廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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良い支出、悪い支出

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「政府支出」に関して、論点整理をしてみたいと思います。


・悪い支出の例

役所や独法・特殊法人を渡り歩いて、生涯賃金8億円
最悪です。

 所得が高いほど消費性向が小さくなり、乗数効果が低くなり、
 すなわち、経済波及効果が小さくなります。

 このように極端に高過ぎる「公務員」の賃金はダメです。
 

あからさまに民業圧迫な公共投資
→もの凄く分かりやすい例を二つほど…

 ・民営のスポーツジムの真向かいに、公営の豪華スポーツジムを建設する

  →私が直に見たわけではないですが、実例があるらしいです。
   アホアホ過ぎです。
   
 ・賃貸マンションやアパートの空室が一杯ある地域に公営住宅の建設

  →これじゃあ、民間の賃貸住宅は、沈滞住宅になります。

 →こんな分かりやすいくらい民業圧迫であるアホな使い方をするくらいなら、
  キツネやタヌキしか通らない「ムダ」な道路建設に使った方がまだマシという
  ものです。

教訓:公的支出は、民間が自発的にはやらない、やりたがらない、
    かつ、公共の福祉に資する分野を狙ってやるべきです。


・良い公的支出の例

民間の支出を促し、かつ、技術革新を促がすような支出

エコカー減税とか、太陽電池への補助金がまさに当てはまります。

 ・このエコカー減税や太陽電池への補助金は、
  消費者のエコカーや太陽電池の購入意欲を刺激する

  エコカーや太陽電池関連の企業それに合わせて研究開発や設備投資
  活性化させる

  なぜなら、補助金等のお陰で、儲かる確率が非常に高まるから

 
  そして、個々の企業は、何もしなくてもおカネをもらえるわけでなく
  補助金等で拡大した市場の中で競争することになる。

  それによって、技術も磨かれることになる、という算段です。
  
 →ポイントは、
  政府はカネを出しますが、
決してかつての社会主義国のような
  非効率なカネの出し方ではないということです。

  旧ソ連も平均で実質4%くらいの成長をしていたそうなのです。
  それだけを見れば何ら問題はなかったのです。

  しかし、
  競争がなかったので技術が磨かれず
  西側との技術格差は年を経るごとに大きくなっていきました。



旧ソ連とは逆に、政府がカネも出さず、口も出さなければそれで万事うまく行くか?
  つまり、完全な自由主義でうまく行くかというと、そんなこともないわけです。

  サッチャー流の新自由主義の失敗がまさにそれです。

  機能する政府−「第三の道」の発想の回でも書きましたように、サッチャー改革

  
効率の悪い、儲からない製造業を衰退させ、
代わりに、効率の良い、儲かる金融業を隆興 
させ、
モノの作れない、供給できない状況を招きました。

その後の高止まりする失業率を下げるために財政出動をしたときは、

失業率は見事に下がりましたが、インフレ率は一気に跳ね上がりました。


製造業が弱いままに、積極財政を行ったために、
モノの供給が全く追いつかなかったのです。

供給が需要に追いつかず、インフレになり、
モノが足りないゆえに輸入も増えて経常赤字も一気に拡大
となったのでした。

政府が何もしなくても良い、なんてのは、まやかし以外の何者でもありません。
ただし、

政府は、より賢いカネの使い方をすべきです。


何から何まで面倒を見る、過度の福祉偏重の政府では、
人々のやる気を損ない、生産性が落ち過ぎてしまうのでダメです。


何もしない、ほったらかしの政府では、
本当に国にとって長期的に必要な「技術」が育たないので、これもダメです。



我々に必要なのは、

財政赤字を問題にしない

しかし、
カネ使いがうまい、国民から努力とやる気を引き出し、国にとって本当に必要な技術を育てることのできる政府です。

政府が借金以上の金融資産を持っていてもアイスランドのように破綻するケースを考えれば、政府の財政が赤字か黒字かなんて無意味です。財政に関しての問題は、あくまでも、政府+民間、国全体の外貨建ての対外債務と対外資産のバランスです)

おカネなんてものは、
政府紙幣なり、中央銀行による国債引受け(間接、直接問わず)なりで
いくらでも創り出せるので、
問題はカネではありません。

問題は、国民生活に必要なモノやサービスを、
100年、1000年、千代に八千代に苔のむすまで、安定的に供給できる仕組み作りです。
カネは単なる手段であって、決して目的ではありません!

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