廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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今日は、

政府の経済への関与が大きい(大きな政府)ほど、

端的に言えば、福祉が充実している国ほど

国民は安心して生きることができ、貯金しなくて済む。


よって、

国民はガンガンお金を消費に回すため、政府は赤字を増やしてまで景気対策する必要がなくなる。


よって、

政府の関与が大きいほど、政府の借金が小さい→政府の純資産が大きい=政府が金持ち

になる


という前提で話を書こうと思っていたのですが…

上のグラフを作った結果、そうは行きませんでした^^;



ここで、

政府総支出というのはGDPに算入されない支出も含めた政府の支出です。

年金や失業給付、定額給付金など、政府が直接民間にお金を渡すような支出は

生産活動を伴わないのでGDPには算入されませんが、

政府を通じて分配されるお金です。



このようにするのは
所得の再配分によって貧富の差の拡大を抑制し、
もって社会を安定させるためです。


さて、
上のグラフを作って一番驚いたのはイタリアでした。

イタリアの政府総支出はGDP比65%で、

北欧の高福祉・高負担国家(スウェーデン、フィンランド、ノルウェー)を

圧倒的に上回る「大きな政府」になっています。


それでかつ政府の借金が大きいわけです。

なお、政府の借金が大きい=国民の資産が大きい

となります。

#政府の借金が大きい=国民の資産が大きい ということを端的に示すグラフは「高校生でも分かる日本経済のすごさ!」p.203をご参照ください。)


ということで、

イタリアは

大きな政府(フローで)、大きな政府の借金、大きな家計の金融資産

となっています。


対照的に

日本やアメリカは

小さな政府(フローで)、大きな政府の借金、大きな家計の金融資産

となっています。



本当は、

イタリアも含めて

小さな政府=大きな政府の借金=大きな家計の金融資産




北欧諸国のような

大きな政府=小さな政府の借金=小さな家計の金融資産


という姿を示して、


そんなに財政再建、政府の借金を減らすことが好きなら

大きな政府、高福祉・高負担、小さな政府の借金=民間の資産も小さい

というのも選択肢、


小さな政府、低福祉・低負担、大きな政府の借金=民間の資産も大きい(ただし、あなた個人の資産はあなた自身の努力・運不運次第)


というのも選択肢

ですね。


という結論に持って行こうと思っていたのですが、
それは見事ボツになったわけです^^;

イタリアに限らず、韓国やノルウェーもこの私の企みを見事に打ち砕いてくれました^^;



#ちなみに、「国債を刷れ!」を書いているときも、こういうことの連続でした。
 最初に私が思っていること、いわば「仮説」ですが、を検証するために
 関連するデータを引っ張ってきたら…
 その「仮説」があっけなく崩れ去ったということがしばしば起きています。
 
 だから、「国債を刷れ!」の執筆期間は私自身の「思い込み」を
 自分自身でバッサバッサ切り捨ててゆく6ヶ月でもあったわけです^^

 以前にも書きましたが、第2章の日銀悪玉論ちっくな記述は、本当にうかつでした。

 第4章の量的緩和の検証の部分で本全体としては、なんとか辛うじてバランスは
 取れたのではなかろうかと思いますが…

 それにしてもです。
 「日銀が国債を買わない、買いたがらない」という批判が当たらないというのは、

 【日銀と国債と株と不動産の物語】
 http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/16351769.html

で載せたグラフを見れば一目瞭然なのです。
  
 人様の話を鵜呑みにしてしまうと痛い目に遭うということの、
 これは、まさに好事例です。

 もっとも、

 「日銀自身が日ごろからもっとアピールしといてよ、誤解するから。」

 とも言いたくなります^^;



さて、とりあえず今回の結論


小さな政府=政府の借金が小さい … ×(そうとは限らない)


大きな政府=政府の借金が大きい … ×(そうとは限らない)


政府の借金が大きい=民間の資産が大きい … ○(「高校生…」p.203の図参照)



あと、
一応、政府総支出と政府総収入のグラフも見ておきましょう




基本的には、

政府総支出≒政府総収入

です。

そして、
45度線より左が財政黒字、右が財政赤字です。


グラフではノルウェーだけが大きく外れていますが、

まあ、彼の国は産油国ですし、07年と言えば原油高でしたから、それで大きく財政黒字になっていたのでしょう。


ところで、今回の1枚目のグラフと2枚目のグラフの韓国の位置に注目してみてください。


政府の純資産、なんとGDP比で+43%です。

すっげー!

そして、

政府の支出より政府の収入が多い、つまり、財政黒字です。

すっげー!うらやましい!!!


「先進国で最悪の財政状態」の日本とはまるで正反対です。




ここでクイズです。

Q1.
上のグラフに登場する国の中で、ただ一つ

過去12年で、2度も通貨危機に陥った国があります。

その国はどこでしょう?



もう一つクイズです。

Q2.
2度も通貨危機に陥った国と対照的に、
過去数十年通貨危機に陥ったことがなく、
しかも、
通貨危機どころか、18年連続で世界で一番外国にお金を貸しまくっちゃっている
世界で一番のカネ余りの国はどこでしょう?



クイズのヒント↓



「【2度も通貨危機の国の答え:先進国最悪の財政状態の日本】、【世界一カネ余り\\\の国の答え:政府の借金よりも政府の金融資産が多く、しかも財政黒字の韓国】に違いない(苦笑い)」と思われた方は、↓下のリンクのクリックをお願いいたしますm(_ _)m

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日本政府の総支出には、よく隠れ予算といわれる特別会計予算は含まれているのでしょうか?

2009/9/8(火) 午後 6:21 [ KAZ ]

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三橋氏のブログより来ました。

ヨッシーニ氏の仮説から飛び出している国家って、何故か半島国家ばかりの気がするのですけれど?
汎的な経済原則の前に、最優先で半島国家原則を例外規定すれば良いだけじゃないでしょうか?

2009/9/8(火) 午後 8:46 [ umama01 ]

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aoさん、

>大きな政府の究極は社会主義、共産主義なんですけどね。
>そうした国々はどうして貧乏だったんでしょう?

基本的に、ほとんどの国は資本主義と社会主義の合いの子だと言ってよいと思います。公的年金や公的失業保険は社会主義的産物でありますので、国によって資本主義と社会主義の割合が異なるという解釈になると思います。

あと、記事では金持ち、貧乏と書いてしまっていますが、
ここでは
ストックで多いか少ないかという意味合いです。

資産(ストック)1億円だけど年収ゼロの人と、
資産ゼロだけど年収1千万円の人なら

両方、金持ちと言えば金持ちと言えますね。

北欧では家計の資産は小さいですが、収入は大きいかも知れません。

2009/9/8(火) 午後 9:45 [ ヨッシーニ ]

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>日本政府の総支出には、よく隠れ予算といわれる特別会計予算は含まれているのでしょうか?


特別会計については、どうも誤解が多いようです。
色々重複している(例:一般会計→特別会計→別の特別会計へのお金の流れ)分も単純に足した総計は確かに430兆円もあります。

しかし、
純計、つまり、この重複を除くと半分くらいになります。純計は、いわば、一般会計+特別会計を一グループ(これを政府グループと呼ぶことにします)として、政府グループから出て行くお金の合計ですが、これが、233兆円になります。
(続きます)

2009/9/8(火) 午後 10:03 [ ヨッシーニ ]

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一般会計を除く特別会計のみの純計は175兆円で、
そのうち、95兆円くらいは国債や財政投融資関係(資金調達→返済+利払い)、54兆円くらいは社会保障(年金など)、15兆円が地方への交付税・譲与税です。

これらはほぼ右から左へ受け流しているだけのお金ですので、なんとかいじれそうなお金というのは残り10兆円くらいにしかならないのです。

特別会計については↓こちら
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/tokkai1904/tokkai1904_03.pdf

なお、OECDデータでは政府総支出は190兆円くらいで、上記の一般会計+特別会計(純計)233兆円と乖離していますが、国際比較する場合はOECD基準で出ている各国の数字を比較するのが妥当と思われますので、

私の方ではOECD数値をそのまま使って論じています。

2009/9/8(火) 午後 10:04 [ ヨッシーニ ]

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ヨッシーニ様、
今回も物凄く興味深く読ませていただきました。
もし機会があれば、
例のCO225%について本文で取り上げてもらえればうれしいです。
ヨッシーニ様はこれをどう評価するのか、ワクテカでございますw

鳩山が「国の(笑)」借金を増やさずにこれを行うとなると…
恐ろしいです。

2009/9/8(火) 午後 11:00 [ - ]

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韓国は政府は金持ちだが、国家(=国民)は貧乏
日本は政府は貧乏(?)だが、国家は(=国民)は金持ち
という事なんでしょうか?

2009/9/9(水) 午前 0:18 [ かしお ]

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GDPに加算されない経済対策も含めた政府総支出で政府の大小を検証されたんですね。確かに経済対策は“政府を通じて”なされますもんね。世界中が給付金をやっているんですから、こっちの方が実態に即していますよね。

イタリアは、ガンガン借金してバラマキまくってるということですよね? それでいて「国債を刷れ!」によればイタリアの債務/GDP比は横ばい状態。

一方で借金もせずあまりバラマキをしない(?)韓国が2度も通貨危機に陥っている。要はカネ詰まりになったってことですよね。

政府の黒赤大小を問わずカネが回っていればヨシ?
政府の黒赤大小を問わずカネが回らなけりゃダメ?
キャッシュフローが大事ということなんでしょうか?
今後、アメリカの位置は第2グラフの右にずれていく?
それにしても“黒字で小さな政府”が2度も通貨危機(1度はデフォルト)
“赤字で大きな政府”が何事もなく繁栄を遂げている
何でこんなに通説と事実が食い違うんですかね? エコノミストって何なんだ? 正直、僕はこのブログについていくので精一杯です。

2009/9/9(水) 午前 0:29 [ 鹿飛佐吉 ]

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日本の政府債務はたしかに実質的には問題はないだろう
で、GDP比で約180%の債務を云々言うのは結局「見栄え」の問題なんじゃないかと。
いくら「大丈夫」って言ったって、いくら「日本は特別な環境」と言ったって、『見栄え』が悪いのは誰にも否定できない。

ぼろぼろジーンズが実はビンテージの50万の代物だとしても
表面しか見ない人にとってはやはり汚い格好なのだ
よーするに「見栄えが悪い」と言われてるのに
「いやこれでいい」と言っても話が噛みあわないのである。

せめてGDP比で100%切ればそこまでとやかく言われないでしょうに
この『見栄え』はなんとかできないんでしょうか??

2009/9/9(水) 午前 5:04 [ くりりん ]

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追記
よーするに「政府の借金なんとかしろ」って意見は
『見栄え』の問題ですから理屈じゃないんですよね
だから「日本は大丈夫」だと理屈で説いてもあまり効果が無い
『見栄え』つまり「数字」を改善しない限り納得されない

ですので「日本は大丈夫!」という出発点だけではなく
『見栄え』が悪い事を気にしている人たちがいることも念頭に
貴殿の素晴らしい論理を世の中に展開させて行ったほうが
もっと共感を得られると思うのですがどうでしょう?

2009/9/9(水) 午前 6:05 [ くりりん ]

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くりりん様
>『見栄え』が悪い事
これは、とても重要ですね。
私個人としては、見栄えを良くするには、GDPを上昇させる成長戦略が一番だと思います。
GDPが上がれば、GDP比も下がるわけですから^^

2009/9/9(水) 午前 8:47 [ 鉄人4号 ]

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日本、殆どの先進国は企業に例えるならバランスシートで見ると優良企業じゃないけど、キャッシュフローは問題ない付加価値の高い製品を製造してる老舗大企業なんでしょうか?

そんでもって
通貨危機になった国、なりそうな国→運転資金を取立のキツイ闇金から借りてる。社員の稼ぐ力弱い。
借金はあるけど稼ぐのが上手い先進国→運転資金を取立のゆるいグループ内の銀行から低利で借りてる。社員の稼ぐ力が強い。

こんな感じですかね?

2009/9/9(水) 午前 9:21 [ 山親爺 ]

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日本は政府債権もバカでかいんですよ。民間の金融資産だってバカでかい。

なぜ『見栄え』が悪いか。GDPに対して金融資産が大きすぎるせい、裏返せば、金融資産に対してGDPが小さすぎるせいです。

2009/9/9(水) 午後 5:41 [ HM ]

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かしお さん、鹿飛佐吉さん、

つまりは、

民間純資産 = 政府純負債 + 対外純資産

という等式が成り立っているというだけのことなんですね。

それと、上の式は一国だけで考えた場合ですが、
すべての国の対外純資産を足せばゼロですから

世界の民間純資産 = 世界の政府純負債

です。

だから、「民間がお金持ち」と「政府が貧乏(というより借金が多い)」は必ず一対一になりますし、ならなければおかしいですし、現実にもそうなっているということでありますね^^

2009/9/10(木) 午前 11:01 [ ヨッシーニ ]

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aoさん

書きそびれていましたが、この記事のデータは金融資産のみです。よって、ミサイルは含まれません。

2009/9/10(木) 午前 11:02 [ ヨッシーニ ]

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umama01さん

「半島」を除外するとなりますと、

紀伊半島や房総半島も除外しなければならないので、ちと都合が悪かろうかと…

2009/9/10(木) 午前 11:03 [ ヨッシーニ ]

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くりりんさん

せめてGDP比で100%切ればそこまでとやかく言われないでしょうにこの『見栄え』はなんとかできないんでしょうか??

これは残念ながら無理です。

公的債務GDP比を100%を切るまで積極財政できないのであれば、政府は身動き取れないです。

おそらく100年たっても1000年たっても、積極財政できないので、それを必須条件にしなければならないとしたら、日本経済についてはもうあきらめた方が良いです。

残念ながら、地道に公的債務GDP比がまったく無意味ということを世間に広める他は無いように思われます…

前回、韓国が通貨危機になったときのGDP比は7%
アルゼンチンが破綻したときは64%
去年、アイスランドが「事実上国家破綻」したときは54%です。

一方、
第二次大戦のときに100%を超えたアメリカ、
90年代以降100%を超えたままのイタリア、日本はいまもピンピンしています。

これだけの事実を並べるだけで、きっと多くの人に公的債務GDP比がいかに無意味かというのは、分かっていただけるのではないでしょうか。

2009/9/10(木) 午前 11:11 [ ヨッシーニ ]

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山親爺さん

>通貨危機になった国、なりそうな国→運転資金を取立のキツイ闇金から借りてる。社員の稼ぐ力弱い。
>借金はあるけど稼ぐのが上手い先進国→運転資金を取立のゆるいグループ内の銀行から低利で借りてる。社員の稼ぐ力が強い。

>こんな感じですかね?

そんな感じだと思います^^

外貨建て対外債務=闇金に借りているのと同じ。
→これが債務GDP比が小さくても、経済がやばくなってしまう国の共通点ですね!

イタリア、アメリカの場合は
対外債務多いけど、自国通貨建て債務なので、まだ貸し手は優しい。

日本は
自国通貨建てでしかもほとんど対内債務なので、貸し手は非常にやさしいですね。

という感じです。
親父アル中でスナック通い。でも、そのスナックが実は嫁が経営、という素晴らしい例えに引き続き、うまい例えをありがとうございますm(_ _)m

2009/9/10(木) 午前 11:16 [ ヨッシーニ ]

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ヨッシーニ様
少しこちらの真意が伝わっていないようなので追記をさせてください

ヨッシーニ様の言うことはたしかに仰るとおりなのでしょうけど
アメリカにしろイタリアにしろ「公的債務なんて問題ないから極財政するぞ!」なんて公式に言ったことはないはずです。
そこで、仕方なく「戦争のため」とかいろいろ理由つけて積極財政するわけです。

よーするに積極財政するための「美名」があれば見栄えを気にする人たちも強く反対できない、ということです。
今回の日本の積極財政も景気を支えるという「美名」があったので反対する声はとても小さかった。
なので正攻法ではなく、このような「搦め手」で行った方がスムーズだろうと。

まぁ、ヨッシーニ様は政治家ではありませんので無茶な提言だったなぁ、と反省しております。

2009/9/11(金) 午前 0:09 [ くりりん ]

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4行目訂正
極財政→積極財政


よーするに見栄えを気にする人たちも念頭に置いて
「美名」「名目」を用意すればスムーズに財政出動できるのでは?
という個人的な意見です。

2009/9/11(金) 午前 0:24 [ くりりん ]


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