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「リニア中央新幹線」に対しては、既に様々な意見・批判等があります。
予てから指摘されてるところの経済性・エネルギー問題・電磁波・騒音等々…。しかし、これらの問題指摘には、「南アルプス貫通ルート」の問題性は含まれておりません。JR東海が最近になってその計画をはっきりと打ち出してきて、いま、そのルートを巡って議論沸騰!当県では対立感情まで生じています。
この「南アルプス貫通ルート」が決定されれば、あくまでその工事現場とされてしまう住民側の立場で、私はJR東海にルートの撤回を求め、国交省には「住民の暮らしが破壊される!」と訴えました。
7月30日までの回答を求めましたが、新聞報道によれば(7・23付中日新聞)、JR東海は「個別の件に関するコメントは控える」(JR東海・東京広報室)ということだそうです。
それでは工事現場候補地からの住民の声は捨てられてしまうので、全国に広く、私のブログ上で全文公開します。尚、7月23日付で参加募集した「リニア中央新幹線・学習会in大鹿村」は、まだ、少し余裕があります(宿泊無しの場合、人数制限はありません)。
以下、挨拶・実名は省略…。
平成21年7月20日
JR東海社長 松本 正之 様
リニア新幹線 担当者 御 中
リニアトンネル工事候補地からの訴え
上記の問題につき、そのルートを巡って最近頻繁に新聞紙上で取り上げられており、貴社の主張通りに決定すれば、リニアの工事現場と化してしまう大鹿村(特に大河原地区)の住民としましては、とても無関心ではいられません。
私どもは、昨年リニア・ボーリング工事が行われた現地近くで宿泊施設を営んでいる者ですが、以下の理由により、貴社が提案されている「南アルプス貫通ルート」の撤回を強く求めるものです。
その理由(1)として、大鹿村は村内は勿論のこと、国道153号線との命綱というべき、延長18kmに及ぶ連絡道路も二車線は殆ど無く、生活車及び観光客が重量級の大型車と頻繁にすれ違うことは困難を極めます。
前に大型ダンプが3台も続いていて、やっと1台ずつ通り越しても、また前方にダンプが数台続いる状況では、職場に遅刻してしまうという状況!
さらに問題なのは救急車が入って来た時、カーブが連続する狭い山道で、ダンプを1台1台避けるのに大変時間が掛り、これ以上ダンプが増えたのでは助かる命も助からない!住民の生活が破綻し、観光客も来なくなります。
即ち、道路事情から見ても、奥まった山村は長丁場の工事現場には不向きです!
その理由(2)、大鹿村は「奥まった静かな山里」としての風情を讃え、四季折々の美しい風景を求めて、毎年多くの観光客が訪れます。
私どもの施設にも関東一円のみならず、京阪神、遠くは四国・九州からも暫しの休暇を取るために遠方から来ていただいています。
しかし一旦リニア・トンネル工事が開始されれば、工事の絶え間なき金属音と、大型運搬車の騒音と振動、車のすれ違いざまに恐怖感を覚えるような山奥まで、一体、誰が来てくれるでしょうか!?この村の観光はズタズタに破壊されることが予想されます!
年2回の歌舞伎公演の際はダンプも休業するでしょうが、この村の観光は歌舞伎だけで成り立っている訳ではありません。南アルプスと中央アルプスの二大展望地、爽やかで静かな自然環境があればこその観光立村なのです。
JR東海は大鹿村の観光を潰すおつもりでしょうか!?私どもは世間様にもJR東海にも一切ご迷惑をおかけせず、山奥でひっそりと暮らしております。
ですから、私どもの生活を破壊し、観光を台無しにすることはお止め下さい!大鹿村でのリニア・トンネル工事は断固拒否致します。
その理由(3)、「赤石山脈貫通ルート」は、極めて憂慮すべき問題を抱えております。既にご存知の事と思いますが、赤石山脈は世界に例を見ない程、急速に隆起しつつある「生きた山脈」と云われ、大破砕地帯であると言われています。大鹿村にはその証とも言うべき場所は幾らでもあります。
著しく不安定な山脈の地底深くに、長い距離に亘って地底トンネルを掘っても本当に大丈夫なのですか?トンネルを造ること自体が、例えば地震の時など、予想外の大惨事を引き起こす原因にはなりませんか?
全ての国民に対し、リニアの工事期間中は勿論のこと、将来に亘ってその就業期間を終えるまで、「絶対安全」だと、貴社は確信を持って保障できますか?このことはもっとも危惧すべき問題だと思います。
その理由(4)、もう一つ憂慮すべき事は、南アルプス全体が日本有数の雄大な山脈ですが、昨年末、此処はジオパーク(地球公園)に指定されました。人類の叡智によって守り、保存すべき貴重な地質遺産が豊富に存在していると言われております。このような地域をトンネル工事の土捨て場にしてしまうおつもりでしょうか?
地下40mとも聞いておりますが、深ければ深い程、長ければ長い程、掘削工事から大量に出る廃土をどう処理するのか?
大鹿村は「南アルプスを世界自然遺産に」登録させようと取り組んでいる行政の一つです。このジオパークを台無しにするような事は絶対に止めて下さい!
以上、懸念すべき事柄はまだまだ限りなくございますが、私どもの質問に対し、誠意あるご回答を7月30日までにお願い致します。 以上
写真は「南アルプス豊口ルート」登山道付近の山野草(昨夏撮り)
山の上のエコ山荘「洸風荘」
「信州エコ心の宿」登録宿泊施設
(伊那路エリアでお探し下さい)
http://www.geocities.jp/koufuusou/
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利益のある人がいれば損する人が出てくるのは当然。
南アルプスルートを撤回させてどうなる?
撤回した先にルートでまた同様の問題が起きるわけです。
少数意見と1億人規模の利便性を天秤にかけるわけではないが、誰かが我慢しなくてはいけないこともあることも理解して下さいね。
2012/5/19(土) 午後 2:49 [ S.Y ]