|
「国債を刷れ!」p.152にて 本項でとりあげたのは、筆者による極めて粗い形のシミュレーションであるが、政策決定にも使われる内閣府による精密なシミュレーションを用いた検証でも、「政府が支出をケチらない方が財政悪化は防げていた」という結論を導き出すことができる。詳細は筆者ブログを参照されたい。
と書きましたので、その内閣府シミュレーションの話です。
筆者は、 そのマクロ計量モデルのパーセンテージ数値に 実績値(図表2)の金額を掛け合わせて、 各項目のシミュレーション金額を算出しました(図表3。単位は全て兆円)。
シミュレーション(1)もシミュレーション(2)も、 道路や建物などの「固定資本」を建設する公共事業等の政府支出を、 実績値と比べて年5〜7兆円増やしたらどうなるかというシミュレーションです。 政府支出合計は実績では年々減らしています(図表2)。 それに対し、 シミュレーション(1)、シミュレーション(2)では共に、 政府支出合計は減らずに、122兆円前後でほぼ横ばいとなっています(図表3)。 シミュレーション(1)とシミュレーション(2)の違いは、 (1)は財政出動により金利は若干上昇、 (2)は短期金利は日銀が積極介入して上昇させない、 という条件であることです。 なお、ここでは累積財政赤字の増加分だけ国の借金が増加するものと仮定しています。 #なお、図表3で 実績に対する累積赤字増加額(=実績に対する国の借金の増加額)が、 実績に対する政府支出の増加額の3年間累計
に比べて小さくなっています。
(1)では累積赤字増加額8.0兆円<政府支出増加額18.1兆円(2)では累積赤字増加額12.0兆円<政府支出増加額18.3兆円 これはなぜかというと、 政府支出増⇒名目GDP増⇒税収増となるために、 政府支出の増加のうちのいくらかが税収の増加で打ち消されることなどにより、 財政赤字が軽減することになるためです。
#ブログランキングに参加しました。ご協力、ありがとうございます! 【「国債を刷れ!」補足集】の一覧はこちらをクリック |
全体表示
[ リスト ]




