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Modern Guilt/BECK BECKの新作、ここんとこずっと聴いてるけど・・・あん?あぁぁジブリは寝るときだけ(笑)柔らかい眠りに落ちるからね(^^ BECKなんか聴きながら寝ちまったら・・・火山の中に堕ちてく夢でも見そうだぜ(笑) 実際レイディオヘッドの『イン・レインボウズ』級のインパクトがあったね。レディヘは端整に繊細なアンサンブルを重ねて、悲しみを漆みたいに幾重にも塗り重ねることで希望という輝きを生み出したわけだけど BECKはデッサンみたいな殴り書きで絶望を描きつつ、上機嫌で奇声をあげながら共振できる”相棒”のデザインしたビートに合わせて奇妙でクールなダンスを決めてみせたって感じかな? 骨組みだけの納屋みたいな掘立小屋で”現代の罪”について大声でわめき散らしてる。。。そんな感じ?アタマの中でね。 俺たちの耳に実際に届くのは藁葺きの納屋越しに聴こえるため息みたいにクールでタフなブルーズってわけだ。 以前このブログでも紹介したナールズバークレイのフィジカルな頭脳デンジャー・マウスを共同プロデューサーに迎えBECKは”最高の理解者”を得て激しくカラダをよじらせながらもアタマの芯を常にクールにキープしている。。。 過去の音楽への愛情とリスペクト、憧憬を偲ばせながらモダンな”2008年のブルーズ”をクールにヒップにかき鳴らした30分あまりの刺激的で幸せなロックな体験。。。 なんとかリバイバルなんてのもそろそろ飽きたかな?。。。勿論このアルバムにも60年代や70年代のロックやブルーズが息付いているし、90年代の刹那な衝動も込められている。 でも俺たちの耳に届いてくるのはあくまでも”今”。今感じる不安であり、不満であり、不条理であり、ブルーズだ。 ボリュームたっぷりの情報量を本能とロジックで演算しながら華麗な音のパッチワークを創り上げた前作ではレイディオヘッドの相棒ナイジェル・ゴッドリッジとの共同作業だった。 まぁまぁではあったが最高のBECKではなかった。そう以前昨年のベストアルバム記事の中で書いたと思う。 今回は一転して徹底的に無駄を削ぎ落としてシェイプしたブルーズを、モダンなビートにシンクロさせてシンプルな音をシンプルに組み合わせることで、より効果的な化学反応を生み出すことに成功してる デンジャー・マウスとの相性はまるで双子みたいにバッチリだ。ナールズ的な解釈がそこかしこに垣間見えるとも言えるし、ナールズにこそBECK的な要素があったとも言える。 いずれにしろ両者のコラボレーションがこの傑作を生み出す大きな要因になったのは間違いない。渋くてタフでハードボイルドな男の世界だ。ここでアクロバット的な軽やかさは不要な世界。。。 このアルバムはあえてすべてのロックファンに奨めたい。その上で彼の才能に感嘆したり、拒否したりして欲しい。。。そうあるべきマスターピースじゃないか?と思う。 アルバムを買わずともyoutubeで楽しんでもらっても構わないと思う(これってファンにあるまじき営業妨害だな苦笑) 10曲で30分余り。。。物足りない?とんでもない!凝縮された濃密な時間に大満足。間違いなく傑作!最高のBECKだ。 「VOLCANO」BECK ここのリンクからアルバムの他の曲も見れるはずです。 ↓ http://jp.youtube.com/watch?v=feNrapFCPzg&feature=related Beautiful Future/Primal Scream BECKが”現代の罪”を歌うならボビー・ギレスピーは”美しい未来”を歌う。。。目に映り歌われてる光景はきっと同じような光景で。二人の視線は両者ともシニカルで冷徹だ。 まぁボビーにBECKのような詩人の才能の煌めきは残念ながら無いけれど彼のトンじまった目ん玉の中にも、醜悪な現実はお花畑には映っちゃいないようだ。 愛すべきロックンロールジャンキー。ボビー・ギレスピー率いるプライマル・スクリームの新作『ビューティフル・フューチャー』これも素晴らしい作品だ。 いつになく軽やかな足取りでポップなアンセムのように響くタイトルトラックは先にも述べたように別に薔薇色の未来を歌ってるわけではない。 肩の力が抜け、音の隙間が増えた分、シンプルなビートはある意味、希求力を強めたように聴くものを妙に惹きつける。 BECKと同じように表面の温度を低く抑えながら芯でロックへの恭順を誓うような熱さを携えつつ、クールでスカシタ脱力感が彼らのグルーブでありロールするヴァイブだ。 そして彼らもまたBECKと同じように極力情報を抑え、最小の表現で最高の効果をあげる柔術のごとくおぼつかないふらついた足取りでカンフーキックを決めるような。。。そんなアルバム。(どんなアルバムやねん笑) そしてこれもまたBECKにおけるブルーズと同じように”2008年のロックンロール”なのだ。ふたつのアルバムが似てるとは言わないが・・・よく似た温度と感触を持ってるような気がしている。 よくよく考えると両者ともまったく別な道を歩んでるようにみえながら、何度も交錯していたのかもしれない。音楽の世界を自由に闊歩する”カメレオン”として。。。 ロックンロール。。。狭義な意味でのこの言葉がしっくりくるバンドもめっきり少なくなった。そしてその言葉が最もよく似合う、数少ないバンドのひとつが間違いなくプライマルスクリームと言えるだろう。 このアルバムも想像してたよりずっと良かった。ゴキゲンだ♪ CAN'T GO BACK/PRIMAL SCREAM そしてもう一人紹介しよう。。。お次は”2008年のポップス”を。。。 Santogold/Santogold サントゴールド。なんだが目薬と栄養剤を混ぜたような名前だがネクストMIAなんて評判もあるらしい女性アーティストだけど。。。 表現的にはMIAのような先鋭的で混沌としたイメージは殆どなく、本人が言うようにポップスにアーティスト性を取り戻すべく 比較的とっつき易いサウンドデザインとプロダクションで十分、一般の音楽層に受け入れられる要素を持った新時代のスター候補かな?とも思う。 そして彼女もまた上にあげた2組同様にどこかクールだ。時代の空気感を感じさせるその温度は私好みでスマートでスタイリッシュな部分と下世話なポップス感覚のバランス感も悪くない。 ただなんとなくまだまだロジックが勝っているような感も否めない。感情に訴えるなにかが足りないような気もする。いずれにしろ1stアルバムとしては上々だろう。 アデルやDUFFYを含め。。。ユニークで個性の立ったSSWが多く生まれた年。2008年はもしかしたらそんな風に振り返られるかもしれない。 L.E.S. ARTISTES /Santogold
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