廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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今回は、「国債を刷れ!」に書いてあることのおさらいに過ぎませんが、

よろしければどうぞお付き合い下さいませm(_ _)m。


以下に、「国債を刷れ!」p.55の図表14と同じグラフを示します。

日本を含むG7各国の公的債務を1983年時点を100として指数化したものです。

(IMFのWorld Economic Outlook Database, April 2008データを元に指数化。最新はOctober 2008ですが^^;)
イメージ 1


なお、83年以降というのは、単に83年以降ならデータベースに各国の数字が揃っているから、というだけのことであります。

上のグラフを見ると、

どの国も基本的には国の借金は増え続け、国の借金は軒並み過去最高を更新しています。

つまり、

どの国も借金を返してなどいません!

さて、このように借金が増え続けている各国ですが、
「国債を刷れ!」p.264にも書きましたように、
借金を増やし過ぎないルールを設定して、「財政規律」を重視している場合は多い
のです。しかし、
英国では公的純債務/GDP比を40%に維持することであり、
EUではユーロ参加国に財政赤字をGDP比3%以内にするように義務付けていることであって、

財政収支の黒字化などではない。

あくまでも赤字は容認しているのであり、
ユーロ参加国のGDP比3%にしても、英国の公的純債務/GDP比40%にしても、

GDPが大きくなればそれだけ財政赤字の絶対額の上限が増える仕組みになっている点がポイントである。
ということなのです。

つまり、英国ユーロ参加国も、

借金の絶対額を減らすつもりはさらさら無く、これからも一定のルールの下に、借金はじゃんじゃん増やし続けるつもり

であることは明白なのです。

なぜなら、国の借金は返さなければならないということでは、全くないからです。


また、政府には通貨発行権があります。

日本政府とその55%子会社である日銀は、いくらでも日本円を発行できます。

通貨発行権を持つ政府と、持たない個人や企業や町内会(?)とでは、借金の持つ意味がまったく違います。

政府の借金は国民の資産
です。

前回の記事【続・年金資産について(「隠れ債務」?】で用いた図を再掲しますが、
イメージ 2

もし、
政府の借金を減らせば、確実に、個人や企業の資産は減ります。減らさざるを得なくなります。

我々が銀行に預けた預金は、かなりの部分が国債など公的部門の借金に回っています。

このご時世、国債以上に安全な運用先はないからです。

銀行は一般企業になかなか貸したがらないので、大手企業の社債を日銀が直接買う、つまり、日銀が一般企業に直接カネを貸すなんていう状況ですから。

もし、
国債がなければ、銀行は運用先を失い、預金保険機構に支払うおよそ0.1%の保険料も支払えなくなってしまいます。

そうなると、我々の預金は1000万円以下でも保護されなくなります。

そんなことになっても良いのでしょうか?????
私は絶対にイヤです。

現在、債務/GDP比が日本よりもずっと良好な英国や欧州よりも、日本経済はずっと安定していますよね。

だからこそ、かなりの円高にもなっています。

円という通貨に対する信認が高くなければ、円は売られて、円安になっているはずですが、現実はその逆になっています!

それなのになぜ、日本の「国の借金」が問題だという前提で考える必要があるのか、私にはさっぱり理解できません!

そして、本ブログや「国債を刷れ!」で繰り返し述べていますが、

政府の借金はすべて日本円建てです。

よって、日本政府が借金で首が回らなくなる、金詰りになることはあり得ません。

金詰りになりようがないので、

日本政府は「破綻」あるいは「破産」のしようがありません!

この仕組みの中で、どうすれば政府は破綻できるでしょう???

また、
通貨の発行をやり過ぎたときに心配なのは、

悪性インフレですが、

現在の日本は世界最低水準のインフレであり、世界最高水準のデフレです。

世界最高水準のデフレの国が、なぜインフレの心配をする必要があるでしょう???

さらに、明治以降の日本のインフレ率の最高記録戦後すぐの1946年の364.5%です(吉野俊彦「円の歴史」p.275、“日銀新指数”から計算)

ジンバブエでは1000万%を超える「ハイパーインフレ」が起こっていますが、日本ではあの太平洋戦争直後でもたったの300%台で打ち止めだったのです。

国の借金を問題にすればするほど、国民全体として不安が強くなり、
誰もが消費しよう、車を買おう、家を買おうなどという気が起こらなくなります。

これで景気が良くなるはずなどありません!

国の借金が問題だ、と言いふらしている政治家や経済学者の方々は、
政府の支出を増やしても景気が良くなる、とかならないとか

うだうだ議論しているヒマがあったら、

一度、自分たちの発言がどれくらい個人の消費意欲や企業の設備投資意欲を減退させているか、綿密な調査を行ってみてはいかがでしょうか?

と思う今日この頃でした。

日本円の借金しかないし、日本円をいくらでも発行できる日本政府が、一体全体どうやったら破綻できるのか教えて欲しいですね、と思われた方は、↓こちらのリンクのクリックを
    ?H1>https://blog.with2.net/in.php?751771

↓こちらもどうぞ[関連記事]

少子高齢化の課題と対策:
【年金問題、何が問題?【1】】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/16160579.html

政府の目指すべき方向性、課題、解決策:
【需給ギャップ】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/23526080.html

そもそも本当の意味での破綻とは何か:
【続 「破綻」を再定義してみます[1]】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/23867535.html

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 ありがとうございます

【「国債を刷れ!」補足集】の一覧はこちらをクリック

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