2007年ベスト・アルバム25枚

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☆☆☆2007年駅前的ベストアルバム25枚。本年度の”ベストアルバム”に輝きましたのはこのアルバムです!!!☆☆☆

第1位
メイヴィス・ステイプルズ『ネヴァー・ターン・バック』
イメージ 1


さんざん企画を引っ張った割りにはやけにあっさりしてますが。。。以前記事の中で”今年最高のアルバム”と思い切りネタ晴らし済。。。

数名の方々はこれが1位だと企画最初の段階で判っていたという企画に大きな綻びが。。。ご利用は計画的に(笑)

推理小説で犯人が最初に判っちゃってるというコロンボ方式または古畑任三郎方式でやってまいりましたが・・・ドンデン返しもなくすんなりと。。。記事はこちら!




奇しくも歌の力、歌声の力というものを感じさせる3枚が上位に並びました。ベスト10の全体的な顔ぶれを見てもそういった構成になってるのかなぁ?と自己分析したりもしています。

メイヴィスのしわがれた水気の無い樹齢何百年の命を吹き込まれた大木のように乾いたそして地の底から湧き出るような艶のない声に宿る魂の柔らかな咆哮が胸に突き刺さりました。

感動と呼べるもの、魂の震えを呼ぶ音楽です。プロデュサーでもあるライ・クーダーのギターに乗せて公民権運動時代に作られたプロテスト・ソングの数々を現代に蘇らせてます。

二度とあの頃のような思いをしたくない。あのような時代に戻らないという静かながら力強い決意を感じます。

ライは自身のアルバム『マイ・ネーム・イズ・バディ』でもその時代のアメリカについて語ってますが、わが祖国の方向性に危機感を感じているのかもしれませんね。

以前にも書きましたが一生モノのアルバムです。もっといろんな人に聞いて欲しいなぁと思います。彼女にしか歌えない世界。鳴らせない世界が存在しています。

まだ音楽を聴いて無邪気に興奮できる心が残ってると安心できましたね。ZEPの再結成でも感じましたけど有りがたいことです。




2位
イメージ 2ルーファス・ウェインライト『リリース・ザ・スターズ』

カナダ生まれのシンガーソングライター、ルーファスの5作目のアルバム。クラシカルでオペラやミュージカルの素地を元にエレガントで完成度の高い流麗なポップスを聴かせてくれるソングライター。

バロック音楽のような優雅な佇まいに下世話なポップ主義を絡ませて、屈折をにじませながら妥協や迷いなく志の高い音楽を作り出し大衆芸術として成立させてます。

鮮やかで華やかで物憂げな彼の歌声がまた魅力です。異才です。美しい旋律とコード進行、整った端正な曲構成がヨーロッパ的で美しいです。

多くのミュージシャンが名作を残したベルリンの地で録音されたこのアルバムにはオーケストラの狂騒、ジャージーでメランコリックなラウンジ風の音楽

チャーミングでミュージカル的な要素を含むモダンなポップソングと以前の彼の作品に比べてよりバラエティーに富み十分に一般的なポップス愛好家にも愛されるアルバムになってます。

旧来のファンにとっては聴きやすい=深みやアクが無いことに不満を持つ人も多いようですが私は彼の最高傑作だと思ってます。彼が自分でマスターピースだと言ってますし(笑)

どこか鬱屈したイメージを漂わせていた前作までのイメージからステージでの彼が魅せる華やかなポップ性のようなものがブレンドされてルーファスのこれまた独特な世界を作り出しています。

コール・ポーターやガーシュイン、バカラックのようなスタンダードな職業作曲家、フランシス・レイやミッシェル・ルグラン、ニーノ・ロータといった映画音楽の巨匠を思わせるような繊細なメロディ使い

ジュディ・ガーランドに憧れて彼女のステージをまるごと再現してしまうようなミュージカル好きで乙女チック(笑)な一面もしっかりその音楽に現れてます。ちなみに彼は十代の頃からゲイであるとカミングアウトしてます。

ピアノの弾き語りの系譜で行くとやはりギルバート・オサリバンやエルトン・ジョンを思わせたり、ランディ・ニューマンなんかに通じる作風も感じさせます。

近い年代のロン・セクスミスやエリオット・スミス、ベン・リーなどが抱える空虚感のようなものを抱えながら彼らとはまた別のアプローチでソングライトして魅せます。

ニック・ドレイクやジェフ・バックリといったパフォーマーに通じる個性を以前には強く感じましたが、今作ではもっと開けたロマンチックな佇まいも見せてくれます。

その歌声がチェット・ベイカーに似てると思いながらイマイチしっくりこないと思ってましたが。。。一番似てるのは大瀧詠一さんですね。鼻にかかった粘りのある声と唄い口もどこか似てます。

アメリカに失望し焼け落ちた街へと向かうんだと物憂げに唄う「ゴーイング・トゥ・ア・タウン」をお聴きください。






3位
イメージ 3ニール・ヤング『ライブ・アット・マッセイ・ホール1971』

ニールの71年のライブですがまるで先週行われライブであるかのように瑞々しく響きます。フィルモア・イーストでのクレイジーホースとのライブも良かったですがこのライブの方が私は好きです。

アーカイブ・シリーズの第2弾マッセイ・ホールでのワンマン・コンサート。ギターとピアノの弾き語りでじっくりリラックスした中にも緊張を滲ませる質の高い演奏と歌を聞かせてくれます。

これが今年の一番のアルバムになると正直思ってましたがメイヴィスに鼻の差でササレましたね(笑)力強い張りのある声を聞かせてくれます。客席とやりとりしながら行われるチューニングの様子さえ楽しめます。

ギター1本とピアノだけでここまで素晴らしい演奏を聴かせるのは簡単なことじゃないですよね。。。普通単調になってしまうでしょう。SSWとしてのニールの質の高さを思い知らされます。

シンガー、パフォーマーとしてもソング・ライターとしても本人のパーソナリティも含めかなり高いレベルになければ出来ない見事なパフォーマンスです。

実質この企画の”トリ”のような意味合いも含ませつつこの位置にニールを置きました。1位のメイヴィスを中心にウィルコ、ルーファス、ニールのアルバムの順位は納まりや企画の性質的な、もの含め良いポジションに置いたつもりです。



3枚のアルバムに共通していえるのは誰もが自分の居場所、足元をみつめ確認し、進むべき道をしっかりと見据えて音楽活動を行っているということだと思います(ニールは選考後に聴いた新作も素晴らしかった)

そしてアメリカへの警笛、不信のようなものを抱えた音楽ですね。




長々と続けた自己満足の企画に多くの方からコメントを寄せて頂き感謝しています。すっかり普通の音楽記事の書き方を忘れてしまいました(笑)

来年同じような企画をやるかどうか?疑問ですけど。。。まぁなんとなく年の締めに相応しいすっきりした感じはありますね。

我ながら良く音楽を聴いたなぁと思う1年でした。ウィルコのように次のアルバムを楽しみに待てるバンドに出会えたこと、メイヴィスのように昔のアルバムを聴いてみたくなるアーティストに出会えたこと

アーティストの復活に歓喜したり、まだ出来るはずとの厳しい目を向けたり。。。まぁとにかく音楽は素晴らしい!と新たに認識できた1年でもありました。



1週間に聴いた音楽をサラッと紹介するコーナーからふっと計画なしに生まれた年末特別企画でありましたがそれなりに悩んで正直に記事に出来たと思っております。お付き合いくださり有難うございました。



ではこの企画最後の曲にはこれをと企画途中から考えておりました曲でお別れしたいと思います。

マッセイのライブではアルバム発表前で未発表曲のひとつとして大きな拍手も歓声もないまま「男は女が必要」とのメドレーでさりげなくピアノで唄われてました。

その時のものは残念ながら見つかりませんでしたが同じ71年ギターの弾き語りで唄われたライブ映像を見つけました。この曲でサヨナラです。

永遠の名曲だと思ってきましたし、ここまでそう思ってきたわけですからこれからも死ぬまでそう思い続けるでしょう。

そしてニールが逝き私がこの世からいなくなった後もきっとこの歌は聴かれ続け人々は心の黄金を探し続ける旅路を続けるのでしょう。なんちゃって(笑)

「孤独の旅路(ハート・オブ・ゴールド)」ではみなさん今年1年を気持ちよく締めくくる1週間でありますように願っております。バイバイ〜♪



*総合ランキングをまとめてみました。メイヴィスの歌はこちらにも貼っております。

改まったクリスマス企画が出来なかったのでちょっとしたクリスマス・アルバムの紹介、youtubeのクリスマス・ソングなども貼ってみました。宜しければご覧下さい!
 ↓
こちら!!!
”駅前的2007年ベスト・アルバム25枚総合順位” 
イメージ 1


 1位Mavis Staples/We'll Never Turn Back
 2位Rufus Wainwright/Release the Stars
 3位Neil Young/Live At Massey Hall 19711位〜3位記事はこちら!
 4位Wilco/Sky Blue Sky
 5位Bruce Springsteen/Magic
 6位Prince/Planet Earth4位〜6位記事はこちら!
 7位Catherine Howe/What A Beautiful Place
 8位Kevin Ayers/Unfairground
 9位Robert Randolph&The Familly Band/Colorblind
10位Joni Mitchell/Shine7位〜10位記事はこちら!
11位Norah Jones/Not Too Late
12位BECK/The Information
13位Ry Cooder/My Name Is Buddy
14位Robert Plant|Alison Krauss/Raising Sand
15位The White Stripes/Icky Thump11位〜15位記事はこちら!
16位M・I・A/Kara
17位Amy Winehouse/Back To Black
18位Eagles/Long Road Out of Eden
19位Dinosaur Jr./Byond
20位Travis/The Boy With No Name 16位〜20位記事はこちら!
21位Patti Smith/Twelve
22位椎名林檎×斎藤ネコ/平成風俗
23位The Coral/Roots&Echoes
24位Carly Simon/Into White
25位The John Butler Trio/Grand National21位〜25位記事はこちら!



26位〜40位(順不同)
Peter Bjorn&John/Writer's Block
The Fratellis/Costello Music
Feist/The Reminder
Paul Mccartney/Memory Almost Full番外編P1記事はこちら!
G.Love&Special Sauses/ Cold Beverage
Van Morrison /At the movies
The music of the Band/Endless Highway
Robert Wyatt/comicopera
Rickie Lee Jones /The sermon on exposition boulevard
Macy Gray/ Big
Joss Stone/Iintroducing Joss Stone
Manic Street Preachers /Send Away the Tigers
Good the bad &the Queen/Good the bad& the Queen
MIKA/Life in Cartoon motion
Lucky Soul/ The Great Unwanted番外編P2記事はこちら!

”来年もGood Musicと共にあらんことを!メリー・クリスマス♪”





イメージ 2クリスマスにお奨めのアルバムを1枚紹介こちら→『クリスマス・ギフト・フォー・ユー』フィル・スペクター








「サンタが街にやってきた」ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド♪

先日MAYさんのブログでグラミー賞のノミネートについての話題が記事にされていました。リンク先のノミネート・リストを見ながら

知らない名前も多数見受けられる中、エイミー・ワインハウスってこんなにたくさんノミネートされて凄い有名なんだぁと感心したり(笑)

プラント&クラウスもノミネートされてるしフー・ファイターズもあちこちノミネートされてる。。。カニのウェストさんが一番ノミネートが多いんですね。なるほど。。。などと思いながら

ず〜っと下にスクロールしていくと一番下段に最優秀ロック・アルバムのノミネートが載っていてフー・ファイターズやボスの名前に並んでこんな名前が載っていました。。。




4位
イメージ 1ウィルコ『スカイ・ブルー・スカイ』ご存知の方もいるでしょうか?その名前をそこに見つけた時、予想外で驚きました。とはいえウィルコのシーンでの位置はもうひとつ掴めてないんですけど。。。

グラミーの権威や選考基準には以前から懐疑的なので・・・とはいえお気に入りのアルバムの名前を予期せぬ形でこうして目にすると単純に嬉しいですね。意外に人気バンドなのかウィルコ?


これでもしまかり間違って最優秀ロック・アルバムを受賞したらグラミーへの偏見を取り除きましょう!(笑)単純ですね私も(^^;

まぁそれは冗談ですが賞を獲っても獲らなくてもこのアルバムの素晴らしさは些かも変わることはないですし、このバンドが自分にとって疑い無く”バンド・オブ・ザ・イヤー”です。

素晴らしい再結成を見せたあのバンドは対象外とします(笑)あれは伝説の中の巨人ですから。。。

ウィルコのこのアルバムが1位でも構わないんです。1位から4位の差は自分の中では殆どありません。企画の最初に申し上げたように順位はあくまでお遊びで。。。

このアルバムを”あえて”4位にしたのは”ボス”と”殿下”を押さえて(太陽にほえろ!じゃん笑)このアルバムが私の中でロック・アルバムとして今年の最上位にあるのを強調したかったというのもあります。

ホワイト・ストライプスの強烈にドライブする『イッキー・サンプ』も強力なロック・アルバムですが。ウィルコについてはライナー・ノーツの言葉を借りると

”メロウでフォーキーかつ大胆なロック・バンド・サウンド”ということであえて言うなら”最高のロック・バンド・サウンド・アルバム”とでも言ったらよいでしょうか?

シンプルな中に多彩な表情と奥行きを見せてくれる素晴らしいサウンドです。その中には過去のいろんな偉大なバンドの影響を見て取れるわけで。。。

ディランやCSN&Y、バーズやビーチ・ボーイズなどの名前が並べられる中で私が一番しっくりする形容を選ぶとするならザ・バンドやクレイジー・ホースのようにクセがありながらダイレクトに訴える演奏力を持ち

ビートルズ、強いてはジョン・レノン風のメロディをシンプルにじっくり聴かせる。。。そんな感じでしょうか?

ヴォーカル&ギターでバンドのメインのソングライター、ジェフ・トゥイーディーのヴォーカルがどことなくジョンを思わせたりもします。。。一風変わった風情をもったネジれた個性の持ち主です。

メロディの復権、歌の復権として20位に紹介したトラヴィスなどもその流れの中にあるバンドかな?と思うのですがトラヴィスのサウンドが綺麗にコーティングされた滑らかで今風の肌触りだとしたら

ウィルコのそれはざらついて時代遅れでくすんでるようにも見えます。ずっしり重い鉛のような力感と質感に溢れてます。でもそれはやはり”今の音”として響いてきます。

アコースティックで穏やかな曲調のナンバーもありますがそれもどこかエッジが立っていて一筋縄ではいかない個性があります。

バンドの起源はオルタナ・カントリーって位置づけだったようですがその後メンバーチェンジなども含め音楽的変遷を重ねオリジナルでの前作に当たる

『ゴースト・イズ・ボーン』ではジム・オルークの共同プロデュースを得てグラミーの最優秀オルタナティブアルバムなども受賞してますし

前作に当たるライブ・アルバム『キッキング・テレヴィジョン』では今作に繋がる最高のメンバー6人が集まり素晴らしいライブを聴かせてくれます

バンドは進化しつつ表現の核を深化させ今作の”ザ・ロック・バンド”ここにありという佇まいに到達した姿に惚れました。これは最高です。

こんなバンドですお聴きください。是非。。。
「ヘイト・イット・ヒア」ウィルコ





という感じでいきなり4位の発表から始まりました今年の”駅前的ベストアルバム25枚”もいよいよ佳境を迎えまして今夜は4位から6位の発表です。

4位の段階で5位と6位が思い切りおっぱっぴ〜♪になっちゃってますけど(^^;そんなの関係ねぇ〜ですから。おっぱっぴ〜も今のうちに使っとかないと消費期限切れになりますからね。。。使い納めです。

だけどもだけど♪もうネタばれ済の第5位を書〜いちゃ〜うよ〜うぇ〜い♪




5位
イメージ 2ブルース・スプリングスティーン『マジック』イーグルスの再結成と同じく話題をさらったボスのロックン・ロール回帰作。これは以前記事にもしてますので(こちら!)ここでは簡潔に済ませましょう♪

オープニングの「レイディオ・ノーウェア」からの畳み掛けるような展開に往年のロックンローラーの姿を見る向きも多いようですが

肝は初期のレコードにあったフィル・スペクターをはじめとする60年代のポップスの影響を受けた切なくロマンチックでポップな要素にあると私は思ってます。

全体的な捉え方としてはやっぱり豪快なロックンロール・アルバムを歓迎する向きが大きいかもしれませんね。

ボスはイーグルスと違い、継続的な音楽活動を続けてきたミュージシャンだし近年寡作がちだった若い頃よりむしろ活発なリリース活動、ライブなど行ってきたわけですが

やはり彼の”ソウル・バンド”Eストリート・バンドとのダイナミックな競演は一味違う出来上がりになりました。

前回のEストリートとの競演『ライジング』は9.11テロの影響もあって期待したような弾けたサウンドにはなりませんでしたが今回はパワフルなEストリート・サウンドを存分に楽しめます。

キャリアの最高作とは言い難いですが21世紀に鳴らされるべき確信をもった堂々たるロック・アルバムに仕上がってます。

70年代のデビュー時から『ボーン・イン・ザ・USA』以前のボスが好きな人にはともかくお奨め、『ボーン・イン・・』のイメージで止まってる方にも是非聴いてみて欲しい渾身の傑作です。






6位
イメージ 3プリンス『プラネット・アース』まったく非のうちどころがない完璧な構成を持ったプリンスがポップ・サイドに振れた中で作られた作品集です。

しかし非のうちどころはないものの最高のプリンスではない。。。BECKの新作と同じような感触が残りました。



どれもそれぞれ良く出来ている曲でアラを探すのが難しいし、前作『3121』で再起動した”殿下”のモチベーションそのままにより洗練されたプロフェッショナルなコンテンポラリー・ミュージックとして

新聞のオマケなんていうちょっっぴり”ポップな話題”とともに届けられた素敵なアルバム。

ただささくれだった強烈な自我と電波を発しながら、聴衆にコミットする判りやすさを両方備えた前作に比べると”判りやすさ”の部分を推し進めた為あまりにマイルドで聴きやすいゆえの物足りなさが残ってしまいます。

意図的な操作なのかもしれません。なにせ『パープル・レイン』と並行で『アラウンド・ザ・ワールド・・』を創ってた変態殿下ですから(笑)

私が一番好きなプリンス作品は『サイン・オブ・ザ・タイムス』です。聴いてるものを不安にさせるある種の終末観とヒリヒリするような緊張感の漂う実験的な大作でした。

2007年に聴く『サイン・・・』はクォリティ的には新作に劣っているかもしれませんが発表当時の緊張感、先鋭性などプリンスの天才性が見事に発揮されこの人どこまで行くんだろう?という期待に胸が膨らみました。

そしてその後殿下もいろんな変遷を重ね『3121』でようやく地球の軌道に戻って天才の閃きとやる気を感じさせてくれたプリンス。。。

今作でもそのテンションは感じるものの舌なめずりしながらギターを腰に当て艶かしくグラインドさせる不気味で気持ちの悪いプリンスはここにはいません。

やる気になればなんでも出来る人だったと思います。新しいクインシー・ジョーンズになろうと思えばなれたのかもしれないし、コンポーザーとして新しいR&Bの王様にもなれたかもしれません。

でもそれではプリンスでは無いんですね。このアルバムの質の高さに感心し耳を傾けながらも、そんな不満がどうしても残ってしまう。。。そこが殿下の殿下たる由縁なんでしょう!

今から次回作が楽しみですね。私の期待する変態性と天才性両面を発揮したプリンスに期待しています。とか言いながら6位というのがさすがプリンスです♪





以上4位から6位の3枚。ベテラン二人の素晴らしいアルバム。それを抑えた素晴らしいウィルコのアルバム。。。これも今年の大きな発見でした。いや〜音楽ってホントに素晴らしいですね〜



さていよいよ次回は最終回!1位から3位の発表になります。ゴールが見えました!私にしては上出来です♪

ここまでお付き合いくださりまして誠にありがとうございます。感謝の念にたえません!せっかくですから最後までお付き合いください(笑)

では最後もウィルコの曲「ユー・アー・マイ・フェイス」でお別れします。それでは良い1週間をバイバイ♪

みなさんこんばんは。年末連続特別企画ということでお送りしております今年の”駅前的ベストアルバム25枚”も回を重ねとうとうベスト10の発表を残すところとなりました。。。

流行語大賞は惜しくも”オッパッピー”な結果になりませんでしたがある意味オッパピー?でしょうか?某知事は確かに活躍しましたが”どげんどったらこったら”って一体どこで流行ってたんでしょう?

今日は前回の記事でお知らせしました通り、7位から10位の4枚を発表したいと思います!

気持ち地味な気がします。。。(^^;



7位
イメージ 1キャサリン・ハウ『ホワット・ア・ビューティフル・スペース』英国生まれのフォークシンガー、キャサリン・ハウの71年に発表されたアルバム。

これは長らくブリティッシュ・フォーク・ファンの間では幻の名盤と言われて語り継がれてきたそうです。私はまったく知りませんでしたけど。。。

マニアの間ではアナログ盤が30万円から40万円で常時取引されていたなんていう話も。。。今年世界初のCD化ということで私のようなものがリーズナブルな価格でこの世界に触れることが出来たわけです。

その辺の事情については完成後レーベルの経営状況の悪化などで市場に殆ど出回ることなく、いつしかファン、マニアの間で”伝説の1枚”扱いになった模様ですが詳しくは判りません。。。

まずこのジャケットがなんともいえずいいです。これも人気の要素のひとつのようです。このジャケットでなければもしかしたら手に取ることがなかったかもしれませんね。

内容的には少女が生まれ育った工業地帯の故郷を離れて都会の暮らしで成長をし、緑に溢れた約束の土地で穏やかに暮らす。。。

そんな連作のようなスタイルでヴァン・モリソンの歴史的大傑作『アストラル・ウィークス』を思わせます。各曲が連なってアルバム1枚を構成してるような印象があります。

内容的にはトラッド色よりも同年代のアメリカのシンガー・ソング・ライターの作風に通じるポップな味わいも強く感じます。いずれにしろこの時ハウは20歳。。。とても20歳の女性が独りで創り上げた世界とは思えない深みを感じますね。

プロデューサーのボビー・スコットという人物はこの作品の製作を通じハウと恋愛関係にもなったようですが、そのパートナーシップが素晴らしく、作品にもいい形で反映されてるようです。

元々はバラバラの要素だった各曲に”プロローグ””インタールード””エピローグ”を挟み、巧みにひとつのコンセプトに基ずく連作の体裁を取ることで作品のスケール感が飛翔しています。

といってもそれぞれの曲は小難しいものではなく、時に壮大なオーケストレーションあり軽快なフォークスタイルあり、ちょっとジャージーなナンバーもあり。。。

心地よい懐かしい世界で汽車に揺られるようにこの音楽にひたすら身を委ねれば良い。。。そんな大きな音楽作品です。

澄んだ高音の美しい声がところどころでかすれてたり、ピッチも不安定に思える部分もあります。でもこの作品の持つ完成された独特の世界観の中ではさして問題では無いでしょう。

長い間伝説となっていた”幻のアルバム”が私の手元に幾十年の月日を経て届いた。。。そして私の心の深いところで優しく響いてる。。。音楽の不思議な力を感じます。

素晴らしい出会いであり、今年もっとも印象的な出会いでした。7位では物足りない気もします。順位をつけることさえ不適当な気がします。

厳密には今年の作品ではありませんしね。でも今年の10枚に選ばずにはいられない。。。そんな気持ちの7位です。
キャサリン・ハウ試聴はこちら!


8位
イメージ 2ケヴィン・エアーズ『アンフェアグラウンド』齢63歳になるベテラン・ミュージシャンでロック・ファンにはお馴染みのソフト・マシーンの初期メンバー(1枚目で脱退)

いわゆるカンタベリー派のミュージシャンということでロバート・ワイアットの盟友でもあります。ワイアットは好きなミュージシャンです。

そんなケヴィンの15年ぶりのスタジオアルバム。。。でスペインの孤島で半ば隠遁生活を送る彼の最後の作品という噂もあるようです。

な〜んていってますが恥ずかしながら私ソフト・マシーン、ケヴィン・エアーズともに名前こそ聞き覚えはあるもののともに未聴でこのアルバムではじめて聴きました。

これもジャケットが印象的でいつものタワレコのCD棚から私の方を向いて誘惑していました(笑)これが去年なら多分手に取らずケヴィン・エアーズという人の作品に一生触れずに終わっていたでしょう。。。

キャサリン・ハウと同じように素晴らしい音楽との出会い、めぐり合いの縁を感じます。

この素晴らしくハートフルでアートフルな作品、肩の力がまったく入ってないダラダラした渋みのあるヴォーカルで歌いかけられる人生の苦味や喜び悲しみをすべて内奥したかのような深遠な作品です。

賑やかで華やかで、どこかうら寂しく切ない。。。穏やかな人生の黄昏のような世界を感じます。トータル30分あまりの短い時間ですが十分な満足と充足感を与えてくれる作品です。

メロディもアレンジも素晴らしいし、60年代風の懐かしい匂い憂い柔らかさ、フォーク、ジャズやR&Bあらゆる音楽を飲み込みあくまでポップスのフィールドで自然に鳴らしています。

どこをとっても非の打ち所がなく無駄もありませんが、隙のない敷居の高い気取った芸術作品などではなく扉は大きく開かれてます。

これを機に彼の諸作品に触れたりソフト・マシーンを聞いたりしてもいいかもしれません。がここでこの作品に出会えただけで十分な気もしますし、これ以上のものは望めない気もします。

このアルバムに出会えてよかった。2007年に出会えて良かったとそう思います。
ケヴィン・エアーズ試聴はこちら



9位
イメージ 3ロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンド『カラーブラインド』。彼は過去の”伝説のミュージシャン”でもベテランの引退を間近に控えたミュージシャンでもありません。

現役バリバリまだ30歳に満たないアメリカのミュージシャンです。25位に紹介したジョン・バトラーのようにペダル・スティールを使ってこちらは

よりブルージーに、よりヘヴィネスにロック、ファンクを迫力たっぷりにソウルフルに演奏します。

1曲目の「エイント・ナッシング・ロング・ウィズ・ザット」からその演奏の強烈な熱に巻き込まれます。


ジミヘンやクリーム、スライやPファンクなどを思わせるロック、ソウル、R&Bの精神を正統に受け継ぐ伝統主義者であり、同時に現代的なミクスチャー感覚も持ち合わせてます。

ドゥービー・ブラザーズやバーズの演奏でお馴染みの「希望の炎」のカヴァーにはかのエリック・クラプトンも参加してます。ドゥービーのアレンジにかなり忠実で格好良いナンバーになってます♪

逆に「ストロンガー」というバラードはリーラ・ジェイムズという女性シンガーをゲストに迎えてじっくり唄われるクラプトンを思わせるスローでブルージーなバラードで

先達から後輩へ受け継がれていくミュージシャンの魂の繋がりのようなものを感じます。非常に熱い音楽です。この熱さはとても好ましいものです。



10位
イメージ 4ジョニ・ミッチェル『シャイン』ジョニが音楽界からの引退を撤回して創り上げた珠玉の10曲による5年ぶりの傑作『シャイン』。

ピアノのインストに始まり、自然環境の破壊や終わらない戦争へ直接的な警笛を鳴らしながらシリアスなテーマであるにも関わらず、ジョニの掠れた柔らかい声がこちらの緊張を解きほぐすように染み渡ります。

これは1週間書庫でも紹介しましたけど。その時に紹介したのがイーグルス、プラント&クラウスでジョニのアルバムはこの3枚の中では第一印象的には必ずしもインパクトの強いものでは有りませんでした。

しかしもう一度聞きたくなる作品であり、聴きこむほどにこのアルバムの持つ沈んだ深みの蒼が気持ちよく感じられるようになる。。。そんな作品です。

1曲目から10曲目まで端正に並べられた曲がお互い呼応しあってアルバムを作品として昇華させてるような。。。気安く”アート”と使いたくはないですが正に芸術と呼ぶにふさわしい作品です。

過去にあったジョニの作品と比べた時の野心や情熱、革新性に劣るかもしれませんがここに来てはじめて到達できた境地のようなものを感じる鮮やかな傑作です。
ジョニ・ミッチェル試聴はこちら





ここのパートが一番地味に映るかもしれませんが、”音楽との出会い”ということを改めて考えさせられる重要な作品を選ぶことが出来たと思います。

去年だったらキャサリン・ハウの作品に目を留めることも、ジョニの新作を聴こうという気にならなかったかもしれません。

来年だったらケヴィン・エアーズに興味を持ったり、ロバート・ランドルフを聴こうという気になったかどうかも定かではありません。

今年これらのアルバムに出会えたこと、そして特にキャサリン・ハウやケヴィン・エアーズのようないままで交わることの出来なかったアーティストの素晴らしい作品を手に取ることが出来たことをホントに嬉しく思います。



さて次は4位から6位の発表になります。来週はちょっとばかり華やかな顔も登場します。ちょっとしたサプライズもあるかもしれません。。。それではまた来週!

今夜は珍しくホットなナンバーでお別れしましょう。ロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンドで「スリル・オブ・イット」を聴きながらお別れします。良い1週間でありますように!バイバイ♪

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えぇこんばんは駅前事変65です。みんな冬用のコートは出したかな?僕はもうすっかり冬支度なんだけれどもみなさまも風邪などひかないように気をつけて欲しいと思います

えぇ駅前ブログSHOW連続企画でお送りしております駅前的2007年ベストアルバム25枚!

今夜は前回の予告通り26位から40位を一気に発表したいと思んだ。画像が全部載せられるのかちょと心配ですけれども〜。。。よろしければ最後までお付き合いください!

"I wan'na be with you tonight!"



番外編Part.1で記事にした4枚(記事はこちら)フラテリス、ポール・マッカートニー、PB&J、ファイストこの4枚に加えて今日紹介する11枚を加えて計15枚。順不同です。




イメージ 1G.Love&Special Sauses/ Cold Beverage

イメージ 2Van Morrison /At the movies

イメージ 3The music of the Band/Endless Highway






Gラブがベスト盤。ヴァン・モリソンについても文字通り映画の挿入曲など映画に使用された曲を収録した変則的なベスト盤。この2枚のベスト盤は超素晴しいです。

特にGラブのベストはお奨めしたいベスト5に入れたいぐらいですね〜格好良いです♪ザ・バンドのトリビュート盤も面白かったですね、お奨めです。オリジナル・アルバム優先ということで選外です。



イメージ 4Robert Wyatt/comicopera

イメージ 5Rickie Lee Jones /The sermon on exposition boulevard

イメージ 6Macy Gray/ Big

イメージ 7Joss Stone/Iintroducing Joss Stone





これもどれも素晴らしいですけどロバート・ワイアットのアルバムは傑作だと思います。聴き込みが足りないのとちょっと冗長な感じがして25枚に入れませんでしたけど。。。

あとリッキー・リー・ジョーンズのアルバムもロックの真髄を悟ったようなゆとりと凄みを感じさせる素晴らしい1枚です。パティ・スミスとどっちを入れようか?みたいなところで選外に。。。

メイシーやジョスも17位に入れたエイミー・ワインハウスとのかぶりを少し考えました。それと二人とも過去作品に比べて少し私のツボから外れたというのもありますが。。。




イメージ 8Manic Street Preachers /Send Away the Tigers

イメージ 9Good the bad &the Queen/Good the bad& the Queen

イメージ 10MIKA/Life in Cartoon motion

イメージ 11Lucky Soul/ The Great Unwanted





マニックスの新作も良かったですね。これは25枚に選んでも良かったと思います。出し入れしてるうちに外れてしまいましたけれど力作です。

Good the bad &the Queenは元ブラーのデーモン・アルヴァーンのプロジェクト。ラッキーソウルは60年代の香り漂うポップな新人バンド。どちらも好作品でしたね。

MIKAについてはMIAとの被りで。。。いやこれは冗談です(笑)アルバムの冒頭3曲は正直今年ベスト3級のインパクトがありました。

勿論そのほかにも面白いナンバーが並んでましたけど明らかに私の好みじゃない曲が数曲入ってまして残念ながら25枚には残せませんでした。




この11枚が今年のベスト10でもおかしくないような作品が並んでますね。ホントに今年は新譜をたくさん聴いたもんだなぁと思います。このほかにもたくさん購入したり聴いたりしてるわけですから。。。


えぇこれで今回25枚選ぶに当たって一応選考の対象にしたアルバムの紹介はベスト10を残すのみになりました。

ちょっと間を置いて次週日曜日の夜から順次発表したいと思ってます。


それから5000コメント達成しました。これもひとえにお付き合いくださる皆様のおかげです。感謝したいと思います。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたしますm(_)m

えぇそれでは皆様への感謝をこめてこの曲でお別れしたいと思います。ヴァン・モリソンで「Have I Told You Lately?」暖まりますよ。。。それでは良い1週間を!バイバイ〜♪

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