廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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「ご利用は計画的に」


唐突ですが、

クイズです。

↓これは何のグラフでしょう?



イメージ 1



政界は、

じゃなかった、

正解は…


アメリカの公的債務残高の推移です。

出典: http://www.treasurydirect.gov/govt/reports/pd/histdebt/histdebt.htm



それにしても、
1980年代以降の増え方は凄まじいですね。
対数グラフではなく通常のグラフで見ると)



ところで、
対数グラフ歴史上のイベントを重ねる非常に興味深いことが浮かび上がってきます。



イメージ 2



戦争のたびに、米政府の借金残高がポコッ、ポコッと増えているのが良く分かりますね。


よく、日本・財政破綻教団の方も含めて、
戦争が起こると景気が良くなる、経済は持ち直す
能天気なことをおっしゃっている方がいますが、


【戦争は最大の公共投資?】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/9949598.html

でも述べましたように、


もちろんそれは、

政府が借金を増やし、

GDP=民間消費+民間投資+政府支出+純輸出

政府支出が増えて景気が良くなるわけです。


戦争したら突然、4次元空間からお金が湧き出てきて景気が良くなるわけでは絶対にありません!


「景気を良くしたいがために戦争する」ということが仮にあったとすれば、

その戦争は、
あくまでも政府支出を増やすための口実、大儀名分に過ぎません。


もしも、
経済を良くしたいという目的のために、戦争するのであれば、
本来的には、戦争以外の名目で政府支出を増やせば良いだけです。



では冒頭で

戦争とは、政治目的を達成するための手段であり、その政治目的は、戦争と戦争以外の手段によって達成される」

のように戦争を定義しています。


まさに、

戦争は手段でしかない
ということをくれぐれも忘れてはいけないと思うのですが、いかがでありましょうか?



さて、
もう一つ、破綻論者の皆さんの定番

これ以上政府の借金が増えるとハイパーインフレになる!


というのがありますが…


上の米国の公的債務のグラフを、
1791年を基準にした倍数、1946年(第二次大戦直後)を基準にした倍数で表示してみましょう。


イメージ 3




08年の残高は、1791年の13万倍、1946年の37倍に達しています。

とにもかくにも、アメリカの政府(連邦+地方)の借金はもの凄く増えているわけです。


ここで、
その公的債務残高とインフレ率の推移を見てみましょう。




1980年代以降はもう指数関数的に公的債務が増えています。

でも、インフレ率はむしろ下落傾向ですね!


「これ以上国の借金が増えるとハイパーインフレ」

「これ以上」って、「どれ以上」なんでしょうかねぇ、全く…


「いや、このまま国の借金が増え続ければ、いつか必ずハイパーインフレ」

→「その『いつか』っていつやねん! 太陽の寿命が尽きる前か?あとか?どないやねん! アメリカじゃ217年の間に13万倍も国の借金増えとるけど、一向にハイパーインフレのハの字にもならんやないか〜い!!!」

てなものです。



次に、

公的債務残高の増加率とインフレ率について見てみましょうか



イメージ 5



インフレ率は1914年以降しかないのですが…

例えば、第一次大戦や第二次大戦の様子が分かります。

公的債務の増加率がもの凄いことになっている(一次大戦では+150%つまり、1年で公的債務残高が2.5倍になっている)と同時に、インフレ率も高くなっています。

それでも、
せいぜい年20%とか10%のインフレです。

ハイパーインフレは年率13,000%程度以上のインフレ(月率50%の複利計算)
を言いますが、

第一次大戦や第二次大戦の超弩級の、
年に倍くらい増えるような、
公的債務残高の増加率であっても、

ハイパーインフレには無縁のインフレ率で終わっていますね。


しかも、
一次大戦も二次大戦も、戦後はデフレになっています。


デフレとなったアメリカとは対照的に、

一次大戦後のドイツはハイパーインフレになりました。

二次大戦後の日本も結構なインフレになりました(ただし年率364.5%なので、ハイパーインフレとは言えない)。

これは、同じ大戦後でも、

アメリカは物が余っていたのでデフレ

一次大戦後のドイツや二次大戦後の日本は、戦争でボコボコになって生産供給力がボロボロになり、物不足に陥ったために高いインフレ

となったわけですね。


これだけの事実を見せ付けられたとして、

それでもまだ

「何が何でも、国の借金が増えれば、ハイパーインフレになるんだー!」

主張される方が仮にいらっしゃるとしたら、

思わず、






↑この動画の3:22あたりで発せられる言葉を、口にしてしまいそうな衝動に駆られてしまうのは、きっと私だけではないでしょう(笑)。


で、話を少し戻しますと、

仮に、
「デフレを脱してインフレにしたい」という「政治目的」を達成しようとした場合の戦争以外の手段にはどんな手段があるでしょうか?

もちろん、戦争以外の思い切った積極財政ですね。

一次大戦級、二次大戦級の、「大戦」ではない類の思い切った積極財政です。
二度の大戦並の積極財政をやっても、物不足にならない限り、ハイパーインフレなんて、起こっていないのですから!!!!!

「この記事を見れば、さすがの『ハイパーインフレ教・原理主義派』の皆さんも、ニンニクと十字架を突きつけられたドラキュラ伯爵のように、ひいひい言いながら退散する他あるまい。 『国の借金がこれ以上増えればハイパーインフレだー』なんぞ、チャンチャラおかしいわい! でも、積極財政の使い道は戦争以外の有効な使い道で、『ご利用は計画的に』と行きたいね」  と思われた方は、↓下のリンクのクリックをお願い致しますm(_ _)m

https://blog.with2.net/in.php?751771

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いつもながらわかりやすいですね。
日本の供給能力に問題はないのですから(むしろ供給過剰)、
インフレなど恐れずに思い切った政策をしてほしいですね。

2009/7/29(水) 午前 0:19 [ てゆば ]

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ヨッシーニ様

ブログの内容とは関係ないですが、河村たかし名古屋市長のインタビューがあります。御一読をどうぞ。
ただ、2ページ目以降は無料ですが登録しなければ見られないようです。(必ずしも実名で登録する必要は・・・ゲフン!ゲフンッ!)

http://diamond.jp/series/dw_special/10052/

2009/7/29(水) 午前 0:22 [ alt ]

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横軸を見ずにジンバブエのインフレ率だと思ってしまった。
お・れ・さ・ま・あ・ほ・だ〜。

2009/7/29(水) 午前 4:35 [ lon*_ju**ice20*0*p ]

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インフレ率(率)と国債残高(絶対額)を並べるのはおかしくないですか?
並べるなら
US$1.00×率×率×率・・・・=US$○○(絶対額)
と国債残高(絶対額)をグラフ化すべきだと思いますがw

2009/7/29(水) 午後 8:21 [ rassy333 ]

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altさん
関係なくはないと思います。

>銀行に預金が集まっても投資先がないから、国債を買ってるわけです。
>だから、これ(国債)は借金じゃない、貯蓄過剰なんだ。
>カネが余っとる証拠に、長期金利も上がらないじゃないですか。

できたら、この部分の解説をヨッシーニさんにお願いしたいところです。

2009/7/29(水) 午後 9:23 [ 田舎の空手マン ]

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nmg**962 さん

>債務の増加=紙幣の流通量増加 になりませんか?
>流通量増加=紙幣の希薄化 インフレになりませんか?

公的債務の増加は政府支出が増えればもちろん増えますね。政府支出は「需要」です。需要が増えれば、物価上昇(インフレ)につながります。

【政府支出とインフレ率】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/19867226.html

【インフレとデフレの制御】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/16925533.html
をご参照下さい。

>デフレの定義を解説お願いします

物価が下落することですね。

あと、中国関連は↓こちらをご参照下さい。

【中国外貨準備2兆ドル】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/20195939.html

【中国流「おカネの創り方」】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/18133603.html

2009/7/29(水) 午後 10:16 [ ヨッシーニ ]

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ras*y3*3 さん、

>インフレ率(率)と国債残高(絶対額)を並べるのはおかしくないですか?

今回のテーマは「国の借金が増えるとハイパーインフレ」というのが嘘だということを示すことです。
それゆえに、国の借金の増加とインフレ率の関係を見ているわけです。

なお、国の借金の増加というのは、政府支出の増加と密接な関係があります。下の記事をご参照下さい。

【政府支出とインフレ率】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/19867226.html

【インフレとデフレの制御】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/16925533.html

2009/7/29(水) 午後 10:19 [ ヨッシーニ ]

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田舎の空手マンさん

>>銀行に預金が集まっても投資先がないから、国債を買ってるわけです。
>>だから、これ(国債)は借金じゃない、貯蓄過剰なんだ。
>>カネが余っとる証拠に、長期金利も上がらないじゃないですか。

>できたら、この部分の解説をヨッシーニさんにお願いしたいところです。

河村さんがおっしゃっているのは、リチャード・クーさんの「バランスシート不況」のことだと思います。バブル崩壊以降、民間が設備投資を大幅に減らし(30兆円くらいの規模で)、つまり支出を減らしたがために借金も減らして不況になったという、あれですね。

その中でも国全体の預金は減っていないわけです(むしろ増えています)。民間の借金が減る中、預金が余っているので、その運用先として政府債務に回らざるを得ないということになりますが、その余っていて政府債務に回っている預金のことを「貯蓄余剰」とおっしゃっているのだと思われます。

2009/7/29(水) 午後 10:26 [ ヨッシーニ ]

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altさん

>河村たかし名古屋市長のインタビューがあります。御一読をどうぞ。

メールアドレスの登録だけで読めました♪

どえりゃーおもしろい記事でしたね。ご紹介、ありがとうございました!

2009/7/29(水) 午後 10:29 [ ヨッシーニ ]

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日本の支出の1/5は借金の返済やろ。つまり利息を5倍にするか、もしくは、借金の額が5倍になれば破綻するんじゃないの?

借金の額が膨らむと同時に利息の額をあげる必要もあるだろうから、実際はもっと早い。と俺の感覚なら思うな。

2009/7/29(水) 午後 11:34 [ ドレミ ]

まったくマスコミもいい加減勉強せいよ。と。今日もまた「自民党が国債を発行して借金を・・・」というコメントを聞いてしまいました。

2009/7/30(木) 午前 0:17 [ 古の碧き泉より ]

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>ヨッシーニさんへ
財政状態の健全性を示す指標として、
政府債務残高の対GDP比がよく使われますが、
国債などの政府債務を消化して受け止めたり、政府債務が積み上がることに対応して積み上がるのが、民間(家計や企業が金融機関を通じて)の金融資産なんだと思います。
そしてこれらストックの規模とフローの規模は国によって様々なので対ストック比で債務残高を見てみるとより、財政の健全性が分かるような気がするのですがどうでしょう。もっとも、日本以外の国は外債がかなりの割合含まれており、あまりいい指標にはならないのかもしれませんが。
ただ、日本の場合、民間の金融資産に対する政府債務残高の比率を見ることで、国債が消化できなくなるリスク(民間の資金需要が増加した場合に札割れを起こすリスク)がより分かりやすくなり、もしかしたらどの程度のスピードで債務を増やしてもいいかという限界なんかも算出できるような気もするのですがどうでしょうか。

2009/7/30(木) 午前 2:28 [ gwi*_na*ki ]

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ドレミ さん

>日本の支出の1/5は借金の返済やろ。つまり利息を5倍にするか、もしくは、借金の額が5倍になれば破綻するんじゃないの?

破綻しません。政府支出=民間収入です。政府支出が増えれば、民間の収入が増えます。
預金というものは宇宙空間に吸い込まれて消滅するわけでもなんでもありませんので、どこかに運用先を求めることになります。
政府の支出が増えれば、民間の金融資産が積み上がり、それが結局政府の資金調達源になります。
また、預金は、国債発行+財政出動+中央銀行のベースマネー増発
による信用創造で増えてゆきます。

【国の借金の限界は?】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/19296332.html

をご参照下さい。
(続きます)

2009/7/30(木) 午前 9:33 [ ヨッシーニ ]

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>借金の額が膨らむと同時に利息の額をあげる必要もあるだろうから、実際はもっと早い。と俺の感覚なら思うな。

「感覚」ではなく、日銀の資金循環統計の長期時系列データなどに基づき、資産・負債・純資産、費用・収益、つまり、借方・貸方が必ず対応するという「複式簿記の原理」を利用しながら「科学的、論理的、客観的」に考えましょう。

2009/7/30(木) 午前 9:34 [ ヨッシーニ ]

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gwi*_na*ki さん、

国の借金の限界というのはありません。
今回の記事でも示しましたように、アメリカでは217年の間に、国の借金が13万倍も膨らんでいるのです。

もし、国の借金に限度があるのなら、アメリカ合衆国は二度の大戦を勝ち抜くこともなかったでしょうし、とっくの昔に消滅しているでしょう。

国の借金の限界というのはあくまでも増加スピードにあると考えるのが妥当であると勘考致します。

【国の借金の限界は?】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/19296332.html


また、民間と政府の資産負債のバランスは下の記事にグラフで示してありますので、ご参照下さい。

【貯蓄率低下で財政破綻?】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/20393615.html

2009/7/30(木) 午前 9:40 [ ヨッシーニ ]

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lon*_ju**ice20*0*pさん、

>横軸を見ずにジンバブエのインフレ率だと思ってしまった。お・れ・さ・ま・あ・ほ・だ〜。

決してそのようなことはありません!

もし私が、
「これはジンバブエの物価指数のグラフです」
と書いていれば、ほとんどの皆さんは疑わなかったでしょう^^

2009/7/30(木) 午前 9:52 [ ヨッシーニ ]

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ヨッシーニさん

早速、解説して下さり、ありがとうございます。
リチャード・クー氏は、”バランスシート不況”という言葉を
よく使っているようですね。

2009/7/30(木) 午後 9:30 [ 田舎の空手マン ]

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理屈はわかります

中国では(昨年の記事 たぶん)HONGUDAの(オートバイの製造メーカー)のエンジンが重量で取引されていると聞きました。
付加価値よりも原材料が高い(又は同じ)と言う状況は私には理解できません

2009/8/1(土) 午前 1:03 [ nmg**962 ]

ドレミさんみたいなの説得するなら銀行の自己資本比率を持ち出すといいかもね
銀行は自己資本比率6%だったかな?それ確保しなきゃいけない法律があります
逆に言えば94%までは借金で回してよく、実際ほとんどの銀行が90%以上を借金で回しています。国に換算すればGDP対国債900%オーバーです。
さて、そんな銀行しかない今の世の中ですが破綻する破綻すると騒がれているのは何行あるでしょう?ついでに銀行より脆弱な国家(銀行より先に破綻する国家)が世の中どれくらいあるでしょう?

2009/8/3(月) 午後 0:42 [ ス内パー ]

家計でも月収20万かそこらの家庭で1000万近い住宅ローン抱えてる(国にたとえればGDP対国債300%オーバー)家庭なんてそんな珍しいもんじゃないですからねぇ。それでもつぶれずやっていけてるのが大多数ですからねぇ・・・国がそこらの家庭より脆弱とか冗談でしかあり得ません(笑)

2009/8/3(月) 午後 0:53 [ ス内パー ]

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