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先日行われたアメリカ最大のスポーツ・イベントNFL”スーパー・ボウル”のハーフ・タイム・ショーで見せたプリンスのライヴ・パーフォーマンスがとにかく凄かったらしい。
なんでも現地では”なんで今更プリンスなんだ?”という声も始まる前には多かったと聞く。がショウが終わった後は絶賛の嵐で「史上最高のハーフ・タイム・ショー」とまで言われてるようだ。
私は全くその事実を知らず、花柄さんのブログでその事実を知ったんだけど。。。いや是非見たかったぁ。
ショウは「レッツ・ゴー・クレイジー」に始まり雨の中の「パープル・レイン」に終わるものだったようだけどやはりそこら辺りが無難に受けるところなのかなぁ?
この話にはオマケがあって白い幕にギターを抱えたプリンスがシルエットで映し出される演出があったらしいんだけど股に抱えたギターが”男性のシンボル”に見えたとの抗議が。。。(笑)
プリンスの確信犯なのか。。。見る側の妄想なのか実際のとこは知らないけど、プリンスらしいエピソードではある
どっちにしろジャネット・ジャクソンやDJオズマよりは可愛いもんでしょうけど。。。
という事で本日の”ロックな1枚”は別名”プリンス書庫”80年代のR&Bの書庫を使ってプリンス最大のメガ・ヒットにして”ロックなサントラ盤”『パープル・レイン』を紹介したいと思います。
ディープな”殿下”ファンには物足りないアルバムかもしれないがやはりモンスター・アルバムには違いない。これがなければスーパー・スター”プリンス”は存在しなかったかもしれないしね。。。
アルバムは先にも少し触れた「レッツ・ゴー・クレイジー」で華やかにスタート。ディストーションを効かせたギターを響かせる完璧なロック・ナンバー。
チープなキーボード、分厚いコーラス、エキサイティングなギター・ソロ。。。特に曲終わりのギター・ソロを聴いて(あるいは見て)ジミヘンを思い出さないロック・ファンはいないだろう
これは体裁としては映画のサントラって側面もあるので、プリンスであると同時に映画の中のミネアポリスのロック・バンド”ザ・レヴォリューションズ”のリーダー”キッド”でもあるわけだ
ゴスペルチックなキーボードをバックに教会の宣教師のような語りでこのロック・ナンバーは始まる訳だけど、プリンスってセクシャリティの解放を扇情的に謳いあげるポルノ小説家のようでもあり
妙にストイックな宣教師のようでもあり”君の為に死ねる”とか”紫の雨の中に君を連れてってあげる”とか平気で言っちゃう少女漫画家のようなロマンチックな側面も持っている
複雑なキャラクターなのか?と言われればそうでもない。複雑な人間はあんな映画を撮らない(笑)凡人には理解しがたい複雑な頭の構造を持つ天才ミュージシャンなのは間違いないけど
少しシャイで風変わりで悪趣味ではあるけど、その辺は意外と私達に近いんじゃないだろうか?頭の中でイヤラシイ妄想を浮かべながら、純愛にも憧れ、ロマンチックな空想と現実的な”日々の営み”を繰り返す。。。
この”変態殿下”がどこか憎めないのはそんな人間臭さを感じるからかもしれない。って私だけだったりして?(笑)
ミネアポリスでの黒人の人口パーセン・テージはかなり低いらしくプリンスもローティーンの頃はブラック・ミュージックよりもロック・ミュージックに親しみやすい環境にあったものと思われる
父親がジャズ・ミュージシャンだったらしいからその辺りのモノも聴いてたかもしれないけど、プリンスの体に染み付いたロック、ポップ体質はそのミネアポリス時代があったからだろう
その辺りの意識としてこの映画に登場するバンドはロック・バンドで有りロック・ミュージックでなければならなかったのかな?って気もする。いわゆるミネアポリス・サウンド
「テイク・ミー・ウィズ・ユー」も黒さを感じないポップなナンバーで映画でも競演してるアポロニアとデュエットしてる。
次作『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』に入っても違和感無さそうな明朗なストリングスが印象的なちょっとサイケなポップ・ナンバー。
「ビューティフル・ワン」はファルセットを使ったスローなバラードでまったり進むんだけど突然殿下がご乱心の最高のシャウトを聴かせてくれます。
笑っちゃうぐらい!ギャァ〜!!って感じでね、イアン・ギランかと思っちゃう(笑)
「コンピュータ・ブルー」ダンサブルな曲でプリンスとしては平均的なナンバーなんだけど途中から高中正義になるんだよね(笑)ある意味シュール。。。プリンスもオール・バックで演奏してます(ウソ)
「ダーリン・ニッキー」これはかなり好きな曲。ロック・ミュージカルらしくフーのナンバーを少し思わせる。静と動のバランスが素晴らしく突然爆発する分厚い演奏&コーラスがよい♪
そして火の出るようなギターに導かれて鳩が悲鳴をあげる・・・「ビートに抱かれて」プリンスをスーパー・スターに押し上げた曲
とにかく文句の付けようが無い曲。このアルバムにはケチを付けようと思えばケチを付けられるがこの曲だけは無理。プリンスの最高傑作のひとつ。見事に芸術性と商業性が共存してる。
ベース・レスでひたすら腰にくるパーカッシヴなビートに乗せてチープなキーボードのリフレイン。メインのヴォーカルに重なるコーラス。別のラインを取るプリンスの悲鳴のようなヴォーカルがワイルドで素晴らしい!
まだこんな新しいタイプの歌が生み出せるもんなんだと当時は感心してしまった。。。プロモはキ〇イけど(笑)
「ダイ・フォー・ユー」”お前のために死ねる”ワァオ〜こんな台詞が吐けるのは西城秀樹以来であります殿下!
デジタル・ビートに美しいキーボードのリフを乗せサビでロマンチックに”お前の為に死ねる”と繰り返した後はメドレーで引き続きよりビートが強調された「ベイビー・アイム・ア・スター」へ
気持ち良いグルーヴに乗せてワイルドにヴォーカル&スクリーミングを聴かせるプリンスとヴァニティ6らバックコーラスの掛け合いに気分が高揚する、JBの魂を継承したファンキー・グルーヴなナンバー
この2曲で盛り上げてラストに用意された泣き泣きのバラード。アルバムのタイトル・トラック「パープル・レイン」
アナログだと実際このB面の充実ぶりは素晴らしい。最後を飾る「パープル・レイン」はファンとしては微妙な曲かもしれないけど。。。私としては認めたいかなぁ。。。
何よりプリンスがこの曲を未だに演奏し続けてる訳だから(ジミヘン的に陶酔ギターを気持ちよく弾きたいだけかもしれないけど笑)
この曲が嫌いな時代もあった。「ロング・アンド・ワインディング・ロード」やビリー・ジョエルの「オネスティ」が嫌いな時代もあった
今はアルバムのヴァージョンが短いとさえ思う(笑)延々とギター・ソロやってフェイド・アウトした方が気持ち良いのにと思う。。。後奏のストリングスみたいのは要らない、あれは余韻が残らない
かなりウェットな世界だけどやってる側も見てる側もライヴとかだと気持ち良かったりするんだよね、こういう曲ってライターの火を振ったりしてね。。。
このアルバムのスーパー・スター”プリンス(キッド)”はここでリセットして次作アルバム『アラウンド・・・』では全く違った顔を見せ周囲を裏切って見せるのだが
両アルバムはほぼ同時期にRECされて振り分けられたと言うからプリンスのマルチな才能には驚かされる
未発表の完成したトラックのストックは500曲とも言われる!1年に1枚発表しても50年は持つし多分今も創り続けられてるのだろうから・・・ふ〜むいつか発表される日はくるんだろうか?
どんだけ働けばいいんだろう?いつ眠るんだろう?その合間に紫の部屋で少女漫画を読みふけり、ポルノ小説を読みふけり
そして多分聖書を読んでるのだ。。。
PURPLE RAIN
/PRINCE AND THE REVOLUTION
01.Let's Go Crazy
02.Take Me With U
03.The Beautiful One
04.Computer Blue
05.Darling Nikki
06.When Doves Cry
07.I Would Die 4 U
08.Baby I'm A Star
09.Purple Rain
/1984年発表
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