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孫子「形篇」に 勝兵はまず勝ちてしかる後に戦いを求め、
敗兵はまず戦いてしかる後に勝ちを求む とあります。 戦争に勝つ軍隊は、まず用意周到、勝つための条件を整えてから戦争を始める。 戦争に負ける軍隊は、まず戦いを始めてから、後でなんとか勝つためにとりつくろおうとする(だから負ける)。 というような意味合いです。 信長がまさに、この孫子流でした。 桶狭間の合戦は偶然の勝利のような印象がありますが、実はそうでもなかったようです。 故・司馬遼太郎さんの「国盗り物語」、津本陽さんの「下天は夢か」などの内容を記憶を頼りに、信長の用意周到ぶりをかいつまんで書き出してみますと: ・家臣を予定戦場である、桶狭間・田楽狭間あたりに派遣し、 地形を徹底的に調査し、周辺住民を何年も前から手なずけるようにしていた ・敵方である今川家中でも有数の智謀の重心を謀略でもって、 義元が疑いをかけるように仕向け、事前に処刑させた というような具合です。 周辺住民を手なずけていたおかげで、 ・どしゃぶりの雨がいつ降るかおおよその見当がついていた ・地域住民を使って義元軍に次から次へと陣中見舞いをさせて行軍を遅らせ、 また、信長は頼りにならないというようなことを義元に吹き込ませて油断させた ・行軍を遅らせ、油断させることで義元軍の本隊が細長い隊形で奇襲に対して 脆弱になるような地形で休止するように仕組んだ そして、 あとは突撃あるのみ という算段です。 (↑というのはもちろん、司馬遼太郎さんや津本陽さんが歴史資料に基づいて「推理」した話を元にしているのであって、完全な事実かどうかは別ですよ^^) 信長の勝利への執着は並々ならぬものがありました。 浅井・朝倉勢が比叡山にこもったときは、 決着が付かずににっちもさっちもいかない状態が続いたのですが、 最後は朝廷や室町将軍家を無理やり動かして、無理やり講和に持ち込み、頽勢を挽回しました。 小泉さんは、「信長を尊敬している」と公言していましたが、 まさに、 「まず勝ちてしかる後に戦いを求め」 の名手ではないでしょうか。 郵政解散もかなり緻密に計画を立てた上でのことでしょう。 それに対して麻生さんは、発言がよくブレます。 ついつい本音が出た後、実は党内や閣内でも調整が付いていなかったので発言を撤回せざるを得なかった というようなことだと思います。 まさに、 「敗兵はまず戦いてしかる後に勝ちを求む」 をやっちゃっていますね… (自民党内でも少数派閥の領袖であり、しかも、衆参ねじれの状態ではなかなか難しいということもあると思いますが)。 しかし、 こと経済認識については、私は小泉さんよりも麻生さんの方がずっと正確だと思っています。 たとえば、 バブル崩壊後の景気対策については、 政府がその30兆円の金を国債として借りて来られたから、日本の不況はこの程度で済み、GDPもこれだけのデフレ不況下で500兆円を維持できました
とご自身のオフィシャルサイトで書かれています。 バブル崩壊後の民間投資は1990年の水準と比べて平均で23兆円のマイナス であり、 政府支出の増加は平均で26.5兆円。 ちょうど、 民間投資のマイナスを補う程度でしかなかったですので、 麻生さんはまったくの事実をありのままに語っていると言えます。 なお、 「国債を刷れ!」の解説を書いてくださった 作家兼中小企業診断士・三橋貴明さんのブログでは 頻繁に麻生さんの経済認識の正確さについて述べられていますので、 ご興味のある方は是非ご参照ください →http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/23831141.html。 そして、 小泉政権は一貫して歳出削減、つまり、政府の支出を減らし続けました。 地域医療崩壊、介護難民その他もろもろの問題は、政府の支出を減らせば当然のように生じるものです。 それに対して、 麻生さんはずっと「景気対策が必要」、 つまり政府の支出を増やせと言い続けていたのです。 小泉政権下での「戦後最長のいざなぎ景気」も 単に期間が長いだけでした。 その間の日本の名目GDP成長率はなんと世界最低です! 名目GDP=政府支出+民間投資+民間消費+輸出−輸入 ですから、 政府支出を減らせば、名目GDPが伸びないのは当たり前すぎるほど当たり前 なのです。 こんなことは空想物語ですが、 麻生さんの正確な経済認識力、事実認識力と、 小泉さんの戦略的な実行力 この二つが合わされば、この国は一気に息を吹き返すに違いありません。 その二つの力を併せ持つリーダーの登場を望むのは、高望みに過ぎないのでしょうか…
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