アルバム70’s R&B

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これが今年最後の記事になります。一年間ありがとうございました!週一更新のブログではございますが(いや決まりはないですけど笑)新しい年も宜しければまたお付き合いのほど宜しくお願い致します。。。


てなことで2007年最後の記事は・・・The Hardest Working Man in Showbiz!MrDynamite!The Godfather of Soul!ジェ〜イムズ・ブラウン!!!


早いもんで彼が昨年のクリスマスに逝ってしまってから早1年。。。クリスマスに逝くなんてさ〜すがファンキー大統領!

あのニュースは会社で知ったんだけど妙に実感がなかったな。丁度その日の朝アポロシアターのライブを車で聴きながら出勤したんだよね、不思議な話でしょ?何千枚とあるCDからそれを選んだのって。。。

JBが死んだ。。。なんだかピンとこなかった、裏を返せばJBって生きてたんだっていうような。。。あれって生身の人間なんだ。。。みたいな

どこかでCGやロボットみたいなイメージがあって。。。「JB」ひとつの象徴や概念であってジャズやロックンロールに近いジャンル的な同義語っていうのかなぁ。。。

実は札幌に来た時に観に行こうかなぁ?って気持ちもあったんだけど、あえてナマミのJBを観るべきで無いような気がして結局行かなかった。。。

ストーンズにも似たような気持ちがずっとあってビガバンツアーの時も観に行かないつもりだったんだけどね。やたらに評判が良くて。。。

近場にくるってんでノコノコ行っちゃった(^^;あれは観に行って正解だった♪あの後キースがやんちゃして重体みたいになって。。。

周りからは「いやぁホントに今回観に行っておいて良かったねぇ〜」なんて言われて。。。勝手に殺すな!と思ったけどね(笑)

JBもそういう意味で観ておくべきだったのかもしれないけど。。。でもその時のステージを観ていなかったからこそ、頭の中のJBはいまでも高速のステップを踏みながら

脂ぎった顔に汗を書いてケダモノみたいに叫んでるんじゃないのかな?とも思うんだよね。身体を揺らしながら”次はブリッジ!””グッガ!””ヒリッィ〜”。。。



ギロッポン!(笑)みなさんの中ではゲロッパ!ですよね?でもギロッポン!って聴こえません?少しトーンを変えてギロッポンを繰り返す。。。どんだけ六本木に行きてぇんだ?オマエみたいな(笑)

しかし今年最後の記事が『セックス・マシーン』ってどんだけ欲求不満よとか思われそうだなぁ(笑)
「セックス・マシーン」〜「ソウル・パワー(当アルバム未収録)」ジェイムズ・ブラウン

JBファンクのひとつの原型でJBと聞いたときにやはりみなさんが一番最初にイメージするのが「セックス・マシーン」なんじゃないかなぁ?

教会の牧師みたいなJBのアジテーションから無造作なカウントが入ってホーンのババババババババ♪のイントロに始まりほぼワン・コードの循環の中で

ブーツィー・コリンズのクールでグルーヴィなベースとその兄キャットフィッシュの印象的なギター・カッティングが交錯しながらJBに呼応するソウル・ブラザー、ボビー・バードの絶妙な合いの手が入る。

約10分に渡る演奏の温度をひとつのインストゥメンタルパートとしてのJBのスクリーミングやステップがコントロールしていく。。。

途中で入るJBのよたったピアノのフレーズも良い♪曲全体のスタイルが現在のファンク、ヒップホップの再現なくループしてくアドリブ感覚に通じるものだと思いますね

止まることのないセック・マシーン。。。JBのイメージを決定づける偉大な曲。



さて紹介が遅れましたがこれはJBのライブ・アルバムとしても代表的な1枚。とは言っても純粋なライブではなく2枚組みとして発売されたAB面が歓声を後で付け足したスタジオ録音の擬似ライブ

CD面が69年のオーガスタでのコンサートの模様をRECした(と言われている)変則盤だが聴き応えは充分!JB’Sの演奏もJBの叫び声もまさに絶好調!

で2曲目が「ブラザー・ラップ・パート1&2」JBの音楽的な片腕フレッド・ウェズリー率いるホーンパートのリフレインにスタックス風のキャットフィッシュのギター

ひたすらJBがわめきまくる声がもう凄いのなんの。。。ZEPでパーシーの代わりが務まるとしたらJBじゃない?ってぐらいの強烈なスクリーミングでバンドをリードする(でも「天国・・」は唄えそうにない笑)


たま〜に評価されるべきはJBよりもバックの演奏なのでは?なんてサンプリングのネタとして本末転倒な評論も見るけど。。。んなアホな(^^;バンドのコンダクターはJBであって絶対的な存在だ

彼を既成の音楽家と比較するならもしかしたらヴァーンスタインやカラヤンがふさわしいのかもしれない。あるいはスマイリー小原とか(笑)

勿論ウェズリーやコリンズ兄弟からのフィードバックはあっただろうしクライド・スタブルフィールドやジャボ・スタークスらのファンキー・ドラマーの音楽への貢献は大だけど

基本的にはJBワールドの翻訳作業を行ったのが彼らなワケで。。。

私としてはビートルズ、ZEP、に並ぶあるいはそれ以上の現代のポピュラー・ミュージックに与えた影響の大きいミュージシャンと信じております。


ではアルバムに戻って3連のR&B「ビウィルタード」。ゴスペル出のバラード歌手というルーツを思い出させる素晴らしい歌声(というかシャウター笑)

JBファンク信望者は彼のバラードが嫌いな人も多いようだが私は大好き♪笑っちゃうぐらい凄いシャウトだ。ヘヴィメタの歌手みたいな高音のシャウトがすんごい。。。しかも泣いてます

「アイ・ゴット・ザ・フィーリング」ベビベビベイベッ。。。これもJBファンクの代表曲。ホーンとドラムの作り出すグルーブを加速するJB節がここでも炸裂!!!

「ターニット・ア・ルーズ」これも大ヒット曲。ブーツィーのベースとクライドのドラムの作り出すファンク・ビートに絡むゴージャスなホーン。

JBの叫び声、掛け声がバンドのタクトを揮ってるのがよく判る。ステージで例のステップを刻むJBが目に浮かぶような熱演


ここからが”本当”のライブ・パート「アイ・ドント・ウォント」どれも傑作だがこれも傑作。ゆったりしたグルーブに揺れる洗練されたソウル・ナンバー。思わず身体も揺れる気持ちよさ♪

「リッキング・スティック」キャットフィッシュのギターのカッティングとホーンが絡むスリルのあるスピーディーなナンバーでこのライブではあっという間に終わってしまうのが少し残念

JB作の「ローダウン・ポップ・コーン」ブラッドスェット&ティアーズのカヴァー「スピニング・ホイール」2曲のスローなインストが挟まれる(これはもしかするとスタジオテイクかも?)

「イフ・アイ・ルールド・ザ・ワールド」トニー・ベネットの歌唱などで知られるスタンダードをオーソドックスに披露してクール・ダウン。これも見事としか言いようの無い熱唱。

歌手JBの評価ってどうなんだろう?オーティスやアレサへの評価と比べてイマイチ判らないのだが。。。バラードを歌わせてもサム・クックに劣らない凄い歌手だと思うけど。。。


「ゼア・ウォズ・ア・タイム」鳥肌モノの格好良いクールでファンキーなアーヴァン・ソウル。大好きな曲だ。

ジャジーにスウィングするJBのタイム感覚を判りやすく捉えた曲でJBの数ある曲の中でも自分的にはかなり上位にくる最高の曲。

そして定番中の定番バラード「マンズ・マンズ・ワールド」への展開がたまりません。いつ聴いてもこの展開にはゾクっとしますね。男の世界。。。です(う〜んマンダム)

でも女なしでは成り立たないのさってな泣きのバラード。実にセクシーですね。ここでは4分の3拍子でスウィングする後半のJB’Sの演奏もJBのスクリーミングもとにかく熱いです。

後年のライブではこの世を去った偉大なソウル・ブラザーの名を呼んで哀悼と敬意を表してましたよね。

マント・ショーでお馴染みの「プリーズ・プリーズ・プリーズ」激しいショウに疲れて倒れこむJBにダニー・レイがマントを被せて退場させようとする、その度にJBは起き上がりステージへ向かうお約束の光景。

コーラスは”どうかどうかお願いだからいかないで”と繰り返す。。。ただその言葉だけを何度も繰り返す。。。

復活したJBが唄うのは「アイ・キャント・スタンド・マイ・セルフ」キャットフィッシュのギターリフとホーンの絡みが格好良い軽快なファンクナンバー

そしてブーツィーとクライドの重厚なグルーブがグット腰にくるJB’Sの最強ファンク「マザー・ポップ・コーン」でショウはフィナーレを迎える。

JBも最後の力を振り絞ってスクリーミングを続ける。。。”ホーンをブロウしろ!俺を見ろ!ブラザー、ポップコーンをくれ!グッガ。。。”



彼のいなくなった世界が1年過ぎた。そしてこれからもずっと続いてく。でも彼が残した音楽は色あせることなく何度でも何度でも蘇る。

私達が求めるたび何度でもマントの下から立ち上がり、地表を切り裂く野獣のような叫び声、海を割り滑らかなステップで私達の前に現れる。。。

The Hardest Working Man in Showbiz!MrDynamite!The Godfather of Soul!ジェ〜イムズ・ブラウン!!!

すごい贈り物をいっぱいありがとうJB。少し遅れたけどメリー・クリスマス。あんたのことは絶対忘れないよSoul Brother,Super Bad♪



それではみなさま、良いお年を!


「マンズ・マンズ・ワールド」〜「ビウィルタード」ジェイムズ・ブラウン



SEX MACHINE
/JAMES BROWN


01.get up i feel like being like a sex machine
02.brother rap (part1&2)
03.bewildered
04.i got the feeling
05.give it up or turnit a loose
06.i don't want nobody to give me nothing
07.licking stick
08.low down popcorn
09.spining wheel
10.if i ruled the world
11.ther was a time
12.it's a man's ,man's ,man'sworld
13.please,please,please
14.i can't stand myself
15.mother popcorn
                   /1970年発表

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久しぶりだなぁR&Bの書庫に記事を書くのも。何書こうかな?そうだ!これにしよう!ジャケットもインパクト有るし。。。ちょっと怖いって言えば怖いジャケだけど。。。




これは一体ファンクなのか?ロックなのか?難しいとこだけど。。。って前にもまるっきり同じ事書いた気がする・・・デジャブ?

バンド名のファンカデリック”サイケデリックなファンク”という事でこの名をつけたという話も有ったような無いような?

いわゆるPファンクと呼ばれる音楽集団を代表するバンドで、それ自体一つの音楽ジャンルと言っても良いのかな?

ハードなギター・サウンドが売りの”ファンカデリック”と、よりファンクなグルーヴを前面に押し出してホーンやコーラスで彩った”パーラメント”が二大バンドで

”パーラメント”のPと”ファンカデリック”のファンク。両方から取って合わせて通称”Pファンク”と呼ばれる天才的変態的音楽集団

判りやすく言うと"小室ファミリー"とか"つんくファミリー"みたいなもんかな?(却って混乱するか笑)





まずは"Pファンクの総帥"つんくにあたるのが(笑)ジョージ・クリントンでこの音楽集団の王様

そしてこれにひけを取らないバンドの花形スターは星型のサングラスでおなじみのスーパー・ベーシスト”ブーツィ・コリンズ”

両バンドは一応違う音楽性を押し出してくんだけどやってるメンツが殆ど一緒だったりして、やってく内にはっきりした区別がつかなくなってったりもするんだけど。。。

このアルバムが出た時期は先に述べたバンド・コンセプトがまだ生きていて”ロック”と言っても差し支え無いようなヘヴィーなギター・サウンドが溢れている

(というかこの時点で実質パーラメントは活動していない。ちなみにブーツィの加入はこの次のアルバムから)

でも先に60年代のサイケなファンク・バンドとして紹介したスライなんかと比較してみると

よりロック的で直線的な方法論とリズムで観衆をアジテートするスライの音楽(『スタンド』)に比べると

更にロック的なアプローチでヘヴィなギターがフューチャーされてるにも関わらずとにかく何もかもが”黒い”というのがファンカデリックに対する私の印象

リズム隊のうねりも”より黒く””より重い”よってこれはヘヴィなファンクで間違いない!

と無理やりジャンル訳する必要も無いんだけどフラットな気持ちで聴くと”ハード・ロック”に聴こえてしまうから(笑)私見としてこれはファンクだと強調しておきたい!

まっどっちでもいいんだけどね、カテゴライズが好きでしょ?日本人て。私も含めて。。。





アルバムの1曲目はいきなりそのギターが大々的にフューチャーされる10分にも及ぶプログレッシブなインストゥメンタル。タイトル・トラックの「マゴット・ブレイン」

ジミヘンを彷彿とさせるギタリスト、エディ・ヘイゼルの独壇場だ

切なく淋しげなギターのアルペジオに乗せて泣きのギターをまぁ弾きまくる弾きまくる(笑)のだがこれが素晴らしいのだ!

泣きのバラードに泣きのギターのはずなのだが叙情的なバッキングに場違いなほど扇情的な激しいギター・プレイでこれがある意味泣けない(笑)

泣けないのだが最高なのだ。ファズを掛けてギターを激しく唸らせたかと思えばワウで語らせて深いディレイとリバーブを掛け聴くものを深い森に誘い込む。。。

10分のギター・ソロを延々と聴かせられるのだがこれなら20分でも聴いてられる!・・・かもしれない(笑)

「キャン・ユー・ゲット・ザット」アコースティック・ギターのブルージーなイントロからアーシーなリズム・グルーヴに乗せてゴスペルチックな女性コーラス・ヴォーカルが基調の若干カントリー・タッチのファンク・ナンバー

ドゥワップ調のヴォーカルも入るのだがこのバンドの母体がジョージ・クリントンが結成したドゥワップ・グループ”パーラメンツ”だった事から考えると興味深い。

とことんヘヴィに感情を揺さぶる前の曲から一転、重厚なリズムをマイルドに和らげる生ギターのバッキング、明朗なコーラス。軽快なナンバーだ

「ヒット・イット・&クワイト・イット」ギター・リフと女性コーラスのスキャット、オルガン、ベースが全てユニゾンで、時折入る変則的で小さなリズム転換がアクセントとなって独特なグルーヴを生み出しているファンク・ナンバー

リズムの変化の付け方やタメ、インスト・パートの絡みなどがZEPやリトル・フィートなんかを少し思わせるナンバーでオルガンのバーニー・ウォーレルのプレイが冴えている

続く「ユー&ユア・フォークス・ミー&マイ・フォークス」はリズム隊のひたすら重いグルーブに乗せた軽やかなバーニーの生ピアノのフレージングが格好良いヘヴィなファンク・ナンバー

Yeah!Yeah!Yeah!というコーラスの繰り返しもクールでいかしてる

続くナンバーもジミヘンを思わせるファズ・ギターとZEPを思わせるヘヴィ・ファンクなグルーヴのナンバー「スーパー・ステューピット」

先のタイトル・トラックで一人舞台を務め上げたエディ・ヘイゼルがここでも暴れまわる。素晴らしいフィーリングで弾き倒している

1曲目のテンションとはまた別のテンションでアルバム中もっとも興奮する最高のハード・ナンバー!

「バック・イン・アワ・マインド」なんともルーズでリラックスした横揺れのグルーヴが楽しい。ピュ〜ンピュ〜ンととぼけた音を出すパーカッションと脱力したホーンが入る味のあるナンバー

このアルバム中唯一”独裁者”クリントンが関わってない事もあってかメンバーがすっかり開放的になってるのがちょっと面白い

アルバム・ラストにふさわしいナンバー「ウォーズ・オブ・アルマゲドン」これもまた前曲から一転して緊張感に溢れたナンバー。まさにアルマゲドンのカオス(混沌)だ。

叫び声、喚き声、サイレン、牛の声、踏み切りの音、鳩時計・・・ノイズに溢れたサウンド・コラージュ

裏で静かに鳴らされるオルガンのスカ・ビートが激しくファンク・ビートを叩き出すドラムスと絶妙に絡み合いリズムに更なる心地よい緊迫感とグルーヴを与えている。

JBの影響を受けたファンキー・ソウルは混沌を極めた上、核爆弾の爆発音で終わる。。。




Pファンク関係のアルバムはパーラメントも含め何枚も聴いてるがこれが最高!これぞファンキー・ダイナマイト!これぞダイナマイト・ソウル!大傑作である。

これぞまさしく最高のロックだ〜!!!


うん?なんか言った?








MAGGOT BRAIN
/FUNKADELIC







01.Maggot Brain

02.Can You Get To That

03.Hit It And Quit It

04.You And Your Folks,Me And My Folks

05.Super Stupid

06.Back In Our Minds

07.Wars Of Armageddon

            /1971年発表

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カーティス・メイフィールドって”森のクマさん”みたいなイメージが私の中にはある。

鋼のような力強さを持ちながらそれを誇示しようとしない穏やかさのようなものを感じるというか・・・
深い愛に溢れた賢人というか・・・

勿論彼が60年代後半から70年代前半にかけて病めるアメリカへ発信した社会的メッセージ、公民権運動の停滞による黒人のアイデンティティ問題提起を胸に抱えた思想家的な一面も持ってた事

ファンクを発展させリズムを強調したバンド・サウンドの上に乗せたストリングス、ホーン、パーカッション・・・恐ろしく緻密で流麗なアレンジメントに見せる繊細さなど踏まえた上で

それでもなお彼の本質的な、ひまわりのような明るさ、穏やかさおおらかさが伝わってくる。






同時期にやはりカーティス同様R&Bを革新的に発展させた”ニュー・ソウル”の立役者マーヴィン・ゲイのどこか悲しみを湛えた曲とは対照的に

彼の歌からは前向きな優しさが伝わってくる。そしてその優しさはマーヴィンの悲しみの深さと同様やはり深みのあるものだ。

人間悲しみを曝け出すより前向きで強く有るほうがずっと困難だから・・・これは人間性の問題なんだろうと思う。(勿論マーヴィンの人間性を否定するつもりは無い。彼の弱さもまた人間的で私は好きだから。。。)

ロック界の巨匠連中は気難しい顔して眉間に皺を寄せた連中が多い(笑)

ディラン、ルー・リード、ヴァン・モリソン。。。みんな私にとって憧れの存在で私自身ペシミスティックな人間だから彼らにより共感する訳だけど

カーティスはどんな不遇に晒されても笑顔を忘れない屈強な人間という気がする(彼の晩年を襲った悲劇からの復活劇など常人離れしてる。。。)

そしてそんな彼を心から尊敬する。見せかけだけの優しさや前向きさは好きになれないけどね(笑)

音楽性の違いはあるがオーティス・レディングに共通する懐の広さ、人間性の大きさを感じる。

彼が残した音楽的な業績、影響は大きくいまだ多くのアーティストの称賛を受け続けてる訳だがそれは彼の音楽性のみならず

その音楽に込められた暖かさ、大きさが人々を惹きつけ続けるんじゃないだろうか?などとも思う。







カーティスといえばやはり一番有名なのは大ヒットアルバム『スーパー・フライ』だろうし

ロッド・スチュワートもカヴァーしたインプレッションズ時代のヒット曲「ピープル・ゲット・レディ」だったり

ポール・ウェラーのカヴァーで知られる「ムーヴ・オン・アップ」などの印象が強い人もいるだろう。

70年代中盤頃までの彼のアルバムはどれも素晴らしく甲乙つけがたいんだけど私が一番好きなのがこの『ルーツ』というソロ3作目のアルバムでカーティスの優しさが滲み出るような大きな音楽だ。

彼のこの時期のアルバムとしては政治色が比較的薄い分、カーティスの大きな愛がよりダイレクトに伝わってくる。







「ゲット・ダウン」はファンキーなグルーヴに乗せたまさに腰にくるナンバー。

”ゲット・ダウン!”の掛け声にあわせてテーマがループしてくリズムを強調したシンプルなダンス・ナンバーなんだけど

カーティスの粘りつくようなテレキャスと分厚いホーン、静かに流れるストリングス、鳴り止む事の無いパーカッションの音。。。すべてが格好良い!

2曲目の「キープ・オン・キーピング・オン」はこのアルバム中もっとも好きなナンバーで先に触れたカーティスの優しさ大きさが詰まった大好きなナンバー。

”重荷から逃げずに進み続けよう!だって俺たちには愛や信頼、誠意があるじゃないか!”

時代柄ここに政治的なメッセージが入ってる事は間違いないが、決してアジテートする事なく優しく諭すようにあのファルセットで唄われるこの曲は慈愛に満ちている

60年代のモータウンを思わせるような穏やかなナンバーで否定に走らず、何事も肯定的に前向きに捉えようというカーティスの優しさが身に滲みる

エイトビートに刻まれるハイ・ハットの愚直さがなんだか愛おしいナンバーだ。勿論この曲でも美しいホーン、ストリングスは健在、曲の後半でのコーラスの掛け合いなど感動的に盛り上がる訳だが全体的な誠実さをいとおしむナンバーなのかな?と思う。。。。

「アンダーグラウンド」このアルバム中もっとも不機嫌さを湛えたナンバーとも言えるだろう。

美しいホーンやストリングスは鳴りを潜め、変って街のざわめくノイズ、不穏なコーラス、不吉に鳴り続けるパーカッション、カーティスのギターが呻く・・・

社会の現状を嘆き、未来を嘆くこのナンバーに続いて唄われるナンバーは一転して平和を訴える

「ウイ・ゴット・トゥ・ハヴ・ピース」子供達の為に戦争の無い世界を作ろうとピースを投げかけるナンバー

美しいストリングスの調べが蘇り、そしてホーンが力強く再び響く。コーラスも輝きを取り戻す・・・軽快なリズムに乗せてカーティスが伸びやかなファルセットで優しくしかし強い意志を持って訴えかける。

これもこのアルバムを代表する素敵なナンバーだ。






「ビューティフル・ブラザー・オブ・マイン」は力強いベースのリフに乗せて、素晴らしいストリングスとホーンが絡む、愛を盾に誇りを持つことをブラザー達に呼びかけるナンバーだ。

迫力タップリの格好良いナンバーだがぞくぞくするような素晴らしいストリングスやホーンのアレンジにカーティスのインテリジェンスを感じずにはいられない。

恋人のいなくなった悲しみにうちひしがれた男を唄った「ナウ・ユーアー・ゴーン」はベースはクラシックな三連のR&Bなのだけどストリングス、ホーン、パーカッションの三点セット(笑)

そこにカーティスのギター、サビメロでの独特な譜割などでカーティス独自の世界を創り出してる。味のあるナンバーだ。

そしてラスト・ナンバー「ラヴ・トゥ・キープ・ユー・イン・マイ・マインド」は恋人への永遠の愛を誓う美しいナンバーで

「アンダー・・・」から「ウイ・ゴット・・・」同様、前の曲でネガへ振れた針を揺り戻すプロダクションを行っておりカーティスの人間性がここにも表れている気がする。

この美しいアルバムを締めくくるに相応しい美しいラヴ・ソングで、どこかテンプスの大ヒット曲「マイ・ガール」を思わせる

暖かい日差しの中にいるような心地良い曲でいかにもカーティスらしい優しいナンバーだ。






オーティス・レディングについても天使のような男だと書いたけどそれはカーティス・メイフィールドについても全く同じ事が言える。

私はどちらかと言えば斜に構えて物事や世の中を捉えてきた人間だと思う。そのせいで見えた事も、見えなかった事もあるだろうしそれについて後悔もない。

ただもし生まれ変わりなんてものがこの世界にあるのだとしたらこの次はとことん前向きで強い人生を歩んでみたいな、とも思う

カーティス・メイフィールド・・・彼の歌を聴くとそんな風に思うんだ。。。








ROOTS
/CURTIS MAYFIELD





01.Get Down

02.Keep On Keeping On

03.Underground

04.We Got To Have Peace

05.Beautiful Brother Of Mine

06.Now You're Gone

07.Love To Keep You In My Mind

                /1971年発表

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*過去記事に少々加筆しましたと言ってもこの枕部分だけですけど。。。

さてborninさんのブログ記事で"80年代ベストアルバム"で物議を醸し出したあのレココレ誌のソウル・ファンクベスト100の記事を読みました。1位は勿論・・・そうこのアルバムです♪

これ以外有り得ない気がやはりします。。。ということで気分もヨロシク早速書籍を購入して読んでいたところですが1位がマーヴィン、2位がアレサ、3位がオーティス。。。JBが9位なのは許しましょう(笑)

これはしっかり選べてますね、って偉そうすぎるか(笑)

とにかくロックもジャズもひっくるめてオールタイムの10枚に必ず選ぶであろうアルバムの1枚です。日々勿論その時の気分で選ぶアルバムは変わると思いますがこれは"ガチ"です♪名盤です。







”マーヴィン・ゲイの悲しげなソウルにリズム合わせて・・・”佐野元春がそう唄ってたのはいつ頃だったっけ?

その頃私はマーヴィンの歌を聴いた事も無く、名前を知ってる程度だったけど悲しげなソウル?ってどんな曲?マーヴィン・ゲイってどんな人?。。。なんて事を思っていたものだ。



マーヴィン・ゲイには悲劇的なイメージが付き纏う。

彼はとても繊細な人だった。それは彼の音楽からも十分感じ取れる。

そして幼少期のトラウマから精神的にも不安定な人だったらしい。

その繊細さゆえにドラッグに溺れ、後に悲劇的な最後を迎える。。。






60年代モータウンの黄金期にデュエット・パートナーとして共に活躍したタミー・テレルを24歳という若さでの突然の”死”という形で永遠に失いそのショックで彼は一時音楽を創れなくなってしまう。

そんな彼を再び音楽の創作へと向かわせた強い想い、祈り、意志。。。そこから生まれたのがこの歴史的超名盤!『ホワッツ・ゴーイン・オン』






ベトナム戦争が暗い影を投げかけるアメリカで、愛する人達の悲しみを強く訴えかける事で反戦を唱え、失われていく自然環境の中で幼い子供達の未来を憂い、社会に根付く差別や虐待からの救いを神に祈る。。。

甘いメロディーのラブ・ソングを中心にヒット・シングルを連発したモータウン・レーベルがあまりにも社会的なこのアルバムの発売を躊躇したのも無理の無い事なのかもしれない。

従来のモータウンのレコードに有った快活さ、ポップさの欠片も無くひたすらストイックに唄われる歌詞の内容や、途切れる事無く流麗に流れ続けるトラックはモータウンのコンセプトからかけ離れていた。

マーヴィンが自分自身でプロデュースしたソウル界初のコンセプト・アルバムで、その内容はメッセージ性もさる事ながら、

アルバム全体のトラックの統一性なども含めた独特な世界であり、後続のアーティストに与えた影響は現在に及ぶまで計り知れない。

アルバム全体に流れるグルーブは気心の知れた彼のパートナーでもあるベーシスト、ジェームス・ジェマーソンの影響も小さく無いだろう。

統一感に溢れたグルーヴィーでエモ−ショナルなトラックはアルバムが終わるまでノン・ストップで流れ続ける。

マーヴィン自身の異なる声質を自在に操るマルチ・トラックによる重唱、流れるような転調、美しいストリングスの調べ、纏わり付くようなパーカッション。。。

永遠に終わらずにループしていくような感覚はヴァン・モリソンの『アストラル・ウィークス』にも通じる。

エンドレス・リピートで時間を忘れいつまでもこの音楽に浸たっていたい。。。いつも私にそう思わせる。






このアルバムについては1曲1曲それぞれ語る事にあまり意味が無いような気もするのだがここからは時代を代表するヒット・シングルも生まれている。(モータウンの心配とは裏腹に)

タイトル・トラックの「ホワッツ・ゴーイン・オン」は母への呼びかけから始まるどこまでも軽やかで爽やかなトラックとは裏腹の悲しみに溢れた反戦ソング。

このアルバム最大のヒット曲であり、マーヴィン自身の代名詞とも言える代表曲だ。

「マーシー・マーシー・ミー」は副題そのままエコロジーについて唄われている。未来を憂い神の慈悲を願う。。。

これも「ホワッツ・・・」同様の軽やかなリズムに乗せられた夏のドライブにピッタリな心地よい曲だ。

「イナー・シティー・ブルース」印象的なベース・ラインに導かれるR&Bでこれも社会への不満を弱者の立場から唄っている。クールなシティー・ソウル。

上記の3曲は全て全米TOP10ヒットでR&Bチャートに於いては3作連続でNO.1になっている。







アルバムは「フライン・ハイ」「セイブ・ザ・チルドレン」「ホーリー・ホーリー」などのスロー・ナンバー、従来のマーヴィンのイメージに比較的近い「ライト・オン」など

全8曲が生き物のように互いに呼応し合う。アルバムのラスト「イナー・シティー・・・」の最後ではピアノをバックに「ホワッツ・・・」の一節が再び唄われこのトータル・アルバムを締めくくる。。。

ちなみにこのアルバムはモータウン過去最大のヒットとなりベリー・ゴーディーを始めとしたモータウンの重役達を驚かせ、そういった意味に於いても後進の道を切り開いたと言えるかもしれない。







悲しみや不安、やりきれなさ、静かな怒りと言った切迫した負の感情を抱える一方での、神への信頼、祈り、神へ捧げるアンビバレントな愛の深さは日本人には完全に理解しがたい部分もあるが、

彼が牧師の息子だったと言う事も切り離しては考えられないだろう。

幼い彼を抑圧し続けた厳格な父親、彼に銃口を突きつけて人生を終わらせた父親の影から逃れられなかったのだろうか?。。。






アルバム・ジャケット。コートの襟を立て、雨に打たれ、憂いを帯びたマーヴィンの視線の先には何が見えていたのだろう?



What’s Going On〜What’s Happening Brother
       ↓
http://www.youtube.com/watch?v=Y9KC7uhMY9s





MARVIN GAYE
/WHAT’S GOING ON





01.What’s Going On

02.What’s Happening Brother

03.Flyin’ High(In The Friendly Sky)

04.Save The Children 

05.God Is Love

06.Mercy Mercy Me(The Ecology)

07.Right On

08.Wholy Holy

09.Inner City Blues(Make Me Wanna Holler)

                             /1971年発表

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「迷信」を初めて聴いた時の目も眩むような恍惚感。。。タイトなドラムスのイントロに始まり一度聴いたら耳に焼きついて離れないクラビネットの呪術のようなリフレイン。スティーヴィーが抑えたヴォーカルで唄い出す、そこに絡みつく完璧にアレンジされたホーン・セクションの完璧な格好良さ!もう曲が終わるまで魔法にでも掛ったかのように心を奪われてしまう。。。完璧過ぎる神の如き所業。。。



古き良きアメリカを象徴するかの如きデトロイトのレコード・レーベル”モータウン”ベリー・ゴーディーの創り上げたカラフルでポップなR&B王国。
ホーランド/ドジャー/ホーランドの強力なソング・ライティング・チームを抱えテンプス、フォー・トップス、ミラクルズ、シュープリームス、ピップス、マーヴェレッツ、マーサ&ヴァンデラス、ジャクソン5、マーヴィン・ゲイ・・・キラ星の如くスター、グループを次々生み出し60年代のヒット・チャートをビートルズと共に席捲したレーベルである。
フィル・スペクターの生み出したガール・グループの音楽などと共にこれらのポップで華やかなヒット・ナンバーが私も大好きである。



スティーヴィー・ワンダーもわずか12歳でモータウンの一員としてデビューして以来、「アップ・タイト」やら「マイ・シェリー・アモール」「フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ」等数多くのヒット・ナンバーを生み出して来た訳だがこの若き盲目の天才はそれだけでは満足出来なくなる。若干20歳にして自作のセルフ・プロデュース権を獲得しわずか22歳で発表されたのがこの『トーキング・ブック』という訳だ。
モータウンのもう一人の天才マーヴィン・ゲイとともにこれまでの親しみやすく誰もが口ずさみたくなるようなモータウン・サウンドとは違ったものをアルバム製作の中で生み出して行く。そして若きスティーヴィー・ワンダーの方がより野心的で挑戦的だった。



この『トーキング・ブック』から『インナーヴィジョンズ』『ファースト・フィナーレ』に到る3部作。その後の大ヒット作『キー・オブ・ライフ』の4枚はスティーヴィーの音楽に興味がある人間には必聴の4枚だろう。私はその後のよりポップな『ホッター・ザン・ジュライ』も大好きだが。。。
それ以降のスティーヴィーの音楽にこの時の熱は正直感じられない。「心の愛」や「パート・タイム・ラバー」も良い曲なのかもしれないけど。。。



アルバムは耳に馴染んだミディアム・テンポの大ヒット曲「サンシャイン」で幕を開ける。パーカッションとスティーヴィーのエレピが軽快で実に気持ち良い。「メイビー・ユア・ベイビー」も「迷信」同様クラビネットが効いているファンキーでやや重いナンバーだ。
「ユー・アンド・アイ」「ブレイム・イット・オン・ザ・サン」といったバラード、アルバムのラストを飾るミディアム・ナンバー「アイ・ビリーヴ」のなんとも言えない柔らかな暖かさ、豊かな拡がりもスティーヴィーの魅力だ。秋の陽だまりのように心地良い余韻を残してくれる。
「チューズデイ・ハートブレイク」「ビッグ・ブラザー」といったミディアム・ナンバーはメロディー・ラインや曲の雰囲気にどこか”モータウンらしさ”の残るナンバーだ。「ビッグ・ブラザー」ではスティーヴィーが得意のハーモニカを存分に聴かせてくれる。
「バッド・ガール」はシングル「迷信」のB面にもなったジャージーな夜の匂いを感じさせるクールな曲で私も大好きなナンバー。粘りつくようなメロディー・ラインが独特だ。
「アナザー・ピュア・ラブ」メロウでメロディアスなナンバーでこれも好きな曲だ。ゲストのジェフ・ベックがこれまたメロウなトーンのギター・ソロを聴かせてくれる。ジェフ・ベックといえばそもそも「迷信」はベックに提供する為に書かれた曲でベックのバージョンも聴いてますけど。。。感想は述べずにおこう(笑)




この時期のスティーヴィーは同業のミュージシャンからも音楽ファンからもジャンルを越えて”楽聖”のように祭り上げられていたような気がする。盲目の孤高の天才。。。
そしてこの頃のスティーヴィーは朝といわず夜中といわず昼夜を問わず毎日のようにRECしてたらしいがその膨大な音源はどこかに眠ってるに違いない。神の創りかけた音楽の欠片。。。
10枚組でも絶対買うから(笑)そのアウトテイク・トラックをいつか聴いてみたいものだ。



*若きスティーヴィーの神掛った大傑作「迷信」をお聴き下さい!!!
             ↓
http://www.youtube.com/watch?v=Jl4DAlHlw5A&mode=related&search=





          TALKING BOOK
          /STEVIE WONDER


          01.You Are The Sunshine Of My Life

          02.Maybe Your Baby

          03.You And I
 
          04.Tuesday Hertbreak

          05.You’ve Got It Bad Girl

          06.Superstition

          07.Big Brother
  
          08.Blame It On The Sun

          09.Lookin’ For Another Pure Love

          10.I Believe(When I Fall in Love It Will Be Forever)

                                     /1972年発表

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