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今にも倒れそうなガイコツ体型ながらアクティブな食べっぷりをみせる試食魔、黄金バットおばさん。
仲間うちの話によると、かつては祖母と思われる高年の女性と一緒に店内をまわっていたとか。
「いつのまにか、あの人だけになった。おばあさん、亡くなったんかな?」

ううむ、、、。
時の流れは万人に公平。試食魔とて、それは避けて通ることは出来ない。
2年か3年前にも記事に書いたが、別の試食魔、ネ◯◯男(これは私がつけたあだ名ではない。私がこの世界に入った頃からこう呼ばれていた)にも、同じことが言える。

彼が試食品にかぶりつく時、ふと見えてしまった、薄くなった脳天と、反対にめっきり増えた白髪。
「デモンストレーターになって15年。私がトシをとったように、おっさん(ネ◯◯男のこと)もトシをとったんやなあ」
と、しみじみと感じさせられたものだ。

試食魔は、そのほとんどが「常連」であり、ゆえに試食を提供しているデモンストレーターとは、自然と顔なじみになっていく。
彼らに対し、
「全く買う気がないくせに食べるだけ食べてうっとうしいなあ」
と思いつつ、同時に一種の親近感にも似た、ちょっと歪んだ感情を抱くようになる背景は、そこにある。

そう言えば、十数年前、大阪北部から中部のスーパーやデパートにのきなみ出没して試食しまくり、我々の間で悪名を轟かせたサングラスをかけたバイカー、ある時期からプツリと姿を見せなくなったなあ、、、。

「あの人、どうしているんやろ? もう何年も見かけてへんね。前は寝屋川とか茨木で試食していたら、どんな店にも必ず現れたのに」
何年か前、ひょんな流れで、彼が仲間たちの話題にのぼった。
「せやなあ、、、。ウチの記憶では急にバタッとやったな」
「事故にでもあって死んだ?」
「ああ、そうかもな」。

試食魔にも、各各、人生がある。

写真は、日曜日の現場、滋賀県は東近江市の八日市。

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