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以下は、 出版準備を進めている私の本の「はじめに」の案の一つです。 この案はすでにボツになっていますが、 本ブログの年始のあいさつにふさわしい ような気がしましたので、ここに掲載してみることにしました: はじめに 「The Other Side of Midnight(邦題:真夜中は別の顔)」―― 2007年に世を去った米国の流行作家シドニィ・シェルダンの往年の大ヒット作のタイトルです。この「Midnight(真夜中)」というのは第二次世界大戦を指すそうなのですが、現在の「100年に一度」と言われる経済危機も、まさに「真夜中」と言えるのではないでしょうか。しかし、さまざまな経済指標をよくよく調べてみると、この「真夜中」の「別の顔」、つまり、明るい側面が数多く見えて来るのです。 たとえば、株価が下がり続ける中でも、世の中全体のお金(現金+預貯金)の量は減っておらず、むしろ増加しています。そのことは、現金と預貯金の量を示す各国中央銀行のマネーストック統計(以前はマネーサプライ統計と呼ばれたもの)を見れば明らかです。経済危機といわれるような状況のときは、損をした人々にばかりに注目が集まり、その反対側で得をしている人々については見落とされがちになります。しかし、株取引であれ、このところ取り沙汰されている「サブプライムローン」や「CDS」を組み込んだ「証券化商品」などの複雑な金融取引であれ、お金というものは損をした人から得をした人に移って行くだけであって、総額では決して減ることはないのです(詳細は本書第3章にて)。 また、そのような経済状況下では、各国政府は支出を増やすことで景気刺激をしようとします。この場合には、国の借金や財政赤字が増えることが問題視されることになりますが、国の借金が増えると、民間の資産がそれにつれて増えることになります。これは、日本なら日銀「資金循環統計」の時系列データを見れば明らかです。日本の場合、90年代初頭のバブル崩壊以降ですら、国の借金の増加額よりも民間の金融資産の増加額の方が大きくなっています。国の借金が驚異的な金額になっているという「真夜中」においても、別の顔、民間の金融資産がそれ以上に驚異的に増えているという明るい側面があるということです(詳細は本書第1章にて)。 そして、政府が支出を増やして財政赤字が増えるという負の側面についても、その分だけ民間の収入も増えるという正の側面があるということは見逃せません。この「政府の支出増加=民間の収入増加」の関係を発展させていくと、実は「政府支出を増やすと却って財政は健全化する」という理論が成り立ちます。しかも、これは理論だけの話でなく、過去に、というよりは現在進行形で、世界各国で何度も実際に起こっている現象です(詳細は本書第3章以降にて)。 さらには、よくよく経済指標データを検証してみると、日本は景気刺激をやる上で、本来、世界で最も財政面での余裕がある国であることが分かります。これに関しては日本のインフレ率が世界で最も低い水準にあることが鍵になりますが、このことも「国の借金が大きい」ということに対する「別の顔」なのです(詳細は本書第1章にて)。 明けない夜はなく、上がらない雨はありません。そして、克服できない経済危機というものも決してないのです。本書では、そのことをさまざまな経済指標データを用いて明らかにしています。そして、日本というこの小さな島国が本来はいかに力のある国かということも。「The Other Side of Midnight」―― いまこそ、「真夜中」の「別の顔」をしっかりと見据えるときであります。
平成20年12月8日 廣宮 孝信 (ひろみや よしのぶ) |
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残念〜♪
2009/1/1(木) 午後 3:36 [ リサ ]
『The other side・・・』早川で出たときは『真夜中の向う側』映画の邦題もそうでした。訳もこちらのほうが・・・ずっとよかった・・・とおもいます。(笑)
ま、それはともかく・・・ご著書出版されたら読ませていただきますね。
2009/1/2(金) 午前 2:39
sadaさん、コメントありがとうございます。
お詳しいのですね!
「the other side」の意味を英々辞典で調べて、タイトルの訳は「向こう側」の方が本来の意味に近いのかな、と思ってはいたのですが、内容の訳の方も、とは知りませんでした(アカデミー出版の方しか読んでいなかったものでして^^;)。
2009/1/2(金) 午前 10:06 [ ヨッシーニ ]
ヨッシーニさん
コメントありがとうございます。
初心者なので、イロイロ分からない事もありますが、ご指導よろしくお願いします♪
2009/1/5(月) 午後 10:23 [ リサ ]
ヨッシーニさん、新年明けましておめでとうございます。
どうぞ、本年も宜しくお願い申しあげます。 辞儀
結局また昨夜も遊びに行く事になって、今朝ちょっと前に家に帰りました。(爆) もうパーテーは終です。
カラダもお金も持たないです。 今日は支払いをして、買い物。
家の掃除など。ヨッシーニさんも もうお仕事は始まりましたか?
寒いでしょうね。風邪などひかないようにしてください。
I read the book [The Other Side of Midnight] ... long time ago.
シェルダンの小説は読みやすいですよ。ついつい引き込まれるので
寝る前のひとときが寝られなくて朝になっちゃう。(爆)
ごめんなさいね。 こんなことしかコメントできなくて。
でも拝読させていただきました。 ありがとうございます。
2009/1/7(水) 午前 4:16 [ YARRA BAY ]
ちょっと、一寝入りします。 もう瞼がくっついちゃう。(爆)
おやすっみなさいね。 矢亜薇
2009/1/7(水) 午前 4:18 [ YARRA BAY ]
『真夜中は別の顔』が話題になっているので、再読しようとしたら、本が無い(・_・)エッ....?
引っ越しのドタバタで紛失したようです。然も、シドニー・シェルダン全て。
私も『真夜中は別の本』を読まなくては。
2009/1/9(金) 午後 9:58 [ リサ ]