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ドストエフスキーの妻

このデモンストレーターという仕事は、ある意味で自由業。よって、金銭面も含めて、給与者よりはずっと生活全般の自己管理が必要だ。
いつぞや、作家の北方謙三が
「山小屋にこもって好き放題に過ごすことも出来る反面、睡眠を削って机に向かわねばならないこともある」
と、限りなくエッセイに近い短編小説の中で書いていたが、まあ、ここまでいかないにしても、けっこう近いところはある。
ここいら、自営やフリーランスで仕事をされている方は、わかって下さると思う。

作家や画家などの場合、この生活全般の管理をしてくれるのが、奥さんであったり、お母さんであったり、娘さんであったり、息子の嫁さんであったり、あるいは秘書であったりするのか。
ここで、思い出すのが、世界的な文豪ドストエフスキーの妻、アンナである。

アンナはドストエフスキーの2度目の妻。親子ほども歳が違い、夫は人気作家ではあっても賭博狂で借金まみれ。新婚早々、結婚指輪すら質に入れなくてはならないほどの洗うがごとき赤貧生活を強いられた。
ところが、このアンナ。賭博がドストエフスキーの生きるエネルギーになっていることを理解しており、ドストエフスキーが(賭博で)すってスッテンテンになって帰って来ても、責めるどころか笑い飛ばしたと伝えられる。
ふうむ。関西風にあらわすなら「よう出来た嫁さん」と言うべきなのかどうか。

「よう出来た嫁さん」ぶりは、家計のやりくりとか、他の具体的な面でも顕著で、実務能力に長けたアンナの内助の功があってこそ、次々と大作を発表した晩年のドストエフスキーの円熟があったと断言してもよかろう。

ああ、しかし、なかなかこうはなれませんわな。単なるバクチ打ちの中にも「カケゴトが生きるエネルギー」になっている人はいるからねえ、、、。

写真は、ドストエフスキー最後の大作で未完に終わった「カラマーゾフの兄弟」。
宗教的な背景はともかく、カラマーゾフの父親みたいな俗世界の欲の権化的な醜怪キャラを考えついた、そのことだけ取り上げても、ドストエフスキーは天才だと思う。
そして、その天才を支えたアンナも、別の意味で天才だと感じる。

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