削減の理由でした。

今回のような医療検査にも医師免許・その他の資格が必要で予算だけでは増員出来ない面もあるのではないでしょうか。
工学士はいくらでも増員出来、企業は工学博士であれ工業高校卒であれ、その機械を開発できたり、旨く生産する技術者を評価します。そして、世界一の特許出願数を維持しています。
医師免許や弁護士資格獲得者数は日本では少なく、なってしまえば一生高い社会的地位と報酬が保証されます。
一生、高い地位と報酬を得たいのであれば生涯努力と競争を続けなければならない社会であるべきではないでしょうか。

2009/7/20(月) 午後 10:49 [ scg*q2*2 ]

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鍋師さんへ

>角膜にしてもそれを購入する人がいるかどうかの問題ではないでしょうか。買い手がつくかどうかわからないものに国が投資するのは却って問題のような気がしますが。

番組中では、審査に時間がかかり過ぎ、特許の有効期限(20年)以内に投資が回収できない恐れがあるため、それならばフランスへ、という感じでありました。ニーズはあると踏んでいるわけです。

また、仮に日本にニーズがなくても海外にニーズがあれば、それは輸出産業になります。

それに、米政府がGMに出資するよりは、日本政府が自国人の開発した再生医療技術に投資した方が、よほど割の良い賭けになると思いますよ。政府が直接出資するか、融資に留めるかはまた別の話ですが、昔、1950年代、自動車産業は、政府による税制優遇、政府系金融機関による優先的融資、自動車の輸入禁止措置という保護の中で育ちました。新しい産業を国として興そうとするときは、そういう発想をもつべきなのです。
(続きます)

2009/7/21(火) 午後 0:23 [ ヨッシーニ ]

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なお、ベンチャー企業というものは、10社に1社成功すれば御の字だそうです。アメリカ人は個人でもそういう割り切り方でベンチャーキャピタルに金を出すらしいですね。

2009/7/21(火) 午後 0:23 [ ヨッシーニ ]

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>どうして子供のいない人が子供のいる人に恵しないといけないのでしょうか。

少子化>日本人消滅の要因。ならば子供を育てることは、より日本国に貢献している。あるいは、その子供が子供のいない人の年金を将来ささえる国民になる。
理屈は何とでも立ちます。ちなみに私は金を取られる側の子無しですが、子供を持つ家庭優遇には反対しません。

2009/7/21(火) 午後 1:56 [ KAZ ]

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>2009/7/20(月) 午後 9:39 [ earthstream ]
>子供のいない、65歳までの世帯の税金を重くして、

65歳までに限っているのですか?
と思って調べてみたら、確かにそんなこと書いてますね。
http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-2117.html
(ていうか元ソースの記事が読売新聞から削除された・・・?)

人数と状況次第では子供のいる世帯にすら負担増を強いる、
「それは本当に子供手当と呼べるのか?」っていう枠組にしておいて、
65歳以上の負担増だけは別途に相殺して損にならないようにする?
なんか優先順位の付け方がおかしいのでは・・・
お年寄りだって意外とお金持ってるもんですよ?
高齢者イコール貧困弱者っていう決め付けはやめてくれ。

2009/7/21(火) 午後 4:48 [ jes*zon* ]

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そもそも、国が審査する必要が有りますか?
審査などといった規制を撤廃し、自由な企業活動を行える様にすべきでしょう。

2009/7/24(金) 午後 4:20 [ えんき ]

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えんきさん

>そもそも、国が審査する必要が有りますか?審査などといった規制を撤廃し、自由な企業活動を行える様にすべきでしょう。

それも一つのアイデアだと思いますが、
建築基準の審査を民間委託した結果、耐震偽装マンションの問題が起こりましたね。

審査を受ける企業が、審査機関にお金を渡して評価してもらうというのは、何かと問題が起こりがちです。サブプライムローン問題でも、格付け会社はいわば審査機関ですが、これも格付け対象となる企業からお金をもらって、怪しげな金融商品にAAAをつけていたことが大きな問題となりました。

医療関係ではこの点、最も神経質になるべきであり、上記のような問題点が解消されない限り、民間委託は難しいと思います。

また、
アメリカでもイギリスでも、審査は公的機関が行っているのに、日本だけがそこまで頑張らなくても良いようにも思いますが、いかがでしょうか…

2009/7/24(金) 午後 4:32 [ ヨッシーニ ]

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ヨッシーニさん

実は以前、ビジネスで家庭用電位医療機を扱うことが有ったのですが、現在の物は十数年前の物の半分の出力しか出ないように規制されていることが判りました。これではとても治療用途としては使い物に成りません。それで通産省や厚労省に問い合わせてみたのですが全く要領を得ず、何度も話を聞いてみると実は規制を決めたのは検査を委託している第三者機関だということでした。それで実際に規制を決めた人と話してみたところ、なんとその人は碌に機器を使用したことも無かったということでした。

曰く、規制を決めた理由は、もし心臓に疾患の有る人が心臓近くに機器を当てて使用した場合、心臓発作を起こす可能性が「理論上有り得る」という事でした。この答えに私は驚きました。今まで一度としてそんな事例は聞いたことがなかったですし、心臓の悪い人がわざわざ心臓に使用することなど常識的に有り得ないからです。そもそもそんな理論上の仮定で規制しなければならないなら、この世の殆どの物は規制対象に成ります。

2009/7/26(日) 午後 4:50 [ えんき ]

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そして、医者の監督下では旧来の大出力型を使用することが出来るということを知り、この規制が不正行為であると確信しました。要は医者が商売敵に成る様な代物に圧力を掛けたという訳だったのです。医療は大きなビジネスですから、こんなのは氷山の一角でしょう。医療業界はとかく競争を嫌います。それは消費者の利益に成りません。それで私は規制というものに疑問を持つ様に成りました。

また、アメリカではエンロン事件の後にサーベンス・オクスリー法という公的監査を強化する法律が出来ましたが、不正行為を防ぐことはできませんでした。これは当たり前です。全てを監視することなど不可能だからです。新しい法律を通しさえすれば、問題が解決するなどということはありません。いかなる問題も、新しい法律を作り、新しい規制当局を設ければ解決するのだと信ずる根拠は、私には何一つ見つけられません。

2009/7/26(日) 午後 4:51 [ えんき ]

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えんき様

>医療業界はとかく競争を嫌います。それは消費者の利益に成りません。それで私は規制というものに疑問を持つ様に成りました。

なるほど、それは興味深いお話ですね。

でも、その結果、

>審査などといった規制を撤廃し、自由な企業活動を行える様にすべきでしょう。

とすれば、全て円満に解決するというのも、詰めが甘すぎませんか?

>いかなる問題も、新しい法律を作り、新しい規制当局を設ければ解決するのだと信ずる根拠は、私には何一つ見つけられません。

別にヨッシーニさんはそんなこと書いていませんよ。なんか、「何でも自由」か「何でも規制」の二者択一で発想してませんか?その前提がおかしいですよ。ヨッシーニさんはいつも「第三の道」のことを書いていますので、是非、それを読んで下さいね。ええと、これがいいのかな
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/16758849.html

0か1だけじゃなくて、世の中には0.3とか0.7とかもあるわけですよ。

2009/7/26(日) 午後 5:18 [ 袁煕 ]

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つづきです

まあ、えんきさんの実体験からの役人不信は理解できますよ。でも、新薬の審査とか、今回の記事の再生医療の話とかの審査を「完全に民間で」ってなると、それはそれでやっぱり正直言って怖いです。無認可の再生角膜って、怖いでしょ、さすがに。私、自分がそれを必要としてたとしても、無認可だったら無理ですね。怖すぎます。その状況で、もしも海外で公的に認可が出ているのなら、やはりその認可の出ている国へ行って施術してもらうでしょうね。カネがあればの話ですが。
なんか中間で良い方法はないですかね?でも、アメリカとかイギリスが数千人の公務員をつぎ込んでやっている仕事を民間も入れてってなると、結構難しそうだなあ…

2009/7/26(日) 午後 5:19 [ 袁煕 ]

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えんきさん、

>審査などといった規制を撤廃し、自由な企業活動を行える様にすべきでしょう。

そもそも、角膜とか皮膚の再生とかのクローン技術みたいなやつの認可の審査と「家庭用電位医療機」の認可の審査は次元が違うでしょ!!

>また、アメリカではエンロン事件の後にサーベンス・オクスリー法という公的監査を強化する法律が出来ましたが、不正行為を防ぐことはできませんでした。これは当たり前です。

じゃあ、マルチ商法まがいの金融商品とかがあったとしても、全部「自由」ですか?「インドネシアのえび養殖に投資します」詐欺とかもありましたけど、そんなのも全部「自由競争」?あなたの書いてること、極端すぎでしょ。「バンザーイ!新自由主義で良かったぁ。このままずぅっとお、ずぅっとお、死ぬまでハッピー♪」ての、もう古過ぎです。そんなの、前世紀の化石、シーラカンス、北京原人。オレオレ詐欺と一緒で、騙そうとするやつも進化するから、規制のやり方も進化しないといけないのが普通でしょ。

まあ、「家庭用電位医療機」に限ってはあなたの書いていることは納得です。けど、それ以外ぜーんぶボツ!!!

2009/7/26(日) 午後 6:15 [ モンキー ]

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