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6日間ほどの短い滞在となり、お正月気分を味わう間もなく後にした日本ですが、そのあとには、シューマンのピアノ協奏曲と、もう一人違うヴァイオリニストの方とのコンサートの準備という、とても楽しい毎日が待っていました。
ピアニストによっては、オーケストラと弾くのは自分の思い通りにならないことが多く、融通も利かないし、あまり好きではないという人もよく耳にしますが、私は、心底大好きです。とにかく、ピアノ協奏曲はどれも素敵で、オーケストラの音そのものが好きな私としては、これ以上ないという近さでオーケストラの音を聴き、その中に自分の音を混ぜてよろしい、というのですから、幸せそのものです。室内楽と違って、それほど上手でないオーケストラとであっても、とにかく、オーケストラの人たちが出している音を聴き、指揮者の手腕を見て一緒に音楽を作っていく場に居ること自体、充分に楽しめます。
シューマンのピアノ協奏曲は、もう何百回聴いたかわかりませんが、特に日本に居た頃に何年にも渡って聴き続けた曲で、どこをどのように弾きたいかも、練習する前からはっきりしていました。とにかく、憧れの曲です。
今回は、コンサートはドイツでしたが、リハーサルは何と、共演したオーケストラの本拠地のポーランドでありました。彼らのドイツ・ツアーの第1日目に演奏の予定でしたので、他にリハーサルの可能性がなかったからです。ポーランドは、色々な思い出がある土地ですが、北の方には行ったことがなかったので、とても楽しみでした。残念ながら、街を見るという時間がなかったのですが、ポーランド語の機内案内を聞き、飛行機を降りた途端に、懐かしいあの独特の雰囲気に囲まれ、故郷に帰ってきたような気分でした。ポーランドの指揮者に聞くと、ポーランドは大きくないし、ドイツなどと違って、地方によっての人々のメンタリティーの違いや方言などが、あまりないということでした。
森の中にある練習場でリハーサルをして、古ぼけたホテルに帰り、指揮者の人にポーランド料理をご馳走になると、まだポーランドに降り立って数時間しか経っていないのに、すっかり落ち着いた気分になりました。フランスなどに行くと、何日いても地に足が着かないような浮ついた気分のままで滞在が過ぎるのですが、ポーランドという場所はそうではありません。
コンサートの会場は、リハーサルの場所とは打って変わって、ドイツの工業地帯の中にある街らしく、会議などでも使われそうな大きなホールでした。この街には、ヨーロッパ中で一番大きいとかいうショッピング・モールがあるそうです。
あれほど楽しみにしていたのに、何もかもがあっという間に過ぎてしまった今回のコンサートでした。世の中にピアニストが溢れる中、たまにでもこうして、オーケストラと弾けることは、天からの贈り物、とでも言いたくなるような出来事です。生きている間に、またチャンスが降ってくればいいなあと夢見ています。
写真は、リハーサルの会場、森の中をだいぶ走った後に現れた門に、タクシーの運転手さんも戸惑いました、ホテルの窓が古く、とても寒いのに隙間風が入るのをタオルで防がれている様子、1月末だというのに、まだクリスマスのイルミネーションがあちこちに残っている様子、ドイツでの会場。
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シューマンのピアノコンチェルトの演奏おめでとうございます。私も、セミナーでポーランドに行ったときワルシャワ・クラコフの街の方がたの雰囲気矢まなざし一寸恥ずかしそうな表情に、とても親近感を持ちました。友人も「日本人と似ている気がする、」と言っていました。
2009/2/16(月) 午後 10:02
Miyako先生 ポーランドの方の表情は本当に、親近感が沸くような方が多いような気がしますね。ドイツ人のメンタリティーなどが日本人に似ているという話もよく耳にしますが、ポーランドの人との方が、ずっと自然に理解できるような気がします。まあ、いずれにしてももちろん、一概には言えないことですけれどもね!
2009/2/17(火) 午前 10:31