廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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タイトルからすると、
昨日の記事の続きでは全くなさそうな雰囲気を醸し出していますが、昨日の続きです。
GDP=民間消費+民間投資+政府支出+純輸出
の算式を世界全体に拡張して考えてみたいと思います。

↑というと、なにやら小難しい話になりそうな気配ムンムンですが、かなり単純な話です。

イメージ 1


要するに、
世界各国の輸出と輸入は必ず打ち消し合ってゼロになるので、

各国

GDP=民間消費+民間投資+政府支出+純輸出

から、「純輸出」を削除するだけで完了です。


ということで、改めて、

世界GDP=民間消費+民間投資+政府支出

です。

これだと、実は閉鎖経済(=完全鎖国経済)の算式と全く同じになります。


輸出と輸入が打ち消し合うというのは、もちろん、

どこかの国が輸出したということは、他の国が輸入しなければ成り立たない訳ですから、

世界中の輸出の合計額と輸入の合計額は一致する訳です。

ということで、

純輸出の合計=輸出の合計−輸入の合計=ゼロ

ですね。

これは、
輸出した荷物が、バミューダの魔のトライアングルで忽然と姿を消し
荷物が船ごと消えてなくなったとしても
必ず成り立ちます。

その場合は、輸出と輸入が両方とも、成り立たないので

純輸出=輸出0−輸入0=0

ですので^^;


今、少し落ち着いてきたとは言え、
世界経済の問題は、

・民間消費や民間投資が落ち込んでいること

・よって、需要不足により経済活動が滞っていること

です。


世界GDP=民間消費+民間投資+政府支出

の中で、
民間消費と民間投資が減っているのが問題なわけですから、
解決方法はもちろん

・政府支出を増加させることにより、需要不足を補う

ことになります。

非常にシンプルです。


今やるべき

「欲しがりません、勝つまでは」「贅沢は敵だ!」
ではなく
「欲しがりましょう、勝つために」「贅沢は素敵だ!」
ですね(笑)。

それを促がすための積極財政、財政出動、というわけです。

でも、
最近

(1)原油価格がまたもや上昇してきたし、

(2)長期金利の上昇が住宅投資の足かせになっているらしいし、

と言う話もあります。


これらについて考えて見ましょう。


(1)原油価格の上昇の背景について
これは、

景気がこのまま順調に回復しそう→原油の需要が高まりそう

だと、
多くの投資家、というか、投機家が予想している(自分がそう思っているというよりは、他の皆がそう思っていると思っている)からだと考えられますね。

このまま仮に世界の景気が順調に回復に向かうのなら、
原油価格はもっと上昇するでしょう。

でも、
その場合、あくまでも景気が良くなっているのですから、
マクロでは特に問題はないでしょう。

ただし、
個別で重大な影響を受ける人々が出てくるでしょうから、
そこはしっかり手当てをすべきです。

が、
世界の景気がこのまま一本調子で回復するかどうかなんて分かりませんよね。
ちょっとでも不調の兆しがあれば、
原油価格はまたスコーンと下がるでしょう。

そして、
「投機マネー」は次の「人気商品」に群がるだけです。

絶対的な価値への逃避がブームになって金に群がるか、
短期国債に人気が移るか、
あるいは昨年の年末のように長期国債が脚光を浴びて買いが集まるか、

それは分かりませんが。

きっと、何かしらもっともらしい理由が付いてどこかでブームが起きます。

ちょうどオリコン・チャートとかビルボード・チャートのヒット曲トップ10
目まぐるしく入れ替わるように。



(2)「長期金利の上昇が住宅投資の足かせ」について

長期金利の上昇は、確かに民間の住宅投資の早期回復を妨げるでしょう。

が、物事は考えようです。


政府がガンガン財政出動をしている中で、

住宅投資がなかなか回復しない、あるいは、なかなか増加しない、ということは、

端的に言えば、

個人は投資せず、貯蓄を増やしていると言うことになります。

もちろん、
景気が悪くて失業している人が増えているのですから、失業している人はなかなか貯蓄できないでしょう。

しかし、
政府がガンガン積極財政していて、民間が投資しないとなれば、
マクロで見れば
民間の中にはどんどん借金を減らしたり、貯蓄を増やしている人が沢山出てくると言うことです。

そこを見誤ってはいけません。

ということで、
以前掲載したアメリカの民間と政府の貯蓄余剰(貯蓄投資バランス)のグラフを再掲します。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/9f/c5/eishintradejp/folder/725004/img_725004_17377292_1?1243781432

第二次世界大戦(WW II)の時が顕著ですね。

政府がドカンと赤字を出し、民間がドカンと貯蓄を増やしています。


貯蓄が増えるということは、どういうことでしょうか?

家を買うにも自己資金で買うことができ、ローンを組まなくて済むということです。

不景気であっても、
借金をしなくても家を買えるだけお金が貯まった人は、
やはり買いに走るのではないでしょうか?

不景気の時こそ、安く買えるのですから!

あるいは、
全額自己資金でなくても、頭金を大きくしすれば、借金の割合を減らせるので、
金利負担も小さくできます。

政府がガンガン赤字を出していけば、民間はどんどん余裕が出来て行きます。

つまり、
政府の財政出動の効果は、上記のような形で、まるでカンフー映画かなんかに出てくる「三年殺し」のごとく、時間差で利いて来る可能性があるということを、決して忘れてはいけないのです。


ということで、
とりあえず、原油価格や、長期金利と住宅の話はここまでにしておきます。



先ほど、
世界GDP=民間消費+民間投資+政府支出

ということで解決方法はもちろん

・政府支出を増加させることにより、需要不足を補う
と書きました。

これは
現在があくまでも、需要不足、モノ余り、デフレ基調だからです。

しかし、
このまま世界人口が増え続ければ、将来的には当然、

石油不足(というかエネルギー供給不足)、食料不足

などの問題が世界的規模で起こって来るわけです。

今は単純
「欲しがりましょう、勝つために」「贅沢は素敵だ!」
で済みますが、
将来はそうは問屋が卸さない訳です。


ついでに言えば、日本の場合は少子高齢化の進行で、

働き手の減少

という問題も付きまといます。


そうなると、
今、世界的に、政府がやるべきは、財政出動だけど、
その財政出動の重点は、

・代替エネルギーの供給技術、利用技術の開発

・生産性向上のためのロボット技術の開発(農業用ロボットとか介護ロボットとか)

などに置くべき、ということになりますね。

その辺りは
【年金問題、何が問題?】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/16160579.html

既に述べた通りです。

将来、「欲しがりません勝つまでは」「贅沢は敵だ!」
と言わずに済ませるために、
今、どうすべきかが問題、と言えるでしょう。

「とりあえず今、世界中の政府がやるべきは、一にも二にも財政出動、ただし、将来に備えて技術投資に重点を置くなどの工夫もとっても大切。 以上、まとめると『財政出動と技術投資を欲しがりましょう、勝つために』」と思われた方は↓こちらのリンクのクリックをお願い致しますm(_ _)m

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