廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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1996年→2008年、つまり、日本の政府支出が長期にわたり増えなかった期間

2期間についてのみ、各国のデータを示しておきます(上記グラフのデータ)。


#おまけとして、

 一番右に、それぞれの期間の

 名目GDPの増加額÷政府支出の増加額

 の倍数を示しておきました:

(見どころはあとで書きますので、とりあえず読み飛ばしてください)




イメージ 1

イメージ 2




・国ごとに96年以前と以後を上下段ひと組にして比較できるようにしてあります。

・これを見ると日本では96年以前はアクセルを踏み、96年以降はブレーキを踏んでいる
 のとは対照的

 オーストラリア
 カナダ
 フィンランド
 アイスランド
 アイルランド
 イタリア
 オランダ(Netherland)
 ニュージーランド
 スウェーデン
 英国(United Kingdom)
 米国(US)

 といった国々は、むしろ政府支出の増加率が増えている、つまり、アクセルを更に踏み込んでいる様子が分かります。



・もう一つ確認しておきたいのは、以前も似たような数値表を出しましたが…

 名目GDPの増加額が、政府支出の増加額の何倍にもなっているのが当たり前

 ということです。


 少なくとも、

 「政府支出が民間の経済活動を妨げる(=政府支出の乗数効果は1以下)」

 とか

 「財政出動が利かない」

 などという説の正しさを証拠立てる事実は一切見当たりません。

 そのような説を唱えておられる方々が、一度でも自ら事実の調査を行った上で
 そのような結論にたどり着いたのか、非常に疑わしいと言わざるを得ません。



・上記の表の最小値、最大値、平均値をまとめて日本の数値を比較してみますと:


イメージ 3



日本の90年→96年の政府支出増加率は平均値以下でした。

「この期間の財政出動が利かなかった」とか散々言われていますが、

政府支出の増加の規模が他国と比べても小さいのだから、それほどの効果が出なくて当然と言えるでしょう。


それでも、

平均で名目2.2%、実質1.6%の成長を毎年していたのだから、

効果がなかったと言うわけでは全くありません。


「効果がなかった」とおっしゃる皆さんは、一体どの事実を指して「効果がなかった」と主張されるのか、これも私にはさっぱり分かりません。


・96年−08年では、日本だけが信じ難いことに、政府支出を減額させています。
 これほど長期(12年間)にわたってこのような策を取った国は他にありません。


 これで「失われた10年」というのは笑止千万と言うべきでしょう。

 GDP=民間消費+民間投資+政府支出+純輸出

 の算式に従って成長しなかっただけなのですから。


 これは、

 万有引力の法則に従ってリンゴが木から落ちるのと全く同じくらい、自明のことです。




・そして、

 政府の財政赤字や公的債務GDP比

 というものが

 国家経済の安定とは一切関係ない

 ということは、ここ最近連続して書いてきました通りです。


 財政黒字であろうと、公的債務GDP比が小さかろうと、

 破綻する国は破綻しています。これが紛れもないこの世界の現実です。


・財政黒字で公的債務GDP比が小さくても破綻(事実)、
 財政赤字で公的債務GDP比が大きくても破綻(フィクション)

 の両方が成り立つのなら、

 世界中が既に破綻しているはずですが、そんな馬鹿なおとぎ話は無いわけです。

 現実の世界の問題は対外外貨建て債務であって、政府の借金の大きさではありません。



#第二次大戦中、ルーズベルト大統領はラジオ番組で

 「我々が恐れるべきは、恐怖それ自体以外に何もない」

 とスピーチしたそうですが…

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テレビの世論調査を見ていると、
正しい政策でも国民が嫌がっていますね。
無利子国債とか政府紙幣とかうまくごまかしてやらないと難しいですね。
それとも、民主党と自民党が協定を結んで「財政再建」という単語を封印するとか。
誰も「財政再建」と言わなければ、国民は景気回復の政権を選ぶしかなくなります。

2009/10/20(火) 午後 5:57 [ inada_k ]

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こんにちは。
なんか、図表を見てて痛快ですね。否定できるもんならしてみろー
みたいなw
普通に先進国はアクセル踏んでるのに日本は一体…
破産論者の絶句する姿が思い浮かびます。

ヨッシーニさんのアドバイスにあったアイスランドの件、
そのまま使わせていただきましたので、また貼っておきます。
http://ameblo.jp/reval/entry-10369268768.html
返事はおそらく三日後ぐらいかと思います。

2009/10/20(火) 午後 7:27 [ みすずちん ]

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埋蔵金があるし無駄遣いを減らせば問題ないとか言ってた人たちが必要な予算まで削った挙句に金がないから国債だ増税だ、でも排出権だの国籍も居場所も問わずに給付金や学費はやると何故か外国には金払いが良いなんて、制御不能としか思えない状態では効果があるのか疑問です。高度成長期に作った橋や道路の修繕だとか、溜め込みようのない、国内の使い道のハッキリしたものだったら良いのですが。

2009/10/20(火) 午後 7:47 [ Coo ]

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500円玉の発行券を100兆ほどこしらえて、
日銀に売却したら国民も納得するし、
質の高い景気対策ができるでしょう。
政権も維持できるし一石二鳥の効果あり。

2009/10/20(火) 午後 8:44 [ inada_k ]

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ヨッシーニさんへ

もしお時間がありましたら、

ヒトラーの経済政策
祥伝社新書
武田知弘

という本をご一読下さい。
今の日本に必要なのは、この本に書かれているナチスが行った経済政策ではないのか?
と思ってしまうほどです。
(景気対策以外にも少子化対策やメタボリック対策も行っていました)

ナチスやヒトラーというと、全否定する人がけっこういると思いますが、
経済政策に関するかぎり、その評価は誤りだと思います。

2009/10/20(火) 午後 9:32 [ 日本を守り隊 副隊長 ]

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日本を守り隊 副隊長のおっしゃるように、恐慌時に独裁国家の回復がはやいのは、バンバン札ビラを自由にすれるからではないでしょうか。現在の中国もそうなのでしょうか。

2009/10/20(火) 午後 11:06 [ すれすれ ]

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お久しぶりです。

鳩山政権が、理由はさておき、積極財政に舵を切ったことに反対するマスコミが多くて嫌になります。景気回復には政府支出を増やす以外方法はないというのに。
2ちゃんねるとかネットでも赤字国債発行に批判的な書き込み多いですし。

財政再建原理主義者は何を考えて歳出を減らせといっているんでしょうね?デフレ賃下げで大企業の収益を増やしたいんでしょうか。
何かのブームみたいに科学的な裏づけもなしに借金が増えるのは大変だーと言い続けているとしか思えないのですが。

2009/10/20(火) 午後 11:15 [ だんでらいおん ]

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対内債務は『赤字国債』でなく『投資国債』もしくは『黒字国債』と表記すればいいのに(笑)。
赤字国債の意味分かっていないのだから、イメージを変えてしまえば解決しちゃうんじゃないかな?

2009/10/20(火) 午後 11:22 [ - ]

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いつも分かりやすい解説で参考になります。

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/masaya/dl/financialnews/yosoku5.pdf

2009/10/21(水) 午前 10:28 [ Zマン ]

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おはようございます。
家計→政府→家計 の貯蓄と国債の循環も信用創造と言えるのでしょうか。
家計→銀行→企業→家計 の預金と融資の循環は 銀行の審査(信用)を経てどんどん資産が膨らんでいく仕組みだったと思います。
このとき企業の信用が縮小すれば資産も縮小してしまう。
最も信用の高い政府は最大限まで借りて資産を膨らませる事が可能なのではないかと思うのです、何しろ紙幣の発行主体です。
で結局その限界は軍事力によって裏付けされているのかなあと思います、よく分からないですが。

2009/10/21(水) 午前 10:29 [ xya*0* ]

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失われた10年は政府が財政出動をしなかった「演出された10年」なんですね。外国から来られた観光客が「日本のどこが不況なんじゃ」と叫ぶ理由がわかりますよ。
不安にかられて損した気分です。

2009/10/21(水) 午後 0:26 [ nmg**962 ]

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この比較は非常にわかりやすくていいです。
グローバル化したから今は財政出動なんて効果ないんだー、という人はどう受け取るのか受け取らないのか興味があります。

2009/10/21(水) 午後 8:26 [ alt ]

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すばらしい!

データで国際比較や図解がヨッシーニさんの真骨頂ですよね。

経済学者がやらなければいけないことを、曲学阿世の学者にかわってヨッシーニさんが行ってくださっている・・・感謝感謝です。

税金よりも国債が多くなる状況・・・この国際比較も是非是非よろしくお願いします。税収より赤字国債が多いから破綻だ〜って主張する人が多いです。

2009/10/21(水) 午後 10:44 [ M ]

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へー。
やっぱりちゃんと勉強することは大事ですね。政府は錬金術師なのに、それが分からないんでしょうね。働かなくても大丈夫ですしね。いっそのこと一人ひとりに何億円も配ってくれればいいのに。

2009/10/24(土) 午後 4:22 [ シャマル ]

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はじめてコメントいたします。

個人的にも、はよ財政出動せいや、と思い続けてはや10年以上
ですので、ヨッシーニ様のご意見には大賛成です。

ただ、今回のデータですが、おそらく
財政拡大→経済成長 と読むべきでなく、
経済成長→財政拡大 と読むべきでないでしょうか?
各国のデータは、単に経済成長に合わせて財政を拡大して来た
痕跡に過ぎぬのではないでしょうか?
(社会保障費などは特にそういう傾向となります)

日本も、GDPが増えないのですから、財政が増えないのは
通常の思考からすればむしろ当然です。
一般的には、収入に合わせて支出を決めるわけですから、
上記のデータにおいて、日本の状況は全く特異ではありません。

よって、上記のデータは
財政拡大→経済成長
を示すデータ足り得ないと思います。

2009/10/27(火) 午前 0:45 [ tttkkk ]

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バカバカしいので途中までしか読んでませんが、短期的なGDP増加率と経済的な豊かさとは別物です。たとえば穴を掘って埋めるだけの公共事業に1兆円使っても日本のGDPは1兆円増えますが国民の生活が豊かになると思っているんでしょうか?
経済は数字だけではなくもっとリアルに考えたほうがよいと思います。

2009/10/27(火) 午前 5:22 [ 通りすがり ]

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tttkkkさん、

>よって、上記のデータは財政拡大→経済成長を示すデータ足り得ないと思います。

一応、今回のお話は財政赤字と成長率の話
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/22244488.html

http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/22262241.html

http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/22262261.html

と連作なんです。

日本よりもずっと長期間、GDP比で大きな財政赤字を続けている国が、日本よりも高い成長率になっているケースは沢山あります。

財政赤字が大きいということは、財政拡大が先行していると言うことです。

2009/10/27(火) 午前 9:15 [ ヨッシーニ ]

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通りすがりさん、

>短期的なGDP増加率と経済的な豊かさとは別物です。

1980年から2008年の29年を「短期」とおっしゃるのでしょうか?

>たとえば穴を掘って埋めるだけの公共事業に1兆円使っても日本のGDPは1兆円増えますが国民の生活が豊かになると思っているんでしょうか?

日本の豊かさの裏づけは余剰生産力と言えます。そうでなければ、大半の国民が生活必需品を作る以外の仕事をしているような状況で国家が成り立つはずもありません。

仮に無駄な支出があったとしても、余剰生産力が活用されることになり、それによって豊かになります。あくまでも裏づけは余剰生産力です。


ただし、その余剰生産力がいつまでも続くわけではありません。

少子高齢化により将来はより少ない労働人口でより多い非生産人口を支える状況に陥ることは分かっているわけですから。

だから、政府の支出はできるだけ将来にわたって生産力の余剰を確保すべく、技術振興に振り向けるべきと考えます。
(続きます)

2009/10/27(火) 午前 9:27 [ ヨッシーニ ]

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このようにすることで、当面の経済成長を促しつつ、同時に将来にわたっての国民生活の維持向上も確保するということです。

そういった話はすでに

http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/19499447.html

などで、何度か繰り返し当ブログで書かせて頂いておりますので、よろしければご参照くださいませ。

2009/10/27(火) 午前 9:28 [ ヨッシーニ ]

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通りすがりの工作員様

>バカバカしいので途中までしか読んでませんが、

ウソですね。それなら[1]の方にコメントしているはずです。読んでもいないはずのこの[2]をわざわざ開いてコメントしているのは不自然ですよねえ。


>短期的なGDP増加率と経済的な豊かさとは別物です。

[1]では始めから80年からの長期のデータを示しているのに、それで短期とはねえ。簡単なニホンゴも分からないのでしょうかねえ。

バカバカしいのはこんな程度の低い工作に無駄な時間を使う工作員様の方だと思いますよ、本当に。もっと真剣に残りの人生の歩み方を考えた方が良いと思います。このままじゃあなたの人生、何も残りませんよ。このまま無駄に生きて無駄に死にますか?

2009/10/27(火) 午前 10:30 [ 地底人 ]



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