廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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(前回の補足)

ハイパーインフレというのは、実際的にはモノ不足の状況です。

カネだけあって、モノが無い

それゆえに物価が急上昇するわけです。

つまり、前回の鳥取城の状態――カネが山のように積まれているけど食糧が無く、餓死者続出という状態です。




さて、本日の本題です。

最近の「国の借金」問題に関する新聞やテレビでの論調につきまして、ちょっくらまとめてみようかと思います。


【新聞】
国の借金、家計の貯蓄頼み限界 個人資産の7割に
 政府が家計の貯蓄に頼って借金を重ねる構図に限界がみえ始めた。(後略)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091230AT2C2901129122009.html
日経新聞 09/12/30

[寸評]
紙面版では一応、資産・負債だけではなく純資産・純負債で見ているので、その点は評価できますが、
政府と家計しか見ていないだけでこの記事は価値ゼロです。

格付けで言えば投資不適格

なぜ、企業部門(金融+非金融)をここまで華麗にスルーできるんですやろか…

企業部門を含めていない時点で、これはマクロ経済ではなく、ミクロ経済です。

今度から「日本経済新聞こと日本ミクロ経済新聞」と呼ばせて頂こうかしらん。



ギリシャ危機 ユーロ直撃 EU対応協議へ
(中略)
 日本の財政 さらに「危機的」

日本の財政は数字上、ギリシャ以上に危機的だ。

10年度末の国・地方の長期債務残高は約862兆円で、対GDP比が約180%となる見込みで、先進国では最悪となる。

それでも円が他の通貨に対して暴落しないのは、日本の個人金融資産額が債務残高を上回っているためだとされる。
(後略)

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20100118-OYT8T00370.htm
読売新聞 10/01/18

[寸評]

ギリシャがヤバイという記事なのに、なぜか日本の方がもっとヤバイという尾ひれ付き。

皆さん、今すぐ日本株・日本国債を売り飛ばし、ギリシャ株・ギリシャ国債を買いまくりましょう!!!

読売新聞の記事を信ずるならば、そのようにすれば相対的に必ずや儲かるハズであり、これは宝くじよりも堅い、確実な儲け話です。やったー!!!


さてさて。

公的債務GDP比が「最悪」と言っている時点で最悪です。単に「最大」なだけ。

アジア通貨危機のとき、韓国やタイは公的債務GDP比わずか10%台でしたが、見事に危機に陥り、IMF等々に助けてもらいました。それは韓国やタイが民間部門の外貨建て債務を自国内で救済できなかったからです。

IMFだって、もしこれが韓国ウォンやタイバーツの問題であれば、逆に助けようがありません

仮に自国通貨建て債務の問題であれば、

「お前ら勝手にもっとウォンやバーツを刷って何とかしたらんかい!」

で終わる話です。

残念なことに、IMFはウォンやバーツを発行できましぇんので、救いようありましぇん。

「公的債務GDP比」など、国家経済の安定度の目安としては、何の役にも立ちましぇん。

それは、あたかも火縄銃でステルス戦闘機F-22ラプターを打ち落とそうとするくらい、何の役に立ちましぇん


ギリシャの問題は、債務の問題がユーロ建て債務であり、ユーロが純粋な自国通貨でないことが問題です。




【テレビ】

複数の方々からコメントもありましたが、先週日曜日の「サンプロ」や「たかじんのそこまで言って委員会」について(これは私も見てました)。


●「サンプロ」
 榊原英資さん:個人の金融資産が1400兆円もあるから、国の借金はそこまでは増やせる(という趣旨の発言)

[寸評]
これはちと、まずいですね。
上でも書きましたが、
企業部門が入っておりませんので、残念ながら、これではミクロ経済です。

それと、これだと「国の借金 個人金融資産限界説」になってしまいます。

そもそも金融資産と負債はセットなので、差し引けばゼロ。

金融資産が増えれば負債も増え、負債が増えれば金融資産も増えるのですから、限界などありましぇん。

最後にモノを言うのはモノ作り力であり、エネルギー・食糧自給率であります(これは前回の「鳥取城籠城戦」でどうすれば死人が出ないかというのを考えれば明らかでありますね)。


●「たかじん」
 いま一番ヤバイものランキングということで5位くらいに「国の借金」が出てました。

 ここで、三橋さんの本を絶賛していたという宮崎哲弥さんが頑張ってくれるかなー、
 と期待を込めて見ていたのですが…

 うーん、残念ながら、「政府の資産を考えると国の借金はそれほどでもない」
 という感じで終わってしまいました T T

そのあとは「長期金利が上がったらヤバイ」

 という話になり、出演者全員「ヤバイヤバイ」で終わってしまい、あちゃーと言う感じで…。


[寸評]

 これを見ながら、

  金利が上がったらその金利の支払いを受けるのは誰やねん!

 という突っ込みをテレビに向かって叫んでいた私。

 
 国債の金利が上がるというのは、吉宗の元文の改鋳と同じ話ですね。

 吉宗の元文の改鋳

 「小判1枚持ってきた奴には1.6枚にして返してやる」

 という話でした。

 ということは、金持ちほど得する「金融資産比例型 給付金」

 みたいなものです。

 国債金利が上昇すれば、金持ち、預金持ちほど儲かりますが、

 元文の改鋳がデフレ不況脱却の切り札になったのと同じことが起こるんとちゃいますか?

 まあ、変動金利で金借りてる人はかなり痛い目に遭いますが、それはそれで個別対応すれば
 良いでせう。

 でも、マクロでは民間は巨大な金融純資産を持っているのですから、
 マクロで見れば、民間部門全体では金利支出よりも金利収入が間違いなく大きくなります。

ほんで、その受け取った金利はどないして運用すんねん、てなわけですね。



【総論】

まあそれにしましても、

最近はどうも「国の借金 個人金融資産限界説」が超ナウい(死語)トレンディー(重ねて死語)な理論のようです。

これでも、1年前に比べれば原始人が初めて火を使えるようになったくらいの劇的な進歩でありますが^^;


あと、
「国の借金が増えると子や孫の負担になる」という説も、バイオハザードに出てくるゾンビのごとく、非常に強力な生命力を遺憾なく発揮している模様。

ちなみに、みんな大好き諭吉さん=一万円札も日本銀行の負債、いわば「借金」ですね。そして、日本銀行は政府の55%子会社

ということは、

「お札が増えるほど、日銀の借金、その55%株主である政府の借金が増えるぅ〜><。 ということは、俺っちがタンス預金を増やせば増やすほど、俺っちの子や孫の負担が増えるぅ〜。うぎゃー!YOUはSHOCK!!!」 と思われた方は、↓下のリンクのクリックをお願いいたしますm(_ _)m

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[1] http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/23867535.html からの続きです。





羽柴藤吉郎による鳥取城包囲戦の話です。

とにかく、藤吉郎は鳥取城を攻めおとさなければならない

が、なにぶん山陰有数の堅城であり、力攻めすれば、損害ははかり知れぬであろう。

ということで、兵糧攻め、というわけです。

(敵に、飢饉(ききん)を与えることである)

それを主題とし、その主題をつらぬくためのあらゆる方法を考案し、用い、主題以外の方法はすてることにした。


↑国の借金大変だ教の「経済学者」様に決定的に足りないのは、このような主題でありますまいか?



いまは、雪で鳥取までゆけない。

しかしこの時期になすべき飢饉作戦の一方法がある。


米を買いしめることであった。

ということで、秀吉は商人上がりの小西行長らに命じ、若狭(福井県)あたりから船を差し回して鳥取あたりの米を買い占めさせました。

「北陸はたいそうな飢饉じゃ、米でもよい、麦でもよい、大豆でもよい、この土地の値段の二倍で買おう」
とさかんに吹聴したから、百姓どももあらそって売った。

籠城中の山名家の諸将も、

――兵糧を売って軍資金の足しにしよう。

とし、むやみに持ちだしては売った。


城内には金銀がつみあげられて行ったが、兵糧はとぼしくなった。


はい、

カネはあっても食糧が無い

というパターンのいっちょ上がりというわけです。


そんな中、

山名家諸将から請われて毛利家から派遣されて入城した

吉川経家

は、城の兵糧が空っぽになっていることに、驚きあきれてしまいましたが…

しかしあれほど景気よく買いに来た若狭船がじつは織田家の兵卒だったことは因幡(いなば。現在の鳥取県)人はおろか、経家も気づかなかった。

そのようなことが兵法であるとは、先人の経験にもなく、兵書軍書にも書かれていないのである。


雪解けを待って秀吉は二万の兵を引き連れ、

兵糧のほとんどない鳥取城の周囲に包囲のための堅固な城郭を築き

蟻の這い出る隙間も無いように厳重に包囲します。


さて、籠城四ヶ月

城内は地獄であった。

この地獄のなかで、かろうじて山名衆を統率できたのは吉川経家の徳望であったといえるであろう。



四月目には、紙や草など咀嚼できるものはすべて食いつくし、馬も、乗り替え馬や荷駄の馬はすべて食いつくし、

ついに一部のあいだで餓死者の肉を食う者が出てきた

古来、人肉を食った例は、残されている資料ではこの鳥取城の場合しかない。



さすがに士分のあいだではそれほどの事象はみられなかったが、

足軽以下には名誉心がとぼしく、容赦なく屍肉を食い、

死体をあさるために夜間柵のそばまで忍びよって味方の戦死者の足をひきずろうとする者も出、

それが羽柴方の哨兵に撃ちころされるや、その男を他の味方が食ってしまうというありさまになった。

さらには生きている者さえ殺され、仲間に食われた。



このような日本史上稀にみる悲惨な事態になるとは、
当の秀吉にとっても予想外の事態だったのですが、

城方のこのような状況を知るに至り、
殺生は好まないので、

・城さえ明け渡してくれれば、城兵の命は全て助ける

但し、
 「勝敗のあかしだけはせねばならぬ」ので、
 「城方の重だつ者、指名はせぬゆえだれでも、一、二人自殺してもらえばよい」

という非常に寛大な条件を出し、城方もこれを受けることにしました。


秀吉

落城の責任などまるで無い「被害者」としか思えない上、人物としても優れている吉川経家を本音では助けたかったのですが、

責任感の強い経家は自決してしまいます。




本当の意味での破綻というのは、これくらいの

そこかしこに死体が転がっている

というような事態です。

「破綻破綻」と騒いでいる破綻教の「経済学者」様には、よくよくこの事例について深く深く考えてみていただきたいと思います。


あなた方は、
あなた方が「国の借金が大変だ」と騒いでいるせいで備えが間に合わず、日本全体が鳥取城のような極度の食糧難の状況になったとして、

吉川経家公のように立派に振舞えるや否や、是非とも御自らの胸に聞いてみて頂きたい。

このように思う今日この頃であります。

「国民が100年後も1000年後も生存を続けること」、「それを主題とし、その主題をつらぬくためのあらゆる方法を考案し、用い、主題以外の方法はすてる」こと以外に一体何が重要なのか、破綻教の「経済学者」様には是非とも明確で現実的な代替案を出して欲しい!!!(たぶん、全くノーアイデアだろうけど) と思われた方は、↓下のリンクのクリックをお願いいたしますm(_ _)m

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本日は、

国の借金大変だ教の教祖(である「経済学者」様)及びその信者の皆さんへの友愛メッセージとして

昨年7月に書いた

【「破綻」を再定義してみます 】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/19918596.html

続編を書いてみます。


※今回の記事は食事時やお食事直後は避け、空腹時にご覧になることをお薦め致します。
 阿鼻叫喚の地獄絵図的な描写が出てくる予定ですので…



おさらいですが、「財政破綻」とはなんでしょう?

もちろん、

・返済期限までに

・債務の一部または全部を返済できないこと

です。


平たく言えば

借金を踏み倒すこと

です。


で、前編でも書きましたが、

仮に政府の借金が返せなくなったからと言って、即「この世の終わり」と言うわけではありません

借金が返せなくなり、信用が失墜し、決済ができなくなり、物流が滞ることにより、

国民生活を維持するための物資の調達ができなくなること

これが問題でごわす。


別に借金が返せなくなっても、極端な話、食べ物さえあれば生きて行けます

しかし、

借金をバンバン返せるくらいカネが有り余っていても、食べ物がなければ人間、死にます。当たり前ですが。

(この単純明快な事実を破綻教の「経済学者」様はお分かりでしょうか?分かっておられないでしょうね、きっと。)


さて、このような問題は、別に「財政破綻」しなくても十分起こり得ます。


例えば、イランの核武装が成り(または成りかけ)、イスラエルが我慢できなくて先制核攻撃を仕掛けることで第5次中東戦争が勃発したとすれば、

最悪の場合、中東からの石油の供給が完全に止まってしまい、エネルギー自給率が原子力を入れても16%程度しかないこの国はどえりゃーことになります。

エネルギー供給が止まれば、トラックも電車も船も飛行機も動きませんので物流が止まります(備蓄が尽きるまでは大丈夫ですが)。

それに、トラクターも動きませんしビニールハウスの温度も保てませんから、食糧生産も滞ります


そんなことになれば、

カネがどうのこうの、国の借金がどうのこうのという、実に下らない議論をしているヒマなどありません。そんな下らない議論をしているうちに、餓死者が増える一方となりましょう。


その前に、

財政黒字が続き、かつ、破綻直前の公的債務GDP比が50%台でしかなかったアイスランドが破綻したのは外貨建て債務(しかも、民間の)が原因

ということに、そろそろ気づいたらんかいや破綻教の「経済学者」様よう、というべきでしょう。

それとも、

アイスランド政府の財政収支や公的債務GDP比を調べようにも英語が読めないのでデータベースにアクセスすることすら出来ないのでしょうか。

自国通貨建て債務と外貨建て債務の区別ができない、つまり、理解ができないような方が「経済学者」を名乗るべきではありません。本当に。

名乗るなら「経済無学者」でありましょう。


さて、

上記のような「第5次中東戦争」うんぬんという事態は全く起こりえないような絵空事ではありません。そう遠くない将来に十二分にあり得る話です。(もちろん、起こらないことを心底祈りますが…)


また、

このような最悪の事態に備えることこそ、政府の役割であり、財政出動の狙い目はここに重点を置くべきでありましょう。

これが兵略というものです。

無恃其不來、恃吾有以待也

その来たらざるを恃(たの)むことなく、われの以って待つあるを恃む

「孫子」九変篇

非常事態が起こらないという前提に立ってそれに依存するのでは無く
非常事態に能動的に備えておくことに依存すべきである

というような意味です。


ラテン(つまりローマ人)のことわざにも
賢者とは平時から有事に備える者のことである

というのがあります。


日本のことわざで言えば、「備えあれば憂いなし」というやつです。


ここで、

国の借金大変だ教の「経済学者」様に是非お聞きしたいのは、

上記のようなことに備えるための財政出動によって

現在の需要不足と将来の供給不足の解消を図る

という以外に、あなた方には将来にわたって国民を飢え死にさせないための代替プランがありますか?

という問いです。


国の借金(というか政府の負債)を含めたあらゆる負債とその相手方である金融資産というものは、国民に物資を効率的に行き渡らせるための手段でしかありません。

そして、
金融資産から負債を差し引くとゼロになります(日銀「資金循環統計」のように、株式を便宜上、時価で発行主体の負債とした場合ですが)。

昔は物々交換でも国民生活は成り立っていましたが、その場合、金融資産も負債もゼロであり、ゼロからゼロを引けばやはりゼロです。

つまり、

金融資産から負債を差し引けばゼロというのは、現代の貨幣価値経済でも昔の物々交換経済でも何ら変わりません。


カネ、金融資産、負債、国債…、こういったものは道具に過ぎません。

うまく使いこなすことだけ考えれば良いのです。

あくまでも主人は人間様であり、人間様はカネ、金融資産、負債、国債といったものの奴隷などでは決してありません。



さて、

カネがあっても食糧がない

という状況がどのようなものか端的に示す

日本史上でも悲惨極まりない状況に陥った籠城戦の話をします。


羽柴秀吉に包囲された鳥取城の話です。

以下、司馬遼太郎「新史 太閤記」文庫版下巻p.35あたりからの引用を交えながら書いてゆきます。

FRBの「利益」の行方


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まずは、管財務大臣閣下について。

日曜日(3日前)の「NHK日曜討論」や「サンプロ」で
↓こんな感じのご発言をされていました(記憶に頼って書きますので若干不正確ですが)


1.財政規律は大事

2.しかし、「プライマリーバランスの黒字化」は間違い。
 それは自民党政権が証明した。

3.公共事業は乗数効果が低い
 (実際には「乗数効果」とは言わず、「1の支出で1しかGDPが増えない」のような言い方)

4.それゆえ、公共事業を減らし、その分、1の支出で何倍もの効果のでるような政策に回せば、
 政府の支出を増やさなくてもGDPを増やすことが出来る。

5.外需か内需ではない。
  需要を増やすべきというのは、外需も内需も両方増やすべきということ。

6.現在の日本は需要不足。終戦直後の供給不足の状況とは全く違う。


いや、正直なところ、かなりまともなことをおっしゃっていますので、実際のところ私、管大臣のお話を実に気分良く聞いておりました。


ただ、ちょっとだけ…

3.の「公共事業の乗数効果1」というのは、ちょっと言い過ぎかと思います。
内閣府シミュレーション
http://www.esri.go.jp/jp/short/index.html
の「乗数詳細表」からきっちり計算すると、

金融緩和とセットであれば、

1年目1.2倍
2年目1.6倍
3年目1.8倍

になります。

この「乗数詳細表」は単純に乗数(○○倍を示す数字)を記載しているのではなくて、実績値との乖離値の表ですから、厳密には実績値を引っ張ってきて掛け算しないと正確な数字が出せません。

(あと細かいことですが、「公的固定資本形成」だけでなく、「政府最終消費支出」も合計して計算しないと不正確になります)


次に、
4.の公共事業よりも乗数効果の高い・・・というのは、多分主に子ども手当てですが、
残念ながら子供手当ての乗数は恐らく公共事業よりも低くなるでしょう。

乗数の計算上、子ども手当ての最大の弱点は…

「子ども手当て」は単なる所得移転であり、減税と同じで、政府が「支出」した時点ではGDPに算入されないと言う点です。
これでまるまる1.0倍損します。

そういうこともあるので、当ブログでは


において、政府が支出した時点で確実にGDPに加算される項目に絞る案を示させて頂いていたりします。


いや、しかし、
2.の「プライマリーバランス」の否定や、5.の「外需も内需も増やすべき」、それに6.の「終戦直後と現代はまるで違う」という部分については、非常に素晴らしいとしか言いようがありません。

これがあの「無駄を削るのだから(GDPが)マイナスにはならない」というようなことをおっしゃっていた管さんのご発言とは、にわかには信じられないくらいに。

あのあと、かなりご勉強されたのではないでしょうか…


それにしましても、

どうせプライマリーバランス気にしないのなら、ガンガン積極財政して欲しいなあ、と思う今日この頃。

(ただ、それだと外国人参政権等々、経済政策以外で何かと不安要素の多い鳩山政権が続いてしまうという点で悩ましい限りでありますが…)




ところで、

どうも現在の供給過剰の日本の現状と、終戦直後の深刻な供給不足の時代の区別を一切せず、

「国債をドンドンすれば、インフレになる〜」「日本はもうダメ。お前はもう死んでいる」

という論調の方が後を絶ちませんね。


現在の日本は内外から供給された食料の2割を廃棄している一方(農林水産省「食品ロスの削減に向けた検討会」資料)、世界では飢餓状態におかれている人々が8億人くらいいるそうです。

これで日本のどこが「もうダメ」なんでしょうか?意味不明です。



国の借金が問題ないのは、死ぬほど供給過剰だからです。

供給が死ぬほど有り余っているから、ちょっとくらい働かない人がいても全然平気だし、カネを幾ら刷っても、国債を幾ら発行しても全く平気です。


逆に、モノ不足なら皆、誰に言われずとも必死で働くでしょう。

ただ、将来のモノ不足、食糧不足、エネルギー不足の懸念は常にあるわけですから、そこは今のうちから頑張って備えとかんとダメです。



昔、工学部で「パターン認識」の講座を受けたことがあります。

「パターン認識」の分野では、理解すること=区別すること

と教わりました。


「モノ不足」と「モノ余り」という極めて単純な事象の区別の付かない、つまり理解できない人は、

まずマクロ経済を理解することは不可能でしょうし、そもそも経済についてああだこうだ発言することを厳に慎むべきでありましょう。

ハタ迷惑にも程があります。

日本がダメだダメだと言っている皆さんには、いっぺんアフリカの奥地の難民キャンプに行って来て欲しいものです。

それで飢餓というものが一体どういうものなのか、是非、実体験して来て下さい。

そうすれば、モノ余りとモノ不足の区別を頭では理解できなくとも、体で間違いなく理解できるようになるでしょう。まあ、その前に無事に生きて帰って来れるかどうか保証の限りではありませんが。


そして、

闇雲に「国の借金が大変だ」という有害無益な新興カルト宗教を信じ、無責任極まりない妄言を撒き散らして世界諸国民に多大な迷惑をかける前に、

A.食べ物だけあってカネが無い世界

B.カネだけあって食べ物が無い世界

この二つのうちどちらか一方に住むことを選ばなければならないとすれば、あなたはどちらを選びますか?

という単純な問いについて、まずしっかり自問自答し、整理すべきです。

その上で、国の借金なるものは単なる手段、人間さまが生活を続けるための道具・方便に過ぎないということを徹底的に考え抜いて理解すべきです。


それから、

外貨建ての借金と自国通貨建ての借金の区別することですね。

↓それに関連して、本日の本題です。



さて、

FRBの利益はどこへ行きまんねん

というお話です。



日銀の場合、利益のかなりの部分は

国庫納付金

として政府に帰って行きます。

だから、日銀の資産のうち最大部分を占める国債の金利については、かなりの部分が政府に帰って行く仕組みです。


で、前々から疑問に思っていたアメリカについても、実は同じ様になっている模様であります。


【FRBの純利益 昨年4兆7000億円】

【政府への納付額45%増】

米連邦準備理事会(FRB)は12日、2009年の決算概要を公表した。

純利益は521億ドル(約4兆70000億円)。

関係法令に従い461億ドルを米財務省に納付する。

政府への納付額は08年比で45%増で、1913年のFRB設立以来、最大となった。

金融危機に対応した資金供給策の一環としてFRBは大量の有価証券を購入。

同有価証券から生じる収入が膨らんだ。

(日経新聞 09/01/13朝刊7面)


FRBであれ、日銀であれ、中央銀行は

・お札を発行する

・「帳簿操作」で預金準備(当座預金)を増やす

と言う形で、タダ同然でおカネを創り出せます。

そして、タダ同然で創ったおカネで

国債などの有価証券、というか、金融商品を買うことが出来ます。

そして、その有価証券の利子等を受け取って利益を稼ぐことが可能なわけです。

つまり、タダで手に入れた資産から収益することが可能という、実においしいシステムとなっています。


ところで、

日銀の場合は政府が55%株主ですが、
FRBの株主は100%民間(らしい)です。

FRBの株主が誰かというのを調べようとしたことがあるのですが、

FRBのサイトには無く(単に見つけることが出来なかっただけかも)

一次ソースを見てないので、「らしい」としか言えないですが…


それで、

日銀と違って、FRBの場合は利益は民間株主が丸儲けなんかな、と思っていましたが、

ちゃんと日銀法みたいな法律があって、制限されていたんですね。


純利益521億のうち461億ドルが政府に召し上げられるということで、

461÷521=88%

9割がた政府に納付とは、いや、こりゃあ、ちっくと驚きましたキニ(ん?おかしな土佐弁・・・)


ということはです、

中国様が米国債を売るらしい、とか、ちっとも怖くないですね。

だってFRBがタダで引き取れますから。まあ、やろうと思えばですが。


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前回のネタ…じゃなかったエントリーの続編です。

ちなみに、「うそ」と書いたのは「こんな内容じゃ無いよう」という意味であって、原稿を出したのは本当です^^;


別に最初から続編を書くつもりは無かった(全く。)のですが、


「実際にあの内容で本を書いたらおもろいんとちゃうか」


という複数のコメントに刺激されて、

とりあえずテーマソングを考えてみました。


なお、あれで一冊の本にするのは多分無理です。

軍事用語チックにいうと、

兵站が続かず、「戦闘継続意思」が最後までもたず、
「無条件降伏」に至るは必定でありましょう(笑)。


#でも、四コマ漫画4本くらいにはなるかも…



で、テーマソングは、

「北斗の拳」の「You は Shock」じゃなかった、

「愛をとりもどせ」(byクリスタルキング)の替え歌、


「公共事業をとりもどせ」(仮題)


You は Shock 補修しなかった橋が落ちてくーるー

You は Shock ひび割れをほったらかしてたダムが落ちてくーるー


熱い心鎖でつないでも 今は無駄だよ

邪魔する奴は「事業仕分」一つで ダウンさー


子ども手当て守るため 父ちゃんたちは失業しぃ〜

家族を 失ぁぁったぁ〜


微笑み忘れた顔など 見たくもないさぁ〜

家庭の平和をとりもーどせぇ〜♪><



#タイトルは「予算をとりもどせ」の方が良いかしらん…




大学の部活の後輩君が、某大学の理系研究室で助教(昔で言う助手)をやっておりまして。

彼の研究室は、麻生政権で付いた予算で実験装置を発注していたそうです。

それが、例の補正予算執行停止でその予算がスコーンと止まり(数億円規模)…


「我々はそれによって生活が困るわけではないですが、

 受注していた中小企業の皆さんはたまったものじゃないですよ。

 子供は子ども手当てもらえても、父ちゃん失業したら意味無いですよね、まったく」


と熱く語っておりました。

実験装置の発注も広い意味では「公共事業」ですね。





と言っても、

私は

現政権のやることなすこと全てダメ

というつもりは、さらさらありません。


住宅版エコポイントなんかは、かなり良い政策ではないかなと思っています。

子ども手当ても「子育て支援を充実させる」という方向性は正しいと思っています。
(但し、改善の余地ありかと→ http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/23409749.html )


つまり、是々非々であり、「非武装中立」です。

スイスです。

あれ?スイスは武装してるから「武装中立」か。

えーと、永世中立です!




で、

新しい本のテーマ

表看板はデフレがどうたらこうたら(予定)です。


でも、

本当のテーマは…

「おカネじゃないのよ経済は ほっほぉ〜♪」(中森明菜風に)

です。


だって、

中国の商王朝で3000年前に通貨が登場するまで、その商王朝は600年の間、通貨無しで成立していましたから。


それと、

例の太閤殿下の人使い、カネ使いの話の参考にと思って司馬遼太郎「新史・太閤記」を買って、少し読んでたのですが、どうも

日本の戦国時代でも都市部以外は物々交換経済であったようですね。


このあたり、詳しい本はないでしょうかね。

ご存知の方がいらっしゃいましたら是非こっそりお教え下さいませ(おおっぴらでも良いですが^^)。



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